Archive for category MERIDIAN

Date: 2月 15th, 2024
Cate: MERIDIAN

メリディアン DSP3200のこと(その4)

メリディアンのサイトにアクセスすると、
DSP8000 XEをフラッグシップとして、
DSP9、Special Edition DSP7200、Special Edition DSP5200などが、
DSP3200とともにラインナップされている。

DSP8000 EXのユニット構成は、
ウーファーが20Cm口径コーン型(6本)、スコーカーが16cm口径コーン型、
トゥイーターは2.5cm構成のベリリウム振動板のドーム。

DSP9のユニット構成はDSP8000 XEと基本的に同じで、
ウーファーの数が6本から4本となっている。

DSP7200もスコーカー、トゥイーターは同じで、
ウーファーが2本になり、
DSP8000、DSP9ではエンクロージュアの両サイドにあったウーファーが、
フロントバッフルに取りつけられている。

DSP5200は一見するとダブルウーファーの2ウェイのようだが、
ウーファーとスコーカーが16cmと同口径のコーン型、
トゥイーターは2.5cm口径のベリリウムのドーム型の3ウェイである。

これらのモデルがベリリウム振動板のドーム型トゥイーターを採用しているのに、
DSP3200では8cm口径のアルミニウム振動板のコーン型トゥイーターである。

DSP3200のウーファーは16cm口径コーン型。上級機のスコーカーとまったく同じではないだろうが、
基本的にはそう大きくは違わないだろう。

DSP3200の開発にあたって、上級機の上の帯域二つのユニット、
2.5cmのドーム型トゥイーターと
16cmのコーン型ウーファー(スコーカー)とで組むことも考えられたのではないのか。

その方が、ずっと開発も楽になるはず。
なのに実際のDSP3200は、8cmコーン型ユニットをトゥイーターに採用している。
このことの、なぜかを考えずにオーディオ評論は書けるのだろうか。

Date: 1月 31st, 2024
Cate: MERIDIAN

メリディアン DSP3200のこと(その3)

メリディアンのDSP3200のユニット構成に疑問を抱く人も少なからずいよう。
DSP3200と同サイズの2ウェイのスピーカーシステムは、
16cm口径前後のウーファーとドーム型(もしくはATM型)が一般的といえる。

2022年のインターナショナルオーディオショウで聴いたYGアコースティクスのCAIRNは、
まさにこの構成だし、CAIRNの音は、この種のスピーカーシステムの完成形に、
いまのところいちばん近いのでは──、そんなふうに思わせるほど、
印象に残る音を聴かせてくれた。

それまでYGアコースティクスのスピーカーシステムの音に感心はすれば、
それ以上の感想をもつことはなかったけれど、CAIRNは違っていた。
(もっともそれだけの内容(実力)にふさわしい価格でもあるが……)

このCAIRNを、小型2ウェイのスピーカーシステムのリファレンスとしたうえで、
DSP3200を捉えるならば、トゥイーターのコーン型なんて時代遅れも甚だしい、とか、
理解できないユニット構成──、そんなふうに受けとる人に、何をいったらいいだろうか。

スピーカーというのは、これまで何度も書いてきているように、からくりである。
そのからくりのおもしろさをどう受けとめ理解し、鳴らしていくのか。

スピーカーシステムは忠実な変換機を目指していくべき──、なのは、
私だって同じ考えだが、だからといって、見識が狭すぎる人が少なくない、というか、
融通がきかないのか、スピーカーをからくりと捉えていないのか。

そういう人にとって、DSP3200のコーン型トゥイーターは指向特性ひとつとっても、
その採用を認めないことだろう。

確かにスピーカーユニットの指向特性は振動板の口径で決ってしまう。
可聴帯域すべて指向特性を同じするのはなかなか大変なことだし、
8cm口径の振動板ならば、数kHzから指向特性は狭まっていく。

そんなことは指摘されまでもなく、スピーカーを設計する人ならば知っている。
それでも8cm口径のコーン型ユニットを、トゥイーター的ポジションに選択している。
そのことを理解しようとしない人がいる。

Date: 1月 16th, 2024
Cate: MERIDIAN

メリディアン DSP3200のこと(その2)

メリディアンのDSP3200のサランネットは、
トゥイーター、ウーファーぞれぞれについていることもあって、円の形をしている。

この状態のDSP3200を、何も知らずに見れば、
小口径ウーファーとドーム型トゥイーターによる2ウェイだと思いがちである。

実際は16cm口径のウーファーと8cm口径のトゥイーターであり、
この口径からも推測できるように、どちらもコーン型ユニットとなっている。

同サイズの他のスピーカーシステムとは、この点が大きく違うところであり、
DSP3200の特徴ともいえる。

トゥイーターというよりも、小口径フルレンジにウーファーを足したかっこうである。
だから岩崎先生の文章を思い出したわけだ。

8cmのフルレンジユニットの振動板はアルミである。
といってもカチカチのアルミ振動板ではない。

メリディアンのウェブサイトをみても、クロスオーバー周波数は発表されていない。
同サイズのコーン型ウーファーとドーム型トゥイーターのスピーカーシステムでは、
数kHzあたりに設定されているが、DSP3200ではおそらくかなり低いクロスオーバー周波数のはずだ。

しかもDSP3200はアクティヴ型であり、
このユニット構成のメリットを最大限に活かしている、と私は捉えている。

Date: 1月 14th, 2024
Cate: MERIDIAN

メリディアン DSP3200のこと(その1)

三年ぶりに再開したaudio wednesdayでの音出し。
1月10日の序夜では、メリディアンのDSP3200を鳴らした。

DSP3200を聴く(鳴らす)のは、今回で二回目。
9月に一度聴いている。
この時も、自分でセッティングして、その音を聴いている。

そして今回。
部屋は大きく違っている。
造りも大きさも、ずいぶん違う。

今回のほうが広い。天井もかなり高い。
容積的に、DSP3200で大丈夫だろうか……、とちょっと心配もしていた。

DSP3200は小型の2ウェイである。
小型スピーカーといっても、
LS3/5Aの時代とはずいぶん鳴り方が進歩している面があるのはわかっているといっても、
今回の部屋は、かなり大きい。
そこに十人以上の人が入ったら──、そんなふうにいくつかのことを心配していた。

2020年まで、喫茶茶会記でやっていたころは、
菅野先生録音の「THE DIALOGUE」をかけていた。

9月に聴いた印象では、「THE DIALOGUE」はちょっと無理かな、と思っていた。
なので鳴らすことはなかったのだが、これは鳴らせるな、と考えを改めた。
そのくらいDSP3200の鳴りが違っていた。

DSP3200のユニット構成は、いわゆる小型2ウェイのモデルとはちょっと違う。
そこで思い出すのは、岩崎先生がステレオサウンド 35号に書かれていることだ。
     *
 これをフルレンジとしてまず使い、次なるステップでウーファーを追加し、最後に高音用を加えて3ウェイとして完成、という道を拓いてくれるのが何よりも大きな魅力だ。
     *
パイオニアのPM12Fについての文章である。
コーン型のスコーカーであり、いわば小口径フルレンジともいえるユニットである。

Date: 4月 13th, 2023
Cate: High Resolution, MERIDIAN, ULTRA DAC

MQAのこれから(とメリディアン ULTRA DAC)

MQA破綻のニュースから、ほぼ一週間。
断片的な情報が二、三入ってきたけれど、それらを元に今後MQAがどうなるのかかまでは判断できない。

一方でTIDALがMQAからFLACへと移行するというニュースもあって、
アンチMQAの人たちは大喜びである。

MQAの音源は、今後限られたタイトル数になることだって考えられる。
そうなってほしくないけれど、可能性としては十分ある。

となるとメリディアンのULTRA DACの必要性が、個人的にはとても大きくなってくる。
MQA用D/Aコンバーターとしてではなく、通常のCDやFLACの再生におけるULTRA DACの存在だ。

別項で何度も書いているように、ULTRA DACには、独自のフィルターをもつ。
short、medium、longの三種のフィルターである。

これらのフィルターはMQA再生に使えない。
CD、FLACなどのPCMに対して使える機能で、
とても有用性の高いだけでなく、MQAの音を聴いたあとでは、このフィルターなしで、
通常のCD、FLACはできれば聴きたくないと思わせるほどだ。

このフィルターがどういう処理を行っているのかは、詳細ははっきりとしない。
けれどMQAには使えないこと、うまく選択できた時の音の良さからも、
こういうことをやっているのでは、という想像はなんとなくできるけれど、
それが合っているのかどうか、確認しようがない。

音楽ジャンルによって、というよりも録音の仕方・状態などによって、
short、medium、longの選択は変ってくる。

このことも別項で書いてるが、
マリア・カラスの「カルメン」の通常のCDを、
ULTRA DACのshortフィルターで再生した音が、声楽家をめざす人ならば、
この音を手に入れるべき、といいたくなるほどの見事さだった。

製品の規模が違うし、価格も大きく違うから、
同じメリディアンの218でMQAで再生した音よりも、
マリア・カラスのリアリティということではULTRA DACだった。

いまのところULTRA DACでマリア・カラス(MQA)は聴いていない。
その音はさらに素晴らしいのだろうが、
そんなことありえないのだが、MQAの音源が世の中からすべてなくなったとしても、
ULTRA DACがあればそれでいいや、と思わせてくれるほどだ。

三種のフィルターの有用性は聴いた人(使いこなせる人)でないと、
なかなか伝わりにくいのかもしれない。

Date: 1月 17th, 2022
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(2019年製と2021年製)

先日、メリディアンの218に手を加える機会があった。
私が使っているのは2019年製である。
今回、手を加えたのは2021年製である。

型番は218のままで、外観も変化ない。
内部も基本的には同じといっていい。

218の内部を見たことがある、という人でも、気がつかないかもしれない、
そのくらいの変更が2021年製にはあった。

これまで計六台の218に手を加えているから、
2019年製の218と見較べることなく、どこが変更されたのかはすぐに気づく。

2020年製の218にも手を加えているから、変更は2021年製からなのだろう。
変更箇所は二つ。

一つはその通りに変更できるが、もう一箇所はかなり難しい。
この変更箇所によって、どれだけ音が変化しているのか。

じっくり比較試聴してみようか、と思ったけれど、
2021年製が良かったりしたら、マネできない変更があるだけに、
止めとくことにした。

それに、これらの変更箇所がなくとも、
二年以上使っている218と新品の218とでは、本質的な音はかわりなくても、
音の違いはあるものだ。

Date: 9月 1st, 2021
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(モニター希望の方は──)

メリディアンの218を自宅で聴いてみたい、という方は、
メール(送信先:info@hires-music.jp) で、
「218モニター希望」というタイトルをつけて問い合せてみてください。

オンキヨーがやっているわけではありません、念のため。

Date: 3月 28th, 2021
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(気になる二機種)

Cambridge AudioのDacMagic 200M
iFi AudioのNEO iDSD

どちらもメリディアンの218と同価格帯のD/Aコンバーターであり、
MQAに対応している。
しかも218が対応していないDSD再生も可能である。
さらにUSB端子も装備している。

私が218を導入したのは2019年。

デジタル機器の進歩の具合からすれば、これだけの差がつくのも予測できることだ。
それでも、ちょっとばかり心穏やかではない。

この二機種は、今年初めに発表になっている。
NEO iDSDはすでに輸入されているから、購入された方、音を聴いたという人もいよう。

DacMagic 200Mは、現在の日本の輸入元のウェブサイトをみても、載っていない。
検索してみても、まだ日本では販売されていないようである。
オーディオ関係のサイトでも取り上げられているのを見ていない。

輸入されるのだろうか。
現在の輸入元のサイトをみるかぎりでは、あまり熱心ではないようにうつる。
もしそうだとしたら輸入元がどこかにかわる可能性もあるんじゃないか、と思ってしまうし、
最悪の場合、輸入元がない状態になってしまうことだって、
いまの日本の状況だと十分考えられる。

DacMagic 200M、NEO iDSD、218は、普及価格帯のD/Aコンバーターである。
だからこそMQAに関心を持ち始めている人にとって、格好の入口となってくれる存在だ。

どれがいいのか、ということに興味はあるが、
それ以上にMQA対応機種、それもなかなかの実力器が増え活況を呈してほしいだけに、
DacMagic 200Mの早くの取り扱い、
218(というよりメリディアン)の取り扱いがきちんと行われるようになることを、
強く望んでいる。

Date: 12月 20th, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(SUPERではなくWONDER)

メリディアンのULTRA DACは、私のなかでの位置づけは、
EMTのアナログプレーヤー930stと同じ、といっていい。

930stの上には927Dstがある。
ULTRA DACも高価だが、世の中にはもっと高価なD/Aコンバーターはいくらでもある。

ULTRA DACを最初にみた時は、大きな、とおもったけれど、
ULTRA DACよりも規模の大きなD/Aコンバーターも、いくつでもある。

ULTRA DACよりもずっと高価で、大規模なD/Aコンバーターを927Dstクラスとすれば、
ULTRA DACはやはり930stクラスであり、
それも930stに専用インシュレーター930-900と組み合わせた状態での完成度の高さ、
そして音の誠実さは、ULTRA DACにも共通して感じるところだ。

では218は、というと、トーレンスのTD125的位置づけである。
TD125は、音のいいプレーヤーである。
後継機のTD126よりも、音は澄んでいるように感じる。

同条件で比較試聴したわけではないので、断言できないけれど、
使い勝手の良さではTD126のほうが上のところはある。
モーターのトルクの弱さは、TD125の欠点といえなくもない。
クリーナーをあてるだけで、回転スピードが遅くなるほどである。

でも、肝心の音となると、また違ってくる。
どちらを重視するかは人によって違う。
私はTD125のほうが、自分で使うのであれは好ましい、と考えている。

そのTD125をベースにEMTがまとめあげたのが、928である。

私が218に手を加えてめざしたのは、928でもあった。
928は聴いたことがない。
それでも瀬川先生の評価を信じるならば、928は930stにはかなわない。
けれど928はトーレンスのTD125ではなく、やっぱりEMTのアナログプレーヤーである。

ここは、とても重要なことだ。少なくとも私にとっては。
218にどれだけを手を加えてもULTRA DACになるわけではない。
いいかえるならば、930st的存在になったりはしない。

でも928的存在にはなる、という予感はあった。
自画自賛ではあるが、928的存在にはなった。

ULTRA DACにはならないけれど、WONDER DACと呼べるレベルには仕上げたかった。
SUPER DACではなく、WONDER DACにしたかったのは、ワンダーウーマンのファンだからだ。

パティ・ジェンキンス監督、
ガル・ガドット主演の「ワンダーウーマン」を観てなければ、
SUPER DACといっていたことだろう。

Date: 11月 21st, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その21・追補)

その21)の最後で触れたAudirvana

今日、Audirvanaのサイトにアクセスしたら、日本語のページができていた。
すべてのページの日本語版が出来ているわけではないが、
半分くらいは日本語化されている。

日本からのアクセスが増えてきたからなのだろうか。

Date: 10月 27th, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その24)

ネットギアのNighthawk Pro Gaming SX10、
それからMac mini(Late 2014)を導入して、
まず感じたことは電源コードの数の多さである。

CDプレーヤーは、最初一体型を使っていた。
一時期セパレート型も使ったけれど、また一体型に戻った。

一体型ならば、CDプレーヤーの一本だけで電源コードはすむ。
セパレート型でも二本でいい。

なのに、いまは何本いるのか。
CDプレーヤーと218で、最低でも二本。
それにiFi AudioのiPurifier SPDIF用のACアダプターがある。

ここに今月、Nighthawk Pro Gaming SX10とMac miniが加わって、さらに二本増えた。

D/DコンバーターはFX-AUDIOのFX-D03J+を使っているので、
いまのところバスパワーで動作させているけれど、
D/Dコンバーターも、Matrix AudioのX-SPDIF 2を考えている。

そうすると、また一本、電源コードが加わることになる。
電源コードをあれこれ替えるのが好きな人にとっては、嬉しいことなのだろうが、
私のように電源コードはできるだけ少ない方がいいと思っている者にとっては、
なんだかなぁ……、ということになる。

私が、iPhoneと218を組み合わせることに熱心なのは、
このことが関係している。

iPhoneには電源コードは要らない。
FX-D03J+の電源は、iPhoneから供給される。
iPurifier SPDIF用の電源には、
この時は、以前書いているようにアンカーの省電力対応のモバイルバッテリーを使う。

Date: 10月 27th, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その23)

ヤフオク!で落札したMac mini(Late 2014)は、
三つあるグレードのまんなかのモデルだ。

六年前のMacで、しかも、その時点で最高性能というわけでもないのだから、
いまの水準からすれば、ロースペックということになる。

それに付属品は、電源コードだけ。しかも純正品ではない、ということもあってだろう、
意外と安く落札できた。
31,500円だった。

実をいうと、最初はIOデータのSoundgenicを考えていた。
2TBの安価なモデルは、いま三万円をわずかに切る価格になっている。

この手の製品としては入門機になる。
これで、ものすごい音を出そうと考えたのではなくて、
入門機の実力は、いったいどのくらいなのか、ということに関心があった。

音質的に、どうしても不満があるのならば、
手を加えればいいや、ぐらいに考えて購入寸前までいったときに、
そういえば、いまMacの中古は、どのぐらいするのだろうか、と思った。

そう思ったら、iPhoneですぐに調べられる。
Soundgenicの2TBモデルと同じくらいの価格で買えそうなMacがある。

Mac miniも買えそうで、2014年モデルも、
探し方次第では、Soundgenicと同じくらいで買えそうだとわかった。

それからだった。ヤフオク!で検索して、これだったら、と思えるMac miniを落札した。

さきほど届いた。
さっそく開梱して、Nighthawk Pro Gaming SX10のとなりに並べてみた。
大きさもいい感じだ。

Soundgenicも、大きさとしてはたいして変らないけれど、
全体の質感が、Mac miniと比較すると(比較するものではないのはわかっている)……。

Soundgenicは新品、Mac mini(Late 2014)は中古なのだから、
同列には比較できないのはわかっていても、
現実として、どちらも同じくらいの価格で手に入れられるわけだから、
購入する側としては、選択肢としてみてしまうのは、どうしようもない。

アプリケーションはまだだが、これでハードウェアは、いちおう揃った。
メリディアンの218が125,000円(税抜き)、
Nighthawk Pro Gaming SX10、Mac mini(Late 2014)をあわせて、20万円を切る。

どこまで遊べるか、楽しめるか。

Date: 10月 27th, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その22)

メリディアンの218の入力について、
メリディアンのサイトには、下記のように公開されている。
     *
AUDIO INPUTS
One 2-channel digital coaxial S/PDIF input. 44.1kHz to 192kHz sampling and up to 24-bit
One 2-channel Meridian Speakerlink input. 44.1kHz to 192kHz sampling and up to 24-bit
One 2-channel digital optical TOSLINK input. 44.1kHz to 96kHz sampling and up to 24-bit
One 2-channel analogue input
One network input (Ethernet) for connection to a Roon system or an alternative control interface
     *
デジタル入力として使用できるのは、
SPDIFの同軸入力とトスリンク(光)とネットワーク端子ということになる。

スペック的には、トスリンクは96kHzまでなので、
同軸ケーブルによるSPDIF(こちらは196kHzまで)を使うことになる。

ネットワーク入力は、Roon専用といっていい。
RoonはRAAT(Roon Advanced Audio Transport)という独自の形式になっているためだ。

なので、私もRoonとの組合せで218を使うことを考えているわけなのだが、
でもその前に──、と思うのが、Audirvanaである。
AudioとNirvanaの造語であるAudirvanaは、オーディルヴァナと呼ぶのだろう。

他にも、いくつかのアプリケーションがある。
Windows用でよく知られているfoobar2000も、Mac用が出てきたし、
JRMC(JRiver Media Center)、Amarraなどがある。

すべてを試そうとは思っていない。
RoonとAudirvanaに絞って使っていくつもりである。

比較して、どちらを選んだからといって、
すべての点において、それが優れているということにならない。

アプリケーション(ソフトウェア)なので、こまめにアップデートされていく。
現時点では、どちらがいい、というようなことはいえても、
それが一年後、二年後、その先においても、そうだとはいえない。

とにかく使いやすい(とっつきやすい)と感じたアプリケーションから使い始めればいい。
Audirvanaは30日間、Roonは14日間の試用期間がある。

Date: 10月 26th, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その21)

(その18)で書いているように、
ネットギアのNighthawk Pro Gaming SX10を購入した。

せっかく買ったモノだから、これを機にMacでの音楽再生環境を整えようと思った。
メリディアンの218とNighthawk Pro Gaming SX10があるのだから、
あれこれ試して楽しめる。

以前書いているように、2017年1月5日に、それまで使ってきたiMacが故障した。
このブログを書くには、iMacよりも、
親指シフトキーボードを接続しているPowerBook G4のほうが快適だから、
そんな事情もあって、そのままにしたままだった。

ブログを書くためだけだったら、これでもいいけれど、
そろそろ新しいMacを買おう、と。
といっても新品のMacを買うほどの余裕は、いまないので、
ヤフオク!で、Mac mini(Late 2014)の程度のいいのが出品されていて、
価格も手頃だったので、落札した。

今年の春に登場したMacBook Airには、かなり心が動いて、
買う寸前までいっていた。
それでも保留にしたのは、Thunderboltだけというコネクターの仕様である。

別売のアダプターを用意する必要がある。
オーディオに使うのであれば、そのアダプターのクォリティはどうなのか、
そのことが気になってくる。

どうしようかな、と迷っているうちに、コロナ禍で予定が狂ってしまった。
来年(早ければ年内中)に、ARMプロセッサーのMacが登場するから、
それを待ってから考えよう、と切り替えた。

なのに、Mac miniを買ってしまった。
218とNighthawk Pro Gaming SX10、
この二つを並べてみて、このくらいの大きさで、
価格的にもバランスがとれるモノ(Mac)で、システムを構築してみたい、と思ったからだ。

ここ二三日は、Mac miniをどう使おうかばかりを、あれこれ考えていた。
アプリケーションは、まずAudirvanaを使うつもりだ。

Date: 10月 11th, 2020
Cate: 218, MERIDIAN

218(version 9)+α=WONDER DAC(その15)

メリディアンの218はプリント基板一枚に、
ほぼすべてのパーツが取り付けられている。

コネクターもそうである。
このコネクターは、さらにリアパネルにタッピングビスで固定されている。
プリント基板はシャーシーの底板にビス三本で固定されている。

これらのビスはすべて鉄製である。
これらのビスをステンレス製に交換する。

そんなことで、どれだけ音が変化するのか、といえば、
手を加えてきた218では、決して小さくない。

まったく手を加えていない218で、ビスだけを交換しても、その違いは小さいだろう。
けれど、version 9まであれこれやってきて、それからのビス交換である。

あっ、と驚くほどの違いではないが、
だからといって、元の鉄製のビスに戻そうとは思わない。