Archive for 11月, 2024

Date: 11月 4th, 2024
Cate: デザイン

オーディオ・システムのデザインの中心(その34)

オーディオというシステムのデザインの中心は、コントロールアンプだ、と書いた。

そう考えている私なのだが、自分のシステムに常にコントロールアンプが存在していたわけではない。
いわゆるパッシヴフェーダーを使っていた時期が、二年ほどあった。

そのころはCDばかりだったからではなく、
アナログプレーヤーは、トーレンスの101 Limitedで、
イコライザーアンプを搭載していただけでなく、
CDプレーヤーのスチューダーのA727、どちらもトランスによるバランス出力を備えていたから、
ドイツのエッグミラーのH型を使っていた。

オーディオというシステムのデザインの中心──、
そういうことはまったく考えていなかった時期でもある。

だからといって、個々のオーディオ機器のデザインについては、
あれこれ言ったり思うところもあったりしていたのだから、
いまから見ると、未熟だったなぁ、とも思う。

Date: 11月 3rd, 2024
Cate: 「本」, 老い

オーディオの「本」(ラジオ技術のこと・その3)

ラジオ技術が、いよいよ終りを迎えそうである。
私の中では、終りを迎えている──、
そんな受け止め方をすでにしているが、
どうみても、復活することはないように感じている。

それもきちんとした終りではなく、振り返って、
あれが終りだったのか……、そんな感じにもなりそうである。

個人的には復活してほしい、と思っている。

まだ休刊しているわけではないから、
復活というのはおかしいだろうと指摘があるだろうが、
やはり「復活」である。

Date: 11月 3rd, 2024
Cate: 未分類

音の姿勢、音の姿静(その5)

音の姿勢と音の姿静。

10月20日の野口晴哉記念音楽室 中秋会での594Aの音を聴いて、
音の姿勢と音の姿静が、呼吸のように聴こえてきた。

Date: 11月 2nd, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その1)

2020年は11月8日から、
2021年は11月1日から、
2022年は11月10日から、
2023年は11月1日から、それぞれこの項を書き始めている。

今年は今日(11月2日)から。

まだ二ヵ月あるから、何が起こるか(起こらないか)は、
まったくわからないけれど、それでもひとつ思っているのは、
オーディオ関係の友人、仲間、知人で亡くなった人がいないことだ。

昨年は、同世代の友人(オーディオ仲間でもある)が亡くなった。
私より少し年上のオーディオ関係の知人、仲間も亡くなった。

だから今年は、誰も亡くなっていないことが、ほっとする。

これから先、何年生きているのかはわからない。
私よりも先に亡くなるオーディオ関係の友人、仲間、知人がいることだろう。

人はみな死んでいくのだから、
嘆いたりはしないが、一人去り、また誰かが去り……、
最後の独りになる可能性もある。

菅野先生が「みんないなくなったよ……」と呟かれたことがあった。
岩崎先生が亡くなり、瀬川先生も、その四年後に──、
1990年代になり、また一人、また一人──と、
菅野先生の周りにいてオーディオ評論家として活躍されていた人が去った。

ながく生きるとは、そういうことでもある。

Date: 11月 1st, 2024
Cate: アナログディスク再生

Wilson Benesch Circle

アナログディスクを再生することはめっきり減ったのは、
MQAが登場したから、と私の場合はそうである。

いま手元に三台のアナログプレーヤーがあるけれど、ほとんど稼働していない。

メインは、Wilson BeneschのCircleなのだが、
これすらも、ほぼ使っていない──、そんな状況だ。

なので6月末に引越ししてからも、アナログプレーヤーの設置は後回しにしていた。

昨晩、そろそろやるか、とふと思い立って、
ここだな、といえる場所に設置。

その際、今年、ヤフオク!で落札したジュエルトーンのガラス製ターンテーブルシート、GL602Jと組み合わせてみた。

Circleに付属していたのは、粗い感じのフェルトで、
ここだけターンテーブルプラッター、トーンアーム、ベースの質感と、
少しだけ違和感があった。

それを交換したわけだが、それほど期待していたわけではなかったのに、
GL602JをCircleに乗せた瞬間、カッコよくなった、と感じた。

Circleのプラッターは半透明のアクリル製で、
モーターやインナープラッターなどが、
ぼんやりとだが、透けて見える。

いままではフェルトだったから、普段は見えなかった。
GL602Jにすると、そのままというわけではないが、
いい感じで透けて見える。

これが、けっこういい感じで、新鮮なのだ。

改めて、Circleはカッコいいプレーヤーだな、と見直している。

Date: 11月 1st, 2024
Cate: ディスク/ブック

FAIRYTALES(その7)

ラドカ・トネフの“FAIRYTALES”。
このアルバムも、QobuzでもMQAで配信されている。