McIntosh MC275
オーディオに興味を持ち始めた中学生のころ、妄想していたことがいくつあって、
そのうちの一つが、カッティングヘッドを駆動するパワーアンプと、
スピーカーを駆動するパワーアンプを、同じにしたら──、というのがある。
マッキントッシュのMC275は、「五味オーディオ教室」でオーディオの世界に入った私にとっては、
五味先生愛用のパワーアンプとして、いつまて経っても特別な一台である。
だからといって、自分のモノとしたい、と思ったことはないが、
それでも事あるごとに聴く機会はあって、いいアンプだな、と思い続けてきた。
昨年からaudio wednesdayを再開して、MC275を聴くことは増えた。
聴いていて、ふと昔の妄想を思い出していた。
MC275は、レコード会社でカッティングヘッドの駆動アンプとして使わられていた時期がある。
知らず知らずのうちに、MC275でカッティングされたLPを、 MC275で鳴らすスピーカーを通して聴いている。