Archive for category 世代

Date: 5月 17th, 2026
Cate: アナログディスク再生, 世代

アナログディスク再生の一歩目(その7)

トーレンスの“Reference”を、熊本のオーディオ店で聴くまで聴いていたアナログプレーヤーは、マイクロの糸ドライヴ以外は全て国産のダイレクトドライヴ型だった。
それに価格的にも、それほど高価なモノはなかった。

だから、EMTの930stや927Dstについて書かれたものを何度もくり返し読んでは、その音、その再生レベルの高さといったことを想像していた。

そこにいきなり聴く機会が訪れた“Reference”。しかも瀬川先生が鳴らされる。

アナログプレーヤーで音が変るのはわかっていても、ここまで変るのか、という衝撃。
“Reference”の前に、930stでも聴いたことがあったならば、その衝撃はいくぶんか弱くなっていたかもしれないが、いきなりの“Reference”の音は、アナログプレーヤーは、もうこれしかない! と思い込むほどの凄さだった。

この時の“Reference”の音(凄さ)も、私にとっては「アナログ再生の一歩目」ともいえる。
ここまで鳴る──、そういう凄さを聴けたのだから。

Date: 7月 18th, 2025
Cate: 世代
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世代とオーディオ(老害、独断と分断・その5)

文春オンラインで公開されている記事を読んだ。
「ルポ 誰が国語力を殺すのか」という記事で、
サブタイトルとして、
「死体を煮て溶かしている」『ごんぎつね』の読めない小学生たち…石井光太が明かす“いま学校で起こっている”国語力崩壊の惨状
と付いている。

読んでほしい。
一部の限られた学校もしくはクラスだけのことではないのがわかる。

オーディオ評論だけに絞ってみても、こういう世代の読者を相手にしていくことになるのか。
だとしたら、どんなオーディオ評論となっていくのか。
かたちを持たない、抽象的な音を言葉で表現し伝えていくことは、どうなっていくのだろうか。

Date: 4月 25th, 2024
Cate: アナログディスク再生, 世代

アナログディスク再生の一歩目(その6)

高二の時に手に入れたオルトフォンのMC20MKIIと、
オーディオクラフトのヘッドシェル、AS4PLの組合せは、
私にとっての本格的なアナログディスク再生の一歩目と、
いまふりかえってみても、そういえる。

とはいっても、この時、プレーヤーは国産のダイレクトドライヴの普及クラスのモノだった。
もちろん、その上、つまりグレードアップを考えてたりはしていても、
そうそう簡単に、はっきりとグレードアップというかたちとなると、
高校生のアルバイトとこづかいでどうにかできるわけではなかった。

あれこれ、次のステップは──、そんなことを毎日のように思っていた。
あの頃の、ひとつの目標はマイクロの糸ドライヴだった。
RX5000+RY5500に、トーンアームにはオーディオクラフトのAC3000MC、
この組合せが目標だった。

あくまでも目標であって、現実的には、その下のモデルあたりとなるわけだが、
それだってすぐに手が届くわけではなかった。

マイクロの糸ドライヴ型はたしかに目標であったけれど、
同時に、いつかはEMTというおもいもずっと持っていた。

930stを、いつか手に入れる。
そんなことをおもっている日々が続いていた。
そこに登場したのが、トーレンスの“Reference”だった。

ステレオサウンド 56号の瀬川先生の文章に触れた者、
その時代に読んできた者にとっては、リファレンスは衝撃だったはずだ。

私には、そうとうに大きい衝撃だったし、
別項で触れているように、瀬川先生の熊本に来られた時に、
その音をかなりの時間を聴くことができた。

うちのめされた、とは、この時のことだった。

Date: 12月 17th, 2022
Cate: アナログディスク再生, 世代

アナログディスク再生の一歩目(その5)

アナログプレーヤーを構成する部品のなかで、カートリッジは交換が簡単に行える。
オーディオマニアならば、カートリッジを複数個持っている人は大勢いる。

いまは、カートリッジはこれだけです、という人でも、
そこにたどりつくまでにはいくつものカートリッジを使ってきたはずだ。

けれどトーンアームとなるとどうだろうか。
トーンアームの比較試聴をしたことがある人は、それほど多くないはずだ。
まして若い世代となると、トーンアームの比較試聴をやったことのある人は、
もっともっと少なくなる。

同じカートリッジであってもプレーヤーシステムがかわれば、音はかわる。
プレーヤーシステム全体の比較試聴をしたことのある人は、そこそこいよう。
けれどトーンアームをつけ替えても比較試聴となると、どうだろうか。

私はステレオサウンドで働いていたから、トーンアームの比較試聴の機会にめぐまれた。
けれどそうでなかったら、どれだけのトーンアームの試聴ができただろうか。

昨晩のaudio sharingの忘年会で、私より若い世代の人との話で、
やはりトーンアームのこのことが話題になった。

カートリッジとターンテーブルはそのままでトーンアームの比較試聴の機会はない──、
そうだろうと思いながら聞くだけしかできなかった。

そういう機会を、いまのところつくることもできないし、
ここに行けばトーンアームの比較試聴ができるよ、というところはあるのだろうか。
私は知らない。

Date: 12月 14th, 2022
Cate: 世代

世代とオーディオ(その表現・その11)

フツーにおいしい、フツーにいい音。
これらの「フツー」とは、一種の予防線のようなものだと感じていると、
その10)で書いている。

いまもそう考えているけれど、もうひとつ思うようになったことがある。
フツーにおいしい、フツーにいい音は、背徳感を孕んでいない、ということだ。

Date: 12月 11th, 2022
Cate: 世代

世代とオーディオ(老害、独断と分断・その4)

老害と若害。
最近、そんなことを考える。

若害というのは私の勝手な造語だ。
けれど若害がないといえるだろうか。

ことオーディオにかぎってのことでも若害はあるように感じている。
オーディオにおいての老害については、
インターネットの普及、ソーシャルメディアの普及によって、
ひどいものだな、と感じることを目にすることがある。

けれどなかにはあまりにも短絡的に老害だ、
と切って捨てている人がいるのも見かける。

匿名の掲示板などには、聴力の衰える高齢者はオーディオは無理──、
そんなことすら目にしたことがある。

そんなことを書いている本人も、いずれ高齢者になってゆくのに──、
と思うわけだが、たしかに歳をとれば高い音は聞き取り難くなる。
ただし、これは正弦波に関して、である。

このことはここでは触れないが、老害も若害も対称的であり対照的な事象のような気がする。

老害は独断と分断へとつながっていくが、
若害もまた同じだ。独断と分断へとつながっていく。

怒ると叱る。
怒られると叱られる。

この違いがわからない人もまた増えてきているように感じる。
そのこともまた老害と若害を生んでいるのではないだろうか。

老害も若害も、一部のオーディオマニアのことだけだろうけれど、
そういう人の方が声高に叫ぶし、目立つ。

Date: 11月 3rd, 2022
Cate: 世代

世代とオーディオ(あるイベント・その2)

その1)で、ドナ・リーク(Donna Leake)という女性DJのことを書いている。
今年5月に八王子にあるクラブSHeLTeRに来てイベントを行っている。

火曜日の夜にも関わらず好評だった、ときいている。
行ってみようかな、と思いもしたけれど、火曜日ということで行かなかった。

11月18日、今度は金曜日の夜に、ふたたびSHeLTeRでイベントを行う、とのこと。

今回は前回よりも、行ってみようかな、という気持が強い。
といっても当日までどうしようかなと迷っているだろうけど。

Date: 8月 23rd, 2022
Cate: 世代

世代とオーディオ(中古オーディオ店の存在・その4)

コメントをされた人は、
ハイファイ堂から古いソリッドステートアンプを買った、とのこと。

かなり古いアンプなので、
ハイファイ堂がいうところの「整備済み品」を購入したところ、ヒューズが何度も飛ぶ。
使いものにならないので確認のためにハイファイ堂に返送。

ハイファイ堂からの返事は、
電源部故障と増幅部のバイアスも左右で大きくずれている、と。

ハイファイ堂の整備済み品が、この状態である。
何を整備したのだろうか。

私はハイファイ堂から一度も購入したことはない。
秋葉原の店舗を数回覗いたことがあるらいだ。

棚に並んでいるオーディオ機器を見て、
どれもくたびれているなぁ、と感じたものだった。

私が行った時が、たまたまそういう機器ばかりだったのかもしれない。
別の日に行っていれば、いかにも整備済みといった機器が展示してあったのかもしれない。

それはわからない。
少なくとも私がハイファイ堂に持っている印象と、
今回のソーシャルメディアでの投稿とコメントから受ける印象は、重なってしまう。

コメントをした人は、整備済み品にも関わらず、
そういうひどい状態のアンプなのだから、返品返金を要求したところ、
次回からは、あなたには売りません、という捨てぜりふ。

こういう商売の仕方が、ハイファイ堂全体にいえることなのか、
ある特定の店員だけのことなのかは、いまのところはっきりしない。

それでもひどい店員が、ある店舗に一人いることだけは確かなようだ。

Date: 8月 23rd, 2022
Cate: 世代

世代とオーディオ(中古オーディオ店の存在・その3)

いいオーディオ店もあれば、
そうでない(はっきりいえば悪い)オーディオ店もある。

いいオーディオ店の店員もいれば、
そうでない(悪い)店員もいる。

「quality product, quality sales and quality customer」。
どれかひとつ欠けても、オーディオの世界はダメになってしまう──、
とマッキントッシュのゴードン・ガウは言っていた。

quality salesは、オーディオ店でもあり、オーディオ店の店員のことでもある。

数日前、ソーシャルメディアで、あるオーディオ店についての投稿があった。
ここも中古オーディオを専門とする販売店である。

名前を出すべきかどうか迷ったが、はっきりしておく。
ハイファイ堂である。

ある人がハイファイ堂のウェブサイトを見て、ある中古オーディオを購入しようとした。
ハイファイ堂のウェブサイトには、まだ商談中の表示はついてなかった、とのこと。
なのに注文したところ、現在既に一名の方の注文が入っている──、
そういうメールが届いて購入できなかった。

一度なら、そういうことがあろう。
ほんのわずかなタイミングの違いで、先に購入希望の人が現れることはある。
けれど、この人によれば、一回だけではなく、何度もあったとのこと。
しかも、既に注文が入っている──、
そんなメールを送信してくるのは、同じ店員とのこと。

これも偶然だろうか。
片方だけの話を読んで、これを書いていることは自覚している。
それでも、この人の投稿に、別の人がコメントをしている。
それを読むと、問題があるのはハイファイ堂側だといわざるをえない。

Date: 7月 7th, 2022
Cate: アナログディスク再生, 世代

アナログディスク再生の一歩目(その4)

オーディオ雑誌で、真空管アンプならではの音、とか、
真空管でなければ出せない音、といったテーマの企画が載ったりする。

真空管だけではなくて、ホーン型だったりもする。

ようするに方式とか素材によって得られる音がある、ということなのだが、
こういう記事では、だからといって、真空管アンプでは出せない音、とか、
ホーン型では出せない音ということについては言及しない。

オルトフォンのMC20MKIIを使うようになって、
MM型とMC型とでは本質的な違いがあることを、より強く感じるようになった。

MC20MKII以前、MC型カートリッジのいくつかは聴いている。
そのときに感じたことは、自分用として使うようになると、強い実感をともなってくる。
MC型カートリッジでなければ出せない音の骨格というものがある。

方式や素材で音は判断できないのわかっている。
それでもどうしても残ってしまうものがある。
どんなに技術が進歩しても、MM型からMC型のよさは得られない──、
と断言してもよい。

どちらがカートリッジの発電方式として優れているかどうかではなく、
その方式にはその方式ならではの「音の芯」のようなものがはっきりとあるからだ。

MC20MKIIが、私にとってのアナログディスク再生の最初の一歩目ではない。
エラックのSTS455Eを使っていたし、それ以前はプレーヤー付属のカートリッジを、
ごく短い期間とはいえ使ってもいた。

それでも、いまふり返ってみて、私にとってのアナログディスク再生の一歩目は、
やはりMC20MKIIということになる。

Date: 7月 5th, 2022
Cate: アナログディスク再生, 世代

アナログディスク再生の一歩目(その3)

オルトフォンのMC20とMC20MKII。
型番だけから判断すると、MC20MKIIはMC20の後継機、改良モデルということになる。

けれど音を聴いてみればわかることなのだが、
MC20MKIIはMC30の弟分といえる。

MC30で初めて採用されたセレクティヴダンピング方式を、
MC20に導入したモデルといえはたしかにそうなのだが、
MC20のボディは青色、MC20MKIIはメタリックな銀色で、
ボディの色ひとつとっても、MC30(メタリックな金色)に近い。

音もそうである。
MC20とMC20MKIIを比較試聴したことがある。

MC20は、いいカートリッジではあったけれど、
リファレンス的とでもいいたくなるほど、音楽を聴いた時の面白みにやや欠ける。
優等生といえば優等生である。
ケチをつけることではないのだが、その枠から一歩脱してほしい、と思う私にとっては、
MC20よりもMC20MKIIが魅力的にきこえた。

知られているように、MC20を設計したのは日本人である。
トリオで光電カートリッジを手がけていた中塚氏がオルトフォンに移籍しての設計である。

MC20があったからMC30が登場してきたし、MC20MKIIもそうである。
だからMC20が、ステレオサウンドの「オーディオの殿堂」入りしたのは納得できる。

それでもオルトフォンがSPUシリーズに肩を並べる魅力的なMC型として、
しかも最新型のMC型として成功したといえるのは、MC30とMC20MKIIからである。

そういうMC20MKIIを手にして感じたのは、
音の中身(中味)の本質的な違いである。

一枚のレコードを聴いた、
音楽を聴いたという充実感があった。

Date: 7月 4th, 2022
Cate: 世代

世代とオーディオ(蛍とホタルガ)

さきほどfacebookを眺めていたら、おもしろい投稿があった。
渋谷にヒカリエという商業施設がある。

そのヒカリエの通路には、季節の風物をアニメーションで表示する電飾がある。
いまは季節柄、蛍が表示されている──、と書きたいところだが、
その電飾に描かれているのはホタルガである、とのこと。

蛍とホタルガは、違う。
ホタルガは光らない。
見た目が少しばかり似ているとはいえるけれど、
蛍とホタルガは別物であるのは、
どちらも生きている蛍とホタルガを見ている人(世代)ならば、すぐにわかる。

この電飾のアニメーションを担当している人は、若い人なのだろうか。
蛍もホタルガも見たことがない人なのだろうか。

それでも調べればすぐにわかることじゃないか、とも思うし、
この電飾のアニメーションに関わっている人は一人ではないはず、とも思う。

何人かの人が関わっているだろうに、誰も蛍とホタルガの違いを知らなかったのか。
そして調べよう(確認しよう)としなかったのか。

蛍を描写して風情を演出したかったのだろうが、
ホタルガでは風情なんて感じられないわけで、
この仕事に携わった人たちは、蛍というキーワードだけで風情を感じられるのだろうか。

蛍をよく知らない人は、ヒカリエのホタルガを蛍と思い込むかもしれない。
知っていて当然とおもっていたことが、二世代も違うとそうでないことを、
オーディオのことだけでもずいぶんとあった。

これからもそういうことはいろいろと出てこよう。

ヒカリエのホタルガは、
笑って見過すのが大人の対応だよ、としたり顏でいう人もいるだろう。
揚げ足とって、何が楽しい? とそういう人はいうだろう。

けれど、それを放置しておくと、どうなっていくのかを、
オーディオの世界で見てきているから、ついこうやって書いてしまう。

Date: 7月 4th, 2022
Cate: アナログディスク再生, 世代

アナログディスク再生の一歩目(その2)

オルトフォンのMC20MKIIの内部インピーダンスは3Ω、
推奨負荷抵抗値は10Ω、出力電圧は0.09mV(5cm/sec)である。

エラックのSTS455Eの出力電圧は5.5mV(5cm/sec)である。
MC型とMM型だから、出力電圧の違いはしかたないとはいえ、
MC20MKIIの出力電圧は、ここまで低い。

だからヘッドシェルもオーディオクラフトのAS4PLにした。
シェルリード線は通常両端に接点があるわけだが、
AS4PLはシェル側はハンダ付けしてあった。

接点が一箇所減る。
これだけでも出力電圧が低いMC20MKIIには有利に働くはずだし、
それにシェルリード線も太めのモノだった。

シェルリード線の長さは短い。
それでも太ければ、それだけ細いリード線よりも低抵抗である。
その差はごくわずかであっても、なんとなく精神衛生上よく感じた。

MC20MKIIとAS4PLの組合せは、当時高校二年生だった私にとって、
なんだか誇らしく感じられた。

MC20MKIIには上級機のMC30があった。
99,000円していた。
当時としては、そうとうに高価なカートリッジだったし、
それだけでなく出力電圧がMC20MKIIよりも低かった。

0.08mV(5cm/sec)という値だった。
MC20MKIIとの差は0.01mVなのだから、誤差みたいなものという見方もできたけれど、
MC30は価格もだが、使いこなしという点でも高校生が手を出してはいけないモノ、
そんな感じがしていたので、高校生だった私にとって、
MC20MKIIは最良のカートリッジであった。

それだけに、ついに本格的なオーディオマニアの仲間入りができた──、
そんなふうにもおもっていたものだった。

Date: 6月 27th, 2022
Cate: アナログディスク再生, 世代

アナログディスク再生の一歩目(その1)

高校二年のときに、サンスイのプリメインアンプ、AU-D907 Limitedを買った。
AU-D907 Limitedは、その型番からわかるように限定生産だったし、
当時のステレオサウンドのステート・オブ・ジ・アート賞に、
初のプリメインアンプとして選ばれている。
それにステレオサウンド最新号の「オーディオの殿堂」でも選ばれている。

当時、AU-D907 Limitedは175,000円だった。
それまで使っていたトリオの普及クラスのプリメインアンプの約三倍。
本格的なオーディオ機器を手にした、という実感もあった。

とにかくそれまでのプリメインアンプとは、音がまるで違う。
それだけでも嬉しかったのだが、
MC型カートリッジのヘッドアンプを内蔵していることが、その次くらいに嬉しかった。

そのころMC型カートリッジがブームになっていて、各社から新製品が登場していたし、
普及クラスのプリメインアンプにもカタチばかりのヘッドアンプが搭載されもし始めていた。

とはいえデンオンなどのハイインピーダンスのMC型ならば、まだなんとかなっても、
オルトフォンのようなローインピーダンスのMC型に対しては、
使いものにならないという評価の製品もあったりしていた時期だ。

AU-D907 Limitedのヘッドアンプは、ローインピーダンスであっても実用になる。
そういう評価を得ていた。

これでオルトフォンのMC20MKIIを買える(使える)。
そのことが、とにかく嬉しかったのだ。

それまで使っていたエラックのSTS455Eも気に入っていたし、
いいカートリッジだったけれど、やはりMC型を使いたい、という気持を抑えることはできない。

AU-D907 Limitedのあとしばらくして、MC20MKIIを買った。

こんなことをAU-D907 Limitedが「オーディオの殿堂」入りしたことで憶い出していた。
続けて、いまの若い人、CDからオーディオに入ってきた人たちが、
いまアナログディスク再生に取り組もうとした時、
その一歩目はどういうモノになるのだろうか──、
そんなことを考えてしまった。

Date: 5月 18th, 2022
Cate: 世代

世代とオーディオ(あるイベント・その1)

私がステレオサウンドにいたころから、
タンノイをスピーカーを買うのは日本人だけだ、
そんなことをいうオーディオの関係者はいた。

同じことをいうオーディオマニアもいる。
いまも少なからずいることだろう。

なにもタンノイに限らない。
JBLだったり、アルテックだったりする。
昔からの、ホーン型を採用してきたメーカーが、
こうやって揶揄する人たちが昔からいる。

でもインターネットが普及してからわかるのは、
決してそんなことはない、ということだった。

日本にもいろいろな人たちがいるように、
海外もいろんな人たちがいる。

タンノイ、JBL、アルテックといったスピーカーで聴く人たちはいる。
こういったホーン型のスピーカーだけでなく、
たとえばセレッションのDittonシリーズが、
意外にもオーディオ雑誌ではなく、他の雑誌がリスニングルームをとりあげた場合、
けっこう登場したりもしている。

一本の記事を、今日教えてもらった。
教えてくれたのは、私よりも一世代ほど若いMさん。

Donna Leakeという若い女性が取り上げられている記事は、
なかなか興味深い。

彼女の部屋は、楽しそうな雰囲気に充ちている。

ドナ・リーク(Donna Leake)という人が、
どれだけ有名なのかは私は知らないが、
来週火曜日(5月24日)に、八王子にあるクラブSHeLTeRに来てイベントを行う、とのこと。

イベントは21時からで、
ドナ・リークによるDJが始まるのは日付が変ったころかららしい。

時間的に迷うところなのだが、面白そうと思っている。