Archive for category 1年の終りに……

Date: 11月 27th, 2025
Cate: 1年の終りに……

2025年をふりかえって(その6)

十数年前に書いた「妄想組合せの楽しみ(その16)」。

そこで、DBシステムズのDB1+DB2とパイオニアのExclusive M4の組合せについて触れている。

この組合せは、
瀬川先生の、熊本のオーディオ店での講演のときにリクエストしたものだ。
「なかなか思いつかない面白い組合せだね」と言ってくださった。

別項で書いているスペンドールのBCIIとラックスのLX38、それにピカリングのXUV/4500Q、
この組合せも、瀬川先生に褒められている。
「玄人の組合せだね」と。

当時、高校生だった私は、そのことがすごく嬉しかった。

このことをまた思い出して書いているのは、先日会ったFさんのサブシステムのアンプが、
DB1+DB2とExclusive M4の組合せだということを、Fさんからのメールで知ったばかりだからだ。

わかるなぁ、とメールを読んでいて思う。Fさんのところに行けば、この組合せの音を再び聴けるのか。

自分で程度のいいモノを手に入れない限り、もう聴けないと思っていた組合せを聴ける。

人と会う。
そのことで生じるコト。
今年もそうだった、といえる。

Date: 11月 19th, 2025
Cate: 1年の終りに……

2025年をふりかえって(その5)

小林秀雄が「様々な意匠」のなかで語っていた《粉飾した心のみが粉飾に動かされる》、
丸山健二の「新・作庭記」にある《優しさを装って肯定してくれる》、
このことを、オーディオに限ってのことで強く実感した一年でもあった。

具体的なことは書かないけれど、そういうものなのか……としか言いようのないことがあった。

それだけのことだ。

Date: 11月 16th, 2025
Cate: 1年の終りに……

2025年をふりかえって(その4)

この時期になると、ここ数年、一年をふりかえって、思い出したことを書くようにしている。

この項を書く書かないに関係なく、11月になると、
もう少しで11月7日だ、
今日が11月7日だ、
今年も11月7日が過ぎていった……、とおもう。

来年も再来年も、これから先ずっとそうなのだろう。
呆けてしまわない限り、もしかすると呆けてしまっても、
11月7日がどういう日なのかを思い出せなくなっても、
そろそろ11月7日だなぁ、今日が11月7日だなぁ、
今年も11月7日が過ぎていったなぁ、とひとりごとを言ってるかもしれない。

Date: 11月 12th, 2025
Cate: 1年の終りに……

2025年をふりかえって(その3)

2008年9月から書き始めた、このブログ。
書き続けているから出会える人がいる。

今年も何人の方と出会えた。
つい先日(11月10日)も会っていた。

六年ほど前からメールをくださっている方なのだが、なかなか会う機会がなかった。
audio wednesdayに機会をつくって行きたいです、と連絡があったのに、
audio wednesdayが終りになってしまった。

そうやって会える人もいれば、疎遠になっていく人もいる。
それでいい、と思っている。

Date: 11月 4th, 2025
Cate: 1年の終りに……

2025年をふりかえって(その2)

一年をふりかえると、今年もけっこうイヤなことがあったと思っても、
今年もいいアルバムが聴けたな、とそのことをおもい返すと、
結局は、今年もいい一年だったな、となる。

Date: 11月 2nd, 2025
Cate: 1年の終りに……

2025年をふりかえって(その1)

2020年は11月8日から、
2021年は11月1日から、
2022年は11月10日から、
2023年は11月1日から、
2024年は11月2日から、それぞれこの項を書き始めている。

今年は今日(11月2日)から。

昨年の(その4)で書いたことを、コピーしておく。

オーディオのプロフェッショナルとは、どういうことなのか。
今年は、そのことについて、いつも以上に考えさせられることが、
いくつか重なった。

結局、オーディオ業界にいて、お金を稼いでいれば、
その人はオーディオのプロフェッショナルということになる──。

もちろん、そういうレベルの低い人ばかりではないことはわかっている。
それでも、オーディオのプロフェッショナルを自称している人の中には、
そういうレベルの人が、決して少なくないことを、
今年は目の当たりにすることが何回かあった。

おそらく、ではなく、きっと来年も、そういう人を目の当たりにするであろう。

以上のことを書いているけど、今年も残念なことに同じだった。
オーディオのプロフェッショナルを自称している人の中には、オーディオの商売屋としてのプロフェッショナルがいる。

仕事なのだから、オーディオで稼いでいっているわけで、全ての人を、オーディオの商売屋と見ているわけではないし、
そんな人は少数だと感じていても、
オーディオの商売屋としてのプロフェッショナルは、目立つ。

そんな人は昔からいたのだろうか。
残念なことに、そんなことを感じさせられた一年であった。

Date: 12月 31st, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年の最後に

今年は、十数年ぶりに引越しをした。
それから27歳の時に骨折した左膝を、2月に痛めた。
かなり良くなってきたと思っていたら、9月ごろからひどくなってきて、
10月、11月は、けっこう難儀した。
まだ万全とは言えないけど、収まってきている。
後遺症とは、こういうことなのか、と思った。

12月になったら、今度は声が出なくなった。
声がひどくかすれてしまって、人と話すのが辛かった。

最近の飲食店ではタブレットで注文するところが増えてきている。
声がほとんど出ない状態だと、こういう店がありがたいと感じる。
声もようやく出るようになってきたが、それでもまだかすれている。

11月に父が九十になった。その二日後に倒れて入院。病院で年を越す。

そんなふうにばたばたしていたけれど、
今年はaudio wednesdayで音を鳴らせるようになった。
新しい人との出会いもあった。
いい一年だった。

Date: 12月 31st, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その17)

別項「2024年ショウ雑感(その13)」で、土方久明氏をオーディオ評論家(仕事人)と書いた。

いまもそう思っている。
それゆえに土方久明氏の書かれたものを、楽しく読んだとか、
面白かったと感じたことはなかった。

いま書店に並んでいるアナログ vol.86で、
フェーズメーションのCM1500が取り上げられている。
土方久明氏が担当だ。

CM1500のことは、信頼できる耳の持ち主から聞いていた。
かなりいい、と聞いているものの、私はCM1500の音は聴いていない。

ステレオサウンド 233号の新製品紹介記事でも取り上げられている。
こちらの担当は小野寺弘滋氏。モノクロで1ページでの紹介。
その文章は、あっさりしたものだ。

一方、アナログでの土方久明氏の文章からは、熱っぽさが伝わってくる。
おそらくだが、土方久明氏は本音で、このCM1500に惚れ込んでいるのだろう。
そのことが伝わってくる。
聴いてみたい、とも思う。

小野寺弘滋氏の文章では、そんな気持は湧いてこなかった。

ステレオサウンドと、音元出版のオーディオアクセサリーとアナログ。
どちらがどうとかは言わない。それでも時々ではあるが、
ジャーマン・フィジックスのHRS1300の記事でも同じことを感じていた。

ステレオサウンドでは山之内正氏、
オーディオアクセサリーは石原俊氏。
別項で、このことは触れているように、
山之内正氏の文章は、CM1500の小野寺弘滋氏の文章と同じだった。

あっさりしたものでしかなかった。
聴いた人が、そこでの音に何か感じるものがなかったのだろうから、
それ以上のことを、その文章に求めたところで肩すかしを喰らうだけだ。

それでもHRS1300の石原俊氏の文章、
CM1500の土方久明氏の文章が、一方にある。

ウエスギのU·BROS333OTLとともに、
今年の新製品で聴いてみたいと思ったCM1500である。

Date: 12月 29th, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その16)

オーディオの才能について、考えるきっかけがいくつかあった一年。
このオーディオの才能と関係してくることで、「音は人なり」を実感するとともに、
以前から書いてきている「人は音なり」もまた実感していた。

Date: 12月 25th, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その15)

「人は歳をとればとるほど自由になる」
内田光子があるインタヴューでそう語っていた、
この言葉を思い出す一年でもあった。

オーディオの才能とともに、思い出してもいた。

「人は歳をとればとるほど自由になる」、
そうであろう、と思いながらも、まったく反対になっていく人も少なからずいる。
オーディオマニアに限っても、そういう人はいる。

「人は歳をとればとるほど自由になる」が、いい意味での老化だとすれば、
反対の人のは、老化ではなく劣化なのか──、
そんなふうにも思える。

人は知らず知らずのうちに、緩やかな坂を下っていたりする。
下っていることに気づかない。
だから気づくまで下っていくだけである。

気づける人は、まだいい。どこまで下っても気づかない人もいる。
これが劣化だと思う。

そんなことがいくつかあった一年だった。

Date: 12月 21st, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その14)

(その12)で、オーディオの才能のことについて、少しだけ触れた。
オーディオを趣味として楽しむ上で、オーディオの才能が必要なのかは、
必ずしもそうではないといえるところもある。

私がいいたいのは、オーディオの才能がない人は、
オーディオを辞めた方がいい──、ということではなく、
オーディオの才能がないのに、自分にはあると思い込んでいる人に、
本当にそうですか、と問いたいだけだ。

ただそれでも、オーディオの才能がないのに、
自分にはあると思い込んでいる人に、
そうなってしまった原因の全てがあるとは思っていない。

オーディオの世界ではなく、オーディオの業界に、
多くの原因があると思う。
オーディオ評論家、オーディオ雑誌が、読み手にそう思い込ませてきた面がない、と断言できる人がいるだろうか。

そう思い込ませることで、モノが売れていく側面はある。
そう思い込まされてきたことで、ずっとオーディオを趣味としてきたものの、
ある日、自分のオーディオの才能に疑問を抱くことが訪れる。

そんな時に、どういう態度をとれるのかも、またオーディオの才能に関係してこよう。

Date: 12月 19th, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その13)

今秋、衝動買いしそうになったオーディオ機器が、一つある。
アダムオーディオのD3Vという、パワーアンプ内蔵のスピーカーシステムだ。

アダムオーディオのスピーカーだから、トゥイーターはAMT型。
ペアで四万数千円という価格帯のスピーカーであっても、AMT型を採用している。
これだけで、ちょっと欲しくなった。

外観は価格相応であっても、その内容は、この価格で買えるのか、と思うところもあったりする。

もう少し垢抜けた仕上がりだったら、間違いなく衝動買いしていたところ。

こんなことを書きながらも、輸入元のウェブサイトを眺めていると、
買ってみてもいいかなぁ、ぐらいに思ったりもする。

これ以上スピーカーを増やさない、と一応決めているので、
手を出すことはないだろうけど、
どこかで聴いてしまったら──、ということもあるかもしれない。

気になっているスピーカーである。

Date: 12月 16th, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その12)

オーディオの才能がある、とか、ない、とか。
オーディオの才能に恵まれている、とか、いない、とか。

そんなことが話題になることもあるだろうし、
一人、そのことで悩んだりすることもあるかもしれない。

その人に、オーディオの才能があるのか。
それを誰が判断するのか。

今年は、この「オーディオの才能」に関して、
いくつか考えることがあった。
具体的にどういうことなのかは触れないが、
ひとつ言えることは、オーディオの才能があるのかどうか、
それを考えたり悩んだりする前に、
オーディオの才能とは、いったい何なのか──、
そのことをしっかり考えることなく、あれこれ言ってどうなるものではない。

なんとなくだけど、自虐的なのか、
自分にはオーディオの才能がないですから──、
そんなことを言ってしまう人は、
オーディオの才能について深く考えたことがないはずだ。

Date: 12月 12th, 2024
Cate: 1年の終りに……

2024年をふりかえって(その11)

今日はステレオサウンドの発売日。
体調を少し崩して、一日、静養していた。
いま住んでいる近所に書店はないけれど、
Kindle Unlimitedで、発売日に一歩も出かけるとかなく読める。
便利な時代になったことを、こういう時に実感する。
最新号の特集は、恒例の企画。

今号を読んでいて、非常に気になったのが、
ウエスギ・アンプのU·BROS333OTLだ。

管球式のOTLアンプは理想的なアンプとは思っていないが、
どこか特別なアンプであり、管球式OTLと聞けば、
どんな音だろう、と興味がわいてくる。

ステレオサウンドにいたころ、カウンターポイントのSA4、
フッターマンのシリーズが現行機種だった。

フッターマンもカウンターポイント、どちらもじっくり聴いている。
SA4は、試聴室常備に近かったので、聴く機会は多かった。

カウンターポイント、フッターマンともに出力管は6LF6。
いまもフッターマンのOTL4は欲しい、というか、
もう一度、その音を聴いてみたいのだが、
いざ聴いて気に入って手に入れたとして、6LF6をどうするのか。

カウンターポイントもフッターマンも、多数並列接続で使用している。
マッチングペアで、多数の6LF6をストックすることの大変さを思うと、
うーん……、という気持にもなる。

U·BROS333OTLは6C33Bを使っている。
この球だって、マッチングペアのことを考えると……、とはならないのは、
ウエスギ・アンプだからだ。

そうなると、俄然聴いてみたいと思う。
それもジャーマン・フィジックスのスピーカーを鳴らした音を聴いてみたい。

とても良く合う予感がしてならない。

Date: 12月 5th, 2024
Cate: 1年の終りに……, audio wednesday

2024年をふりかえって(audio wednesday)

1月10日の序夜から始まったaudio wednesday。
序夜での一曲目は、
ピーター・ガブリエルの
“Biko [Live At Blossom Music Centre, Cleveland]”。

12月4日、audio wednesday 十一夜での最後の曲は、
グラシェラ・スサーナの「人生よ ありがとう」。

“Biko [Live At Blossom Music Centre, Cleveland]”で始めて、
「人生よ ありがとう」で終えられて、
私は、これでよかった、と思っている。