オリジナルとは(あるスピーカーの補修・その13)
いくつかの候補から、ひとつだけ消去法で外した。
そこは東京にある店で、条件的には問題ない。
エッジ交換のサービスも行っているし、技術もしっかりしてそうだった。
商売になるのであれば何でもかんでも売る店とは異り、そこはJBLの4300シリーズを中心に商売をやっている。
このことは好感がもてる。
にも関わらず、ここを真っ先に候補から外したのは、エッジ交換の技術とは直接関係のないことからだ。
ここは4300シリーズ以外に、その店独自のスピーカーシステムを製作している。
JBLのユニットを使っている。
しかもそれに4300シリーズにはない型番をつけている。
4300シリーズを好きで本当に理解している、と思わせる内容のスピーカーシステムであれば、
エッジ交換にここを選んだかもしれない。
だが実際の、この店オリジナルのスピーカーシステムは、
4300シリーズの魅力をほんとうに理解しているのだろうか、と疑いたくなる内容と外観である。
ここには、だから頼めない、と思った。
まったく心情的な理由から、外した。