「ルードウィヒ・B」(1989年2月9日・その2)
マンガから音は出てこない。
マンガの神様と言われた手塚治虫のマンガであっても、その作品が載った誌面から音が出てくることはない。
明日(2月9日)は、手塚治虫の命日。三十七年、四十年近い月日が流れ、マンガにおける音楽の描写は進歩してきていると感じている。
全てのマンガにおいてではないが、いくつかのマンガのシーンで、そう感じることが、ここ五年ほどの間に何度かあった。
そういうシーンでは、絵だけだったりすることが割とある。登場人物のセリフがない。
絵があるから、音が鳴っているような感覚になるのだろう。
オーディオ評論は、それが載っている誌面から音が聴こえてくるわけではない。
マンガには絵がある、オーディオ評論には言葉しかない。
だから無理なことと、最初から諦めていていいのだろうか。