Archive for category 同軸型ウーファー

Date: 6月 16th, 2019
Cate: 同軸型ウーファー

同軸型ウーファー(その6)

このウェスターン・エレクトリックのバスレフ型と、
恰好としては近いものになのが、私が考えている同軸型ウーファーである。

中心に大口径ウーファーを配置して、
その外周に小口径ウーファーを複数配置する。

大口径ウーファーの振動板の実効面積と、
小口径ウーファーの振動板の実効面積の和が同じにするのが、
実験の最初の一つの基準になる。

実際のところ、面積なのか、
それともコーン型ゆえに、その凹みの容積なのか。
容積で考えれば、外周の小口径ウーファーの数は、面積よりも増えることになる。

同軸型ウーファーは、こういう配置をするわけだから、
大口径ウーファーに15インチ口径をもってくると、かなり大型になる。

そうなると、もうスピーカーシステムとしてのウーファー部よりも、
サブウーファーとして考えるほうがいい。

それに中心の大口径ウーファーと、外周の複数の小口径ウーファーの接続をどうするのか。
この点を考慮しても、サブウーファーの方がいい。

大口径ウーファーと小口径ウーファーは、別々のアンプで駆動することになろう。
レベルコントロールが独立して行えたほうがいいこともあるし、
小口径ウーファーの接続も直列と並列を組み合わせてのものになるし、
一台のアンプで接続(駆動)するよりも、二台のアンプにしたほうが、
実験として適している。

バカげたアイディアだと思われるかもしれないが、
私としては、失敗の可能性も高いと思いつつも、
この同軸型ウーファーの実験は実現にうつしたいことの一つである。

Date: 6月 15th, 2019
Cate: 同軸型ウーファー

同軸型ウーファー(その5)

1980年だったか、ステレオサウンドの弟分としての月刊誌サウンドボーイが創刊された。

このころのステレオサウンドもそうだが、次作記事が載っていた。
特にサウンドボーイは、ほぼ定期的に次作記事があった。

伊藤先生のアンプ製作記事を筆頭に、
小林貢氏による過去のスピーカーエンクロージュアの製作、
それから高津修氏による、高津氏独自の製作記事があった。

高津修氏の製作記事の一つに、
ウェスターン・エレクトリックのバスレフ型エンクロージュア製作があった。
ウェスターン・エレクトリックが特許をもつバスレフ型で、
一般的なバスレフ型とは違い、
ウーファーの周囲をバスレフポートの開口部が取り囲むように並ぶ。

手元にサウンドボーイがないため、バスレフポートの数は忘れてしまったが、
八つ以上はあったように記憶している。

ウーファーの振動板の実効面積と、
複数の場数不ポートの開口部面積の和が同じにするのが、
この一風変ったバスレフ型の設計ポイントである。

高津修氏は、ユニットにエレクトロボイスを選択されていた、と記憶している。
興味は惹かれたが、残念ながら聴いていない。
実物はもちろん見ている。

バスレフの開口部がいくつものあるスタイル、
しかもユニットの外周にそってバスレフの開口部がいくつもあるスタイルは、
一般的なバスレフ型をみなれた目には、少々キワモノ的にも映った。

ウェスターン・エレクトリックが特許をもつ、ということをわかってみても、
バスレフポートからの不要輻射音のことなども考えると、
ウーファーからの音を濁らせることにもナルのでは……、そんなことも思ったりした。

このウェスターン・エレクトリックのバスレフ型は、
バッフルに穴を開けるだけで、そこに筒状のダクトが取り付けられているわけではない。
なので、ある種のマルチポートバスレフ型でもある。

Date: 6月 15th, 2019
Cate: 同軸型ウーファー

同軸型ウーファー(その4)

同軸型ウーファーについて、私はどうも反対に考えていたようだ。
昨晩、ふと気づいた。
逆にすればいい、ということ。

そして逆にすることこそ、
本来目指していたところに辿りつけそうであることに気づいた。

同軸型ユニットではなく、ここで考えているのは同軸型ウーファーである。
小口径ウーファーと大口径ウーファーを組み合わせたユニットとしての同軸型ウーファーであり、
大口径ウーファーの欠点をどうにかしたい、と思っての発想だ。

同軸型ユニットといえば、ウーファーとトゥイーターの組合せが多い。
どんな同軸型ユニットであれ、トゥイーターよりウーファーの口径が大きい。

反対の同軸型ユニットというのは、存在しない。
このことが、同軸型ウーファーを考えるにあたって、発想の妨げになっていた。

中心に小口径ウーファー、その周囲に大口径ウーファーという配置は、
同軸型ユニットの配置から、なんら抜け出せていなかった。

同軸型という言葉にとらわれてしまっていた。

大口径ウーファーを中心にすればいい。
こんなことに、昨晩やっと気づいた。

大口径ウーファーの周囲に小口径ウーファーを複数配置する。

そのヴィジュアルを頭に描いていて、もうひとつ気づいたことがある。
ウェスターン・エレクトリックのバスレフ型のことである。

Date: 2月 2nd, 2015
Cate: 同軸型ウーファー

同軸型ウーファー(その3)

次に考えたのは、小口径ウーファーの周囲を大口径ウーファーで取り囲むように配置する、だった。
4インチ口径のウーファーのまわりに、8インチ口径もしくは10インチ口径のウーファーを複数配置する。

10インチならば、4インチの上下左右に、計四発配置する。
8インチならば六発くらい周囲に配置する。
いわば仮想同軸的配置である。

これも10インチと4インチの組合せだと、かなりおおがかりになる。
8インチと4インチでは、口径差がそれほどない。
なにかバカげている気がしてくる。
うまくいきそうにもない。
でも実際にやってみないと結果はなんともいえないのはわかっているのだが……。

もう一度考えたのは、最初の案である。
昔、ワトソン・オーディオのModel 10というスピーカーシステムがあった。
このモデルの最大の特徴は、ウーファーのエンクロージュア内にヘリウムガスを充填していることだった。

ヘリウムガスの音速は、空気の1/3程度。
ということはエンクロージュアの容積はヘリウムガスを充填することで27倍に相当する、というものだった。

そんなにうまくいくのかどうかは、私は音を聴いたことがない(実物も見てない)ためなんともいえないが、
確かにメーカーのいうように、驚くような低音が鳴っていた、らしい。
ただし新品の時だけであり、次第にヘリウムガスが抜けていき、ふつうのスピーカー並の低音になるそうだ。

どんなにエンクロージュアの密閉度を高めても、スピーカーユニット側から抜けていく。
振動板のところ、エッジから少しずつガスは抜けていくわけだ。

だが同軸型ウーファーの実験には必要な時間くらいはおそらくもつであろう。
そうであれば大口径ウーファーの前に小口径ウーファーを配置する。
小口径ウーファーのバックキャビティは200mlぐらいしか確保できないとしても、
ヘリウムガスを充填することで、計算上は5.4literになる。
これならば、なんとか工夫することで実験できるのではないか。

Date: 2月 2nd, 2015
Cate: 同軸型ウーファー

同軸型ウーファー(その2)

まず考えたのは小口径ウーファーと大口径ウーファーを組み合わせた同軸型ウーファーである。
それならば何も同軸型にすることなく、
大口径ウーファーと小口径ウーファーに同じ帯域を受け持たせればいいのではないか。
そう思われるかもしれない。

それでもなんらかの効果は得られるだろうが、
私が、わざわざ複雑な構造の同軸型にしてまで欲しているものは、
どうもそれでは得られないような気がしている。

技術的な根拠が特にあるわけではない。
あくまでも直感にすぎないのだが、
小口径と大口径のウーファーを組み合わせるのは、
大口径ウーファーのもつ、特有の欠点をなくしたいと考えるからである。

15インチ口径のウーファーがある。
そのセンターに4インチ口径ほどのウーファーを同軸上にもってくる。
これが最初に考えた構造である。

それならば15インチ口径ウーファーの前面にフレームをわたして、
そこに4インチ口径のウーファーを取り付ければ、簡易的ではあったも実験できるのでは? となる。

けれどこの構造では4インチ口径のウーファーの背面の音をどう処理するかが問題になる。
バックキャビティを持たせてしまうと、15インチ口径ウーファーの前面を覆い隠してしまう。
これでは無理である。

Date: 1月 20th, 2015
Cate: 同軸型ウーファー

同軸型ウーファー(その1)

同軸型ユニットはウーファーとトゥイーターを一本のスピーカーユニットにしたモノであり、
一本のスピーカーユニットで再生音域を広くカバーするためである。

つまりは同軸型フルレンジといえる。
だからステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4にフルレンジユニットとして、
いくつかの同軸型ユニットが紹介され試聴されている。

いま私が考えているのは、同軸型ウーファーである。
タイトルを間違えているわけではない。
再生音域を拡げるための同軸型ではなく、
よりよい低音を得るためとしての同軸型ウーファーは、可能性としてありうるのか、である。

同軸型ウーファーについて考えるようになったきっかけは、
別項『「言葉」にとらわれて』の(その9)で書いている、ある扇風機である。

日本のメーカーであるバルミューダは、自然な風をつくり出せる扇風機を開発・販売している。
扇風機の風に長く当りすぎていると体調を崩す、と昔からいわれていた。

バルミューダの扇風機が登場する以前には、
少しでも自然な風に近づけるために1/fゆらぎを取り入れた製品もあった。
バルミューダの扇風機はまったく発想が異る。

この扇風機についての詳細はリンク先を見ていただくとして、
低音再生のウーファーにあてはめて考えるようになっていた。

もちろん扇風機とウーファーの問題点は違う。
だからバルミューダの扇風機の解決手法がそのままウーファーに取り入れて効果があるのかについては、
いまのところなんともいえない。

それでも直感として、同軸型ウーファーということが浮んだ。