SAEのMark 2500に入札しているあいだ、ヤフオク!には、
私が興味をもちそうな、お探しの商品からのおすすめが表示される。
そこにいくつかのアメリカのパワーアンプが表示されていた。
Mark 2500と同時代か、少し新しい時代のモノがいくつかあった。
製品としての規模も近いモノがあった。
その中に、動作不良のためジャンク扱いというパワーアンプがあった。
出品者の説明文を読んでも、あきらかに修理が必要なアンプである。
このアンプに入札する気はなかったけれど、
最終的にいくらで落札されるのかは、興味があった。
Mark 2500を落札して数日後、その落札価格を見たら、2500よりも高かった。
私だったら、そのアンプの状態が良くてもMark 2500を選ぶのだが、
世の中には、私の感覚とはずいぶん違う人がいる、ということを改めて実感する。
そのアンプの故障の具合がどの程度なのかははっきりしないが、
いま、そのブランドの輸入元はないし、ブランド自体もなくなっている。
修理に出すか、自分で直すか。
自分で直せる人は、そう多くないと思う。
とすると、修理業者に出すわけだが、そうすればそこそこの費用がかかってしまう。
費用がいくらになるのかは、そのアンプの状態次第なのだからなんともいえないが,
落札価格と修理費用をあわせると──、私はヤフオク!で入札するときは、
そのことを考える。
動作しているモノであっても、メインテナンスは必要になるから、
その費用も見込んで、最大でここまで、という金額を決めての入札をする。
多くの人が、そうしていると思っていた。
でも、どうも違うようである。
人それぞれだから、そこまでしても欲しいアンプだったのだろう。
でも、そのアンプが現役だったころ、ステレオサウンドでまだ働いていたから、
そのアンプの実力、人気のほどは知っていたから、
落札した人は、そこまでの愛着があってのことなのか、
落札したアンプをどうするのか、
そんなことを考えると、疑問符が浮ぶだけだ。