Date: 6月 27th, 2021
Cate: バランス
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Xというオーディオの本質(その5)

カルロ・マリア・ジュリーニは、積極的に聴いている。
TIDALがあるから、これまで聴いていなかった演奏(録音)も聴けるようになり、
この人の演奏をコンサートホールで直に聴いてみたかった──、とあらためて思っている。

ジュリーニの演奏で聴くと、これまで何度となく聴いてきた曲に、
こんな表情があったんだ、と気づかされることがある。

私の場合、こういう気づきは、ジュリーニの場合がいちばん多い。
その理由を考えると、結局バランスということにいきつく。

ジュリーニの演奏はバランスがいいからこそ、
ほかの音・響きに埋もれることなく聴こえてくる表情がある。

このことは、オーケストラの各楽器のバランスだけではなくて、
テンポをふくめてのバランスという意味において、である。

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