10月13日(2023年)
五年が経った。
一年前に、四年が経った、
二年前には、三年が経った、
三年前には、二年が経った、
四年前には、一年が経った、
と書いている。
結局、今年もこうやって書いている。
この五年間は、人によって受けとめ方はかなり違ってこよう。
皆が同じように受けとめることこそ、おかしい。
もう五年経つのか……、
そう思う人もいれば、まだ五年間なのか、という人もいる。
五年のながさも、人によって違う──、
こんなことを思いつつ書いていると、ある人のことを思い浮べる。
この春に亡くなっている。
音楽好き、オーディオ好きと知られている人であったけれど、
私の目には、菅野沖彦マニアとして映っていた。
菅野沖彦マニアであったからこその、
音楽好き、オーディオ好きであったようにも思えてならない。
ほんとうのところはわからない。
本人もわからなかったのではないだろうか。
菅野沖彦マニアだった人にとっての五年間は、どれだけのながさだったのだろうか。