Archive for 5月, 2010

Date: 5月 31st, 2010
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その3)

このブログを書くに当って、思いついたことをメモしているわけではない。
だから、Twitter の、毎日のつぶやきのいくつかは、思いついたことをメモ代りにしよう、と考えていた。

そうすれば、このブログとともに、毎日なにがしかは書いていける。
それに、最初のうち、しばらくは私をフォローしてくれている人は、川崎先生ひとりだけだったこともあり、
Twitter がもつ面白さをわかっていなかった。

ただ、つぶやいていくだけでは、このブログの縮小版にとどまってしまう。
Twitter をミニブログと紹介しているところもある。
そういう面はある。けれど、ミニブログと言ってしまったら、
やっていない人に Twitter の楽しさは伝えられない。
私も、最初のうちは、ミニブログ的なものとして捉えていたところもある。

でも、とにかく毎日書いていくうちに、川崎先生以外は、私が Twitter をやっていることを知らないはずなのに、
まったく面識のない方がフォローしてくれた。
それを機に、このブログで Twitter を始めた、と書いた。ぽつぽつとフォローされていく。

そうやっていくうちに、私のつぶやきに対して、返信を書いてくださる方が現れた。
こちらからもフォローしていく。

そうなっていくと、Twitter はおもしろい。ミニブログという言葉では伝え切れないおもしろさがある。

このブログでもそうだけど、ときどき変換ミス、入力ミスをやらかす。
余談だが、私の入力ミスは、親指シフトキー・ユーザーなので、
ローマ字入力やJISキーボードでのかな入力とは、ちょっと違う種類のミスになる。

いちど「オーディオ界」とするところを「オーディオ解」と変換ミスしたことがある。

Date: 5月 30th, 2010
Cate: 欲する

何を欲しているのか(その5)

録音器を買っても、とくに録音したいものはないから……、という声がすぐに聞こえてきそうだが、
なにも音楽でなくてもいいではないか。

ふだん聞きなれているものを録音してみる。
たとえば家族の声を録ってみる。
リスニングルームの、左右のスピーカーの中央に立つなり坐ってもらい、
歌でもいいし、なにかを朗読してもらい、録音してみる。
そして再生する。同一空間における録音と再生を、とにかく体験できる。

スピーカーから鳴ってきた、ふだん聞きなれている人の声が、
どう変化して、どういうところが同じに聴こえるのか。
そして、次はマイクロフォンの位置を工夫して録る。また再生してみる。

リスニングルーム内で、ある程度満足のいく音がとれるようになったら、
リスニングルームとは別の空間で録ってみる。
またひとりの声ではなく、複数の人の声を録ってみるのもいい。

これらのことをくり返していくうちに、音の変化を体験として、自分の中に蓄積していける。

再生側では、チューニングによる音の変化をあたりまえのこととして、蓄積していっていても、
録音のこととなると、機会がないため、ほとんどのかたが未体験であろう。

確かにプロの演奏家をプロ用機器で、コンサートホールなりスタジオで録音するという機会は、まずない。
でも、身近な音であれば、いまやそれほど費用をかけなくても録音できる。

録音と再生は、つねに一対のものであること──。
菅野先生が、以前よく言われていたことを実感できる。
もし実感できないとしたら、実感できるまでやってみてほしい。

Date: 5月 29th, 2010
Cate: 欲する

何を欲しているのか(その4)

自作とはすこし異るけれど、10万円で可能なことのひとつに、録音することがある。

昔流行ったナマ録は、オープンリールデッキに、プロ用のマイクロフォン、密閉型のヘッドフォンの三点セットが、
本格的なことを目指す者にとって、ひとつの憧れとして存在していた。
そこまでいかなくとも、ナマ録に必要な機材を揃えるのは、決して手軽なことではなかった。
それだけの機材を揃えてしまったら、何を録るのか、ということが、大きなウェイトを占めてくるようになるだろう。
立派な機材に見合う音源、ということになると、そうかんたんに機会はないだろう。

手身近なところで録音しながら、録音技術を身につけていくことも大事なことのはずなのに、
機材が立派すぎると、そういう身近なものを録るのが恥ずかしく思えてくるような気もしないではない。

そのころに較べると、いま録音機材(テープレコーダー)の現行製品は、ほとんどない。
だが、当時では考えられなかったほど、手軽に録音できるモノが登場してきている。
マイクロフォンまで内蔵しており、メモリーに録音してタイプのものが、ソニーやローランドから出ている。
ソニーのPCM-M10にいたっては、96kHz、24ビットのPCM録音が可能で、実売価格は3万円前後。
その上級機のPCM-D50でも、約2倍程度の価格で購入できる。

ローランドの製品にしても、ソニーの製品にしても、一台だけで録音ができる。しかもサイズの面でも魅力がある。
もっとも小型のPCM-M10は、単三の電池込みの重量が187g。ポケットに収まるサイズだ。

Date: 5月 29th, 2010
Cate: ステレオサウンド特集

「いい音を身近に」(その8)

キャスター付の白い台の上に置かれたコンサイス・コンポとビクターのスピーカーとの組合せで、
黒田先生が、最初にかけられたレコードは、シンガーズ・アンリミテッドの「フィーリング・フリー」。

そのつぎにイ・ムジチのモーツァルトにかわり、ベン・シンドラ、さらにケイト・ブッシュのレコードというように、
いろんなレコードを、5時間聴き続けた、ということを、ステレオサウンドの47号に書かれている。
     *
キャスターのついた白い台の前ですごした5時間の間、そのときかけるレコードによって、耳からスピーカーまでの距離をさまざまにかえた。もっとも、それはかえようとしてかえたのではなく、後から気がついたら、それぞれのレコードによって、台を、手前にひきつけたり、むこうにおしやったりしてきいていたのがわかった。むろん、そういうきき方は、普段のきき方と、少なからずちがっている。
     *
この黒田先生の文章を読んだとき、私は15歳。
このきき方に、すごくあこがれたことを、いまでもはっきりと思い出すことができる。

そして、こういう「きき方」ができるシステムを、つねに一組用意しておこう、とも思っていた。

Date: 5月 28th, 2010
Cate: 欲する

何を欲しているのか(その3)

10万円でできることのひとつに、何かをつくる、という選択肢もある。
凝ったモノ、贅を尽くしたモノをつくることは無理だが、オーディオの勉強の意味合いのつよい自作であれば、
かなり楽しめるし、役に立つことになるものがつくれるだろう。

アンプ(真空管アンプでも、ディスクリート構成の半導体アンプが無理なら、OPアンプでもいい)でも、
スピーカーシステムでもいい。
とにかく、まずつくってみること。それもキットではなく、できれば自分で、簡単でもいいから図面を描いて、
できるかぎりの範囲でいいから、自分の手を使ってつくってみる。

工具を所有していない人ならば、最低限の工具をそろえるだけでけっこうな金額になるだろうから、
実際につくるものに、それほど予算は割けなくなるだろう。それでも、つくってみる。
コストの制約を強く受けたなかでも、工夫してみることができるからだ。

自作することで、いま所有しているオーディオ機器よりも優れたモノ、いい音を出すモノをつくるというのではなく、
あくまでも、モノづくりがどういうことなのか、そしてオーディオとはどういうものかを識るために、つくる。

人によっては、もうモノを欲しているのではないのかもしれない。
欲しているのは、つくることで手に入れられる「モノ」なのかもしれない。

Date: 5月 28th, 2010
Cate: 4343, JBL

4343とB310(その7)

セレッションのSL6の登場が、小型スピーカーシステムの存在を大きく変えた。

LS3/5Aや、ヴィソニックのDavid50などの小型スピーカーシステムは、
大型のモノからは得にくい性質(たち)の音をたやすく出してくれるし、
音量を限定さえすれば、大型スピーカーシステムの上にさりげなく置き、黙って、何も知らない人に聴かせれば、
その質の高さに、大型のほうが鳴っていると錯覚させることはできる。

ただ、ひっそりという音量において、であり、ボリュウムをあげていけば、破綻の色が濃くなってきた。

ところがSL6は、むしろひっそりとした音量で映えるスピーカーというよりも、サイズの小ささを意識させない、
ゆえに小ささゆえに成り立っていた特色は薄れている。

LS3/5AとSL6、どちらが優れた小型スピーカーシステムかは、一概には判断しにくい。

深夜、ひっそりとした音量でインティメイトな雰囲気で、好きな歌い手のレコードを、
その吐息がかかるような至近距離で、濃密に感じとりたいとき、
ややヘッドフォン的な聴き方に近くなるものの、LS3/5Aの醸し出す世界は、おそらくいまでも魅力的だろう。

SL6以降、そのエキスパンドモデルのSL600(SL700)、
セレッションと同じイギリスのアコースティックエナジーのAE1(2)……などが登場した。
これらのスピーカーシステムは、LS3/5A的小型スピーカーではない。
そして、空気の硬い空間においても、本領を発揮できるスピーカーシステムに成長している。

Date: 5月 27th, 2010
Cate: 表現する

音を表現するということ(その4)

優れたアナウンサーが、優れた朗読家とはかぎらない。

どちらも書かれた文章を読み上げることにかわりはない。
明瞭な発音、正確なアクセント、ここちよいリズムで読み上げる。

基本となる技術はおなじでも、
アナウンサーはannouncer、つまりannounce(告知する、知らせる)人。
アナウンサーに求められるのは、情報の正確な伝達である。

朗読は、announce ではなく、recite。
音楽や朗読などの少人数による公演は、recital(リサイタル)。

ここにある違いは、「表現」で、それを生むものとはなんであるのか。

Date: 5月 26th, 2010
Cate: 表現する

音を表現するということ(その3)

ジョン・カルショウが、ショルティとの「ニーベルングの指環」の録音について綴った書籍のタイトルを
“RING RESOUNDING” としているのは、さすがだと思う。

この “RESOUNDING” ということばを、再生側の立場で、解きほぐしていいかえならば、
“remodeling(リモデリング)”と”rerendering(リレンダリング)” になると考える。

RESOUNDING = remodeling + rerendering というより、
RESOUNDING = remodeling × rerendering という感じが、私の中にはある。

“RESOUNDING” があったからこそ、”remodeling”と”rerendering” を思いついたしだいだ。

ところで、”RING RESOUNDING” の”RING” は、
ワーグナーの「ニーベルングの指環」の指環を指しているわけだが、もうひとつの意味も含まれていると思っている。

“RING” には、〈音が〉鳴り響く、という意味が、ここにはこめられているはずだ。

Date: 5月 25th, 2010
Cate: 表現する

音を表現するということ(その2)

プログラムソースに収められている音楽を再生していくことも、書くこと同様、
音を表現していく行為にほかならない。

だから、ここでもモデリング、レンダリングという認識が必要だ、
と考えるようになった(理由は他にもあるけれど)。

ただ再生行為の場合、リモデリング、リレンダリング、というように、「リ(Re )」を頭につけたほうが、
よりしっくり、ぴったりしてくる。

Date: 5月 24th, 2010
Cate: 表現する

音を表現するということ(その1)

オーディオ、音楽、音について考えていても、書くこととのあいだには、大きな隔たりがある。
音をどれだけ精確に聴きとったとしても、音について書くことのあいだにも、大きな問題がある。

鳴ってきた音を、それこそ事細かに、どれだけ多くの言葉を費やしたとしても、
語ることの構造を認識しないままでは、読み手に正確に伝えることは不可能なような気がする。

ことばで音を語ることは、ことばによるモデリングとレンダリングであり、
このことをはっきりと認識することで、ことばによる音の表現は明確になっていくのではなかろうか。

モデリングをおろそかにしたままで、レンダリングについてだけ、どれだけ言葉を綴ろうとも意味をなさない。
まず書き手が力を注ぐべきは、モデリングである。

と書きながらも、私自身、ことばによるモデリングとレンダリングについて、
はっきりと誰かに説明できるわけではない。
模索している段階である。

ただ、オーディオの調整においても、このモデリングとレンダリングについては、
しっかりと認識しておく必要がある、と考えている。
そうすることで、「モデリング」と「レンダリング」が、きっと明確になっていくであろう。

Date: 5月 23rd, 2010
Cate: 4343, JBL

4343とB310(その6)

部屋の空気の硬さは、感覚的なものと書いたが、
部屋の容積とスピーカーの振動板の変位量の比率で考えれば、
やはり部屋の空気の硬さは、容積によって多少の違いはあるといっていいのかもしれない。

部屋の空気の硬さが感覚的なものであったとしても、実際にそうであったとしても、
その結果として、当時話していたのは、狭い部屋(つまり空気が硬い部屋)ほど、
大型のスピーカーシステムを導入すべき、ということだった。

小型のスピーカーシステムでは、硬めの空気を十分に動かすことができない。
これも感覚的ではあるが、空気の硬さにスピーカー側が、やや負けてしまう。

ただ、このことについて話しあっていたのは、1982年ごろのこと。
このときの小型スピーカーといえば、ロジャースのLS3/5Aが代表的な存在だった。
セレッションのSL6の登場以降、次々と現れてきた小型スピーカーシステムは、存在しなかったときの話である。

LS3/5Aはいいスピーカーではあるが、あくまで手の届くほどの近距離に置いて、
ひっそりとした音量で聴いた時に、その魅力を発揮する。帯域もそれほど広いわけではない。
音像も、うまく鳴らした時は精巧なミニチュア的印象で、限定された枠の中での再現ということになる。

「サイズ考」でも書いたように、同じ小型スピーカーでも、LS3/5AとSL6は出発点が異る。

Date: 5月 22nd, 2010
Cate: イコライザー

私的イコライザー考(その8・続補足)

ずいぶん前に、自転車に乗れない人にむけてのコツをを教えている人のインタビューを、読んだか聞いたことがある。

その人の教え方は、自転車のペダルを外して、足で地面を蹴らせたり、
後から支えながら押して自転車を前にすすめながら、まずバランスの取り方をマスターさせるそうだ。
バランスがきちんととれるようになった後で、ペダルを取りつけて、ペダリングをマスターさせる。

自転車に乗るということは、バランスをとリながら、ペダルをまわしていくこと。
このふたつを同時に身につけようとすると、ときにつまずいた人は、そこであきらめてしまいがちになるため、
その人は、ひとつひとつこなしていくように指導しているらしい。

グラフィックイコライザーも、この自転車の乗り方の身につけ方と同じでいいと思う。
理想のリスニングルームがあって、左右のスピーカーシステムの置かれている条件はまったく等しくて、
さらに左右のスピーカーシステムのバラつきもまったくなく、もちろんアンプやCDプレーヤーも、
左右チャンネルにわずかな差違すらない、そんな条件であるならば、
グラフィックイコライザーの、最初の使いこなしは、帯域バランスを整えることからやってもいい。

いうまでもなく、そんな理想の条件はそろわない。
左右のスピーカーシステムまわりの条件は、けっこう違うことが多いし、
スピーカーシステムそのものに、左右のバラつきが大なり小なりある。
アンプにしてもCDプレーヤーにしても、左右チャンネルでまったく同じ音を出すモノは、ほぼありえない。

ならば最初の取組みは、どうすればいいのかは、おのずと答えが出てくるはずだ。

Date: 5月 22nd, 2010
Cate: イコライザー

私的イコライザー考(その8・補足)

この項の(その8)で、モノーラルにして、音像が全帯域にわたってぴたっとセンター定位になるように、
グラフィックイコライザーを調整するのが、
扱いに馴れていない人が、最初にためす調整として、すすめられる、と書いた。

お気づきの人もおられるだろうが、この方法では、おそらくはじめてグラフィックイコライザーを使う人だと、
センター定位を出せるようになったときの音は、帯域バランスがくずれている可能性が高い。

もちろん帯域バランスもうまく整うこともあるだろうが、たいていはドンシャリになったり、
ナローレンジになったり、ある帯域にピーク・ディップが生じることもあろう。

それでも、最初は、やはりセンター定位に注意して、グラフィックイコライザーに触れてもらいたい。
くり返すが、あくまでも最初の調整は、
モノーラルにして、左右のスピーカーシステムから同一の音を出してやること。

帯域バランスの調整は、それからやっても遅くはない。
馴れていないのに、帯域バランスを整えることと、
センター定位を合わせることのふたつをこなしていこう、というのは、無理がある。

その無理にあえて挑戦するのもいいが、
無理ゆえにグラフィックイコライザーを調整することを諦めてしまうことになっては……と思う。

まず最初はひとつひとつステップをこなしていくこと。

Date: 5月 21st, 2010
Cate: 4343, JBL

4343とB310(その5)

実際に体験したわけではないけれど、傅さんから以前聞いた話では、ヨーロッパの石造りのりっぱな部屋に、
スパイクつきのスタンドに設置された小型スピーカーシステムは、
サイズを意識させない鳴り方をする、とのことだ。

スパイクを通じてがっしりした床に伝わる振動が、石造りの構造と重量にうまく作用しての結果らしい。

小型スピーカーシステムをスパイクつきのスタンドで使っていても、日本での一般的な部屋と、
ヨーロッパのそういう部屋とでは、スパイクの意味合い(効用)に違いが生じても不思議ではない。
木造の部屋では、特にそうだろう。

小さな部屋といってもさまざまだ。
木造の和室では、音はこもらずに逃げていくことが多いのに対し、
頑丈な造りのマンションの洋室では、音が逃げていく場があまりない。

私がステレオサウンドで働くようになったとき、先輩編集者の話によく出ていたのが、部屋の空気の硬さ、だった。
同じ容積の小さな部屋でも、木造和室とマンションの洋室とでは、空気の硬さは違うはず。
音が逃げていくことの多い木造和室の空気は比較的やわらかく、密室に近い部屋では硬いはず。
同じような造りの部屋でも、容積が違えば、とうぜん広い空間のほうが空気はやわらかい。

あくまでも感覚的な話ではあるが、部屋の空気の硬さの違いがあるだろう、ということだった。

Date: 5月 21st, 2010
Cate: 4343, JBL, 瀬川冬樹

4343とB310(その4)

瀬川先生は、ステレオサウンドの創刊号、同じ年(1966年)に出たラジオ技術の増刊「これからのステレオ」に、
フルレンジからはじめ、2ウェイ、3ウェイ、そして最終的には4ウェイに発展させる記事を発表されている。
同じ内容のものは、1977年にステレオサウンド別冊の High Technic シリーズVol.1にも書かれている。

この記事を書かれた時、瀬川先生は木造の六畳の和室がリスニングルームだった。
この空間でクォリティの高い音を聴こうとして、瀬川先生が考えられたのは、
部屋のサイズに見合った小型スピーカーシステムによるものではなく、
その正反対の大型のスピーカーシステムを持ち込むことを提案されている。

小さな空間に大型のスピーカーシステムを持ち込む込んで聴くなんて、
自己満足でしかなく、いい音なんて得られっこない、と主張する人もいる。

そういわれる理由もわからないわけではないが、私も瀬川先生同様、
小さな部屋こそ大型スピーカーシステムの方が、表情豊かな音を聴けることが多いと考えている。

そして、響きの豊かな部屋であれば、むしろ広い部屋でも小型スピーカーシステムが、
意外にも朗々と鳴ってくれることもある。

少なくとも部屋の広さが……、ということは考えずに、本気で惚れこめるスピーカーがあれば、
そしてそれを購入できるのであれば、導入すべき、といいたい。