Archive for category 再生音

Date: 2月 22nd, 2018
Cate: 再生音

続・再生音とは……(続その12に対して……)

一年と少し前に書いている。

Gaiaの真ん中にはaiがいる。AIだ。
artificial intelligence(人工知能)のAIが、Gaiaの真ん中なのだ。

いわばこじつけなのだが、そう思っている。
でも最近では、AIとは、artificial intelligenceだけではなく、
auto intelligenceなのかもしれない、と思うようにもなってきた。

Date: 2月 8th, 2018
Cate: 再生音

実写映画を望む気持と再生音(STAR WARS episode VIII・その2)

昨年12月にStreets of Fireを二回、映画館で観たことを書いている。
映画館で二回観た映画は、
それ以降、今回のSTAR WARS episode VIIIまでなかった。

30数年ぶりに同じ映画を、映画館で二回観たわけだが、
その理由は同じではない。

Streets of Fireは、とにかくもう一度観たいという気持が強かった。
観たい、観たいという気持を抑えることができなかったから、
一回目を観てさほど経たずに二回目を観ている。

いうまでもないが同じ映画館で観ている。

今回のSTAR WARS episode VIIIは、オーディオマニア的関心が勝っての二回目の鑑賞である。
一回目は立川のCINEMA CITYで観た。
ここも音に気を配っていることで知られる劇場である。

二回目は新宿のTOHOシネマズで観た。
劇場が違い、上映方式も違う。
いったいどれだけの違いがあるのかをきちんと確認しておきたかったのが、
二回目の理由のすべて、ともいっていい。

その違いはある程度予想できていた。
実際にそのとおりの違いだったわけだが、
映画の出来というのが、劇場(上映方式)の違いにこれほど影響するのか、と感じた。

映画の専門家ではないから、こまかなことは知らないが、
映画館の違いがこれほどまであると、
いったいどちらをターゲットして、一本の映画として仕上げるのだろうか、と、
オーディオマニアが、私のように2DとIMAX 3Dでの上映を両方とも観たら、
そう思うのではないだろうか。

つまりマスタリングのことを考えていた。

Date: 2月 4th, 2018
Cate: 再生音

続・再生音とは……(波形再現・その13)

より正確な波形再現を目指して、
スピーカーの前にマイクロフォンを立てての、実際の音楽波形を使っての測定。

マイクロフォンセッティングに関するこまかなこともきちんとやったうえで、
かなり正確といえるレベルまできたとしよう。

アマチュアの場合、無響室などないから、
マイクロフォンの位置はスピーカーから1mも離れていないであろう
近距離、数10cm程度のところで測定しての波形再現である。

もちろんスピーカーは一本での測定での波形再現である。
そうやって製作したスピーカーで音楽を聴くのであれば、
左右のスピーカーは、左右の耳の真横、
それもスピーカーとマイクロフォンの距離と同じだけ離して置くことになる。

10cmのところで測定していたのであれば、
耳から10cmのところにスピーカーを置く。
向い合った二本のスピーカーのあいだに聴き手は座って聴くかっこうになる。

私がSNSでみかけた波形再現を追求したという人は、
通常のセッティングで聴いていた。
それでは、ほんとうに波形再現を目指していた、といえるのか。

その人の測定の方法からすれば、耳の真横に置くことになる。
さらにいえば、左右のスピーカーの音が混じりあわないように、
中央に仕切り板も必要となる。

つまり仕切り板で、聴き手の右耳と左耳とを分離しなければならない。
それがその人がやっていた波形再現の理屈である。

そうなってくると、巨大なヘッドフォン(イヤースピーカー)といえる。
そしてそれはステレオフォニック再生ではなく、バイノーラル再生である。

Date: 2月 4th, 2018
Cate: 再生音

続・再生音とは……(波形再現・その12)

マイクロフォンを使ってスピーカーの測定には、つねに曖昧さといっていいものがつきまとう。
正弦波を使っての、もっとも基本的な測定であっても、
スピーカーからの距離が変れば、高域の特性は変化する。

スピーカーから1mでの周波数特性と2m、3m……と離れていった場合の特性は、
高域の減衰量が違ってくる。
同じ距離であっても、マイクロフォンの高さが違えば、また変ってくる。

それから微妙なことだが、マイクロフォンがきちんと正面を向いているかどうか。
少し斜め上になっていたり、左右どちらかに少しズレていたりしたら、
それだけでも測定結果は変ってくる。

距離も高さも同じでも、湿度が違えば、また違ってくる。
空気も粘性をもっているのだから、考えれば当然のことである。

そこにマイクロフォンのことが絡んでくる。
測定用のマイクロフォンなのかどうかである。
測定用であっても、きちんと校正されているのかどうか。

いまではスマートフォンとアプリがあれば、簡単な測定は可能である。
外部マイクロフォンをもってくれば、もう少し正確な測定ができるようになる。
測定が手軽に身近になっているのは、いいことだと思う。

それだけに、いま自分が何を測定しているのかは、常に意識しておく必要がある。
特にスピーカーからの音をマイクロフォンで拾い、
その波形とCDプレーヤーからの出力波形とを比較して、
どれだけの再現率があるのかをみるのに、どんなことが要求されているのか、
ほんとうに理解しての波形の比較なのだろうか。

しかもスピーカーは、ステレオ再生の場合、二本必要である。
モノーラルが二つあれば、
それでステレオ(正確にはステレオフォニック)となる──、
そう考えているのだとしたら、正しくはない。

Date: 2月 3rd, 2018
Cate: 再生音

実写映画を望む気持と再生音(STAR WARS episode VIII・その1)

2017年は、最初のSTAR WARSが公開されてから40年目だった。
とはいえ1977年に公開されたアメリカであって、日本公開は1978年である。

1978年にSTAR WARSを観たときのことは、いまでも思い出せる。
特に冒頭のシーン。

そのころ特撮は日本が優れている──、そんなことがいわれていたけれど、
なんてことはない、STAR WARSの冒頭数分で、覆されていった。

それは日本とアメリカという国の大きさの違い、パワーの違いのようにも感じた。
ある意味、特撮の最新技術に昂奮していたところもある。

それから40年間に、映画の技術も進歩し変化していった。
CG(Computer graphics)によるCGI(Computer-generated imagery)、
具体的にいえばジュラシックパークの一作目を観たときも、
そこにはSTAR WARSの一作目と同じ昂奮を感じていた。

CGはどんどん進歩していっている。
もう描けないシーンはないのでは……、といえるほどになっている。
もうたいていのことでは、観る側も驚かなくなっている。

昨年12月にSTAR WARSの最新作を観た。
通常の上映、つまり2Dの上映で観た。

今年の2月1日、IMAX 3DでもういちどSTAR WARSを観た。
二度目の鑑賞にも関らず、冒頭のシーンで昂奮した。
40年前の昂奮が、目の前にスクリーンにあった。

昨年春に「GHOST IN THE SHELL」をIMAX 3Dで観ていたから、
STAR WARS episode VIIIも確かめてみたい、と一回目を観たときから思っていた。

Date: 12月 2nd, 2017
Cate: 再生音, 快感か幸福か

必要とされる音(その13)

ゲオルギー・グルジェフがいっていた「人間は眠っている人形のようなものだ」は、
生かされている状態ともいえるのではないか。

生きている、といえるわけではない。

ここでいっている「生かされている」は、
神によって生かされている、といった意味ではなく、
ネガティヴな意味での「生かされている」である。

生かされている人間の音楽と、
生きている人間の音楽。
同じなわけがない。

カザルスの音楽を聴きたい、とおもう人間もいれば、
思わない人間もいる。

Date: 11月 29th, 2017
Cate: 再生音, 快感か幸福か

必要とされる音(その12)

Vitavoxがvitae vox(生命の音)から来ているのであれば、
Vitavoxで、カザルスを聴きたい、無性に聴きたい。

チェリスト・カザルス、
それ以上に指揮者カザルスの演奏を、Vitavoxで聴きたい、と思うのは、
聴くということは、生きているからできることなのだ、という、
当り前すぎることを、実感させてくれる。

演奏も、生きているから(生きていたから)こそ、
その演奏が録音として残されたわけだ。

故人の演奏であっても、録音の時は生きていた。
生きていたから、演奏がなされたし、残っている。

これも当り前すぎることだ。

でも当り前すぎることゆえに、実感しにくいのではないか。

Date: 11月 27th, 2017
Cate: 再生音, 快感か幸福か

必要とされる音(その11)

ヴァイタヴォックスはVitavox。

ラテン語でvitaeは生命、voxは声を意味する。
Vitavoxのブランドが、 vitae voxから来ているかどうかは知らないが、
そうなのかもしれない。

だとすれば、Vitavoxは、生命の声ということになる。

Date: 11月 11th, 2017
Cate: 再生音

続・再生音とは……(波形再現・その11)

ある個人が、完璧な波形再現を目指してスピーカーの開発に取りかかったとしよう。
波形再現を目指しているのだから、耳で聴いての結果よりも、
まずマイクロフォンを使っての測定、そして波形の比較となる。

個人で無響室をもっている人は、まずいない。
個人の場合、自身のリスニングルームが測定の場となろう。
その時、部屋の音響特性の影響から少しでも逃れるために、
マイクロフォンをスピーカーのごく近くに置く。

1mでも、部屋の影響を無視できるわけではない。
もっと近づけて測定することになろう。
50cmか30cm、それとももっと近く10cmくらいのところにマイクロフォンを立てるかもしれない。

部屋が広ければ、そしてデッドであれば、
マイクロフォンの距離はそこまで近づけなくてもすむだろうが、
部屋が小さくなれば、それだけスピーカーとマイクロフォンの距離は近づく。

そうなってくると、Near Fieldと呼ばれるところにマイクロフォンが来ることだってある。
さすがにVery Near Fieldまでマイクロフォンを近づけることはないと思うが、
それだってまったくない、とはいえない。

Very Near Field、Near Field、Far Fieldの違い、
そこでの音のふるまいを十分に理解したうえで、マイクロフォンを立てての測定なのだろうか。

測定の難しさは、ここにある。
測定をしている本人が測定していると思っている現象ではなく、
違う現象を測定していることだってある。

Date: 11月 11th, 2017
Cate: 再生音

続・再生音とは……(波形再現・その10)

スピーカーから出た音をマイクロフォンで拾い、その波形を測定する。
この時、メーカーならば、無響室にスピーカーを置き、
スピーカーの正面1mの距離にマイクロフォンを立てて測定する。

スピーカーの音圧は、距離の二乗に反比例することは知られている。
しかも、この現象は、音源から、ある一定以上離れたところから起る現象である。

音源に近いところでは、音圧がまったく変らないわけではないが、
変化はゆるやかで、しかも必ずしも低下するわけでもない。

音響学では、距離の二乗に反比例して音圧が低下する領域を、Far Field、
音源に近く、音圧の変化がゆるやかな領域を、Near Fieldと呼ぶ。
Near Fieldのことを、近傍音響ともいう。

さらにもっと音源に近づいた領域、
この領域の空気は、慣性をもったマスのような性質をもっている、とある。
この領域をVery Near Fieldと呼ぶ。

このことについて、私はこれ以上の知識をもたないが、
スピーカーにごく接近した領域と離れた領域とでは、
音圧ひとつとっても違う変化を見せる、ということは知っておいた方がいい。

それから1mぐらいの距離で測定する場合、
低音に関しては、ほんとうのところはわからない、とは昔からいわれている。
低音の波長は長いからであって、
スピーカーから1mの距離は、音速を340m/secとするならば、340Hzの波長である。
つまり1mの距離があれば、340Hzの音は一波長分確保されている。

けれどそれ以下の音に関しては、1mは一波長の中に、マイクロフォンがあるわけだ。
34Hzで10mの波長。20Hzならば17mの波長。
これだけの距離をとって測定することは、
そうとうに大きな無響室か、
広いグラウンドにスピーカーを植えに向けて埋めて、
グラウンド面を巨大なバッフルとして、上空高くにマイクロフォンを置いて、ということになる。

何がいいたいかというと、
スピーカーに接するかのようにマイクロフォンを置いて測定することの難しさというか、
不確実さがある、ということだ。

Date: 11月 1st, 2017
Cate: 再生音, 快感か幸福か

必要とされる音(その10)

ヴァイタヴォックスについて書いてきていて、やっと気づくことがあった。

瀬川先生がステレオサウンド 47号に書かれていることだ。
47号(1978年夏)だから、40年ほど前のことの真意が、やっとわかったような気がした。
     *
コーナー型オールホーン唯一の、懐古趣味ではなく大切に残したい製品。
     *
短い文章だ。
ほんとうにそうだ、と首肯きながら読める。

Date: 9月 27th, 2017
Cate: 再生音

実写映画を望む気持と再生音(GHOST IN THE SHELLとあるスピーカーの音)

古くからの友人でありオーディオ仲間のKさんから、
SNSでのメッセージが来た。

そこには、いま聴いているスピーカーのことが書いてあった。
短いけれど、彼が昂奮しているのが伝わってくるものだった。

どのスピーカーなのかは、いまは書かない。
私はまだ聴いていないスピーカーのことだから。

Kさんのメッセージのなかに、テクスチュアという単語があった。
そうだろうな、やっぱりな、と思いつつ、
Kさんが昂奮しているのは、私が春に「GHOST IN THE SHELL」を、
IMAXで観ての昂奮と、実のところ同じなのかもしれない、とも考えていた。

Kさんは、それを耳で聴き、私は目で観た。
ふたりとも、(おそらく)同じ昂奮を味わった(のだろう)。

Date: 8月 29th, 2017
Cate: 再生音

続・再生音とは……(波形再現・その9)

トリオのプリメインアンプKA9300の広告には、
差信号をスペクトラムアナライザーで周波数分析したオシロスコープの表示も載っている。

これだけの違いを見せられると、
ACアンプよりもDCアンプの優秀性を、鵜呑みにしたくもなる。

KA9300の、この広告には、こんなことも書いてあった。
     *
20Hzのパイプオルガンと10Hzのドラムが同時に演奏されると、パイプオルガンがさきに聴こえる……そんなバカな、音速は周波数にかかわらず一定じゃないか、という声もきかれそうですが、位相回転により時間差が生じた結果なのです。そしてこの位相回転による歪が、いま問題となっている位相差歪です。
     *
こういう書き出しで広告の本文は始まり、
ACアンプとDCアンプの、実際の特性の違いを再生波形の違いで見せる。
説得力はある。

DCアンプの優位性は、確かにある。
ゆえに間違っている、とはいえない。

だが、この理屈でいくならば、真空管アンプは、聴くに耐えない音、
そこまでいうのがいいすぎならば、かなり不正確な音ということになる。

真空管アンプの場合、パワーアンプでも最低でも時定数が二つ以上存在するわけだから、
KA9300の広告にある測定を行なったら、その波形をみたら、
こんなにも……とびっくりするような結果になるはずだ。

ならば真空管アンプはダメということになるかといえば、
むしろ逆に、音楽性豊かな音といわれることがあるのも事実である。

ここでも、別項で引用した菅野先生のマッキントッシュ論を手にとってみたい。
     *
 彼は、こんな実験をしたという。それは、最近よく問題にされるスルーレートに関するものである。「方形波を入れて、それがアウトプットでどういう形になるか。それがアンプの特性を示す一つの目安になることは確かだ」と彼も言う。しかし同時に「現在のような形でスルーレートを取り上げるジャーナリズムのあり方には、大きな問題がある」と言うわけだ。
 彼は、一般のユーザーを集め、方形波のかなり悪いシステムと、かなり良いシステムを比較させ、音楽を聴く上でそれがどれだけの影響を持つかを確めている。彼は言う「たとえばテープレコーダーは方形波がきわめて悪い。磁気ヘッドは本質的に位相特性が非常に悪いから、方形波はめちゃめちゃに崩れてしまう。でも、そういうテープレコーダーで、はたして音楽は音楽でなくなってしまうか。あの波形を見ると、確かにびっくりするほどの波形だが、音楽はちゃんと音楽らしく鳴っているではないか」
 もちろん彼は、エンジニアにとって方形波が非常に重要なものである事は認めている。ただ、現在のジャーナリズムの取り上げ方は本当にアンプの物理的なことを理解していないコンシューマーに対して、「方形波がこうなるということは、あたかも音楽がそういう形になるかのようなすりかえで、アピールしている」これは大変に危険なことだ、と言うのである。
 私はこの考え方を、オーディオの認識のトータルの姿として重要だと思う。これを、単なるガウ氏のデモンストレーションとして受け取ったら、それは浅い。彼自身の意図は、エンジニアリングの立場だけを、一般の人にアピールしたのでは、一般の人たちが神経質になってしまい、オーディオを楽しめなくなってしまう、という事なのだ。それは、ガウ氏が単なるエンジニアではなく、彼自身が音楽好きで、しかもオーディオマニアであるからだろう。もし単なるエンジニアだけだったら、方形波は悪くとも音楽は聴けるではないか、というような事はなかなか言えるものではないと思うのである。
     *
KA9300の広告もゴードン・ガウの言葉にあるよう一種のすりかえに近いことで、
大変に危険な面もはらんでいる。

Date: 8月 27th, 2017
Cate: 再生音

続・再生音とは……(波形再現・その8)

スピーカーから出た音をマイクロフォンで拾い、
その波形とCDプレーヤーからの出力波形とを比較する。

波形が完全に一致していれば、
それは正しい音といえるのか、
正確な音といえるのか、
さらにはいい音といえるのだろうか。

この波形再現の測定方法には、まずマイクロフォンをどこに設置するのかが、
問題になる。

無響室であれば、スピーカーから1m離れたところにマイクロフォンを置くるのが、
測定のひとつの基準となっている。
だが実際の部屋は残響がある。

ならばスピーカーの直近にマイクロフォンを置けばいいのか、
それともあくまでも聴取位置に置くのか。

直近に置くとしても、ではそのあたりにするのか。
フロントバッフルの中心近くなのか、ウーファーの正面なのか、
トゥイーター、スコーカーの正面なのか。
もっといえば点で考えるのではなく、面で考えなければならないはずだ。

波形再現の測定におけるそういったことはひとまず措くとして、
たとえばアンプにおいて入力波形と出力波形を比較することは、
測定条件としては、そういったこまごまとした問題はあまりない、といえる。

実際にメーカーは入力波形と出力波形の比較を行っていた。
DCアンプがメーカーから登場したはじめたころ、1970年代後半、
国内メーカー各社は、広告やカタログで、DCアンプとそれまでのACアンプの周波数特性、
それに位相特性のグラフを示していた。

トリオもやっていた。
トリオはさらに実際の音楽信号を使い、
DCアンプとACアンプの出力との比較写真も広告に掲載していた。
それだけでなく引き算回路を用いて、30倍に拡大した差信号の写真もあった。
KA9300の広告がそうである。

Date: 8月 27th, 2017
Cate: 再生音

続・再生音とは……(波形再現・その7)

電圧発生器か電力発生器という、カートリッジの分類は、
スピーカーを聴いていても、同じではないかと感じるところがある。

音圧発生器なのか音力発生器なのか。
そんな違いが、古くからのスピーカーを含めて眺めてみたときに、あると感じる。

ここでも波形再現の精度が高いのは、
音圧発生器といえるタイプのスピーカーシステムであることが多い。

音力──、
電気に電圧と電流があって、電力が、その積として存在するように、
音も、音圧だけでなく、音力といえるものが存在するように、感覚的には直感している。

何度か、アナログディスクはエネルギー伝送、CDは信号伝送、
そういうイメージがあることを書いている。

デジタルのハイレゾリューションの方向は、信号伝送メディアとして間違ってはいない。
でも正しい、とは、素直に書けない(思えない)何かを感じてもいる。

何かが足りないのではないか、という感覚が、いまのところ残る。

それが何なのかは、コンピューターのディスプレイに表示される波形だけをみていては、
いまのところわからないもののはずだ。

スピーカーから発せられる音をマイクロフォンで捉えて、
その波形とCDプレーヤーの出力は系とを比較して、波形再現を目指すのは、
オーディオの再生系を信号伝送系として捉えるのであれば、
ここでも間違ってはいない、といえるけれど……、となる。