コントロールアンプと短歌(その13)
私がオーディオに関心をもち始めたころ、
1970年代後半には、チューナー付きのコントロールアンプが存在していた。
チューナーとプリメインアンプが一対になったものはレシーバーと呼ばれ、
一時期はそこそこのモデルが用意されていた。
日本でもそうだったけれど、アメリカやヨーロッパでは、もっと多くのモデルが用意されていた。
けれどチューナー付きのコントロールアンプとなると、少ない。
他にもあったのかもしれないが、
私の記憶にあるのはナカミチの630とマッキントッシュのMXで始まる型番のモデル、
それからブラウンのCES1020くらいだ。
需要がなかったから──、といわれればそれまでなのだが、
いまの時代になってみると、チューナー付きのコントロールアンプのことが気になってくる。
この項では、コントロールアンプのバラストとしての機能をふくめて書いている。
バラストなのだから、時代によって、その形態は変化していくのかもしれない。
TIDALを始めとして、ストリーミングで音楽を聴くことが浸透していくことで、
コントロールアンプのバラストとしての形態は、
チューナー付きコントロールアンプ的な製品が登場するのかもしれない、と思わせる。