Archive for category ディスク/ブック

Date: 3月 28th, 2026
Cate: ディスク/ブック
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ベートーヴェン 交響曲第六番

ベートーヴェンの交響曲第六番。私にとって頻繁に聴く曲ではなかった。
若い頃はめったに聴かなかった。一度も聴かなかった年があるくらいだった。

その頃と比べると、十年ほど前からわりと聴くようになった。これといったきっかけや理由があったわけではなく、
なんとなく六番のディスクに手が伸びることが増えていった。

なのでディスクもそれほど持っていない。いまではTIDAL、Qobuzで、いろんな指揮者の六番が聴ける。

それでも聴いてこなかった演奏がある。よく知られている、名盤と世評も高い録音であっても聴いていなかった。

きちんと聴いたのは、昨年8月のaudio wednesdayだった。
さそうあきら氏にDJをお願いした。

ベームウィーンフィルハーモニーの「田園」は、音楽を聴き始めたころのさそうあきら氏を虜にした音楽(演奏)と聞いていた。

MQAで出ていたのは知ってはいたが、六番もだがベームの演奏も、あまり聴かない私は買っていなかった。

できればMQA-CDで鳴らしたいと探したけれど、8月の回までには見つけられなかった。

その後も時々検索していたけれど、やっと手に入れることができた。

Date: 3月 5th, 2026
Cate: ディスク/ブック

conversations with christian

クリスチャン・マクブライドの“conversations with christian”。

このCDも知らないしクリスチャン・マクブライドも知らなかった。

昨晩のaudio wednesdayに初めて来られたKさんが持ってこられたCD。
一曲目を希望された。

ジャケットを見れば、ジャズなんだろうな、と思いながらボリュウムは、やや大きめにセット。

最初に鳴ってきたベースの音。そして女性ヴォーカル。聴き覚えのある声。アンジェリーク・キジョーだった。

2019年のOTOTENでブースにはいったとき、ちょうどかかっていたのが、アンジェリーク・キジョーの“Summer Time”だった。

それからだ、アンジェリーク・キジョーを聴くようになったのは。

アンジェリーク・キジョーが、“conversations with christian”に参加していることを全く知らなかっただけに、これだけでも驚きだったけれど、
このアルバム自体が、驚きだった。

2011年に発売のディスクだが、昨晩来られた人は、Kさん以外、初めて聴くディスクだった。みんなにとって驚きだったようだ。

一曲目だけでなく個人的関心から二曲目、三曲目、十三曲目も聴いた。
ビリンバウというブラジルの民族楽器が聴ける十三曲目。

ここで、また別の驚きがあったけれど、ここでは省く。

とにかく昨晩のaudio wednesdayでの最大の収穫は、この“conversations with christian”だった。
TIDAL、Qobuzでは96kHz、24ビットで聴ける。

Date: 2月 22nd, 2026
Cate: ディスク/ブック

Die Meistersinger von Nürnberg(その2)

(その1)で書いているように、私が初めて聴いた「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、カラヤン/ドレスデン・シュターツカペレによるEMI盤だった。

カラヤンが数多く残した録音、そのすべてを聴いているわけではないが、この「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、
カラヤン名盤の中に含まれるはずだ。

私は「五味オーディオ教室」からオーディオをスタートしていることもあって、カラヤンに対して否定的なところもけっこう持っている。

五味先生ほどのアンチ・カラヤンではないものの、五味先生が言われることに納得することも多い。

そんな私でもカラヤンのワーグナーは無視できないと思っている。
五味先生は、カラヤンのワーグナーはまったく認めておられないことを書かれていた。

そのことを知った上で、先入観をかなり持って聴いたにも関わらず、私はカラヤン/ドレスデン・シュターツカペレの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は素晴らしいと、その時感じたし、いまもそう思っている。

この「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が、ベルリン・フィルハーモニーとだったら、そしてドイツ・グラモフォン録音だったら、どうだっただろうか。

このカラヤンの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、なぜだかTIDALでもQobuzでも配信されていなかった。
三日前の2月19日に配信がされるようになった。

やっと来た、ここまで待たしたのだから、ハイレゾリューションでの配信を期待してしまうけれど、そうではなかった。

それでも配信されたのは、嬉しい。

そういえば早瀬文雄(舘 一男)さんは、熱心なカラヤンのファンだった。でも面白いことにカラヤンのワーグナーは聴かれなかったことを思い出す。

Date: 12月 12th, 2025
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A MUSICAL JOURNEY WITH ALICE ADER

“A MUSICAL JOURNEY WITH ALICE ADER”、
34枚組CDが、2026年1月に発売になる。

アリス・アデールの録音全集といえる内容。
スタジオ録音、ライヴ録音だけでなく自宅録音まで、という徹底したもの。

TIDAL、Qobuzで聴くようになってからCDの購入枚数は大きく減った。
映画を映画館に観に行かない月はほとんどないけれど、CDを買わない月は増えていっている。

来年、最初に購入するCDは、間違いなく、このアリス・アデールの録音全集だ。

Date: 11月 11th, 2025
Cate: ディスク/ブック

Die Meistersinger von Nürnberg(その1)

Die Meistersinger von Nürnberg(ニュルンベルクのマイスタージンガー)を初めて聴いたのは、
ワーグナーの前奏曲集だった。いきなり全曲盤を聴いたわけではなかった。

何人かの指揮者で、前奏曲を聴いてからの全曲盤は、EMI録音のカラヤン/ドレスデン・シュターツカペレによる演奏だった。

全曲盤を聴いて、とにかく驚いたのは前奏曲が、前奏曲集で聴いた終り方でなく、
続けて第一幕の冒頭のコラールへと続いていること、そしてそれがたまらなく美しかったことに、驚いた。

だから、その後、いくつかの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を聴いているけど、
ここのところ、前奏曲から第一幕へと繋いでいく美しさが、どうなのか。

初めての全曲盤のカラヤン/ドレスデン・シュターツカペレの美しさが基準となってしまったから、どうしても比較してしまう。
このこともあって、できればステレオ録音で聴きたい。

「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲盤も全てを聴いているわけではない。
聴いていない録音もある。ショルティ盤は旧録音も新録音も聴いていない。

先日、ショルティ盤を初めて聴いた。旧・新録音、どちらも聴いた。
旧録音(ウィーン・フィルハーモニー)に惹かれた。

Date: 10月 31st, 2025
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Warm And Tender

オリビア・ニュートン=ジョンの“Warm And Tender”は、三十五年ほど前のアルバム。

ステレオサウンド 94号掲載の黒田先生の「ぼくのディスク日記」でとりあげられていたので、知ってはいた。
いたけれど、聴いていたわけではなかった。
機会があれば──、いつか、聴くこともあるだろう、という気持だったから、
いつのまにか、その存在すら忘れかけようとしていた。

昨晩、「ぼくのディスク日記」を読み返した。
     *
〝美しい星と子供たちに〟と副題のついた「ウォーム・アンド・テンダー/オリビア・ニュートン・ジョン」(日本フォノグラム/マーキュリー・PPD9001)は、自然破壊阻止を願ってさまざまな活動をしているオリビア・ニュートン・ジョンが、その思いをこめてつくったディスクである。ここで、オリビア・ニュートン・ジョンは、モーツァルトやブラームスの子守歌、それに「星に願いを」や「虹のかなたに」、あるいは「きらきら星」といったような、まさに「ウォーム・アンド・テンダー」な歌を「ウォーム・アンド・テンダー」にうたっている。オリビア・ニュートン・ジョンも、すでに3歳半のお子さんのお母さんであるが、声はあいかわらず少女のように可愛らしい。
 このようなアルバムは、ともすると歌い手の側の思いがなまなかたちで示されがちで、考えには賛成なんだけれど、と逃げ腰にならなくもない。しかし、このオリビア・ニュートン・ジョンの「ウォーム・アンド・テンダー」には、そういう臭みがない。おそらく、オリビア・ニュートン・ジョンの人柄によるのであろうし、自然保護を願うオリビア・ニュートン・ジョンの気持がまっすぐなためであろう。
     *
いまの時代、ストリーミングがある。
黒田先生の文章を読んで、聴きたいと思ってすぐに聴ける。

“Warm And Tender”が発売された時、私は29歳だった。その時、聴いていたら、どう感じただろうか、とそんなことも考えていた。

いいアルバムだ。

デュ=プレとフェリアーを「友」として

ジャクリーヌ・デュ=プレとカスリーン・フェリアーを生涯の「友」として聴いてきたのであれば、その人の人生は幸福だったはず。

人生にはいろんなことが起こる。苦労ばかりだった──、そんなことをつぶやきたくなる人生でも、
デュ=プレとフェリアーの音楽とともに歩んでこれたのならば、やはり幸せなはずだ。

もっとも、どんな音で聴いてきたか。
このことを無視して、生涯の「友」として聴いてきたとは語れない。

11月5日のaudio wednesdayで、ヴァイタヴォックスのCN191を鳴らすわけだが、
うまく鳴ってくれれば、二人の演奏をかける。

Date: 10月 10th, 2025
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gulda récital Montpellier, 1993

グルダの1993年のモンペリエ・サマー・フェスティヴァルでのライヴ録音(CD二枚組)は、
グルダの数多いアルバムの中でも素敵な一枚といえるけれど、
残念なことに廃盤のまま、けっこうな月日が経っているし、
それだけでなくTIDALでもQobuzでも配信されていない。

11月半ばにドイツ・グラモフォンからグルダのCDボックスが発売になる。

ドイツ・グラモフォン、アマデオ、デッカ、フィリップス、アコールなどへの録音をおさめたもので、
CD84枚プラスDVDという内容。

今回初めてCD化された録音もある。そしてモンペリエでのライヴ録音も含まれている。

Date: 9月 17th, 2025
Cate: ディスク/ブック

Hounds of Love

ケイト・ブッシュの五枚目のアルバム、“Hounds of Love”、今日(9月17日)で発売から四十年を迎える。

まずイギリス盤のLPを買った。それから12インチ・シングル盤も数枚出たから、もちろん買った。
CDも買った。

日本盤のタイトルは、「愛のかたち」だった。
歌詞の日本語訳も欲しかったので、日本盤も買った。

ひとつ前のアルバム、“The Dreaming”から一変したように感じたサウンド。
いろんなウワサが流れていたから、ジャケットのケイト・ブッシュ、
それからイギリス盤のLPの中に入っていた写真を見て、安心したものだった。

“Hounds of Love”は、“The Dreaming”とともに、私の青春の一枚である。

Date: 9月 12th, 2025
Cate: ディスク/ブック

Charlin Disques(その4)

(その2)で触れている7月26日の、少人数での会で鳴らしたシャルラン レコードの響き方に、
聴いていた人たちの反応を感じて、一度、ワンポイント録音を集めてのaudio wednesdayをやりたい、と思っていた。

シャルラン レコード以外にも、ワンポイント録音はある。(その3)でテラークや「カンターテ・ドミノ」、それからエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」を挙げたが、他にもある。

モノーラル時代のワンポイント録音、
ステレオ時代になってからでは、アナログのワンポイント録音、デジタルのワンポイント録音がある。

これらを聴いていくだけでも楽しくなるだろうが、私がぜひ聴いてみたいのは、
BOSEの901は、ワンポイント録音をどう表現するかだ。

ステレオサウンドで働いていたおかげで901は、聴く機会が何度もあったが、
ワンポイント録音を聴いた記憶はない。
少なくともワンポイント録音を集めて聴いたことはない。

901でワンポイント録音を聴くという記事を、オーディオ雑誌で見た記憶もない。

昨年12月のaudio wednesdayで鳴らした901は、まだ野口晴哉氏のリスニングルームに置いてある。

Date: 9月 10th, 2025
Cate: ディスク/ブック

ヨッフム/シュナダーハンのベートーヴェン

一週間前のaudio wednesdayでは、アナログディスクのみをかけた。
リクエスト以外のディスクは、すべて野口晴哉氏のコレクションから選んでいる。
輸入盤を中心に選んだ。

その中の一枚が、ヨッフムとシュナイダーハンによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲だった。

野口晴哉氏のコレクションを眺めながら、この盤、聴いたことがないことに気づいて選んだ一枚。

協奏曲をそれほど好んで聴かない。
もちろんまったく聴かないわけではなくて、好きな演奏家の録音ならば聴くけれど、
積極的にいろんな演奏家の録音を聴いているわけではない。

そんな協奏曲への接し方をしているものだから、この盤(ヨッフムとシュナイダーハン)も聴いていなかった。
聴いていなかったから、その存在を知らなかったわけではない。
知っていたけれど、聴いていなかった。

初めて聴いて、ヨッフムはやはりいい指揮者だな、と感じていた。
ヨッフムは、昔から聴いている。

それでもヨッフムの良さがわかるようになったきたのは、ある程度、齢をとってからだった。

昔(21のころ)、伊藤先生の仕事場で、モーツァルトを聴きたいと言ったところ、
伊藤先生がかけてくれたのは、コリン・デイヴィスの盤だった。
伊藤先生の仕事場に、モーツァルトの交響曲のレコードがどれだけあったのか、
どういう盤があったのかは、これ以外まったく知らない。

正直、コリン・デイヴィス? と思っていた。
でも、いまならわかる。

同じように、いまヨッフムの良さを噛みしめている。

Date: 8月 31st, 2025
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Alice Ader(その7)

2026年2月に二度目の来日をするアリス・アデール。
2月10日の王子ホールに続いて、
14日、横浜のフィリアホールでも演奏する。

14日のプログラムは、バッハとシューベルト。
10日、14日、どちらも楽しみだが、シューベルトはとても楽しみ。

Date: 8月 28th, 2025
Cate: ディスク/ブック

Alice Ader(その6)

アリス・アデールが、2026年、再び日本で演奏会を開く。
2月10日、王子ホールで、ショパンとモンポウのプログラム

2024年2月の初来日。招聘元のブログを読んで、また来てくれそうな予感はあった。
なので驚きこそないが、嬉しさは、やっぱり大きい。

今回の来日は、王子ホールでの一日だけなのか、それとも他のホールでも行うのか。
いまのところはっきりとしないが、一日だけでも、再びアリス・アデールが聴ける。

Date: 8月 27th, 2025
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宿題としての一枚(その16)

2023年1月からaudio wednesdayを再開し、今月6日の会で、二十回。

7月、8月は野口晴哉氏のスピーカー、ウェストレックス・ロンドンを鳴らした。
audio wednesdayで野口晴哉氏のスピーカーを鳴らしたのは、これが初めてではない。

昨年はウェストレックスの757Aと、そのレプリカを鳴らしているし、
audio wednesday以外でも、シーメンスのオイロダイン、
ウェスターン・エレクトリックの594Aを中心としたシステムも鳴らしている。

鳴らす度に、野口晴哉氏からの「宿題の一枚」は、なんなのか、と思う。
野口晴哉氏が、どういうレコードを所有されていたのかは、
レコード棚をけっこう見ているので、なんとなくは把握できている。

それでも「宿題としての一枚」となると、漠然とし過ぎている。

カザルスの無伴奏は、最初から、そうと意識していた。
けれどこれ以外は、なんだろうか。
いつか、これだ、と気づく日が訪れるのか。

Date: 8月 20th, 2025
Cate: ディスク/ブック

バッハ 平均律クラヴィーア曲集(その11)

リヒテルの平均律クラヴィーア曲集が、2012年にSACDで限定発売されていたことは、すでに書いている。
私は中古で手に入れたけど、再販されないのか、と思っていた。

今年4月に、出ている。今日、気づいた。
2012年版はハイブリッド盤だったが、今回のはSACDのシングルレイヤーである。
今回も限定なので、手に入れたい方はお早めに。まだ入手可能である。

マスターは2012年版と同じと思われる。
ただしハイブリッド盤とシングルレイヤー盤との音の違いはあるし、
ディスクの寿命という点でもシングルレイヤー盤を買っておこうかな、とも思う人はいるだろう。

ジャケットも2012年版とは違う。
同じジャケットで、Qobuzでも配信されている。
これまでのリヒテルの平均律クラヴィーア曲集は、RCAからとなっていたのが、
今回のはオイロディスクとなっている。

44.1kHz、16ビットなのは少し残念だが、それでもSACD再生環境を持たない人にとっては、
嬉しい配信であるはずだ。

2012年版は、オリジナルのマスターテープからは96kHz、24ビットでデジタルに変換されている。
もしかすると近いうちに96kHz、24ビットで配信されるかもしれない。

SACDは持っていても、その音は聴いてみたいだけに、密かに期待している。