Date: 1月 22nd, 2023
Cate: 戻っていく感覚
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アキュフェーズがやって来た(その3)

瀬川先生の文章で、
私が惹かれたのは《国産の水準を知る最新の標準尺として使いたいと思わせるほど》のところだ。

1978年は、すでにマークレビンソンのML2も登場していたし、
LNP2との組合せは、当時の私にとって、憧れ中の憧れの存在だった。

いつかはマークレビンソンの、この組合せ、と夢見ていたと同時に、
ヤマハのC2とB3の組合せも欲しい、と思わせたのは、
瀬川先生の《国産の水準を知る最新の標準尺として使いたいと思わせるほど》だった。

憧れのオーディオ機器を手に入れるだけでなく、
なんといったらいいのだろうか、当時の私は、オーディオ全体を知ろうと考えていたし、
そのために必要なオーディオ機器をすべて聴きたい、とも思っていた。

そんな私に、瀬川先生の《国産の水準を知る最新の標準尺として使いたいと思わせるほど》は、
C2とB3の音は、マークレビンソンのLNP2とML2の音のレベルには達していないものの、
聴いておくべきアンプという捉えかたをするようにさせたほどだった。

《国産の水準を知る最新の標準尺》、
その後、そういえるアンプは何があっただろうか。
そう考えた時にまず浮ぶのは、私の場合、アキュフェーズであるのは、
やはりステレオサウンド時代に、常にリファレンス機器として接していたからなのだろうか。

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