DBシステムズ DB1+DB2がやって来る(その11)
フォノ入力にフェライトビーズの使用には、好ましくないと思う人もいる。私もそうだけれど、DB1+DB2の行き方もありだなと、最近では思うようになってきている。
ようするに聴いて、その音が良ければいい。そこに帰着する。
フェライトビーズだけでなく、ノイズフィルターの類を全て否定する考えもわからなくはないが、現実のオーディオ機器が置かれている環境を考慮すれば、
全面否定はあり得ないが、私の考えである。
AC電源に、最近ではDC成分が加わることが、特に冬場は多くある。
電源トランスにDCが流れると、必ず唸る。この振動は、音場感をいとも簡単に壊してしまう。
DCサプレッサーを入れればDCの混入は防げるが、そんなモノを電源ラインに入れるのはけしからん、音が悪くなるだけだ、という人もいる。
確かにDCサプレッサーを入れれば、音は好ましくない方に変化するが、それはDCが混入していない場合での話であって、
DC混入がひどければDCサプレッサーを入れてのも有効である。
DCサプレッサーを入れるデメリットと、DC混入を防げることのメリットを、どう判断するかは、鳴らす人次第であって、決めつける方ではないはずだ。
電源に全くノイズがない、携帯電話やテレビなどの電波も完全に遮断できる環境であれば、ノイズフィルターなんて──、と言い切れるが、現実はそうではない。
以前、別項で書いているが、1980年代から90年代の海外製のアンプのいくつかは、東京では周りの環境の影響を受けてバズが発生するモノがあった。
1981年に出たステレオサウンド別冊「81世界の最新セパレートアンプ総テスト」では、測定項目に電源にパルス性ノイズを加えて、アンプの出力がどうなるか、というのがあった。
一部のアンプでは、出力にパルス性ノイズがのっていた。1981年で、この測定は時代を読んでのものともいえる。
DBシステムズのアンプやスチューダーのA68の設計を否定するのは、その人の考え次第であるが、高周波ノイズがアンプの動作にどんな影響を与えるのかを、動作の安定化という点で考えてほしい。