598というスピーカーの存在(長岡鉄男氏のこと・その4)
「オーディオA級ライセンス」に「重量は、筆者の製品選びの最重要ポイント」ではなく、
「重量は、筆者の製品選びの重要ポイント」と長岡鉄男氏が書かれていたのであれば、
ここにこういうことを書いたりはしていない。
最重要と重要とでは、ずいぶん重みが違ってくる。
文章は時として勢いで書いてしまうことがある。
書いてしまったことを読みなおさずにそのまま出してしまえば、
それが活字になるし、インターネットではすぐさま公開となる。
未熟な書き手であれば、つい勢いで「最重要」と書いてしまうことはある、だろう。
だが長岡鉄男氏は書き手としてはベテランである。
そんな長岡鉄男氏が、意図せずに「最重要」と書かれるとは考えにくい。
最重要と重要の重みの違いもわかったうえで、
「オーディオA級ライセンス」では最重要のほうを使われたとみるべきだろう。
そうだとすると、どこで、いつ、なぜ、
長岡鉄男氏は「重量は、筆者の製品選びの重要ポイント」と書かれるようになったのか。
ここで混同してはならないのは、
長岡鉄男氏は「重量は、筆者の製品選びの最重要ポイント」と書かれてはいるが、
「重量は、筆者の製品選びの最重要ポイント」と考えられていたのかについては、はっきりとしないことだ。
ほんとうは「重量は、筆者の製品選びの重要ポイント」と考えていて、
トータルバランスの重要性を考えながらも、
「重量は、筆者の製品選びの最重要ポイント」と書かれたのではないのか──。