4343と2405(その7)
10月にヴァイタヴォックスからT3 Systemが発表になったことは、別項で書いているが、
この新しいシステムで多くの人が注目しているのは、JBLの2405そっくりのトゥイーターの存在だろう。
ヴァイタヴォックス版2405を見て、すぐさまおもったことがある。
4343の2405を、このヴァイタヴォックスのトゥイーターに交換したら、どんな音がするのだろうかだ。
10kHz以上を受け持つトゥイーターであっても、替えてみた時の音の変化は、ほとんどの人が想像以上だ、と感じるはず。
知識としてわかっていても、実際に可聴帯域10オクターヴのうちの最高域の1オクターヴほどであってもだ。
audio wednesdayでエラックのリボン型トゥイーターを、いくつかのスピーカーシステムと組み合わせてみて、
改めて、トゥイーターの支配力といったものを実感していた。
けれど世の中には、スーパートゥイーターを導入したけれど、あまり音は変らなかった──、という人もいる。
おそらくだが、そういう人のシステムは聴感上S/N比が悪いのだろう。
私の経験から言えるのは、聴感上S/N比の良いシステムほど、トゥイーターを替えた際の音の変化は大きい。
ヴァイタヴォックスの2405型トゥイーターと4343の2405を交換する機会はないだろうけど、
その音を想像するだけで私はけっこう楽しめるし、
さらにはアルテックの6041のトゥイーター(瀬川先生があまり質の良くないと評価されていた)を、
このヴァイタヴォックス版2405にしたら、どうなるだろうか、妄想は広がっていくばかり。