Archive for category High Resolution

Date: 11月 20th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その36)

10月の終りに、ようやく日本でもQobuzのサービスが開始になった。
オーディオ雑誌の編集者ならば、ストリーミングを取り上げる。

先日発売になったステレオの12月号の特集は、やっぱりストリーミングである。
他の企画を予定していたとしても、差し替えよう。

ステレオはタイミングよく特集できたが、
ステレオサウンド、オーディオアクセサリーは、どうだろうか。

両誌とも特集は、賞である。毎年恒例の賞の発表だ。
この賞に多くのページがさかれる。

Qobuzが始まったからといって、第二特集として扱うことはないように思う。
ページ数が取れないからだ。

Qobuzが始まりました──、
紹介レベルの記事はやれても特集としては難しいはずだ。

ならば次号(3月発売)でじっくりやればいいのだけれど、
新鮮味はどうしても薄れる。
それを補うほどの充実した内容を期待したいところだが、
どうなるのか。

3月までにTIDALのサービスが開始ということになったら、
それはそれでいいタイミングということになる。

どちらにしてもステレオサウンドが、その執筆者たちが、
ストリーミングをどう扱うのか、どういう切り口で記事とするのか。
関心がある。

Date: 10月 28th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その35)

10月23日の夜からQobuzを使っている。
23日の時点でroonではうまく使えなかったけれど、
翌日には使えるようになっていた。

23日からの四日間ほどはQobuzばかり使っていた。
TIDALで聴けないアルバムがどれだけあるのかを探るためでもあった。

そして今日、TIDALとQobuzで、同じアルバムをいくつか比較試聴してみた。

同スペックでの配信であっても、TIDALとQobuzの音の違いはある。
Qobuzばかりを集中して聴いての音の印象は、
TIDALと比較しても変わらず。

どちらをとるかと言われれば、どちらもとる、と答える。
Qobuzで聴いた方が映えるアルバム(というよりも録音)があるのも事実。

ハイレゾという言葉を聴いて思い浮かべるイメージは、
Qobuzの方ではないだろうか。

MQAの音に関してもなのだが、若い時に聴いていた音が、
LPだったのか、CDだったのか、
それにLPだったとしても、MM型カートリッジがメインだったのか、
MC型カートリッジだったのか。

もっと言えば国産カートリッジだったのか、海外製のカートリッジなのか。
軽針圧なのか、そうでないのか。

ダイレクトドライヴのプレーヤーかベルトドライヴ、もしくはアイドラードライヴだったのか。

そういったもろもろのことの違いが、かなり影響していると感じている。

Date: 10月 25th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その34)

TIDALになくてQobuzにあったアルバム、
“The Art of the Producer (Early Years 1948-1955)”。

196kHz、24ビットで配信されている、このアルバムは、
ジョン・カルショーがプロデュースした録音が収められている。

このアルバムには、カスリーン・ファリアーのイギリス民謡が収められている。
ファリアーの歌が196kHz、24ビットで聴ける。

さほど期待はしてなかったけれど、
ここで聴くことがかなったファリアーの歌は、
Qobuzにしてよかった、と思えるほどだ。

Date: 10月 24th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その33)

Qobuzには、MQAはない、と思い込んでいた。
e-onkyoからMQAが消えたのも、Qobuzの運営会社に買収されたからなのだから、
まったく期待していなかった。

ところが、ホフ・アンサンブルの二曲がMQAである。
2Lレーベルだから、他の2Lレーベルのアルバムは? と思って見ると、
やはりMQAである。

他のレーベルでは、見つけられていないけれど、
わずかとはいえ、QobuzでもMQAが聴けるのは、嬉しい。

Date: 10月 24th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その32)

ようやく昨日(10月23日)から、Qobuzのサービスが始まった。
さっそく使っている。

これでTIDAL、Apple Music、Qobuz、
三つのストリーミングを利用していることになる。

重複している曲(アルバム)は多い。
それでもTIDALで聴けなかったアルバムが、Qobuzにあった。
ものすごい数、あるわけではない。

わずかといっていいけれど、それでも聴きたいアルバムがあれば、
どれもしばらく使うことになる。

一年くらい経てば、どれかを使わなくなるかもしれないが、
いまのところ、三つとも使うのは、
audio wednesdayをやっていることも関係している。

時々リクエストを受け付けるのだけども、
TIDALだけだと、応えられないことがままある。

三つあれば、もうちょっとリクエストに応えられるはず。

Date: 10月 15th, 2024
Cate: High Resolution

e-onkyo のこと

明日(10月16日)の正午で、e-onkyoは終る。
メリディアンの218の導入がきっかけとなって、
2019年の12月あたりから積極的に利用するようになった。

あれもこれもMQAで聴ける、ということで、ずいぶん購入した。
毎日、日付が変るとともにe-onkyoのサイトは更新されるから、
毎日、配信が始まるアルバムのチェックが本当に楽しみだった。

TIDALを使うようになって、e-onkyoでの購入は大きく減った。
それでもe-onkyoでのみMQAだったアルバムがある。
愛聴盤のMQAがe-onkyoにのみあるのだから、
この時期、日本人は恵まれていた。

e-onkyoがMQAの配信をやめてからは、
毎日のチェックが週三ぐらいに減り、週一になり、
いまでは月一くらいになってしまったのだから、
e-onkyoがなくなることが、特にさびしいわけではない。

消えるべくして消えていく──、
それでもMQAをダウンロードしていた時期は、
いま思い出しても本当に楽しかったし、
もっとダウンロード(購入)しておけばと後悔もある。

Date: 10月 9th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その31)

いまもTIDALでMQA音源が聴ける、と少し前に書いている。
確かに、いまもMQAで聴けるアルバムがけっこうある。

先日、イギリスのTIDALのアカウントを使っている人のところに行った。
roonで検索しても、その前日、MQAで聴けたアルバムが、
MQAではなくなっていた。

他のいくつかも確認したけど、MQAではなかった。
帰宅して確認した。
私はアメリカのアカウントである。

こちらは、MQAのままだった。
いつまでMQAで聴けるのかはわからないのが、
どの国のアカウントかによっても、MQAがそうではないかが違ってくる。

Date: 10月 4th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その30)

Qobuzのサービスが実際に始まってみないことには、
はっきりしたことは言えないのだが、
それでもひとつだけ、どうなるんだろうか、と、思っているのは、
DSD音源の扱いだ。

海外のアカウントでQobuzを使っている人によれば、
QobuzはDSDのストリーミングもダウンロードも提供していない、とのことだから、
日本でも同じ扱いになる可能性は十部ある。

でも昨年、2023年のサービス開始を発表しながら、
ほぼ一年経ってのようやくのプレオープンになってしまったのは、
DSDに対応するためだったのでないか──、
そんなふうにも受け止められなくもない。

実際、DSD音源に関しては不透明と思っていた方がいい。
なのでe-onkyoでしか入手できないDSD音源は、
早めに購入した方が、少なくとも安心だ。

ここまで書いて公開した後、
PhileWebの記事をみたら、DSD、DXD音源のダウンロードは展開するとのこと。
いま購入できるDSD音源は、そのまま移行すると思われるけど、
気になっているモノは、今のうちに購入するつもり。

Date: 10月 4th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その29)

e-onkyoからのメールが、先ほど届いた。
サービス終了のメールであり、Qobuzサービス開始のメールでもある。

メールには、こうある。
     *
2024年10月16日(水)正午
e-onkyo musicでの楽曲の販売、新規会員登録、登録情報変更の停止

2024年10月23日(水)
Qobuzプレオープン
※e-onkyo musicの会員の皆様限定のお知らせとなります。グランドオープンまで、会員の皆様は優先的にお楽しみください。

2024年11月30日(土)23:59
e-onkyo musicでの、購入済み楽曲の再ダウンロード終了
     *
10月23日に、ようやくプレオープン。
本格的サービス開始は、12月1日になるのか。

とにかくQobuzが日本でも始まる。

Date: 10月 1st, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その28)

可能性としては低いんだろうな……、思いながらも、
TIDALやQobuzは、
Netflixやamazon、Appleのように、
オリジナルの作品を作って配信していくようになるのか。

そんなことをおもったりしている。

Date: 9月 19th, 2024
Cate: High Resolution

MQAのこれから(とTIDAL・その16)

TIDALがMQAの配信をやめて、ほぼ二ヵ月。
TIDALでMQAで聴くことはできなくなったのかといえば、
実はそうではない。

新譜がMQAで配信されることは、確かになくなった。
けれどこれまでMQAで配信されていたアルバムは、
いまもけっこうな枚数がMQAで聴ける。

少なくともroonでTIDALを検索すると、そのことがわかる。
これまでは、一目でMQAということがわかるマークがついていたが、
これはなくなっている。

いまもMQAで聴けるアルバムの大半にはついていない。
まだついているアルバムは、少なくなってきているがある。

だからMQAがなくなったような印象を受けるが、
いまのところ、そうではない。

ただし、この状況がいつまでなのかは、まったくわからない。

Date: 9月 6th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その27)

TIDALをroonで検索する場合、今では日本語でも可能になっている。
クラシックの演奏家も洋楽のミュージシャンも、日本語でいけるのは楽でいい。
私が気づいたのは数ヵ月前だったのだが、いつから可能になったんだろうか。

ただし英語でないと検索できないアルバムや演奏家もあるが、
多くは日本語で大丈夫だし、日本人に関しては、
一部ではあっても日本語でしか検索できないケースがある。

これはroonではなく、TIDALに登録されている情報が日本語だけからなのだと思われる。

先日、ある日本人歌手の名を、これまでと同じようにローマ字表記で検索してもダメだった。
TIDALにはないのか──、と思って、他の歌手を検索していたら、
似ているアーティストのところに、
さっきローマ字で検索した歌手の名が日本語で表示されている。

もしかして、と思い日本語で検索したら表示される。

roonではなく別のアプリで同じことをやると、
やはり日本語での検索でのみ表示される。
ますます便利になっているわけだが、これは日本でのサービス開始が近いからなのか。

いまのところ、なんとも言えないけれど、少しは期待している。

Date: 7月 30th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その26)

roonとTIDALの組合せは、実に快適。
いくつもの項目で検索できるのは、使う前からわかっていたことだが、
実際使うと、よく出来ていると感心する。

それでも一つだけ不満というよりも要望がある。
roonはレーベルでの検索もできるのだが、自分のライブラリーの中だけである。

そういう仕様にした理由はわかる。
メジャーレーベルの名称で検索したら、大変な数の結果を表示することになる。

けれど私が求めているのはマイナーレーベルの検索である。
このくらいなら検索結果もそれほどの数にはならないはずだが、
それではメジャーレーベルとマイナーレーベル、どこに線引きするのか、
そういう問題が生じるだろうから、おそらく将来にわたって、
TIDAL全体からのレーベル検索は、無理であろう。

それでも一番期待しているのが、レーベル検索である。

Date: 6月 18th, 2024
Cate: High Resolution

MQAのこれから(とTIDAL・その15)

7月24日で、TIDALはMQAでの配信を終える

それほど驚きはなかった。
4月にTIDALは値下げしている。
その時から、MQAをやめるのではないのか──、
そういうコメントをソーシャルメディアで目にしていたし、
ここ三ヵ月ほどのTIDALでの新譜のMQAの割合がかなり低くなってもいたからだ。

なんとなく終りが近づいている、そんな感じが漂っていた。

それでも四日前に書いているように、
MQAを買収したLenbrookとHDtracksが協同で、 あらたなストリーミングサービスを始める。
このニュースがなかったら、かなりの衝撃だったはず。

それでもしばらくはTIDALは使っていく。

Date: 6月 14th, 2024
Cate: High Resolution

MQAのこれから(今年から)

2023年4月にMQAの経営破綻のニュース。
9月にようやく回避された、というニュース。

それからは特にこれといったニュースはなかったけれど、
今日、MQAを買収したLenbrookとHDtracksが協同で、 あらたなストリーミングサービスを始める、というニュースが発表になった。
年内にはサービス開始とのこと。

日本からアクセスできるようになるのか、いまのところ不明だけれども、
MQAでの配信もあるわけで、期待は膨らんでいく一方だ。