Date: 10月 27th, 2025
Cate: ユニバーサルウーファー
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ウーファーの条件(その1)

一週間ほど前に知ったのだが、アコースティックエナジーから、AE1 40th Anniversary Editionが出ている。

型番からわかるようにAE1の40周年記念モデルだが、だからといって限定モデルでもなさそう。

アコースティックエナジーのスピーカーを聴いたのは、別項でも触れているように早瀬文雄(舘 一男)さんのリスニングルームだった。

とにかく広い空間だった。床面積も天井高も、一般的なサイズではなかった。
そういう空間にポツンと置かれていたAE2。AE1と同じスピーカーユニット使用だが、
型番からもわかるようにダブルウーファー仕様。

小型スピーカーとはいえ、それまでの小型スピーカーとは顔つきが明らかに違っていた。
ロジャースのLS3/5Aとは時代がかなり離れているから当然としても、
セレッションのSL600、SL700といった近い時代の小型スピーカーとも、ずいぶん違う。

出てきた音もそうだった。欲しいとは思わなかったが、凄いスピーカーが登場してきたものだ、という驚きは強かった。

とにかく音がのびる。バスレフポートからの風圧が顔に感じられるほど音量を上げても、余裕があるどころか、エキスパンドされたかのようにすら聴こえた。

同じことを井上先生が、ステレオサウンド 95号に書かれている。
《音量が上がるに従って、加速度的に音のエッジがクリアーになり、一種のダイナミックエキスパンダーのような力強い音に変るのが、このシステムの音のキャラクターである。》

ダブルウーファーとはいえ、ユニット口径は9cm。
にも関わらず、まさしくそういう音がAE2から鳴ってくる。

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