Archive for category アンチテーゼ

Date: 12月 9th, 2020
Cate: アンチテーゼ, 平面バッフル

アンチテーゼとしての「音」(平面バッフル・その5)

手元に、アルテックの604-8Gがある。
鳴らそう鳴らそうと思いながら、もう五年以上が経った。

「HIGH-TECHNIC SERIES-4」を夢中になって読んだのが高校生のとき。
それ以来、アルテックの同軸型スピーカーを鳴らすのであれば、
平面バッフルという、ひとつの夢があった。

スペースを考えればエンクロージュアに入れた方がいい。
低音再生に関してもそうだ。
それでも平面バッフルで──、と思い続けてきている。

604-8Gを平面バッフルに取り付けた音は聴いたことがない。
どこかで聴く機会もないだろう。
となると自分でやるしかないわけで、
2m×2mの、良質の木材を使った平面バッフルを目標としていたら、
いつまでたっても鳴らすことはできない。

だから強化ダンボールの平面バッフルをいうことを考えている。
ここで問題となるのは、ユニットの固定である。

強化ダンボールとはいえ、604-8Gの重量を支えるだけの強度は期待できない。
それにできるだけバッフル全体の響きを損ねないようにしたい。

だから604-8Gは、50cm×50cm程度のバッフル板に取り付ける。
ここは強度が必要なところなので、厚みのある木材を使う。

このサブバッフルの両サイドに角材をしっかりと取り付ける。
角材の大きさは10cm角ぐらいを考えている。
角材の長さは、床までの距離である。

そして604-8Gの後部を、ここもまた角材で支える。
トゥイーターの磁気回路の外径よりも十分に余裕がある大きさの角材を用意する。

この角材に磁気回路が通るだけの穴をあける。
ゆるゆるの穴ではなく、
角材をプラスチックハンマーで叩きながらはめ込むぐらいにする。
この角材の長さも床に届くだけのものだ。

角材は三本使うことになる。
つまりこの三本の角材で604-8Gを三点支持にするわけだ。
角材の上部はユニットとサブバッフルによって結合されているかっこうになる。

角材の下部はなんらかの方法で結合しないと、少し不安定になるだろう。

Date: 11月 5th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その15)

昨晩(11月4日)のaudio wednesdayは、
2月に続いて、iPhoneを使って音出しだった。
CDプレーヤーは、まったく使わなかった。

今回からiPhoneは、これまでの8から12 Proである。
iPhone 8は三年前のモデル。

外観、大きさが違う。
持ってみると、iPhone 12 Proは、意外にも重く感じる。

ボディの素材もアルミニウムからステンレスに変っている。
それにMagSafe用のリング状のマグネットが内蔵されてもいる。

それにCPUも、もちろん違う。

期待できそうな点、そうでない点を感じる。
それらが、どのように音に影響を与えるのかは、聴いたところで判断できることではない。

どちらがいいのか悪いのか。
仮にiPhone 8の音が良かった、としても、
iPhone 12 Pro購入時に下取りに出すようにしているから、
近日中に手元からなくなる。

なのでiPhone 12 Proの音がよくあってほしいわけだ。

iPhone 12 Proが到着して、三日ほどそのままにしていた。
やっと使えるようにしてからも、iPhone 12 Proで音楽を聴くことはあえてしなかった。

audio wednesdayで、初の音出しをするつもりでいた。
いつものようにスピーカー、アンプをセッティングして、iPhone 12 Proを接続しての音。

悪くはないけれど、うーん……と感じる。
開始時間の19時までに、テーマとは関係ない曲をかける。
悪くはないけれど……、というおもいは拭えない。

いつものiPhone 8だったら、こんなふうに鳴るのに……が頭にあるからだ。
試しにiPhone 8にする。

やっぱりiPhone 8なのかな、と思う。
けれど、iPhone 12 Proでの音出しは、今日が最初だ。
もう少し鳴らしてみよう、と思い直した。

結果を書くと、最後までiPhone 12 Proで鳴らした。

Date: 11月 3rd, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その14)

明日(11月4日)のaudio wednesdayでは、
これまでの iPhone 8からiPhone 12 Proにかえての音出しも行う。

もちろんiPhone 8も持っていくので、
一曲のみではあるが、比較試聴も行う予定だ。

といっても、iPhone 8はほぼ三年使っている。
iPhone 12 Proは、一週間も経っていない。

使い込んだiPhoneと新品のiPhoneの比較ということもあるので、
厳密な比較試聴というわけではないが、参考にはなるはず。

ふり返ってみると、今年は、iPhoneをオーディオ機器として認識した一年ともいえる。

Date: 10月 24th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その13)

いま使っているiPhoneは、8である。
なので三年近く使っている。

大きな不満はないし、ディスプレイも、まだ割ったことはない。
このままあと一年くらい使い続けようか、と思うのだが、
一つだけ不満というか、不安的なことがあって、
それはモバイルSuicaに関することである。

iPhoneにSuicaのアプリを入れている。
使う前に思っていた以上に便利である。
けれど、iPhoneのバッテリーが切れてしまうと、Suicaとしても使えなくなる。

二つ前のiPhoneから予備電力が装備され、メインのバッテリーが切れてしまっても、
Suicaは問題なく使える。

モバイルSuicaにしてから、これまで何度かバッテリー切れ寸前ということがあった。
モバイルバッテリーを持ち歩いていれば、そうなっても大丈夫なのだが、
極力モノを持って出掛けたくないので、モバイルバッテリーを持ち歩くことはしない。

なので、そのうちの何度かはそそくさと帰宅についたことがある。
予備電力装備のiPhoneであれば、そんな心配はなくなる。

そんな理由で、新しいiPhoneにしたかった。
それにiPhone 12 Proには、やっとブルーが登場した。
これも理由の一つである。

iPhone 5cにもブルー(水色)はあったけれど、
このときはTouch IDが使いたくてiPhone 5Sにした。

発表前からiPhone 12にするつもりだった。
けれど、発表内容をみて、少し考えることが出てきた。

新しく搭載されたMagSafe機能のために、
iPhone本体にリング状のマグネットが内蔵されるようになった。

これが音質的に、どう影響するのか。

Date: 8月 6th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その12)

昨晩のaudio wednesdayに、
ある方がCDではなくポータブルオーディオプレーヤーをもってこられた。

SPDIF出力もつ機種なので、メリディアンの218との接続も簡単だ。
どのメーカーのどの機種とは書かないが、税込みで6万円くらいで買えるようだ。

ここで書いているようにiPhoneと218を接続しての音は、あなどれないと感じている。
とはいえ、他のポータブルオーディオプレーヤー、
つまり専用の機種と比較してみたら──、ということはもちろん思っていた。

いくつかの機種を比較検討したこともある。
興味はある。
けれど、いまは、ポータブルオーディオプレーヤーに使う金額は、
そのままMQA音源の購入にあてたい、と考えているので、
比較検討しただけでとまったままだ。

とはいえ、誰かポータブルオーディオプレーヤーを持ち込んでくれないかな、と思っていた。
単純に価格で比較すればiPhoneの方が高価だが、
iPhoneには、音楽再生以外の機能をもっている。

基本はスマートフォンなのだから、それは当然であって、
音楽再生以外の機能をすべてとりさってのモノ、
iPod touch(これでもまだたくさんの機能がついている)との価格と比較すれば、
iPhoneが高価とはいえなくなり、むしろ安価ともいえる。

しかもiPhoneはLightning-USBカメラアダプタとD/Dコンバーターが必要となる。
iPhoneが音質的に有利と思える要素は、ぱっと見、少なく感じられる。

まぁ、とにかく音である。
あいにく同じ曲で比較試聴することはできなかったが、
ポータブルオーディオプレーヤーで聴いた曲は、すべて聴いている。
しかも、かなりじっくり聴いている曲もあった。

そういう比較での結果であるとはことわっておく。
ポータブルオーディオプレーヤーを持ってこられた方も、
iPhoneの方が良かった、ということだった。

Date: 7月 7th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その11)

「iPhoneだから、音がいいのではないのか」と考えるようになってきた私は、
いま期待していることがある。

年末までは登場予定のApple Silicon搭載のMacである。
先日のWWDCで、ウワサになっていたARMベースのMacが登場することが明らかになった。

iPhone、iPadに搭載されいてるCPUがMacにも搭載される。

Macに搭載されてきたCPUは、現在はIntel製である。
その前はApple、IBM、Motorola連合によるRISCチップのPowerPCだった。
さらにその前はMotorolaの68000シリーズだった。

Intelも68000シリーズもCISCである。
もっともCPUの専門家によれば、現在のCPUは、
PowerPCが登場したころのように、はっきりとCISC、RISCと分けられるわけではないようである。
CISCであっても、RISCの技術が導入されている、という話を読んだことがある。

とはいえ、大きく分ければCISCとRISCとがある。
iPhone、iPad搭載のARMは、RISCである。

つまりMacは、RISCへと戻る。

パソコンを使って音楽再生に熱心に取り組んでいる人は増えている。
そういう人たちは、再生用アプリケーションは、どれがいいとか、
あれこれ細かいことは実験している。

それでもCPUの違いによって、どれだけ音が変化するのかについては、
IntelとAMDの違いについて書かれたものは読んだことがあるが、
それ以上のことは、CISCとRISCによる音の違いについては、まだ読んでことがない。

「iPhoneだから、音がいいのではないのか」、その根拠の一つとして、
RISCだから、というのが関係しているのどうかがはっきりしてくるかもしれない。

Date: 7月 7th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その10)

そんなふうにしてiPhoneでも音楽を聴く時間が増えていった最初の頃は、
「iPhoneなのに、音がいい」というふうに思っていた。

そのうちに「iPhoneだから、音がいいのではないのか」、そんなふうに思うようになっていった。

「iPhoneなのに、音がいい」と思っていたころは、
iPhoneでもこれだけの音がするのだから、
オーディオ専用プレーヤーで、デジタル出力をもっているモノならば、
もっといい音がするのではないか、と、
どんな製品があるのかを調べてもいた。

D/Aコンバーターはメリディアンの218を使うことは決っているのだから、
アナログ出力はなくてもいい、デジタル出力だけの専用プレーヤーも探していた。

けれど「iPhoneだから、音がいいのではないのか」と思うようになってきたから、探すのはやめた。

iPhoneはスマートフォンだから、さまざまな機能をもっている。
オーディオ再生には不能な機能のために、不要な部品を搭載している。

それらを悪さをしていて、iPhone内部はノイズだらけなのではないか──、
最初はそんなふうに考えてもいた。

なのに実際に音を聴いていると、
むしろiPhoneはノイズ対策がきちんとなされているのではないのか、そう考えるようになった。

あの小さいボディのなかに、あれだけの機能と性能をおさめている、ということは、
それだけ完成度が高くなければ、さまざまなトラブルが発生するはずだ。

使ってみれば、そんなことはない。
安定した動作をしている。
なまはんかオーディオ専用プレーヤーよりも、良かったりするのではないだろうか。

市販されているオーディオ専用プレーヤーの中には、iPhoneよりも音のよいのがあるだろう。
けれど、デジタル信号を取り出して、218で聴くのであれば、
その差は意外と小さいのではないだろうか。

Date: 7月 7th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その9)

そういった儀式がなくなければいい、とは考えていない。
それでも、なぜ、そこまで儀式にこだわるのかを自問してほしい、ということだ。

それでも儀式にこだわる人はいるわけで、
そういう人のなかには、iPhoneなんかで音楽が聴けるか! と主張する人もいる。

iPhoneは持ち運べるモノであり、しかもオーディオ専用プレーヤーではない。
スマートフォンの機能として音楽を再生できる。

専用プレーヤーとしての据置型のオーディオ機器で再生することこそ、
オーディオの本来のあり方だ、とこだわっている人からすれば、
外付けのD/Aコンバーターをもってこようと、
iPhoneなんかで音楽が聴けるか! となって当然なのかもしれない。

最初iPhoneを218に接続したとき、
それほど大きな期待をもっていたわけではなかった。

iPhoneと218を接続するには、Lightning-USBカメラアダプタとD/Dコンバーターが必要になる。
すでに書いているように、iPhoneで使えるD/Dコンバーターは少ない。

私が使っているのはFX-AUDIOのFX-D03J+である。
数千円で購入できるモノで、バスパワーで動作する。

Lightning-USBカメラアダプタもオーディオ専用アクセサリーとは、とてもいえない。
D/Dコンバーターも高品質なモノとはいえない。

これらを介してのiPhoneでの音楽再生である。
大きな期待をするほうがおかしいといえるし、
どれだけの実力と、可能性があるのかを自分の耳で確認したかったから、やってみた。

やってみて、侮れない、と感じた。
そう感じたから、FX-D03J+にも手を加えた。

ますます侮れない、と感じるようになった。
iPhoneを機内モードにしてみる。
これだけでも音は良くなる。小さくない音の変化で、
機内モードにするかしないの音の違いは、audio wednesdayでも聴いてもらっている。

さらにaudio wednesdayでは、それまで使っていたアプリをすべて終了させたうえで、
一度電源をオフにして起動しなおして、音楽再生に必要なアプリのみを起動させている。

こうやって聴いてもらうiPhone+218の音に、
「MCD350に戻してくれ」の声があがったことは一度もない。

Date: 7月 7th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その8)

今年のaudio wednesdayは、
前半の二時間はマッキントッシュのMCD350とメリディアンの218での音出し、
後半の二時間はiPhoneと218の組合せでの音出しをすることが多い。

こんなことを書くと、iPhoneなんかで音楽を聴くなんて……、と思う人はどれくらいいるのだろうか。
アナログディスク全盛時代からオーディオをやっている人ほど、゛
いわゆる儀式を音楽を聴く前に求める傾向にあるのではないだろうか。

私だってアナログディスク全盛時代からオーディオをやっている。
オーディオで音楽を聴く、といえば、
ほぼ100%、アナログディスクをかけて、ということでもあった。

それからCDが登場した。
そのCDでも、最初のうちは、二度かけをやったものだ。
トレイにディスクをセットしてTOCを読み込ませる。
そして一度トレイを開けてもう一度TOCを読み込ませてからの再生。

あるオーディオ評論家(商売屋)は、
この二度かけを言い出したは自分が最初だ、といっている。
けれど、そんなオーディオ評論家(商売屋)が言い出す以前から、
井上先生が指摘されていたことだ。

音楽を聴くのに、儀式は必要なのか。
若いころであれば、必要だった、といえる。
でも、そのころから何十年、オーディオで音楽を聴いてきたことだろう。

儀式がなければ音楽に集中できない──、
なんてのは、オーディオの介しての音楽の聴き手として、まったく成長していない。
儀式、儀式とうるさい人に向っては、そんなことさえいいたくなる。

求めているのは音楽を聴いての感動である。
儀式に酔いしれたいわけではない。

Date: 5月 8th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(アンチ「自己」)

アンチテーゼとしての「音」には、
アンチ「自己」としての音もある。

Date: 2月 14th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その7)

(その5)へのコメントがfacebookであった。
デザイナーの坂野さんからのコメントで、
《コンパクトさを好ましいと思いながらも、仕事で使う道具は何よりも安定性を求めたくなります。そうすると、物理的な余裕が必要となり、重量級の機器になります》
とあった。

これから書こうとしていたことを、ほぼコメントしてもらったかたちになった。
EMTのアナログプレーヤーは、プロフェッショナル機器であるから、
まさに道具である。
930st、927stは放送局、927Dstは原盤検聴用としてレコード会社での道具である。

そこには抜群の安定性が求められ、
927Dstのモーターだけでなく、930stのモーターにしても、
いまのアナログプレーヤー、当時のコンシューマー用プレーヤーのモーターの平均からすれば、
かなり大型である。

ターンテーブルプラッターのシャフトも同じである。
太く長いし、プラッターとの嵌合もしっかりとしている。

現場で要求される安定性のための大きさと重量である。
その視点で、大きすぎると感じるオーディオ機器を眺めてみる。

たとえばテクダスのAir Force ZERO。
このアナログプレーヤーの大きさと重量を、どう捉えるか。

私は、非常に大きすぎる、と感じている。
そう感じていない人もいることだろう。

Air Force ZEROの大きさ、重量(投入された物理量)は、安定性のためなのだろうか。
おそらく、音のため、という答が返ってくるであろう。

それはそれでいいのだが、大きすぎると感じてしまうのは、
Air Force ZEROに投入された物理量が、安定性に直結していないのではないか、
いきすぎた物理量の投入は、むしろ、安定性を損ねているところも生じているのでは──、
そんな疑問があるからだ。

Date: 2月 13th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その6)

2月5日のaudio wednesdayでは、
iPhone+218だけでなく、Raspberry Pi+218の音も聴いている。

Raspberry Piの音は、実は数年前に一度聴いている。
数年前の1月のaudio wednesdayに、Raspberry Piを持参された方がいた。

その時のRaspberry PiにはD/Aコンバーターがドーターボードとして加えられていた。
アナログ出力を持っているわけだから、そのままでいい。

その時は、喫茶茶会記のCDプレーヤーがラックスだった。
聴いた印象では、ラックスのほうが上だった。

それでもRaspberry Piの小ささだけでなく、
なにか面白そうだな、とは感じていた。

今回聴いたRaspberry Piは、D/Aコンバーターではなく、
SPDIF出力をもつドーターボードが加えられていた。

しかも、そのボードは私が目をつけてボードだった。
まさに、私がいま聴いてみたいRaspberry Piの仕様になっていた。

この状態で、外部電源を別にすれば、手に乗るサイズである。
肝心の音については、こまかなことについて触れるのはさけたい。

今回聴けたモノは、ケースに収まっていないし、
外部電源をどうするのかによっても、音はどんどんと変っていくのは明らかだ。

それに設定で音が、かなり変化するのも今回確認できた。
そういうモノなだけに、こまかなことについて書くのであれば、
自分で使ったうえ、ということになる。

一つ書いておくと、
今回聴いて、Raspberry Piへの関心はかなり高くなった、ということだ。

Date: 2月 13th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その5)

森永のエールチョコレレートのコマーシャルソングが、
幼いころ、テレビからよく流れていた。

山本直純氏が「大きいことはいいことだ」と歌っていた。
小学校に行けば、同級生の誰かがよく口ずさんでいた。

「大きいことはいいことだ」と洗脳されていたとはいわないけれど、
大きいことに、オーディオに関しては抵抗感をほとんど感じないのは事実だ。

だからアナログプレーヤーはEMTの927Dstまで手を出した。
この音を聴いてしまうと、「大きいことはいいことだ」と肯定的に歌いたくなる。

けれど大きすぎることは、どうなんだろう。
最近の一部のオーディオ機器を眺めていると、
「大きいことはいいことだ」と素直に思えなくなっているのは、
それらが、大きいを通り越して、大きすぎるからだ、と思う。

とはいえ、大きすぎる、と感じるのは、いったいどこからなのだろうか。
人によって違ってくるものなのか、それともあまり違わないものなのか。

同じ人であっても、生活環境が変れば、多少、そのへんの判断も変ってくるのか、
それともほとんど変らないものなのか。

音のため、ここまでやる必要があった、
ここまでのサイズ(大きすぎるサイズ)が必要だった、というセリフに、
オーディオマニアは弱いところがある。

大きいということは無知な証しだ、という人も一方でいる。
このことについて書いていくと、また逸れてしまうので、このへんにしておく。

とにかく「大きいことはいいことだ」と素直にいえなくなった(思えなくなった)、
つまり大きすぎるオーディオが、恥ずかしげもなく堂々としている、
そしてそれを使っている人も、そんなふうに見えてしまう。

Date: 2月 7th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その4)

MQAを開発したボブ・スチュアートによれば、
MQAをもっともよく再生するD/Aコンバーターは、
いうまでもなくメリディアンのULTRA DACである。

二番目はMSBテクノロジーの非常に高価な製品。
三番目は、というと、意外にもLG電子のLV30である。

LV30? どんなD/Aコンバーターなんだろう、と思われるだろうが、
LV30は、十万円以下で買えるスマートフォンである。

2019年のOTOTENでのMQAのイベントでのボブ・スチュアートが語ったことだ。

音を追求していった結果に、
大きくなってしまったオーディオ機器は、いくつもある。

けれど大きなオーディオ機器の場合、往々にして信号経路も長くなってしまう傾向にある。

一方で小型化をめざした製品の場合、信号経路はかなり短縮される。
その結果として、音質面での改善もある、と考えられる。

大きいから音がよい──、ということが成り立つと仮定したとして、
だからといって小さいから音が悪い、とはいえない。

D/Aコンバーターにかぎっても、CHORDのMojo、
メリディアンの218などを聴くと、小型ゆえ、といいたくなるところを感じないでもない。

LV30はまだ聴いていないが、
スマートフォンなんだろう……、そんなモノで音楽が聴けるか、
と切り捨てる人もいようが、
MQAに音の良さを感じている人ならば、
ボブ・スチュアートが、三番目にLV30を挙げているのだから、
そのことに素直に耳を傾けたい。

LV30もいいとして、手元に218がある。
iPhoneもある。

まずこの組合せで聴いてみることにした。

Date: 2月 6th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その3)

音のためならば──、
オーディオマニアならば、ほとんどの人がそうであろう。

多少大きくなろうが、多少使いにくくなろうが、
音がよくなるのであれば、そういったことは我慢もするし、
そもそも我慢とは思っていないところもある。

それでも……、と思うのは、
最近のCD再生に必要なシステムの大掛りなことである。

音をよくするためといえ、
なぜ、ここまで大掛りなシステムになってしまったのか、と思う。

dCSのフラッグシップモデルをみると、
その価格よりも、すべてをあわせた大きさに疑問を抱いてしまう。

音を聴けば、そんなこと問題ではなくなる、
気にならなくなる──といった問題だろうか。

dCS以外にも、なぜここまで大掛りになってしまったのか、と思う製品はある。
コンパクトディスクなのになぁ……、といったことをおもいだす。

買えない者の僻みと受けとられようとかまわない。
あれだけの大掛りな構成と大きさ、
そこになんの疑問も抱かずに聴いていられる神経の鈍感さ、
それこそは、もうお見事、というしかないのか。

メリディアンの218で音楽を聴くようになって数ヵ月。
物量を投入しなければ得られない音の世界があるのは実感しつつも、
なんなんだろうか、あの大きさと大掛りさは……という気持は深くなっていくばかりだ。