1965年夏(その1)
今日、写真家の野上眞宏さんのところに行っていた。
野上さんは、先週金曜日に、メリディアンの218を導入された。
野上さんとは先週の月曜日(23日)、水曜日(25日)、金曜日(27日)にも会っていたのに、
218を聴きたくて、また出掛けていった。
野上さんのところに行くのは、ちょうど二週間ぶり。
玄関を開けると、奥にある仕事場兼リスニングルームからの音が聴こえてくる。
今日の音は、二週間前とはかなり違うことが、玄関を入っただけでわかる。
218の音に、どのくらい満足されているかは、野上さんの顔をみればわかることだ。
野上さんは先週土曜日まで、
写真展「DISCOVER AMERICA; Summer Of 1965」を開催されていた。
展示されていた写真の点数は、スペースの関係もあって十数点だった。
野上さんが1965年のアメリカ旅行で撮られた写真は250枚ほどだ、と聞いている。
開催期間中の土曜日には、展示できなかった写真のスライドショーが行われていた。
野上さんの解説つきである。
私は都合がつかなくて、土曜日には行けなかった。
野上さんのところで、MQAの音を、いくつかの録音で聴いた。
ジャクリーヌ・デュ=プレのエルガーのチェロ協奏曲も聴いた。
曲が鳴りはじめて少しして、野上さんがパソコンを操作して、
スピーカーのあいだにあるディスプレイに、
「DISCOVER AMERICA; Summer Of 1965」の写真を映し出された。
1965年8月のアメリカが、そこに次々と映し出されていた。
耳にはデュ=プレのエルガーが入ってくる。
この録音も、1965年8月だったことをふと思い出した。