Archive for category High Resolution

Date: 12月 9th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その37)

今年、ROCK(Roon Optimized Core Kit)を導入した。
それからaudio wednesdayでも、CD、SACDを使うことはあったが、
TIDALを使うことの方が多かった。

TIDALの、日本でのサービス開始はまだだから、
契約するには、ちょっとしたことが求められる。
具体的なことは検索すれば、すぐに表示される。

10月23日から、Qobuzが始まった。
なのでaudio wednesdayではTIDALとともに使うようになった。

来年はもっと使うだろう。

audio wednesdayで、なぜストリーミングを使うかといえば、
聴きたい曲がすぐに聴けるからだ。

もちろん、TIDALにもQobuzにもない曲はあるが、
そうとうにさまざまな曲が聴ける。

ここは、とても大事なことだ。
audio wednesdayに来てくれた方が、
会でかけた曲を聴いてみたいと思ったら、
TIDAL、Qobuzを使っていれば、同じ曲がすぐに聴ける。

これがLPやCDだとまだ廃盤になってなくても、
実際には入手困難なことは意外とあるし、
廃盤になっていて中古相場が、かなり高くなっているものは、
audio wednesdayではかけたくない。

そういう盤を持っていることを、
なんとなく自慢げにかけるようなことはやりたくない。

audio wednesdayで鳴らすオーディオ機器は入手困難なモノもある。
だからこそ音楽に関しては、そういうものは避けたい。
だからこれまでもこれからもストリーミングが中心となる。

Date: 11月 20th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その36)

10月の終りに、ようやく日本でもQobuzのサービスが開始になった。
オーディオ雑誌の編集者ならば、ストリーミングを取り上げる。

先日発売になったステレオの12月号の特集は、やっぱりストリーミングである。
他の企画を予定していたとしても、差し替えよう。

ステレオはタイミングよく特集できたが、
ステレオサウンド、オーディオアクセサリーは、どうだろうか。

両誌とも特集は、賞である。毎年恒例の賞の発表だ。
この賞に多くのページがさかれる。

Qobuzが始まったからといって、第二特集として扱うことはないように思う。
ページ数が取れないからだ。

Qobuzが始まりました──、
紹介レベルの記事はやれても特集としては難しいはずだ。

ならば次号(3月発売)でじっくりやればいいのだけれど、
新鮮味はどうしても薄れる。
それを補うほどの充実した内容を期待したいところだが、
どうなるのか。

3月までにTIDALのサービスが開始ということになったら、
それはそれでいいタイミングということになる。

どちらにしてもステレオサウンドが、その執筆者たちが、
ストリーミングをどう扱うのか、どういう切り口で記事とするのか。
関心がある。

Date: 10月 28th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その35)

10月23日の夜からQobuzを使っている。
23日の時点でroonではうまく使えなかったけれど、
翌日には使えるようになっていた。

23日からの四日間ほどはQobuzばかり使っていた。
TIDALで聴けないアルバムがどれだけあるのかを探るためでもあった。

そして今日、TIDALとQobuzで、同じアルバムをいくつか比較試聴してみた。

同スペックでの配信であっても、TIDALとQobuzの音の違いはある。
Qobuzばかりを集中して聴いての音の印象は、
TIDALと比較しても変わらず。

どちらをとるかと言われれば、どちらもとる、と答える。
Qobuzで聴いた方が映えるアルバム(というよりも録音)があるのも事実。

ハイレゾという言葉を聴いて思い浮かべるイメージは、
Qobuzの方ではないだろうか。

MQAの音に関してもなのだが、若い時に聴いていた音が、
LPだったのか、CDだったのか、
それにLPだったとしても、MM型カートリッジがメインだったのか、
MC型カートリッジだったのか。

もっと言えば国産カートリッジだったのか、海外製のカートリッジなのか。
軽針圧なのか、そうでないのか。

ダイレクトドライヴのプレーヤーかベルトドライヴ、もしくはアイドラードライヴだったのか。

そういったもろもろのことの違いが、かなり影響していると感じている。

Date: 10月 25th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その34)

TIDALになくてQobuzにあったアルバム、
“The Art of the Producer (Early Years 1948-1955)”。

196kHz、24ビットで配信されている、このアルバムは、
ジョン・カルショーがプロデュースした録音が収められている。

このアルバムには、カスリーン・ファリアーのイギリス民謡が収められている。
ファリアーの歌が196kHz、24ビットで聴ける。

さほど期待はしてなかったけれど、
ここで聴くことがかなったファリアーの歌は、
Qobuzにしてよかった、と思えるほどだ。

Date: 10月 24th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その33)

Qobuzには、MQAはない、と思い込んでいた。
e-onkyoからMQAが消えたのも、Qobuzの運営会社に買収されたからなのだから、
まったく期待していなかった。

ところが、ホフ・アンサンブルの二曲がMQAである。
2Lレーベルだから、他の2Lレーベルのアルバムは? と思って見ると、
やはりMQAである。

他のレーベルでは、見つけられていないけれど、
わずかとはいえ、QobuzでもMQAが聴けるのは、嬉しい。

Date: 10月 24th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その32)

ようやく昨日(10月23日)から、Qobuzのサービスが始まった。
さっそく使っている。

これでTIDAL、Apple Music、Qobuz、
三つのストリーミングを利用していることになる。

重複している曲(アルバム)は多い。
それでもTIDALで聴けなかったアルバムが、Qobuzにあった。
ものすごい数、あるわけではない。

わずかといっていいけれど、それでも聴きたいアルバムがあれば、
どれもしばらく使うことになる。

一年くらい経てば、どれかを使わなくなるかもしれないが、
いまのところ、三つとも使うのは、
audio wednesdayをやっていることも関係している。

時々リクエストを受け付けるのだけども、
TIDALだけだと、応えられないことがままある。

三つあれば、もうちょっとリクエストに応えられるはず。

Date: 10月 15th, 2024
Cate: High Resolution

e-onkyo のこと

明日(10月16日)の正午で、e-onkyoは終る。
メリディアンの218の導入がきっかけとなって、
2019年の12月あたりから積極的に利用するようになった。

あれもこれもMQAで聴ける、ということで、ずいぶん購入した。
毎日、日付が変るとともにe-onkyoのサイトは更新されるから、
毎日、配信が始まるアルバムのチェックが本当に楽しみだった。

TIDALを使うようになって、e-onkyoでの購入は大きく減った。
それでもe-onkyoでのみMQAだったアルバムがある。
愛聴盤のMQAがe-onkyoにのみあるのだから、
この時期、日本人は恵まれていた。

e-onkyoがMQAの配信をやめてからは、
毎日のチェックが週三ぐらいに減り、週一になり、
いまでは月一くらいになってしまったのだから、
e-onkyoがなくなることが、特にさびしいわけではない。

消えるべくして消えていく──、
それでもMQAをダウンロードしていた時期は、
いま思い出しても本当に楽しかったし、
もっとダウンロード(購入)しておけばと後悔もある。

Date: 10月 9th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その31)

いまもTIDALでMQA音源が聴ける、と少し前に書いている。
確かに、いまもMQAで聴けるアルバムがけっこうある。

先日、イギリスのTIDALのアカウントを使っている人のところに行った。
roonで検索しても、その前日、MQAで聴けたアルバムが、
MQAではなくなっていた。

他のいくつかも確認したけど、MQAではなかった。
帰宅して確認した。
私はアメリカのアカウントである。

こちらは、MQAのままだった。
いつまでMQAで聴けるのかはわからないのが、
どの国のアカウントかによっても、MQAがそうではないかが違ってくる。

Date: 10月 4th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その30)

Qobuzのサービスが実際に始まってみないことには、
はっきりしたことは言えないのだが、
それでもひとつだけ、どうなるんだろうか、と、思っているのは、
DSD音源の扱いだ。

海外のアカウントでQobuzを使っている人によれば、
QobuzはDSDのストリーミングもダウンロードも提供していない、とのことだから、
日本でも同じ扱いになる可能性は十部ある。

でも昨年、2023年のサービス開始を発表しながら、
ほぼ一年経ってのようやくのプレオープンになってしまったのは、
DSDに対応するためだったのでないか──、
そんなふうにも受け止められなくもない。

実際、DSD音源に関しては不透明と思っていた方がいい。
なのでe-onkyoでしか入手できないDSD音源は、
早めに購入した方が、少なくとも安心だ。

ここまで書いて公開した後、
PhileWebの記事をみたら、DSD、DXD音源のダウンロードは展開するとのこと。
いま購入できるDSD音源は、そのまま移行すると思われるけど、
気になっているモノは、今のうちに購入するつもり。

Date: 10月 4th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その29)

e-onkyoからのメールが、先ほど届いた。
サービス終了のメールであり、Qobuzサービス開始のメールでもある。

メールには、こうある。
     *
2024年10月16日(水)正午
e-onkyo musicでの楽曲の販売、新規会員登録、登録情報変更の停止

2024年10月23日(水)
Qobuzプレオープン
※e-onkyo musicの会員の皆様限定のお知らせとなります。グランドオープンまで、会員の皆様は優先的にお楽しみください。

2024年11月30日(土)23:59
e-onkyo musicでの、購入済み楽曲の再ダウンロード終了
     *
10月23日に、ようやくプレオープン。
本格的サービス開始は、12月1日になるのか。

とにかくQobuzが日本でも始まる。

Date: 10月 1st, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その28)

可能性としては低いんだろうな……、思いながらも、
TIDALやQobuzは、
Netflixやamazon、Appleのように、
オリジナルの作品を作って配信していくようになるのか。

そんなことをおもったりしている。

Date: 9月 19th, 2024
Cate: High Resolution

MQAのこれから(とTIDAL・その16)

TIDALがMQAの配信をやめて、ほぼ二ヵ月。
TIDALでMQAで聴くことはできなくなったのかといえば、
実はそうではない。

新譜がMQAで配信されることは、確かになくなった。
けれどこれまでMQAで配信されていたアルバムは、
いまもけっこうな枚数がMQAで聴ける。

少なくともroonでTIDALを検索すると、そのことがわかる。
これまでは、一目でMQAということがわかるマークがついていたが、
これはなくなっている。

いまもMQAで聴けるアルバムの大半にはついていない。
まだついているアルバムは、少なくなってきているがある。

だからMQAがなくなったような印象を受けるが、
いまのところ、そうではない。

ただし、この状況がいつまでなのかは、まったくわからない。

Date: 9月 6th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その27)

TIDALをroonで検索する場合、今では日本語でも可能になっている。
クラシックの演奏家も洋楽のミュージシャンも、日本語でいけるのは楽でいい。
私が気づいたのは数ヵ月前だったのだが、いつから可能になったんだろうか。

ただし英語でないと検索できないアルバムや演奏家もあるが、
多くは日本語で大丈夫だし、日本人に関しては、
一部ではあっても日本語でしか検索できないケースがある。

これはroonではなく、TIDALに登録されている情報が日本語だけからなのだと思われる。

先日、ある日本人歌手の名を、これまでと同じようにローマ字表記で検索してもダメだった。
TIDALにはないのか──、と思って、他の歌手を検索していたら、
似ているアーティストのところに、
さっきローマ字で検索した歌手の名が日本語で表示されている。

もしかして、と思い日本語で検索したら表示される。

roonではなく別のアプリで同じことをやると、
やはり日本語での検索でのみ表示される。
ますます便利になっているわけだが、これは日本でのサービス開始が近いからなのか。

いまのところ、なんとも言えないけれど、少しは期待している。

Date: 7月 30th, 2024
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その26)

roonとTIDALの組合せは、実に快適。
いくつもの項目で検索できるのは、使う前からわかっていたことだが、
実際使うと、よく出来ていると感心する。

それでも一つだけ不満というよりも要望がある。
roonはレーベルでの検索もできるのだが、自分のライブラリーの中だけである。

そういう仕様にした理由はわかる。
メジャーレーベルの名称で検索したら、大変な数の結果を表示することになる。

けれど私が求めているのはマイナーレーベルの検索である。
このくらいなら検索結果もそれほどの数にはならないはずだが、
それではメジャーレーベルとマイナーレーベル、どこに線引きするのか、
そういう問題が生じるだろうから、おそらく将来にわたって、
TIDAL全体からのレーベル検索は、無理であろう。

それでも一番期待しているのが、レーベル検索である。

Date: 6月 18th, 2024
Cate: High Resolution

MQAのこれから(とTIDAL・その15)

7月24日で、TIDALはMQAでの配信を終える

それほど驚きはなかった。
4月にTIDALは値下げしている。
その時から、MQAをやめるのではないのか──、
そういうコメントをソーシャルメディアで目にしていたし、
ここ三ヵ月ほどのTIDALでの新譜のMQAの割合がかなり低くなってもいたからだ。

なんとなく終りが近づいている、そんな感じが漂っていた。

それでも四日前に書いているように、
MQAを買収したLenbrookとHDtracksが協同で、 あらたなストリーミングサービスを始める。
このニュースがなかったら、かなりの衝撃だったはず。

それでもしばらくはTIDALは使っていく。