映画、ドラマでのオーディオの扱われ方(その10)
電車の降り口のドア上部には液晶ディスプレイがあって、
広告が流されていたりする。
そんな広告を眺めていると、オーディオ機器がインテリアとして扱われているのが、
すこしばかり気になる。
ブックシェルフ型スピーカーを床に直置きにしている広告もあった。
またプリメインアンプなのに、その上に管球式パワーアンプを置いている広告もある。
他にもいくつかあるけれど、どの広告にも共通していえるのは、
オーディオのことが多少なりともわかっている人が制作スタッフのなかに一人でもいたら、
そんなことをやったりはしないだろうに……、そんな使われ方である。
単なる小道具、インテリアの一部としてのオーディオの扱いなのだと思うしかない。
そして、そういう広告にはCDではなくLPが使われていたりする。
このことも、なんだかぁ〜、と思う。
LP(アナログディスク)といえば、
アナログディスク・ブームとかで、壁一面のレコードラックの部屋が、
雑誌やソーシャルメディアにも登場してくるのをよく見かけるようになった。
これらすべてがそうだというわけではないが、
ここでも気になることがある。
けっこうな割合で、ディスクが斜めに収納されている。
壁一面のラックのマスのいくつかで斜めになっているのをみかけると、
なぜ、この部屋の主は、こんなひどい置き方をしているのか、と思う。
レコードの枚数からいえば、かなりのマニアのはずだ。
けれどレコードの保存に関してはなにも考えていないのか。
昔のオーディオの入門書には、斜めにしてはいけない、と書いてあったものだ。