仮想アース(こういう方法も……・その16)
何度か書いている簡単に作れる仮想アース関係のアクセサリーを、昨日、アルテックのA4でも試してきた。
詳しいことは何も言わずにまず聴いてもらった。
その評価は、これまで六人ほどの方からもらった評価と同じだった。
これまで四箇所で試していて、聴いた人皆、音の変化を認めている。その変化を聴いて自宅のシステムでも同じ結果を得たということも、数件聞いている。
いまのところ、良くなる方向に作用している。けれど、なぜなのかが、いまだに掴みきれていない。
何度か書いている簡単に作れる仮想アース関係のアクセサリーを、昨日、アルテックのA4でも試してきた。
詳しいことは何も言わずにまず聴いてもらった。
その評価は、これまで六人ほどの方からもらった評価と同じだった。
これまで四箇所で試していて、聴いた人皆、音の変化を認めている。その変化を聴いて自宅のシステムでも同じ結果を得たということも、数件聞いている。
いまのところ、良くなる方向に作用している。けれど、なぜなのかが、いまだに掴みきれていない。
四谷三丁目にあった喫茶茶会記でaudio wednesdayをやっていた時、
セッティングを終え、音出しの準備をあれこれやっていた時、
マッキントッシュのプリメインアンプのアース端子にアース線(2m弱)をつけたままだったことがある。
マッキントッシュのアンプの方だけが接続されている状態だから、よく言われるアース線がアンテナになる状態である。
私も基本的にはそう捉えていたのだが、この時の音は違っていた。
アース線を外し忘れていたことに気づき外した音を聴いて、おやっ、と感じた。
片方が浮いているケーブルはアンテナになると考えられる。なのに聴感上のS/N比がよく感じられる。細部の明瞭度がいい。
片方が浮いているアース線はアンテナなのに、どうして──となる。
考えられるのは、アンテナには受信用と送信用とがあること。
アンテナ・イコール・受信用とすぐに考えがちだが、場合によっては送信用アンテナとして働いてくれれば、
音が悪くなるどころか良くなる可能性も出てくる。
(その10)から(その12)で書いているお手製の仮想アースを、2月のaudio wednesdayで来られた方に聴いてもらった。
全員一致で効果あり、だった。これをつけると左右の拡がりが増す。これは誰の耳にも明らかな改善点といえる。
便宜的に仮想アースと言っているけど、実際のところ、どういう作用で音が変化するのかは、正直わからない。
とりあえずアースに取り付けて効果があったから、仮想アースみたいなモノとして聴いてもらっているが、とにかく不思議なモノだ。
たまたま偶然海外のサイトで見かけたモノで、いま、どのサイトだったのか、と検索してみたけど見つけられなかった。
誰の発案によるモノなのか、そのへんの詳細も知らない。知っているのは作り方と、その効果だ。
audio wednesdayに来られた方には作り方を説明している。
オーディオマニアならば、自宅にあるモノを使ってすぐに作れる。コストは高く見積もっても千円を超えることは、まずない。
それでも、効果はある。
よくアース端子に不要と思えるケーブルをとりつけたままだと、アンテナになるから音が悪くなる──、
こんなことを言う人はけっこういる。
間違っているわけではない。
ただしアンテナには受信用と送信用とがあることを忘れてはならない。
メリディアンの218を導入したばかりのころは、218にはUSB端子がないため、D/Dコンバーターについて、あれこれ検索していた。
その後、210の導入やシステムの変更もあって、D/Dコンバーターへの関心が薄れていた。
今日、別のことを検索していたら、D/DコンバーターにMQAのロゴがついている製品があることに気づいた。
S.M.S.LのはPO100 2024と、その上位モデルのPO100 Proである。
AliExpressだと、PO100 2024が5,000円ほど、PO100 Proが8,000円ほどで購入できる。
iOSもサポートしている、とある。
PO100がやるのは、MQAのコアデコードのはず。それでも充分だと思う。
どちらであっても簡単に持ち運べる。iPhoneと組み合わせることで、audio wednesdayでやれることの幅が少し拡がる。
それにしても中国のオーディオメーカーは、MQAにかなり積極的である。この流れが、MQAにとっていい方向となってくれることを期待している。
仮想アース関係のアクセサリー類は、どれだけ市場に出ているのだろうか。
市販されているモノもあれば、自作している人もいるし、それをヤフオク!で売っている人もいる。
そんな状況を、ウチは大地アースをしっかり取っているから関係ない、と見ている人もいる。
オーディオ用に大地アースを行ってくれる業者もある。そういうところにやってもらった人は、接地抵抗が、これだけ低くなった、と数値を誇らしげにソーシャルメディアに投稿してたりする。
かなり低い接地抵抗になったら、少しは自慢したくなる気持はわかるけれど、
接地抵抗はあくまでも直流域だけのことでしかない。
アース工事を行う業者には接地抵抗だけを測るところと、高周波ノイズまで測るところがある。
接地抵抗が十分に低いからと安心はできない。高周波ノイズを測定しない業者の工事だと、場合によってはノイズが増えることがある。
これから大地アースをやろうと考えている人は、この辺のことをきちんと確認して、信頼できる業者に依頼すべきだし、
すでに大地アースをやってもらっている人は、当時のことを思い出して、
高周波ノイズの測定をしているどうかを問い合わせした方がいい。
3月5日のaudio wednesdayでも、今回の仮想アースをやっていた。
外した音、取り付けた音の確認は準備中にやっているので、
当日来られた方に比較試聴は体験してもらっていない。
今回は、アインシュタインのコントロールアンプのアース端子に接いだ。
今回使ったモノは、2月29日に、改めて作ったヴァージョン。
前回のモノと大きな違いはないが、今回のモノの方が効果は大きいように感じられる。
こうやっていくつかのヴァージョンを作って、比較試聴を行えば、
なぜ、これがいい方向に作用するのかの仮説は立てられるかもしれない。
先日、Oさんからメールが届いた。
そこには仮想アースを自宅のシステムで試した結果が書かれていた。
変化の方向性としては、野口晴哉氏のリスニングルームで、オイロダインで聴いたのと同じ印象とのこと。
Oさんのメールから、引用しておく。
*
おおざっぱに言えば音がほぐれ、音離れがよくなり、馥郁たる感じが出る印象です。ですのでヴァイオリンなどにはいい方向に作用するのですが、ピアノなどの低域はややほぐれ過ぎで軟調な感じになり、利き過ぎの感がありました。ですが外すとこじんまりしてしまう印象なので、コイルの長さを短くするなどしていい塩梅を探ってみようと思います。
*
簡単に試せるということは、いろいろ細かな調整も可能だ。
前回書いているように、オーディオマニアなら、その材料は部屋にあるはず。
コストもほとんどかからないのだから、あれこれいくつか作ってみても、
時間もコストもあまりかからない。
簡単に作れるだけに、はまってしまうかもしれない。
でも、こういうことにはまってしまうのも、オーディオの楽しみである。
昨晩、野口晴哉氏のリスニングルームで、オイロダインを聴いていた。
三人で聴いていた。
ちょっとしたことを試してみた。
海外のウェブサイトを見て、こんなことがあるんだ、と思いつつも、
自分のシステムではまだ試しなかったことを、昨晩やった。
やったことの詳細はまだ明かさないが、材料費もほとんどかからない。
オーディオマニアならば余っているモノを使えるから、ほぼタダのようなものだ。
それを作るのにも特別な技術は要らない。
ほとんどの人が難なくやれること。
そうやって作ったのを、マランツのModel 7のアース端子に接ぐ。
大きな音の変化ではないが、音ははっきりと変る。
私だけがそう感じたのではなく、他の二人の耳も変化は感じとっていた。
理屈は、正直なところよくわからない。
わからないけど、簡単に作れるし、失敗することもまずない。
これをアンプのアース端子に接いでも、アンプが故障することもない。
やってみて損はないはずだ。
昨晩作ったのは、Ktêmaを貸してくださっているOさんが、
自宅でも試してみたいということで持って帰られた。
その結果を、次回聞くのが楽しみだし、
audio wednesdayでもこっそり試してみようかとも考えている。
エラックのリボン型トゥイーターや、
少し前に書いているトップウイングのOPT ISO BOX、
これらはオーディオ・アクセサリーということになる。
今回、改めてオーディオ・アクセサリーとは、ということを考えたい。
上に挙げた二機種は、どうしてオーディオ・アクセサリーなのか、といえば、
これらがなくとも音は出せるからだ。
audio wednesdayでいくつかのスピーカーとエラックを組み合わせた。
どのスピーカーも単体で、バランスのとれたレンジを持っている。
そこにエラックを足す。
OPT ISO BOXにしてもそうだ。
OPT ISO BOXがなくとも音は出せる。
そんなふうに考えると、ケーブルはオーディオ・アクセサリーなのか。
ケーブルがなければ音は出ない。
つまりスピーカー、アンプ、プレーヤーと同じコンポーネントの一つである。
雑誌のオーディオアクセサリーでは、ケーブルはアクセサリー扱いだ。
オーディオアクセサリーだけではなく、
他のオーディオ雑誌でも、この点は同じだ。
なんとなくアクセサリーとして扱っているのだろうか。
とはいえ、ケーブルがなければ音は、どうやっても出せない。
なのに、なぜアクセサリーとして扱うのか、といえば、
ケーブルも二組(二本目)からは、アクセサリーとなっていく──、
そういう捉え方ができる。
(その8)に、これを試すにあたって、
無難な部品の選定についてアドバイスがほしい、というコメントがあった。
以前書いているように、電解コンデンサーをショートさせて使うのでは、
耐圧は関係なくなる。
まず始めるにあたって、16Vで10,000μFの電解コンデンサーがいい。
秋葉原に行けば、いくつもの16V・10,000μFの電解コンデンサーが売られている。
その中でどれを買うかとなると、サイズが大きいものである。
同じ耐圧、同じ容量であっても、大きいサイズのモノもあれば小さいモノもある。
ここでの仮想アースの理屈からいえば大きいサイズのモノが効くことになるからだ。
16V・10,000μFの電解コンデンサーは一個数百円くらいで買える。
どれか一つを基準として、いくつか比較試聴してみるのもいいし、
好結果が得られたコンデンサーが見つかったら、
今度は容量を変えてみるのもいい。
倍の20,000μFにするにしても、
16V・20,000μFの電解コンデンサーと、
16V・10,000μFの電解コンデンサーを二つ使うのとどちらがいいのか。
そんなふうに試していったらいいし、
電解コンデンサーに銅箔テープを巻いてみるのもおもしろい。
(その7)に書いている仮想アースの簡単なやり方。
先月、audio wednesday常連のHさんに、具体的なやり方を話した。
といっても電解コンデンサーの選び方のアドバイスくらいである。
容量、耐圧、それとサイズに関して、である。
さっそくHさんは秋葉原に行き、部品を購入。
自宅のアンプのアース端子に取りつけて試された。
その効果(音の変化)に驚かれていた。
こんな簡単なやり方で、しかもコストは千円もかからない。
ダメであれば、すぐに元の状態に戻せる。
アース端子に両端をショートさせたコンデンサーを接続して、
一体何が変化するのか──、
そんなふうに理屈から先に入って判断してしまう人が、昔からいる。
そういう人はそのままだろう。
自分で試して、音の変化をきちんと観察することができないのだろうから。
いくら、やってみれば、といったところで、そんな人は手を動かす前に、
頭(というよりも口)を動かすのが得意なのだから。
コストもかかり、失敗のリスクも大きいことならば、
そうやって自分に言い訳してやらないのもわかるが、
この仮想アースのやり方は、そうではない。
それでも理屈をこねてやらない人は、どこまでいってもやらない。
オーディオアクセサリー 186号には、仮想アース関連の記事も載っている。
光城精工の製品、Crystal Epシリーズが取り上げられている。
光城精工のサイト、オーディオアクセサリーの記事を読めばわかるように、
Crystal Epの内部は電解コンデンサーである。
具体的にどうやっているのかというと、
コンデンサーの両極をショートさせているはずだ。
分解して中を確かめたわけではないが、間違いないはずだ。
コンデンサーの両極をショートさせてオーディオ機器に接続するという手法は、
Crystal Epが最初ではない。
製品としては最初だろうが、手法としては前からある。
なので、Crystal Epに興味、関心がある人は、簡単に試すことができる。
電解コンデンサーを買ってきて、やってみればいいだけのことだ。
作業にかかる時間はわずか。
部品さえあればすぐに試せる。
両極をショートするので、コンデンサーの耐圧は低くても問題ない。
それで効果を確認できたら、さらにあれこれ試してみればいい。
コンデンサーの容量によっても効果は変化するし、
コンデンサーの種類、銘柄によっても変化する。
簡単な実験である。
だからといって光城精工のCrystal Epシリーズを買う必要がないとは思わない。
両極をショートさせた電解コンデンサーをアース端子に接続するのは、
あくまでも実験の範疇である。
アース端子に電解コンデンサーがぶら下がっている。
これが許せない、という人は、ケースをどうにかするしかない。
けっこう悩むところだ。
Crystal Epの中身が電解コンデンサーだとわかると、
いわゆる原価厨と蔑まされている人たちは、すぐに高い、と批判するだろうが、
そう思う人は、ケースを含めて自作してみればいい。
絢爛たる混淆。
四年前の(その5)の最後に、そう書いた。
オーディオ・アクセサリーは、そのころもいまも絢爛たる混淆のままと感じる。
賑やかと華やかは、ずいぶん違うものだ。
先日、すやの栗きんとんをひさしぶりに食べたことを、
別項「さくら餅(その5)」で書いた。
そこで、すやの栗きんとんは、これから先もずっと装飾されることはないはず、とも書いた。
それについてはいまも変らずそう思っているのだが、
もしすやの栗きんとんが饅頭ほどの大きさだったら、どうなっているだろうか。
そんなことを想像していた。
すやの栗きんとんは、栗とほぼ同じくらいか、ちょっと小さいかなというぐらいの大きさだ。
小粒である。
味もそうなのだが、大きさ的にも装飾を拒否している、ともいえる。
けれど世の中には、実にさまざまなことをやる人がいるものだ。
すやの栗きんとんを前にして、もっと美味しく食べる方法があるはずだ、と、
独りよがりな創意工夫をする人がいてもおかしくない。
それでも小粒なすやの栗きんとんを十粒ほどを一粒にまとめてしまい、
そこに装飾的なことをする人がいるかもしれない。
そして、ほら、こんなに豪華でしょう、と誇らしげに自慢するかもしれない。
昨晩のaudio wednesdayは、
Mac mini(Late 2014)を持っていった。
それとMatrix AudioのX-SPDIF2である。
かける曲はすべてCDで持っているけれど、あえて昨晩はTIDALだけでやった。
iPhone 12 ProとX-SPDIF2とでは、音が出ないことは、前回書いた通りだ。
前日もいろいろ試してみたけれど、結局ダメだった。
Matrix AudioのサイトにはiOSでも使用できる、とあるのにできないのは、
iOSのヴァージョンが14.2.1だからなのだろうか。
ヴァージョン13ならば動作したのだろうか。
手元に古いiPhoneがないので確かめられないが、
iOSなのかも、と疑っているところもある。
iPhoneには、オンキヨーのHF Playerのほかに、Amarra Play、foobar200を入れている。
foobar200でMQAを再生すると、メリディアンの218がMQAとして認識しない。
D/Dコンバーターは、FX-AUDIOのFX-D03J+である。
HF Playerは、当然のことだが、きちんとMQAとして再生できる。
Amarra Playは、このアプリ自体でコアデコードができるので、
218と接続する際には、その機能をパスする。
設定項目に、Passthrough MQAがある。
ONにしてみると、MQA再生に関しては非常に不安定である。
218のMQAを示すLEDが、なぜか点灯ではなく点滅する。
IP Controlで確認しても、MQA、PCMの表示が一秒足らずの周期で変っている。
いまのところ、どこに原因があるのかはっきりしていない。
Matrix AudioのX-SPDIF2は、Mac miniに接続して、
ここ数日TIDALを中心に使っていた。
昨日、iPhoneでも試してみたところ、音が鳴らない。
X-SPDIF2はバスパワーで動作するのだが、iPhoneにとっては消費電力が大きすぎるので、
ACアダプターを付けている。
けれど音が鳴らない。
ロックはしているのだが、肝心の音がまったく聴こえてこない。
最初に買ったDouk AudioのU2とまったく同じである。
U2は、iOSに対応しているとは、どこにも書いてなかったので仕方ないのだが、
X-SPDIF2は、Matrix Audioのサイトに
“The iOS devices can be used via Lightning to USB Camera Kit.”
とある。
これを信じて購入したわけなのだが、いまのところ音を出せないでいる。
これまで使ってきたFX-AUDIOのFX-D03J+にしてみる。
問題なく動作する。
Mac miniに接続した音は満足している。
買って良かった、と思っているけれど、
肝心のiOSでの音が出ないことには、12月のaudio wednesdayには持っていけない。
いまのところ、解消方法が分からないでいる。