月曜日、中古ばかり扱っているオーディオ店を覗いてみたら、
テクニクスのSP10が並んでいた。
SP10MK2でも、MK3でもなく、最初のSP10だった。
珍しいなぁ、と思って眺めていたら、
昨晩日付が変るころの、SP10Rが発表になり2018年夏に発売される、というニュース。
やっぱりSP10なのか、とまず思った。
それから2019年には、あのジャケットサイズのSL10を出してくれるのか、と思った。
SL10の登場は1979年。
ちょうど40年後の2019年に復活させるのにタイミングがいい。
SP10R、型番末尾のRはreferenceを意味している。
ターンテーブルの標準原器ともいえるSP10の型番に、そのRをつけるということは、
SP10は、これで最後のモデルという決意のあらわれなのだろうか。
それとも数年後にはSP10R MK2となったりするのか。
そのへんはなんともいえないが、SP10Rの写真を見て、
デッキの形状が変更になり、
それまでのSP10の形状から受けていた土俵という印象がなくなっている。
基本的にはSP10と変らない。
それでも土俵とは感じなかった。
発表された段階で、ターンテーブルシートなしの状態の写真。
シートを、どんな材質にして、どんな形状に仕上げてくるのかでも、
全体の印象はかなり変ってくる。
それからSP10にはなんらかのベース(キャビネット)が必要となる。
以前はSH10B3という専用ベースが用意されていた。
それ以外にも、他社からSP10に使えるベースがいくつも出ていた。
けれどSH10B3が、似合っていた。
今回もSH10B3に代るベースを用意してくるはず。
基本的にSH10B3と同じなのか、あえて変えてくるのか。
ただSP10Mk3が出たときにも思ったのは、
ターンテーブルプラッターをあれだけの重量(10kg、SP10Rは7kg)にしてしまうと、
ベースの重量は、それにも増して必要となってくるのが道理である。
それからサスペンションはどうするのか。
発売まであと一年。
細部を予想していく楽しみが、それまである。