Archive for category アクセサリー

Date: 3月 9th, 2025
Cate: アクセサリー

仮想アース(こういう方法も……・その12)

3月5日のaudio wednesdayでも、今回の仮想アースをやっていた。
外した音、取り付けた音の確認は準備中にやっているので、
当日来られた方に比較試聴は体験してもらっていない。

今回は、アインシュタインのコントロールアンプのアース端子に接いだ。
今回使ったモノは、2月29日に、改めて作ったヴァージョン。

前回のモノと大きな違いはないが、今回のモノの方が効果は大きいように感じられる。

こうやっていくつかのヴァージョンを作って、比較試聴を行えば、
なぜ、これがいい方向に作用するのかの仮説は立てられるかもしれない。

Date: 2月 24th, 2025
Cate: アクセサリー

仮想アース(こういう方法も……・その11)

先日、Oさんからメールが届いた。
そこには仮想アースを自宅のシステムで試した結果が書かれていた。

変化の方向性としては、野口晴哉氏のリスニングルームで、オイロダインで聴いたのと同じ印象とのこと。
Oさんのメールから、引用しておく。
     *
おおざっぱに言えば音がほぐれ、音離れがよくなり、馥郁たる感じが出る印象です。ですのでヴァイオリンなどにはいい方向に作用するのですが、ピアノなどの低域はややほぐれ過ぎで軟調な感じになり、利き過ぎの感がありました。ですが外すとこじんまりしてしまう印象なので、コイルの長さを短くするなどしていい塩梅を探ってみようと思います。
     *
簡単に試せるということは、いろいろ細かな調整も可能だ。
前回書いているように、オーディオマニアなら、その材料は部屋にあるはず。
コストもほとんどかからないのだから、あれこれいくつか作ってみても、
時間もコストもあまりかからない。

簡単に作れるだけに、はまってしまうかもしれない。
でも、こういうことにはまってしまうのも、オーディオの楽しみである。

Date: 2月 14th, 2025
Cate: アクセサリー

仮想アース(こういう方法も……・その10)

昨晩、野口晴哉氏のリスニングルームで、オイロダインを聴いていた。
三人で聴いていた。

ちょっとしたことを試してみた。
海外のウェブサイトを見て、こんなことがあるんだ、と思いつつも、
自分のシステムではまだ試しなかったことを、昨晩やった。

やったことの詳細はまだ明かさないが、材料費もほとんどかからない。
オーディオマニアならば余っているモノを使えるから、ほぼタダのようなものだ。

それを作るのにも特別な技術は要らない。
ほとんどの人が難なくやれること。

そうやって作ったのを、マランツのModel 7のアース端子に接ぐ。

大きな音の変化ではないが、音ははっきりと変る。
私だけがそう感じたのではなく、他の二人の耳も変化は感じとっていた。

理屈は、正直なところよくわからない。
わからないけど、簡単に作れるし、失敗することもまずない。
これをアンプのアース端子に接いでも、アンプが故障することもない。

やってみて損はないはずだ。
昨晩作ったのは、Ktêmaを貸してくださっているOさんが、
自宅でも試してみたいということで持って帰られた。

その結果を、次回聞くのが楽しみだし、
audio wednesdayでもこっそり試してみようかとも考えている。

Date: 1月 29th, 2025
Cate: アクセサリー

オーディオ・アクセサリーとデザイン(その7)

エラックのリボン型トゥイーターや、
少し前に書いているトップウイングのOPT ISO BOX、
これらはオーディオ・アクセサリーということになる。

今回、改めてオーディオ・アクセサリーとは、ということを考えたい。

上に挙げた二機種は、どうしてオーディオ・アクセサリーなのか、といえば、
これらがなくとも音は出せるからだ。

audio wednesdayでいくつかのスピーカーとエラックを組み合わせた。
どのスピーカーも単体で、バランスのとれたレンジを持っている。
そこにエラックを足す。

OPT ISO BOXにしてもそうだ。
OPT ISO BOXがなくとも音は出せる。

そんなふうに考えると、ケーブルはオーディオ・アクセサリーなのか。

ケーブルがなければ音は出ない。
つまりスピーカー、アンプ、プレーヤーと同じコンポーネントの一つである。

雑誌のオーディオアクセサリーでは、ケーブルはアクセサリー扱いだ。
オーディオアクセサリーだけではなく、
他のオーディオ雑誌でも、この点は同じだ。
なんとなくアクセサリーとして扱っているのだろうか。

とはいえ、ケーブルがなければ音は、どうやっても出せない。
なのに、なぜアクセサリーとして扱うのか、といえば、
ケーブルも二組(二本目)からは、アクセサリーとなっていく──、
そういう捉え方ができる。

Date: 2月 19th, 2023
Cate: アクセサリー

仮想アース(こういう方法も……・その9)

(その8)に、これを試すにあたって、
無難な部品の選定についてアドバイスがほしい、というコメントがあった。

以前書いているように、電解コンデンサーをショートさせて使うのでは、
耐圧は関係なくなる。

まず始めるにあたって、16Vで10,000μFの電解コンデンサーがいい。
秋葉原に行けば、いくつもの16V・10,000μFの電解コンデンサーが売られている。

その中でどれを買うかとなると、サイズが大きいものである。
同じ耐圧、同じ容量であっても、大きいサイズのモノもあれば小さいモノもある。

ここでの仮想アースの理屈からいえば大きいサイズのモノが効くことになるからだ。
16V・10,000μFの電解コンデンサーは一個数百円くらいで買える。

どれか一つを基準として、いくつか比較試聴してみるのもいいし、
好結果が得られたコンデンサーが見つかったら、
今度は容量を変えてみるのもいい。

倍の20,000μFにするにしても、
16V・20,000μFの電解コンデンサーと、
16V・10,000μFの電解コンデンサーを二つ使うのとどちらがいいのか。

そんなふうに試していったらいいし、
電解コンデンサーに銅箔テープを巻いてみるのもおもしろい。

Date: 11月 3rd, 2022
Cate: アクセサリー

仮想アース(こういう方法も……・その8)

その7)に書いている仮想アースの簡単なやり方。
先月、audio wednesday常連のHさんに、具体的なやり方を話した。

といっても電解コンデンサーの選び方のアドバイスくらいである。
容量、耐圧、それとサイズに関して、である。

さっそくHさんは秋葉原に行き、部品を購入。
自宅のアンプのアース端子に取りつけて試された。

その効果(音の変化)に驚かれていた。
こんな簡単なやり方で、しかもコストは千円もかからない。
ダメであれば、すぐに元の状態に戻せる。

アース端子に両端をショートさせたコンデンサーを接続して、
一体何が変化するのか──、
そんなふうに理屈から先に入って判断してしまう人が、昔からいる。

そういう人はそのままだろう。
自分で試して、音の変化をきちんと観察することができないのだろうから。
いくら、やってみれば、といったところで、そんな人は手を動かす前に、
頭(というよりも口)を動かすのが得意なのだから。

コストもかかり、失敗のリスクも大きいことならば、
そうやって自分に言い訳してやらないのもわかるが、
この仮想アースのやり方は、そうではない。

それでも理屈をこねてやらない人は、どこまでいってもやらない。

Date: 10月 4th, 2022
Cate: アクセサリー

仮想アース(こういう方法も……・その7)

オーディオアクセサリー 186号には、仮想アース関連の記事も載っている。
光城精工の製品、Crystal Epシリーズが取り上げられている。

光城精工のサイト、オーディオアクセサリーの記事を読めばわかるように、
Crystal Epの内部は電解コンデンサーである。

具体的にどうやっているのかというと、
コンデンサーの両極をショートさせているはずだ。

分解して中を確かめたわけではないが、間違いないはずだ。
コンデンサーの両極をショートさせてオーディオ機器に接続するという手法は、
Crystal Epが最初ではない。

製品としては最初だろうが、手法としては前からある。
なので、Crystal Epに興味、関心がある人は、簡単に試すことができる。

電解コンデンサーを買ってきて、やってみればいいだけのことだ。
作業にかかる時間はわずか。
部品さえあればすぐに試せる。

両極をショートするので、コンデンサーの耐圧は低くても問題ない。

それで効果を確認できたら、さらにあれこれ試してみればいい。
コンデンサーの容量によっても効果は変化するし、
コンデンサーの種類、銘柄によっても変化する。

簡単な実験である。
だからといって光城精工のCrystal Epシリーズを買う必要がないとは思わない。

両極をショートさせた電解コンデンサーをアース端子に接続するのは、
あくまでも実験の範疇である。

アース端子に電解コンデンサーがぶら下がっている。
これが許せない、という人は、ケースをどうにかするしかない。

けっこう悩むところだ。
Crystal Epの中身が電解コンデンサーだとわかると、
いわゆる原価厨と蔑まされている人たちは、すぐに高い、と批判するだろうが、
そう思う人は、ケースを含めて自作してみればいい。

Date: 11月 14th, 2021
Cate: アクセサリー

オーディオ・アクセサリーとデザイン(その6)

絢爛たる混淆。

四年前の(その5)の最後に、そう書いた。
オーディオ・アクセサリーは、そのころもいまも絢爛たる混淆のままと感じる。

賑やかと華やかは、ずいぶん違うものだ。

先日、すやの栗きんとんをひさしぶりに食べたことを、
別項「さくら餅(その5)」で書いた。
そこで、すやの栗きんとんは、これから先もずっと装飾されることはないはず、とも書いた。

それについてはいまも変らずそう思っているのだが、
もしすやの栗きんとんが饅頭ほどの大きさだったら、どうなっているだろうか。
そんなことを想像していた。

すやの栗きんとんは、栗とほぼ同じくらいか、ちょっと小さいかなというぐらいの大きさだ。
小粒である。

味もそうなのだが、大きさ的にも装飾を拒否している、ともいえる。
けれど世の中には、実にさまざまなことをやる人がいるものだ。

すやの栗きんとんを前にして、もっと美味しく食べる方法があるはずだ、と、
独りよがりな創意工夫をする人がいてもおかしくない。

それでも小粒なすやの栗きんとんを十粒ほどを一粒にまとめてしまい、
そこに装飾的なことをする人がいるかもしれない。
そして、ほら、こんなに豪華でしょう、と誇らしげに自慢するかもしれない。

Date: 12月 3rd, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その14)

昨晩のaudio wednesdayは、
Mac mini(Late 2014)を持っていった。
それとMatrix AudioのX-SPDIF2である。

かける曲はすべてCDで持っているけれど、あえて昨晩はTIDALだけでやった。

iPhone 12 ProとX-SPDIF2とでは、音が出ないことは、前回書いた通りだ。
前日もいろいろ試してみたけれど、結局ダメだった。

Matrix AudioのサイトにはiOSでも使用できる、とあるのにできないのは、
iOSのヴァージョンが14.2.1だからなのだろうか。
ヴァージョン13ならば動作したのだろうか。

手元に古いiPhoneがないので確かめられないが、
iOSなのかも、と疑っているところもある。

iPhoneには、オンキヨーのHF Playerのほかに、Amarra Play、foobar200を入れている。
foobar200でMQAを再生すると、メリディアンの218がMQAとして認識しない。
D/Dコンバーターは、FX-AUDIOのFX-D03J+である。

HF Playerは、当然のことだが、きちんとMQAとして再生できる。
Amarra Playは、このアプリ自体でコアデコードができるので、
218と接続する際には、その機能をパスする。

設定項目に、Passthrough MQAがある。
ONにしてみると、MQA再生に関しては非常に不安定である。
218のMQAを示すLEDが、なぜか点灯ではなく点滅する。
IP Controlで確認しても、MQA、PCMの表示が一秒足らずの周期で変っている。

いまのところ、どこに原因があるのかはっきりしていない。

Date: 11月 28th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その13)

Matrix AudioのX-SPDIF2は、Mac miniに接続して、
ここ数日TIDALを中心に使っていた。

昨日、iPhoneでも試してみたところ、音が鳴らない。
X-SPDIF2はバスパワーで動作するのだが、iPhoneにとっては消費電力が大きすぎるので、
ACアダプターを付けている。

けれど音が鳴らない。
ロックはしているのだが、肝心の音がまったく聴こえてこない。

最初に買ったDouk AudioのU2とまったく同じである。
U2は、iOSに対応しているとは、どこにも書いてなかったので仕方ないのだが、
X-SPDIF2は、Matrix Audioのサイトに
“The iOS devices can be used via Lightning to USB Camera Kit.”
とある。
これを信じて購入したわけなのだが、いまのところ音を出せないでいる。

これまで使ってきたFX-AUDIOのFX-D03J+にしてみる。
問題なく動作する。

Mac miniに接続した音は満足している。
買って良かった、と思っているけれど、
肝心のiOSでの音が出ないことには、12月のaudio wednesdayには持っていけない。

いまのところ、解消方法が分からないでいる。

Date: 11月 24th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その12)

Matrix AudioのX-SPDIF2が、さきほど届いた。
16日の夜おそくにインターネットで注文して、今日到着。
一週間ほどで来た。

本体は小さいけれど、箱はけっこう大きかった。
その分クッション材も余裕がある。

本体は小さいけれど、シャーシーはアルミ材の削り出しということなので、
見た目以上に重く感じる。

フロントには、Hi-Res AUDIOのロゴがついている。
写真ではなかったものがついている。
これはないほうがいい。

実際手にしてみると、これだけのモノが三万円ちょっとで購入できるのか、と、
モノづくりに携わっている人ならば、脅威に感じるのではないだろうか。

まだ接続してない、音は聴いていない。
とにかく12月のaudio wednesdayに間に合った。

Date: 11月 17th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その11)

X-SPDIF2は昨晩注文したばかりなので、まだ手元には届いていない。
数日から一週間ほどかかるそうだ。

中国からの購入、ということで、ここでも躊躇う人はいよう。
支払いはPayPalで行った。
PayPalの登録を含めて、すべてiPhoneから行った。特に難しいことはなく、すんなりできた。

まだ使っていない、つまり実物を見ていないけれど、
写真どおりのモノであれば、文句はない。

X-SPDIF2を三万円ほどで購入できたということは、
先日ヤフオク!で落札したMac mini(Late 2014)も、ほぼ同じくらいだったし、
その前に購入したネットギアのNighthawk Pro Gaming SX10もそうだ。

十万円ほどで、いわばトランスポートに相当するモノを集められた。
Mac mini(Late 2014)+Nighthawk Pro Gaming SX10+X-SPDIF2で構成する
デジタルトランスポート。

価格的にもサイズ的にも、メリディアンの218とのバランスがとれている、と思っている。
実験として、218と不釣合いな高価格のトランスポートをもってきて、
218の実力の限界は、どのあたりなのかを試してみるのは興味があるし、面白いとは思う。

けれど自分の環境において、それをやる気はない。
あくまでも218との組合せを、バランス良く構築したいのであって、
そのルール(制約)のなかで、あれこれ楽しみたいのである。

X-SPDIF2は、間に合えば12月のaudio wednesdayに持っていくつもりだ。

Date: 11月 17th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その10)

中国製というだけで、使うのを躊躇う人は、いまでもけっこういるであろう。

十年くらい前だったか、
ある人が中国製の格安のUSBメモリーを購入した。
パソコンに接続しても認識しない。
どうやってもダメで、格安だったこともあって、バラしてみたら、中はカラッポだった。
そんなことをtwitterで見たことがある。

同じくらいの時期に、中国のオーディオメーカーのアンプで、
真空管を使っているものがあった。
けれど、この真空管は単なる飾りで、ヒーターを点火しているだけだった。

それ以外の配線はまったくなされていない。
増幅はOPアンプで行っている、というシロモノだった。

そのころは、私も中国製のオーディオ機器に、いい印象は持っていなかった。
けれど、ここ数年、そのころとは大きく変ってきた、という印象をもつようになった。

AliExpressを眺めていると、
アメリカ、ヨーロッパのオーディオメーカーのアンプやスピーカーを模倣したものが、
こんな値段で? と驚くほど格安で並んでいる。

でもそれだけでなく、いくつかのオーディオメーカーを見つけることもでき、
値段の安さもあって、使ってみようか、と思わせるモノが確実に増えてきている。

昨年、初めて中国のオーディオメーカーの製品を買ってみた。
FX-AUDIOのFX-D03J+である。

四千円ほどの安価なD/Dコンバーター。
けれど手を加えていくと、あなどれない。

四千円で、これだけのモノが買えるのか、という事実に、
いい時代になったぁ、と素直に喜んでいいのか、と悩むところもある。

今回、購入したMatrix AudioのX-SPDIF2は、四万円前後で入手できる。
メーカーから直接購入できるし、
日本のamazonからでも購入できる。
AliExpressからでも買える。

amazonで買おうかな、と思ったが、
検索してみると、SHENZHENAUDIOでも購入できる。
なぜだか、Matrix Audioから購入するよりも安い。

二週間ほどの特別価格のようだ。
33,048円で購入できた。しかも送料無料である。

Date: 11月 16th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その9)

218を使っているのだから、
D/Dコンバーターの第一候補として考えているのは、
やはり同じメリディアンの210 Streamerである。

なのだが、いまだ輸入されていない。
発表になって一年以上経つが、輸入元がオンキヨーになってしまったことが禍して、だ。

210に関しては、実際に使ってみて確認したいことが、いくつかある。
私の英語の読解力が足りないせいもあるのだが、
メリディアンのサイトで、210のページを読んでも、
私が確認したいことができるのかどうか、いまひとつはっきりしない。

なので210に関しては、保留という態度である。

そうなると、218の相棒としてのD/Dコンバーターを、なんとかしたい。
いま使っているのは、すでに書いているようにFX-AUDIOのFX-D03J+。

これも書いていることなのだが、コネクター部にガタがきている。
それにD/Dコンバーターも、グレードアップしたい、という気持も強くなってきた。

私が求めるD/Dコンバーターの条件の一つに、iOSで使えることがある。
これが意外に少ない。

いろんなD/Dコンバーターの製品説明をみてきたが、
Androidのスマートフォンには対応を謳っていても、
iOSに関しては何の記述もない製品が多い。

試してみれば動作するのかもしれないが、はっきりしたことはわからない。
iOS対応を謳っていて、手頃な価格で、218と組み合わせて大きさもバランスがとれるモノ。

結局、何を選んだかというと、
Matrix AudioのX-SPDIF2である。

中国のメーカーのD/Dコンバーターである。

Date: 9月 2nd, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その8)

その7)へのfacebookのコメントを読んで、
改めてオーディオ機器のジャンル分けというか、
呼称が微妙なところをもつようになった、と感じている。

CDプレーヤーまでは、よかった。
明確に、この製品はCDプレーヤーである、とか、D/Aコンバーターである、
そんなふうにはっきりといえた。

けれどコンピューター、ネットワークといった要素がオーディオのシステムに関ってくるようになると、
私が、ここでD/Dコンバーターと便宜上呼んでいる機器も、
ほんとうにそれでいいのか、ということになる。

メリディアンの210のことを書いているが、
210を単にD/Dコンバーターという言い方で紹介できるのか。

確かに210の機能は、D/Dコンバーターといえる。
とはいえ、いま私が使っているFX-AUDIOのFX-D03J+と210を、
D/Dコンバーターという同じ括りで捉えてしまうことの難しさがある。

FX-D03J+は、ほぼ単機能といえる製品である。
D/Dコンバーター以外の呼称はない、といっていい。

それに、ここでのカテゴリーは「アクセサリー」である。
FX-D03J+はアクセサリー的製品である。

けれど、210やミューテックのMC3+USBなどは、アクセサリー的製品といえるのか。
そう捉える人もいるだろうし、いや、立派なコンポーネントだと捉える人もいる。

210の正式名称は、210 Streamerであるから、
210はD/Dコンバーターと呼ぶよりも、ストリーマーと呼んだ方がいいのか、となると、
そうとも思えない。

これから先、それぞれのメーカーが、独自の呼称をつけてくるかもしれない。
それに従うのには、抵抗がある。

それにデジタル入力とデジタル出力のオーディオ機器、
つまりアナログ入力、アナログ出力をもたない機器は、
D/Dコンバーターと呼んでいい、と考える。