Archive for category 1年の終りに……

Date: 12月 31st, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年の最後に

数日前に、10,000本目を書いた。
2008年9月から書き始めて、十年で10,000本書くつもりでいたが、
結局十一年と三ヵ月ほどかかった。

何の達成感もなかった。
そうだろうな、と思っていたが、ほんとうにそうだった。
だから、次の日には10,001本目を書き、また毎日書いている。

Date: 12月 31st, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その20)

しつこいくらいに書いているが、今年は私にとってMQAの一年だった。
9月中旬から、メリディアンの218で、毎日聴ける環境になった。

今日、大晦日何をしていたか、というと、
午前中は映画を観に行っていて、13時ごろに帰宅してからは、
MQAでマリア・カラスを聴いていた。

その後は、e-onkyoの検索。
e-onkyoの検索は、それほど精度が高いとはいえない面も感じている。
なので、今日は、ファイル形式をMQA、ジャンルをクラシックのみに絞って検索した。

演奏家の名前だけで検索していては見つけ出せないアルバムもあるからだ。
検索の結果はタイトル数2500以上あった。ページ数は128。
1ページ1ページ見ていった。

やはり、これも出ていたのか、というのが、いくつもあった。
めんどうだとさほど思わない。

昔は、シュワンやディアパソンといったレコードカタログを、
ときどき買っては丹念に眺めていたからだ。

インターネットには検索機能があるが、
便利なようでそうでない面も感じなくはない。

Date: 12月 31st, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その19)

このことは書くつもりはなかった。
けれど、昨晩、友人のAさんと食事をしていて、
マッキントッシュのことが話題になった。

私は、そのブログを読んでいないのだが、
Aさんが読んだ、マッキントッシュ・ユーザーのブログには、
購入してさほど経っていないアンプが故障してしまった、とあったそうだ。

やっぱり……、と残念ながら思わざるをえなかった。

2019年は、audio wednesdayで使っているマッキントッシュの製品に対して、
不信感が募った一年であった。

以前のマッキントッシュは違っていた。
その時点での最高性能を目指した製品ではないかわりに、
安心して使っていける信頼感が、しっかりとあった。

それがここ数年の製品からは失われつつある──、
というか失われている、といってもいい。

11月のaudio wednesdayでは、音を出している最中に、
突然プリメインアンプのMA7900の電源が、四回落ちてしまった。

再度電源スイッチを押せば、また問題なく使えるというものの、
音楽を聴いているのに、音が出なくなってしまうのは興醒めでもあるし、
不信感へとつながっていく。

CDプレーヤーのMCD350も、トレイに関して、不安定な動作をすることがある。
原因ははっきりしない。

いまのマッキントッシュの製品は、リモコン操作ができるように電子スイッチを多用している。
そのことと関係しているような気はする。
なんらかのノイズで誤動作しているようである。

おそらく修理に出しても、症状は再現できたりできなかったりするはずだ。
だからやっかいでもある。

とにかく昔のイメージで、マッキントッシュの製品は信頼性が高い、と思っている人は、
最近の製品では裏切られることもある、と心していたほうがいい。

Date: 12月 12th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その18)

今年はいくつかの偶然が重なって、いまKEFのModel 303を鳴らしている。
アンプはサンスイのAU-D607、どちらも1980年ごろの製品。

このシステムに接いでいるのは、メリディアンの218である。
40年の隔たりがあるけれど、218によるMQAの音を303で鳴らしてみると、
本筋の音ということも考えると同時に、節度ある音ということも考える。

うまいこと鳴る、という表現がある。
そういいたくなる音がしてくる。

どこか際立ったところのある音ではない。
誰かに、どういう音なのかを伝える難しさを感じる。

過不足ない音といえばそうなのだが、
過不及ない音といったほうが、いいかもしれない。

こういう音が、なんなく出せる。
218のおかげかな、と思うし、40年間の進歩というものも感じる。
同時に、何が、どれだけ進歩したのだろうか、とも考えてしまう。

Date: 12月 11th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その16)

Phile Webの記事で見逃せないのは、
《2020年はJBLモニタースピーカーが50周年を迎えることを受け、初代機にインスパイアされた、モニタースピーカーを計画している》
のところだ。

50年前のスタジオモニターは、おそらく4320のことだろう。
4320は1971年に登場している。

4320にインスパイアされたモデルとは、どういうモデルになるのだろうか。
2ウェイなのはまちがいない。
15インチ口径のウーファー・プラス・コンプレッションドライバーという構成のはすだ。

この形態ならば、すでに4367がある。
かなり高い完成度の2ウェイモデルであるから、
4320のインスパイアモデルは、4367とどう違うのか。

まさかとは思うが、音響レンズつきのホーンとなるのか。
それとも4367と同じ構成ながらも、
アピアランスが4320にインスパイアされたモデルなのか。

それもいいなぁ、と思っている。
4367のアピアランスは、往年の4300シリーズに憧れてきた世代にとっては、
どこか、なよっとしている──、とまではいわないが、それにちかいものを感じてしまう。

さらに《2021年にはスタジオモニターをさらに拡充する》とある。
4343、4350といった大型4ウェイの後継機なのだろうか。

とにかく妄想はどんどんひろがっていく。

一ヵ月前の記事を見逃していたおかげで、
12月もなかばごろになって、わくわくするようなニュースを知ることになった。

Date: 12月 11th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その15)

友人のAさんからのメールに、
JBLが75周年に向けて新製品を開発している、というニュースをきいてウキウキしている、
とあった。

えっ、そんなニュースがあったの? とすぐさまGoogleで検索すれば、
確かに、あった。

しかもほぼ一ヵ月前に発表されている。
11月21日のPhlie Webの
JBL、新スピーカー「L82 Classic」世界初披露。小型化により設置しやすく」がそうだ。

実をいうと、見出しだけで記事本文を読んでいなかった。
それで気づいていなかった。

記事のなかほどに、
《グローバル展開として、今後は「L82 Classic」のほか、2020年はJBLモニタースピーカーが50周年を迎えることを受け、初代機にインスパイアされた、モニタースピーカーを計画しているという。さらに2021年にはスタジオモニターをさらに拡充するとともに、JBLブランドが75周年となることから、新フラグシップを市場に投入していくとのことだ。》
とある。

来年スタジオモニターが、その次の年に75周年モデル、
しかもフラッグシップモデル、とある。

2016年に、JBLの70周年モデルは、
JBL PROFESSIONALのM2をベースにしたコンシューマーモデルではないか、と予想した。
予想は外れた。

外れたことは、「iPhoneの十年とJBLの十年」に書いている。
ここで、75周年モデルこそが……、とも書いた。
それが本当に登場するわけだ。

Phile Webの記事には、DD67000についての記述もある。
《「Project EVEREST DD67000」についても説明が行われ、高域を担うベリリウム・コンプレッション・ドライバーが従来の476Beから、「877Be」に変更された。フェイズプラグがJBL史上初となる5重のリングとなったことで、大口径ユニットの音をより忠実に再現するとしている。この仕様変更に伴う製品名の変更などは行われないが、今後の出荷モデルは877Be搭載仕様になるという。同社は「これがDD67000の完成形」とアピールしている。》

だから2021年登場のフラッグシップモデルは、DD67000の後継機ではないのではないか。
やはりM2をベースにしたモデルなのか、まったくの新規開発のモデルなのか。
どちらにしても、いまから楽しみである。

とにかく、今年も終り近くになってのイチバンのニュースである。

Date: 12月 9th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その14)

メリディアンの218の音をよくきいた一年だった、ともいえる。
どれだけ218に手を加えようと、ULTRA DACと同じ音が出ることはない。
そんなことはわかっている。

それでもSUPER DACと呼べるくらいにはなんとかしたい、と思いながら、
218に手を加えている。年内にもう一度手を加える予定でいる。
今日やる予定でいたのだが、風邪気味で先延ばしにしてしまった。

audio wednesdayで、218を何度も使っている。
今月のaudio wednesdayでは、MacBook Aitを使ったが、
いつもはマッキントッシュのMCD350をトランスポートとして使っている。

MCD350単体で使っているときは、ことさら大きな機種だなんて一度も思ったことはない。
むしろ大きくないサイズに仕上げているモデルである。

それでも218を横に置いて使っていると、
だんだんと大きく見えるようになってくる。

MCD350が大きいのではなく、218が小さいだけなのだが、
そんなことはわかっていても、218の音が良くなっていくたびに、
MCD350が、感覚的に大きく感じてくる。

こうなるともっと小さくしたい、と思う。
MCD350を他のCDプレーヤーにしたところで、小さくなることはほとんどない。

年内にやろうと考えていながら、やらなかったことの一つに、
iPhoneを218に接続する、ということが残っている。

iPhoneと218、それにUSBをSPDIFに変換するD/Dコンバーター、
これらをあわせてもMCD350よりもずっと小さくなる。

喫茶茶会記のスピーカーは大きいのだから、
この部分だけを小さくしても……、とはなるのだが、
それでも218に見合うサイズで、どこまでの音が出せるのか。
その可能性を試せなかったのが、ちょっと心残りでもある。

Date: 11月 26th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その13)

2019年に登場した製品で、インパクトが最も強かったのは、
OTOTENに出展していた中国のESD ACOUSTICである。

インターナショナルオーディオショウでの、
テクダスのAir Force ZEROもあるけれど、
このモデルに関しては、実物を見るまでに、
けっこうな量の情報に触れていたから、インパクトという点ではやや色褪てしまう。

ESD ACOUSTICに関してはまったく知らなかっただけに、
ブースに入って、そのシステムの規模に圧倒された。

とはいえ、音だけでいえば、今年のオーディオショウで強く印象に残ったのは、
別項で書いているように、アクシスのブースでの、
ファインオーディオとFMアコースティックスの組合せによる音である。

この音は、また聴きたい、と思ったし、
日曜日にもう一度行こうかな、と思ったほどの音だった。

ESD ACOUSTICの音は、来年のOTOTENでまた聴きたい音である。
一年のあいだにどれだけ練り上げられているのか、それを確かめたいという気持が強い。

Date: 11月 25th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その12)

インターナショナルオーディオショウも終り、今年もあと一ヵ月と少し。
まだ三ヵ月ほど残ってそうな気がしなくもないが、あと少しで今年が終る。

先ほど公開した「資本主義という背景(その8)」が、9,900本目。
このブログの目標である10,000本まで100本となった。
あと少しで終る、という感じがようやくしてきた。

夏のあいだ、書いた本数が少なかった。
そのため10月、11月は遅れを取り戻さなければならなかった。
10月も11月も、9月の二倍は書いた。
遅れをどうにか取り戻した。

書き始めたころは、平成が終ってしまうとは思っていなかった。
平成のうちに10,000本書ける、と思っていた。

2019年をふりかえって、というより、
2008年から2019年までをふりかえって、である。
ようやくふりかえられるようになった。

Date: 11月 19th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その11)

2018年が、MQAとメリディアンのULTRA DACと出逢えた年で、
2019年は、よりMQAに近づくことができた一年といえる。

MQA-CDがワーナーミュージックからも発売されるようになった。
それに度々書いているように、e-onkyoでのMQAのラインナップが充実してきている。

タワーレコードやHMVからの新譜のメールが届いて、
こんな新譜(旧盤の復刻を含めて)が出るのか、と思い、
e-onkyoで検索してみると、CDの発売にあわせて配信が開始されることも増えた。

ジネット・ヌヴーがそうだったし、
新録音の新譜でも、もう出ているのか、と驚くこともある。

当然e-onkyoでの配信は、CDのスペックをうわまわっている。
そのうえでMQAがあることも増えてきている。

オンキヨーがメリディアンの輸入を12月から開始するくらいだから、
このことにはいろんな感情があるとはいえ、
e-onkyoでのMQAのラインナップが、今年以上に充実してくる可能性もあるのでは──、
と都合のいいように考えて、期待がふくらんでいるのは否定できない。

e-onkyoのラインナップにまだまだ満足していないけれど、
今年のように、もしくはそれ以上積極的に展開してくれれば、
CDの売上げがいまも大きい日本でも、徐々に変化していくのではないのか。

Date: 11月 18th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その10)

いまオーディオをスタートさせる若い人はかわいそうだね、と嘆くことは、
誰にだってできる。
そんなことをしてみたところで、これからオーディオに取り組もうとしている人に向って、
何かを示すことになるわけではない。

今年ヤフオク!で入手したオーディオ機器は、すべて手を加える。
来年一年をかけてやっていき、
毎月第一水曜日のaudio wednesdayで、その結果を披露したい。

ここまで良くなるのか、と思われるかもしれないし、
これならばオリジナルのままのほうが……、という結果に終るかもしれない。

それは聴く人の判断にまかせよう。
私は、限られた予算内でどさだけのことができるのか、
それを少しでも示すことができれば、と考えている。

私がやったのと同じことを、初心者のオーディオマニアができるかといえば、
それは無理であろう。
一人では無理であっても、私はノウハウを出し惜しみはしないから、
直接訊いてほしい。

だからといって、買ってすぐに手を加えろ、といいたいのでもない。
買ったら、最低でも一年はじっくり聴いてほしい。
できれば二年くらいはそうしてほしい。

そのうえで不満があるのならば、手を加えるもよし、
買い換えるのもよし、と考える。

とはいえ、こういうことを書いたところで、
audio wednesdayに10代の若い人は来ない。

Date: 11月 18th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その9)

最初に手にするオーディオが中古。
このことに批判的な意見はある、と思っている。

今年の春だったか、
女子高校生がクルマの免許をとって、
自分で貯めたお金で、中古の軽自動車を買った、というツイートが話題になった。

おめでとう、というコメントも多くあったとともに、
最初のクルマが中古ということに批判的な意見も多かった、と、
何かのニュースで読んだ。

批判する人には、その人なりの理由があるのだろうが、
本人が喜んでいるのだから、赤の他人が水を差すこともなかろう、と思うのだが、
なにか一言いわないと気がおさまらない人が多いようだ。

私は、というと、オーディオに関しては、
スピーカーは新品を買ったほうがいいよ、とは思っている。

でも、現実はどうなのか。
冷静にみまわすほどに、予算に限りのある若い人に向って、
新品で揃えよう、とは言いにくくなる。

中古は、同じ製品であっても、状態はピンキリであったりする。
いいコンディションのモノにあたればいいが、
ひどいコンディションのモノに不幸にもあたってしまえば、
オーディオへの興味、関心が失せてしまうことだってあるのはわかっている。

中古を無責任にはすすめられない。
それでも、中古オーディオという選択肢を無視できるだろうか。

こんなことを考えることが、ここ数年あった。
それもあってKEFのModel 303を落札した。

40年前のスピーカーは、いま聴くとどうなのか。
そして、まだやっていないが、303にも手を加える予定でいる。

手を加えるつもりで落札している、といえる。
40年前の製品だから、メインテナンスも必要となる。

ならば積極的に手を加えよう、というわけだ。
ここでの手を加えるは、別項で書いているメリディアンの218への手の加え方とは違う。
ハンダゴテも使う。部品も交換する。

そうすることで、40年前のオーディオ機器がどこまで鳴ってくれるのか。
それを確認しておきたい。

Date: 11月 17th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その8)

(その7)へのfacebookでコメントを読んで気づいたことがあった。
シスコン(システムコンポーネントの略)で、音楽を聴いていない、ということだ。

いまではシスコンという呼称も、どれだけ通用するのだろうか。
私が中学生のころは、システムコンポーネントの全盛時代といえる。

テレビでもシステムコンポーネントのコマーシャルが流れていたくらいだ。
親戚の家、友人の家に、確かにシステムコンポーネントはあった。

あったけれど、それで音楽を聴いた、という記憶はほとんどない。
一度くらいは聴いているだろうが、
少なくともオーディオに興味をもってからは、
つまり中学二年の秋以降は、システムコンポーネントで音楽を聴いた記憶はない。

システムコンポーネントではなく、ラジカセで音楽を聴いていた。

ステレオサウンドでは、
いわゆる高級システムコンポーネントといえるシステムは聴いている。

例えばB&Oが、その代表といえるし、
マッキントッシュ、メリディアン、QUADなど、他にもいくつもあるが、
そういう高級システムコンポーネントは聴いていても、
いわゆるシスコンで、多くの人がイメージするシステムコンポーネントは聴いていない。

私が特別だとは思っていない。
同世代のオーディオマニアでも、シスコンの経験がない人は多いのではないのか。

シスコンで聴いていた、という人も、多いように思う。
半々ぐらいなのか。

そのへんのことははっきりとはいえないが、
シスコンは流行っていた。
流行っていたけれど……、ということに、今日、コメントによって気づかされた。

Date: 11月 17th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その7)

40年前、
ここまで遡られなくとも30年前ぐらいでもいい。
そのころ評価の高かったオーディオ機器は、いま聴くとどうなのだろうか。

20年前、30年前、さらにもっと以前のオーディオ機器でも、
当時最高級だったアンプやスピーカーではなく、
普及クラスや中級クラスのオーディオ機器はどうなのか、とういことに関心がある。

今回303は、15,000円で入手できた。
かなり安く手に入れられた、と思っている。

ヤフオク!は、いますぐ欲しい、ということでなければ、
じっくり待てば、タイミングもあるけれど、こんな安く、と思う価格で落札できる。

その価格で、いま新品で購入できるスピーカーやアンプには、どういった製品があるのかといえば、
魅力的に感じられるモノは、ほとんどないのが実情だ。

ならば10代の若者がオーディオに興味をもってスタートしようとすれば、
新品にこだわる気持がなければ、ヤフオク!に限らず中古も、
選択肢に入ってくるはずだと思う。

ここが私が10代のころと大きく違っている。
昔も中古市場はあったけれど、いまとは比較にならない。

とはいえ中古まで選択肢になってくると、選ぶ基準をどうするのか。
興味をもったばかりの10代には、大いに迷うところのはずだ。

当時買えなかったから、いま──、という世代には一応の基準はある。
それによって選択肢は絞られていくが、10代にはそれはない。

インターネットで検索すれば、製品情報は得られるが、バラツキもある。
数多くのヒットする製品もあれば、そうでない製品もある。
ヒット数が多い製品がよい製品であるならば苦労はしないし、
よい製品であったとしても、その人に向いているかどうかは、また違ってくる。

Date: 11月 16th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その6)

今年は、KEFのModel 303をヤフオク!で手に入れた。
40年ほど前のスピーカーシステムを、
それも中級クラスのスピーカーシステムを、いまごろになって自分のモノとした。

303というスピーカーについては、これまでにも何度か書いている。
1980年ごろ、見た目は地味ながらも、その音は高く評価されていた。
価格的には、日本の598スピーカーと同じといえる。

けれどウーファーの口径も小さいし、ユニット構成も3ウェイではなく2ウェイだし、
なによりも軽い。
アンバランスな要素は、まったくない、といえる設計である。

とはいえ40年前のスピーカーである。
送料無料で、かなり安く落札できたからといって、
いまさら……、という気持がまったくなかったわけでもない。

中古のスピーカーは、見た目だけでは判断しにくい。
自分の手で鳴らしてみないことには、コンディションについての判断はできない。

それでも303を入手したのは、単に欲しかった以外にも理由があって、
その理由も強かったからでもある。

いまヤフオク!で、20年、30年以上前のオーディオ機器を落札している人たちは、
おそらく私と同じ世代か上の世代がメインなのかもしれない。

若かった時、買えなかった──、それをいま手に入れている感がある。

でも、その一方で、オーディオに興味をもった10代の人たちはどうなのか、と思う。
私のころは、ほぼすべての価格帯に万遍なく製品があった、といえる時代だ。

いまはそうではない。
いまの10代は、どこからオーディオをスタートするのだろうか。
この疑問がある。

そして、どこからスタートしたらいいのだろうか、とも考える。