audio wednesday (next decade) –第十五夜(FRANCO SERBLIN Ktêma+1.0)
4月2日のaudio wednesdayでも、フランコ・セルブリンのKtêma を鳴らす。
今回は、エラックのリボン型トゥイーター、4PI PLUS.2も一緒に鳴らす。
2月と3月の音、特に3月の音から、どう変化するのか。
このことを聴いてもらいたいので、今回もMQA-CDを鳴らす。
4月2日のaudio wednesdayでも、フランコ・セルブリンのKtêma を鳴らす。
今回は、エラックのリボン型トゥイーター、4PI PLUS.2も一緒に鳴らす。
2月と3月の音、特に3月の音から、どう変化するのか。
このことを聴いてもらいたいので、今回もMQA-CDを鳴らす。
2月のaudio wednesdayでは、Ktêmaを正面、もしくは少しずれた位置で聴いた。
3月の会では、右チャンネルのKtêmaのほぼ真横で聴いている。
こんな位置で聴いていても、なんとなくステレオ的に聴こえていた。
同じことを、来られた方からも聞いている。
これはKtêmaだからなのか。
それもある。
けれどそれだけではない。
四谷三丁目の喫茶茶会記でも、同じ体験をしている。
スピーカーは、もちろんKtêmaではなかった。
アルテックの2ウェイに、JBLの075を足したシステムだった。
この時、少しばかり席を外して戻ってきたとき、ドア付近で立って聴いていたのだが、
その時の感じが、今回に近かった。
この時は左チャンネルのスピーカーよりも外側で聴いていたのだが、
コンサートでその位置からステージを見ているような感じで、音が定位していた。
不思議な感じだった。
この時感じたことを、ブログに書こうと思いつつも、そのまま書かずにいた。
今回、同じ感覚を味わって書いている。
スピーカーも違う、アンプも違う、部屋も違う。
共通していたのは、メリディアンのULTRA DACでMQA-CDを鳴らしていたことだ。
今回、来られた方から、イタリアのスピーカーだから、
イタリアのオペラや音楽はかけられないんですか、ときかれた。
特に考えていなかった。
スピーカーには、その国ならではの音がある、と昔はよく言われていた。
ステレオサウンドでも、60号でアメリカン・サウンド、
61号でヨーロピアン・サウンド、
62号でジャパニーズ・サウンドを特集記事としていた。
このころは、そういった色合いが、各国のスピーカーから、その音から感じとれた。
それからずいぶん時間は経つ。
そういったことがまったくなくなったとは思っていない。
それでも、今回Ktêmaを鳴らすにあたって、
イタリアのオペラや音楽、イタリアの演奏家を特に選ぼうとは、
まったく考えていなかったのは、
私にとって、Ktêmaはイタリアのスピーカーというよりも、
フランコ・セルブリンのスピーカーという色の方が濃く感じられるからだ。
Ktêmaに使われているスピーカーユニットが、
すべてイタリア製ならば、少し違ってきただろうが、
いまの時代、そうでもない。
ただしイタリアということを完全に無視していたわけではない。
カンタービレ(cantabile)ということは、強くあった。
歌うように、美しく鳴らす。
このことが私にとっては、
イタリアのオペラ、音楽、演奏家のディスクをかけることよりも、
ずっと大事なことであり、意識していた。
3月5日のKtêmaでの「直立猿人」の鳴りは、
インターナショナルオーディオショウでのアーク・ジョイアのブースでしかKtêmaを聴いていない人には、
想像がつかないだろう。
そのくらい見事な鳴りだった。
Ktêmaも素晴らしかったわけだが、決してそのことだけで得られた音ではない。
「直立猿人」もMQA-CDだ。
MQAということ、それに加えてメリディアンのULTRA DAC、
それにアンプもあっての「直立猿人」だったと言える。
4月2日のaudio wednesdayも、フランコ・セルブリンのKtêmaを鳴らす。
三回続けて鳴らせることになり、試してみたいことができた。
タイトルの+1.0を見て、ピンときた人もいるだろう。
今回の試みがうまくいくのかいかないのか。
半々ぐらいかな、と思っている。それでもやってみたいのは、
うまくいったとしてもそうでなくても、Ktêmaというスピーカーを、
より理解することにつながると感じたからだ。
今日のaudio wednesdayは、フランコセルブリンのKtêmaを、先月に引き続き鳴らした。
MQA-CDのみで鳴らした。
結果を先に書くと、予想以上によく鳴ってくれた。
あれこれMQA-CDをかけた中で、私のとっていちばん意外だったのは、
チャールス・ミンガスの「直立猿人」だった。
興味本位でかけた面もある。
でも最初に鳴ってきた音からして、私の予想をはるかに超えていた。
音がピンと立っているとでも言おうか。
その音は、黒田先生がチャールス・ミンガスの「直立猿人」は、
「もっとも大切なレコードのひとつである」と書かれていたことを思い出させた。
明日(3月5日)、フランコ・セルブリンのKtêmaをふたたび鳴らす。
今回はKtêma以外の機器はがらりと入れ替わる。
前回はアナログディスクのみだったが、今回はCDのみ。
ストリーミングでもなく、さらにはMQA-CDのみに絞る。
アンプは、アインシュタインのセパレート型。
フランコ・セルブリンは、アインシュタインのプリメインアンプを使っていた。
プリメインアンプとセパレートアンプの違いはあるが、
いわば推奨アンプでもあり、Ktêmaにとってリファレンスともいえよう。
アインシュタインのアンプも、Ktêmaを貸してくださっているOさんのモノ。
つまり今回のシステムは入力系以外、Oさんのシステムをほぼまるごと持ってきた、と言える。
今回あえてMQA-CDに絞ったのは、このことと関係している。
OさんにMQAの良さをじっくり味わって欲しいからだ。
そのため、D/AコンバーターはメリディアンのULTRA DACしかない。
Speaker System: FRANCO SERBLIN Ktêma
Control Amplifier: EINSTEIN The Tube II
Power Amplifier: EINSTEIN The Final Cut MK70
CD Transport: Accuphase DP100
D/A Converter: Meridian ULTRA DAC
開始時間は19時。終了時間は22時。
開場は18時から。
会場の住所は、東京都狛江市元和泉2-14-3。
最寄り駅は小田急線の狛江駅。
参加費として2,500円いただく。ワンドリンク付き。
大学生以下は無料。
3月5日のaudio wednesdayでは、MQA-CDのみをかける。
アナログディスクで聴いても、CDで聴いても、
スピーカーの音の判断はできる。
プログラムソースがなんであれ、音の評価はできるわけだが、
MQAで聴いてみたいと思わせるスピーカーと、
あまりそのことを思わせないスピーカーがある。
フランコ・セルブリンのKtêmaは、
私にとってMQAで聴いてみたい(鳴らしてみたい)スピーカーである。
2月のaudio wednesdayでも、そのことを感じていた。
だからメリディアンのULTRA DACを用意して、MQA-CDに絞って鳴らす。
3月5日のaudio wednesdayは、
ストリーミングではなくCD、それもMQA-CDのみをかけるつもりでいる。
半年後(8月6日)のaudio wednesdayは、
マンガ家のさそうあきら氏にDJをお願いしている。
さそうあきらさんは、狛江でaudio wednesdayをやるようになってから、
ほぼ毎回来てくださっている。
昨年12月の会の時に、DJをやってほしい、とお願いしていた。
昨晩の会が終ったあと、
こんなイメージでやりたいという企画書のようなものを渡された。
テーマは「クラシック音楽における自然描写」とある。
去年一年やってきて、いろいろやりたいことが広がってきているのを感じている。
さそうあきら氏の作品は、
Kindle Unlimitedでけっこうな数を読むことができる。
音楽関係の作品も読むことができる。
「マエストロ」、「神童」、「ミュジコフィリア」などがある。
「子供の情景」という短編集もある。
「マエストロ」でたくあん漬けを食べる描写がある。
たまたま入った店に掲載誌の漫画アクションが置かれていた。
ちょうど、そのシーンが載っている号だった。
それから、さそうあきら氏の作品を読むようになった。
といっても、すべてを読んでいるわけではない。
今年のaudio wednesdayは、昨年以上に楽しみとなっている。
3月5日のaudio wednesdayは、フランコ・セルブリンのKtêmaを、
メリディアンのULTRA DACを用意して鳴らす。
アンプはアインシュタインのOTLアンプがメインになる予定。
2023年夏に、このタイトルで書いている。
それがなんなのかは触れなかった。
今日のaudio wednesdayで、最後の方で鳴らそうと考えている。
きちんとした技術を持つところでメンテナンスされているので、
そこに関しては問題はないのだが、周辺環境を整えることに少しばかり気を使う。
私も、その音は聴いていない。
うまく鳴ってくれた音は、いかばかりだろうか。
明日(2月5日)のaudio wednesdayでは、
フランコ・セルブリンのKtêmaを鳴らす。
3月5日もKtêmaと決まっているので、明日はアナログディスクで、
3月は、メリディアンのULTRA DACを用いて鳴らす。
《スピーカーを選ぶなどとは思い上りでした。良否は別として実はスピーカーの方が選ぶ人を試していたのです。》
伊藤先生のことばだ。
常に試されている。
どんなスピーカーであっても、こちら側が試されている。
同じことばかりが試されているわけではない。
それは鳴らすスピーカーによって同じところもあれば、
そうでないところもある。
Ktêmaを鳴らすことで、私の何が試されるのかは、明日にならないとわからない。
鳴らしたからと言って、すぐにわかることではないかもしれない。
Speaker System: FRANCO SERBLIN Ktêma
Control Amplifier: Marantz Model 7
Power Amplifier: McIntosh MC275, Goldmund Mimesis 9.2
Analogue Disc Player: Wilson Benesch Circle
Phono Cartridge: Decca Mark V
開始時間は19時。終了時間は22時。
開場は18時から。
会場の住所は、東京都狛江市元和泉2-14-3。
最寄り駅は小田急線の狛江駅。
参加費として2,500円いただく。ワンドリンク付き。
大学生以下は無料。
昨晩(1月30日)、Ktêmaを搬入した。
当日搬入だと時間的余裕が少し削られるし、
慌ただしくやりたくないので、早めの搬入となった。
今回お借りしたKtêmaは、シリアルナンバー60番台。
Ktêmaがどれだけ作られているのかしらないが、
初期のKtêmaと言っていいだろう。
初期型がいいとか、後期型がいいとか、そういうことではなく、
フランコ・セルブリンが生きていたころのKtêmaだということだけを言いたい。
元箱に収められたKtêma。
それが新鮮だった。
ステレオサウンドにいたころ新製品としてスピーカーがやって来るわけだが、
箱に入って来ることは、ほとんどなかった。
アンプやプレーヤーに関しても、箱を見たことは、そんなに多くはない。
なので元箱を見ると、それだけでちょっとだけ嬉しくなる。
2月5日のaudio wednesdayは、
フランコ・セルブリンのKtêmaを鳴らす。
3月5日のaudio wednesdayも、Ktêmaを鳴らす。
Ktêmaについての説明は、ここを読まれている方には必要ないだろう。
けれどKtêmaが、いい音で鳴っているのを聴いている人はどのくらいいるのか。
別項でも書いているが、私自身、インターナショナルオーディオショウで聴いているだけ。
輸入元のアーク・ジョイアで鳴っていたKtêmaは、お世辞にもいい音とは言えない。
アーク・ジョイアのブースでは、他のスピーカーであっても、
同じような鳴り方をしていて、どのスピーカーであっても、
そのスピーカーらしく鳴っているとは思えない。
Ktêmaは、もっともっといい音で鳴ってくれるはず──、
というおもいをずっと持ってきた。
とはいえ、どこかで素晴らしい音で鳴っているKtêmaを聴く機会は、
発売から十年以上経つけれど、なかった。
そのKtêmaを、今回鳴らすことができる。
しかも2月と3月の二回鳴らせる。
今回は、アナログディスクで鳴らす。