Date: 5月 24th, 2010
Cate: 表現する
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音を表現するということ(その1)

オーディオ、音楽、音について考えていても、書くこととのあいだには、大きな隔たりがある。
音をどれだけ精確に聴きとったとしても、音について書くことのあいだにも、大きな問題がある。

鳴ってきた音を、それこそ事細かに、どれだけ多くの言葉を費やしたとしても、
語ることの構造を認識しないままでは、読み手に正確に伝えることは不可能なような気がする。

ことばで音を語ることは、ことばによるモデリングとレンダリングであり、
このことをはっきりと認識することで、ことばによる音の表現は明確になっていくのではなかろうか。

モデリングをおろそかにしたままで、レンダリングについてだけ、どれだけ言葉を綴ろうとも意味をなさない。
まず書き手が力を注ぐべきは、モデリングである。

と書きながらも、私自身、ことばによるモデリングとレンダリングについて、
はっきりと誰かに説明できるわけではない。
模索している段階である。

ただ、オーディオの調整においても、このモデリングとレンダリングについては、
しっかりと認識しておく必要がある、と考えている。
そうすることで、「モデリング」と「レンダリング」が、きっと明確になっていくであろう。

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