Archive for 5月, 2025

Date: 5月 3rd, 2025
Cate: オリジナル, デザイン

コピー技術としてのオーディオ、コピー芸術としてのオーディオ(その7)

(その6)は2016年8月に公開しているので、ずいぶん経ってしまったわけだが、
何も考えていなかったわけではない。

タイトルにコピー技術、コピー芸術を使っている。
2016年からの約七年間、コピーだけでいいのだろうか、と思うことが何度かあった。

コピー(copy)で日本語だと複写、複写に近い言葉として転写がある。
英語だとtranscription(トランスクリプション)。

何が言いたいのかというと、コピー技術、コピー芸術の中に、
トランスクリプション技術、トランスクリプション芸術という意味合いを込めていたのかだ。

Date: 5月 2nd, 2025
Cate: マルチアンプ

マルチアンプのすすめ(その42)

四谷三丁目の喫茶茶会記で、audio wednesdayをやっていた時、
一度、マルチアンプで鳴らしたことがある。

モノーラルで鳴らす回で、パワーアンプの入力に6dB/oct.のフィルターをつけて、
左右チャンネルを低音、高音へと振り分けてのマルチアンプだった。

ステレオでマルチアンプをやるには最低でもパワーアンプが二台は要る。
用意できるのであればやりたかったけれど、無理だった。

今は狛江でやっている。
アキュフェーズのDF35は、すでに持ち込んでいる。
パワーアンプも二台ならば、なんとかなりそうである。

いままでマルチアンプシステムの音を鳴らしていないわけではない。
2024年1月と7月に鳴らしたメリディアンのDSP3200は、
マルチアンプによるアクティヴ型スピーカーシステム。

とは言え、オーディオマニアがマルチアンプシステムと聞いて思い浮かべるものとは、少し違う。

マルチアンプシステムをやるのであれば、DF35を使うわけだから、
ホーン型の方が面白いと思うのは、デジタル信号処理によってディレイをかけられるからだ。

手元にあるアルテックの604-8Gで、まずやってみたいと考えている。
エンクロージュアを用意する必要はあるが、
同軸方ユニットに時間軸の補正を加えた音には、強い関心がある。

なので使えそうなエンクロージュアを探している。

Date: 5月 1st, 2025
Cate: オーディオの「美」

音楽の理解(オーディオマニアとして・その5)

年に数回ほど、そろそろソーシャルメディアを辞めようか、
もしくは数を減らそうか、と思う。

にも関わらず、いまも続けているのは、まれにそうだったのか、と思える投稿に出逢うからだ。

つい先日もそうだった。
トーマス・ビーチャムの言葉が投稿されていた。

“The English may not like music, but they absolutely love the noise it makes.”

facebookでの投稿で、自動翻訳されていた。
noiseをどう訳すのかで、facebookの翻訳は、やや意味不明だった。

DeepLだと、
《イギリス人は音楽を好まないかもしれないが、音楽が発する音は絶対に好きだ。》
と訳してくれる。

noiseは雑音と捉えがちだが、以前「音」の英訳を調べていたら、
noiseも含まれていたから、DeepLの訳はすんなり受け入れられる。

《イギリス人は音楽を好まないかもしれないが、音楽が発する音は絶対に好きだ。》
これがいつ語られたのかは不明だが、確かにそうかも、と頷けた。

古き良きブリティッシュサウンドは、こういうところから生まれてきたのだろう、と。

Date: 5月 1st, 2025
Cate: ケーブル

結線というテーマ(その16)

同軸スピーカーケーブルの逆結線(芯線をマイナス、シールド線をプラス側)の効果は大きい。
このことは当時のステレオサウンドにも載っているので、記憶されている方はいるだろうが、
その中で実際に試してみた人は、どのくらいだろうか。

かなり少ないように勝手に思っているし、ここまで読んだ人の中には、
ならば最初から同軸スピーカーケーブルの逆結線にすればいいのでは? と思う人もいるはず。

そう思う人はやってみればいい、としか私には言えないし、
そういう人と私とではオーディオの取り組み方が違うとしか言えない。

段階を踏んでいくことがどれだけ大事なのか、
そのことを理解している人とそうでない人とがいる。
それだけのことなのだろう。

段階を踏むことは、なぜ同軸スピーカーケーブルの逆結線が好結果につながるのか、
そのことへの仮説を生むことにもなる。

ここが大事なことだ。