Archive for category ブランド/オーディオ機器

Date: 4月 19th, 2026
Cate: ALTEC

ALTEC A4(その7)

火曜日(14日)は秋葉原に行き、いくつか部品を買っていた。
翌水曜日はaudio wednesday。
木曜日はすでに書いているように、夕方からアルテックのA4のセッティング。
金曜日は、そのセッティングの続き。

そして今日、日曜日はA4を鳴らす日だった。

ステレオサウンドで働いていた頃、ホットクラブといジャズ好きの人たちの集まりがあると聞いたことがある。
といっても、本当に聞いただけで、名称をかろうじて覚えていたぐらいでしかなかった。

ホット・クラブ・オブ・ジャパンが正式な名称で、1947年設立で、ジャズに関わる多くの人たちが参加されている(いた)。

毎月一回、月例会をやっているとのは別の会、違う雰囲気で、音楽のジャンルを広げて楽しもうという趣旨のほっと・サンダーを行うことになり、今回の開催である。

四十人ほどの方が来られた。
そこで鳴るA4。
感想を聞いたわけではないが、満足されていたと勝手に思っている。

今はまだセッティングの段階。これからもっと詰めていってからのチューニングにうつる。

Date: 4月 18th, 2026
Cate: ALTEC

ALTEC A4(その6)

4月17日の2時ごろにアルテックのA4から鳴ってきた音を聴いて、その場を離れたのが2時15分くらい。
帰宅して、もう一度アルテックのA4の前に立ったのが、11時くらい。

約九時間ほど、小音量で鳴らされていた。部屋に入った瞬間に、きちんと鳴っていると感じた。

寸前までいくつか考えていた。未明の音のままだったら、あのあたりを見直してみるか、それともネットワークは並列型に戻すか──と考えていた。

どれもやらずに済みそうな音で鳴っているので、時間が足りずにやっていなかったことをやる。音は良くなっていく。

A4に縦に長いスピーカーだから、ウーファーと中高域のドライバーとが、かなり離れている。
A4のエンクロージュアはキャスター付きだから、外形寸法の高さにキャスターの分が加わるため、
A4の天板には手を伸ばしても、わずかだが届かない。そういう大きさのスピーカーだから、どうしてもスピーカーケーブルが長くなる。

喫茶茶会記でもアルテックを鳴らしていた。途中から並列型から直列型ネットワークに変更した。好結果が得られたけれど、今回の大きさは違すぎる。

ここまで大型のスピーカーでも直列型ネットワークのメリットが活きてくるのか。その不安があって、未明の音を聴いた直後は、もしかして、と思ったわけだ。

同時に、鳴ったばかりの音で即断してはダメ、とも思っていた。

別項「ケーブルはいつごろから、なぜ太くなっていったのか(その23)」で書いている細いケーブルを、今回全面的に使っている。

本当に細いケーブルだ。A4の裏側を見なければ、誰もそんなに細いケーブルだとは思わないはず、と断言できるほど豊かな音が鳴っている。
そして、はったりのない音でもある。

Date: 4月 17th, 2026
Cate: ALTEC

ALTEC A4(その5)

昨晩(4月16日)は、夕方からずっとアルテックのA4にかかりっきりだった。
A4は大きい。相当に大きなスピーカーだから、広い部屋でも置く位置は、けっこう限られてくる。

その限られた位置でのセッティングから始めて、ホーンとドライバーの前後位置、仰角などを決めていく。
一般的な大きさのフロアー型スピーカーならば不要な脚立が必要になる。
脚立に登ったり降りたりのくり返し。

その後、パワーアンプの入れ替え。フェーズメーションのMA1000からMA1500へ。
外観はほぼ同じの二つのパワーアンプだが、出力管は2A3-40から300Bに、回路構成もトランス結合となっている。

それからネットワークの製作とスピーカーケーブルの総入れ替え。

これまで6dB/oct.のネットワークで鳴らしていた。かなりの音量でも家庭内でも鳴らす限りは、6dBで問題ないとの判断から、
今回、一般的な並列型から直列型ネットワークに作り変える。

ここでも脚立を登ったり降りたり。それだけ背の高いスピーカーなので、スピーカーケーブルもけっこう長さを必要とする。

そんなこんなで、音が鳴るようになったのは2時ごろだった。鳴ってきた音は、期待と予想を明らかに下回っていた。
とはいえ、時間も時間だし、これ以上やってもいい結果は得られそうにないこと、それからネットワークのコンデンサーを今回、別のメーカーのモノに変えているから新品、
パワーアンプもしばらく鳴らしていなかったということで、
しばらく鳴らし続けてみて──と様子見してということになった。

そして今日また行ってきた。

Date: 4月 6th, 2026
Cate: ALTEC

ALTEC A4(その4)

明日も、アルテックのA4のセッティングに行く。
今回は片側のA4を移動する予定で、そのためにはせっかく載せたドライバーとホーンを、一旦降ろすことになる。

天井の梁にホーンがぶつかって置きたい場所への移動が妨げられているからだ。
脚立に登って降ろしてA4を移動して、また脚立に登って上に載せる。

面倒な作業といえばそうなのだが、A4を、ここに置きましょう、と提案したのは私だから、やるわけだし、
そこでの音の変化を楽しみにしているから、グチみたいに思われるかもしれないが、全くそうは思っていない。

それに明日は、アンプが用意されている。
フェーズメーションのMA1000である。

JJ Electronicの2A3によるシングルアンプ。
2A3といっても、正しくは2A3-40という型番の直熱三極管で、プレート損失は40Wと、本来の2A3の15Wからかなり大きくなっている。

それに伴いサイズも大きい。2A3を大型化したともいえるし、300Bのフィラメントを2A3と同じく2.5Vにした真空管ともいえる。

どんな音が鳴ってくれるのか。

Date: 3月 16th, 2026
Cate: BBCモニター, LS3/5A

BBCモニター考(LS3/5Aのこと・その33)

そういえば──と思い出すのは、五年前、大滝詠一の“A LONG VACATION”の金蒸着CDが三十万円を超える値がついてヤフオク!で落札されたことだ。

1980年代の終りごろから金蒸着CDがいくつかのレコード会社から出た。通常のアルミ蒸着CDよりも少し高かったけれど、
むちゃくちゃ高価だったわけではない。
五千円しなかったと記憶しているが、そのぐらいだったはず。

それが未開封とはいえ三十万円以上で落札。

ロジャースのLS3/5Aが登場したとき、ペアで十五万円だった。その後、少しずつ値が上がり、1980年代半ば頃には、ペアで十六万円を超えていた。
それが六十万円を超えて取り引きされるようになった。

新品未開封のCDか中古のスピーカーという違いはある。
当時の価格を知る者からすると、適正価格とはいったいどういうことなのか、と考える。

特に製造中止になったモノの適正価格は──と考えながらも、インターネットオークションがここまで普及してしまうと、
考えるのは無駄なことのようにも思える。

そんなことをぼんやり考えながら、ステレオサウンド 237号のベストバイのページを開く。
ペアで40万円以上80万円未満のスピーカーシステムのところを見る。

グッドマンのLS3/5Aの落札価格と同じ価格帯であるわけだが、
ベストバイに選ばれているスピーカーのどれらを買うことになったら、私ならどれを選ぶだろうか。

どれだろう──、と他人事みたいにページを眺めていて、世の中に、これだけのスピーカーシステムとグッドマンのLS3/5Aしか存在してないのであれば、
LS3/5Aを選ぶかもしれない──と思ったりした。

これは極端な設問であって、まったく現実的ではないし、
個人的にLS3/5Aの現在の相場は少しおかしいと感じていても、
魅力的なスピーカーシステムということでは、選択肢に加わってくる。

そこでまた適正価格とは──を考えてみるのだが、はっきりとしたことは何も浮かばない。

Date: 3月 13th, 2026
Cate: BBCモニター, LS3/5A

BBCモニター考(LS3/5Aのこと・その32)

LS3/5Aが、いまも高い評価で、中古市場でもなかなかの値段がついているのは知っている。
11Ω仕様のモデルよりも15Ω仕様のモデルは、さらに高く取り引きされている。

ヤフオク!に、グッドマンのLS3/5Aが出品されていた。
15Ω仕様である。
グッドマンのLS3/5Aがある、ということは知っていた。とはいえなんとなく知っていた、という程度で、
実物を目にしたことはなかった。

今回、ヤフオク!に出品されているのを見て、やっぱりあったのか、と思ったし、
スピーカー端子を見て、相当に古いモノだな、とも思っていた。

どんな音がするのか、聴いてみたいと、LS3/5Aに興味がある人ならば、そう思うだろう。

私が出品されているのに気づいた時点で、すでに30万円を超えていた。
どこまで値が上がるのか。50万円を突破するのか、と思っていたら、66万円を超えていた。

欲しい人が複数いれば、オークションだから値は上がっていく。
なんとしてでも手に入れたい人が二人以上いれば、思わぬ値がつくのはわかっていても、66万円という落札価格を見ると、
どういう人が落札したのかを、勝手に想像してしまう。

LS3/5Aマニアが世の中にはいる。各ブランドから出たLS3/5Aを全て蒐集したい人はいる。
そういう人が落札したのかもしれないし、グッドマンのLS3/5Aは珍しいから、投資目的もあって落札した人なのかもしれない。

どんな人なのかは想像するしかないのだが、落札した人と最後まで応札した人がいるわけで、その二人によって66万円までになってしまったのだが、
ただすごいですね、と感心するだけではおさまらぬ何かを感じている。

グッドマンのLS3/5Aに、66万円の価値があるのか。それを判断するのは誰か。

グッドマンのLS3/5Aに、それだけの価値はない──、と言いたいわけではない。聴いたことがないグッドマンのLS3/5Aだし、
もしかすると、その音を聴くと、それだけのお金を払っても手に入れたいという気持はわかる──、となるかもしれない。

でも、私はグッドマンのLS3/5Aを聴いたことがない。これ以上のことは言えないのだが、落札した人はグッドマンのLS3/5Aを聴いたことがあるのかは、気になる。

Date: 3月 12th, 2026
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その27)

メリディアンの218を導入して、五年以上。
最初の一年は、あれこれ手を加えてはaudio wednesdayに持参して、その音を聴いてもらっていた。

私が使っている218と同じ手を加えたのは、つい最近一台頼まれてやったので、四台になる。

いま鳴らしている218に、大きな不満はない。これが最高とは言わないけれど、このサイズと価格で、MQAの音を見事に再生してくれるのを聴いていると、
218に、これ以上、手を加えるのは終りにしよう、三年ほど前に思った。

でも同じ仕様の218が、私のを含めて五台なのは、うーんと思うところがある。
もう一段階やろうと考えていたことがある。材料の選定と、別の材料の手持ちが心細くなっていたので、手をつけなかったが、
使えそうな材料を見つけたし、もう一つの材料もヤフオク!で手に入れたから、ようやくやろうと考えている。

早ければ4月のaudio wednesdayに持っていく予定だ。

Date: 3月 11th, 2026
Cate: ALTEC

ALTEC A4(その3)

アルテックのA4のエンクロージュアは、210と呼ばれるモノで、外形寸法はW82.6×H213.4×D100.3cmのフロントショートホーン型だ。

これに左右にウイング(サブバッフル)がつくと、横幅は204.5cmとなる。この状態での重量は201kgと発表されている。

A4は、この210エンクロージュアに、15インチ口径のウーファーを二発収め、なんらかのホーン型トゥイーターを上にのせたシステムである。

ウーファーは515が標準で、中高域を受け持つコンプレッションドライバーは288とマルチセルラホーンの1505の組合せがよく知られている。

今回のA4は、515Eと288-16Kが使われている。どちらもフェライトマグネットである。

210の上に1505がのることで、システムの高さは42.5cm増す。
213.4cm+42.5cmで、255.9cmとなる。

三年ほど前、私が行った時は、ドライバーとホーンが210の上になかったので、まずドライバーとホーンを210の上まで持ち上げなければならない。

だから脚立が必要となる。とはいえ脚立が一つしかなかったから、持ち上げるだけでも一仕事だ。

Date: 3月 7th, 2026
Cate: ALTEC
1 msg

ALTEC A4(その2)

アルテックのA4と同規模のスピーカーシステムに、ヴァイタヴォックスのBassBinがある。

アメリカのアルテック、イギリスのヴァイタヴォックス。
どちら一つだけ聴く機会をもらえるのであれば、BassBinと即答する。

BassBinは、一度、夢に登場したことがある。A4は、いまのところない。

A4にしてもBassBinにしても、これだけの規模のスピーカーとなると、その音を想像しようとしても、なかなか難しい。
想像するための元となる音がないからともいえる。

アルテックのA7、A5があるではないかといわれそうだが、規模が違いすぎるとしか思えない。

長いことオーディオをやっていると、不思議な縁が生じてくることがある。
三年ほど前に、連絡があった。部屋の奥にしまい込んだままになっているスピーカーを鳴らしたいから、手を貸してほしい、と。

そのスピーカーがA4だった。
大きいことはわかっていても、実際に目の前にA4があると、でかい……、という言葉しか最初は出てこない。

劇場に置いてあるのならば、このきぼスピーカーは必要だな、と思うだろうが、広いとはいえ個人の住宅に置かれたA4は、見上げることになる。

そして脚立が必要になる。

Date: 3月 6th, 2026
Cate: ALTEC

ALTEC A4(その1)

アルテックのA4ときいて、どんなスピーカー、すぐに思い浮かべられる人は意外に少ない。

A5やA7は、ある程度キャリアのあるオーディオマニならば、ほぼみんな知っている。

使用ユニットや仕様について細かなことは知らなくても、こういうスピーカーというイメージは、すぐに思い描ける。

ところがA4となると、どんなスピーカーでしたっけ? もしくはそんなスピーカー、ありましたっけ? だったりする。

無理もないと思う。A4を見たこと(聴いたことではなく)がある人だって少ない。A4を知っている人でも写真でしか知らない──、そういう存在である。

ステレオサウンド 60号に、そのA4が登場している。
     *
瀬川 ただ、幸か不幸か、日本の住宅事情を考えますと、きょうはここは54畳ですね。ここでA4を鳴らすと、もうA4では部屋からはみ出しますね。大きすぎる。A5になって、どうやら、ちょうどこの部屋に似あうかな、でも、もうすこし部屋が広くてもいいなという感じになってくるでしょう。
 ただ現実にはわれわれ日本のオーディオファンは、A5を6畳に入れている人が現にいますよね。一生懸命鳴らして、もちろん、それはそれなりにいい音が出ているけれども、きょうここで聴いた、この開放的な朗々と明るく響く、しかもなんとも言えないチャーミングな声が聴こえてくる。このアルテック本来の特徴が残念ながら、われわれの部屋ではちょっと出しきれません。どんなに調整しこんでも……。
 逆に菅野さんが言われたように、このシリーズはクラシックが鳴りにくいと言われた、それがむずかしいと言われた。むしろ6畳なんかでアルテックを鳴らしている人は、そっちのほうに挑戦してますね。
 つまり、このスピーカーは、ほっとくとどこまでも走っていきたくなるあばれ馬みたいなところがある。そこがまた魅力でもあるんだけれども、そこをおさえこみ、おさえこみしないと、6畳ですぐそばじゃとっても聴けないですね。そこをまたおさえこむテクニックはたいしたものだと、ぼくは思います。実際、そういう人の音をなん度も聴かせてもらっているけれども。
 でも、それが決してアルテックの本領じゃない。やっぱり、アルテックの本領は、この明るさ、解き放たれた自在さ、そしてこれは今日的なモニタースピーカーのように、原音にどれほど忠実かという方向ではないことは、このさい、はっきりしておかなくちゃいけない。物理的にどこまで忠実に迫ろうかというんじゃなくて、ひとつの音とか音楽を、ひとりひとりが心のなかで受けとめて、スピーカーから鳴る音としてこうあってほしいな、という、なにか潜在的な願望を、スッと音に出してくれるところがありますね。
 実にたのしいと思うんです。この音を聴いてても、ぜったい原音と似てないですよ。だけど、さっきサウンド・トラック盤をかけた、あるいはヴォーカルをかけた、あのときの歌い手の声の、なんとも言えず艶があって、張りがあって、非常に言葉が明瞭に聴き取れながら、しかも力がある。しかし、その力はあらわに出てこない。なんともこころよい感じがする。
 あの鳴り方は、これぞ〈アメリカン・サウンド〉だ、と。
     *
A5、A7も劇場用スピーカーだが、A4はさらに大きな劇場用スピーカーである。
どんなスピーカーですか、訊かれて、A7の四倍くらいの大きさです、とつい言ってしまったが、そのくらいの規模である。

ステレオサウンド 60号を読みながら、私が求める音ではないだろうけど、一度聴いてみたい……、でも聴く機会は訪れないだろうな……と思っていた。

ステレオサウンドで働いていた時も、その機会はなかった。

Date: 2月 11th, 2026
Cate: JBL

JBL 4380

JBLのスタジオモニター、4380。
いまのところ、4380というモデルは存在しないが、今年創立80周年を迎えるJBLだから、
4300シリーズの80周年記念モデルとして4380は、現実味があると思うのだが。

今年4380が登場しなくても、五年後の85周年に4385、そのまた五年後の90周年に4390、いつか本当に出てきてほしい。

Date: 1月 16th, 2026
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その26)

輸入盤と国内盤の音の違いは、LPの時代だけでなくCDになってからでもあった。録音がアナログからデジタルに移行してからでもあった。

輸入盤と国内盤の音の違いは、だからといって共通認識とはいえない、とも思っている。
たしかに音の違いがある。けれど、その音の違いをどう捉えているのかは、
輸入盤といっても、主に聴く音楽によってはアメリカ盤を指すこともあれば、イギリス盤、ドイツ盤を指すこともあるからだ。

私が二台の218を聴き比べて、輸入盤と国内盤の音の違いに通じると感じたのは、ここでの輸入盤はクラシックにおける輸入盤(それもLP)であり、
ヨーロッパからの輸入盤であり、主にドイツ盤といってもいい。

こんなことを書いていると、メリディアンの218の実力を誤解する人がいるかもしれない。
ノーマルの218と私が手を加えた218には、はっきりとした音の違いがあるけれど、
その違いがうまれてくるのは、218の素性がよく、しっかりしたものだからだ。

手を加えたといっても、それはマジックではない。
どうしようもないオーディオ機器に手を加えても、さほど成果は得られない。

どういう手を加えるかにもよるが、手を加えるほどに良くなっていく機種もあれば、
変ったことには変ったけれど……、となってしまう機種もある。

Date: 1月 15th, 2026
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(その25)

昨晩のaudio wednesdayでは、久しぶりに218同士の比較試聴をやった。
四谷三丁目の喫茶茶会記でやっていた時にノーマルの218との比較をやっているから、五年ぶり以上になる。

ここまで月日が経っていると、比較して、その音の違いをどう感じるのかに興味があった。

違いがあるのはわかっている。その違いをどう感じるのか、受け止めるのか。

MQAをメリディアンのUltra DACで初めて聴いた時、
アナログディスク再生にデジタルの良さが加わった、と感じた。

現在のハイエンドのデジタルオーディオ機器は、デジタルの良さを追求していくことでアナログ的な良さも感じられるようになってきた、と感じられる音も聴けるようになってきている。

どちらをとるか。両方とも、という人もいる。私も余裕があれば、両方ともと言いたいけれど、どちらかとなれば前者だ。

それはLPの再生からオーディオをスタートしているからも大きく関係しているだろう。
同じようにアナログディスク再生からオーディオが始まっている人でも、どういう音で聴いてきたのかも、大きな違いとなるように感じている。

EMTのTSD15があればいい、という時代が私にはあった。
方式、型式だけでは語れないことはわかった上で書いているのだが、MM型カートリッジがメインの人とMC型カートリッジがメインの人とでは、やはり違う。

それに国産カートリッジをメインに使ってきた人、海外製カートリッジをメインに使ってきた人、
海外製カートリッジといっても、アメリカ製なのか、ヨーロッパのどこかの国なのか。
製造国が同じでも、ハイコンプライアンス、軽針圧なのか、ローコンプライアンス、重針圧なのか。

トーンアームやターンテーブルに関しても、いろいろ言えるわけだが、
私と同じように若いころからEMTの音が常にあった者にとって、MQAの音は、アナログディスク再生にデジタルの良さが加わったと感じられた。

そんな私には、今回の218の比較試聴は、輸入盤と国内盤の音の違いと同種のものを感じた。

瀬川冬樹氏のこと(ロジャース PM510・その11)

ロジャースのLS3/5Aは、私にとってどういう存在、位置づけかというと、
非常に私的なスピーカーシステムということだ。

オーディオを介して音楽を聴くという行為は、私にとってはひとりで音楽を聴く行為である。

ひとりで好きな音楽を聴く。
それは、その姿を誰かに見られたら気恥ずかしいと思える音楽を、その音楽にふさわしい音で聴く、ともいえる。

LS3/5Aで、好きな女性ヴォーカル、それも歌い上げる歌手ではなく、
そっとささやくように歌う歌手を聴いているところを想像してみてほしい。

私は、その時の姿を誰かに見られたくないと思うし、
そんなこと一度も想像したことがない、という人の鳴らすLS3/5Aの音は、
私が思い描いているLS3/5Aの音とは、まったく別ものでしかない。

何人かのオーディオマニアのお宅で鳴っていたLS3/5Aは、そうではなかった。
オーディオショウで聴いた、いくつかのLS3/5Aの音もそうではなかった。
だからといって、ひどい音で鳴っていた、というつもりではない。

LS3/5Aというスピーカーの捉え方がまるで違うだけのことだ。

Date: 12月 22nd, 2025
Cate: 218, MERIDIAN

218はWONDER DACをめざす(久しぶりに)

1月のaudio wednesdayには、私が使っているメリディアンの218を持っていくつもりでいる。

この項で書いているように手を加えた218であり、四谷三丁目でaudio wednesdayをやっていた時に一度、
ノーマルの218と手を加えた218とを聴き比べでもらったことがある。

次回のaudio wednesdayで久しぶりに、また比較試聴をやろうと考えている。