仮想アース(こういう方法も……・その8)
(その7)に書いている仮想アースの簡単なやり方。
先月、audio wednesday常連のHさんに、具体的なやり方を話した。
といっても電解コンデンサーの選び方のアドバイスくらいである。
容量、耐圧、それとサイズに関して、である。
さっそくHさんは秋葉原に行き、部品を購入。
自宅のアンプのアース端子に取りつけて試された。
その効果(音の変化)に驚かれていた。
こんな簡単なやり方で、しかもコストは千円もかからない。
ダメであれば、すぐに元の状態に戻せる。
アース端子に両端をショートさせたコンデンサーを接続して、
一体何が変化するのか──、
そんなふうに理屈から先に入って判断してしまう人が、昔からいる。
そういう人はそのままだろう。
自分で試して、音の変化をきちんと観察することができないのだろうから。
いくら、やってみれば、といったところで、そんな人は手を動かす前に、
頭(というよりも口)を動かすのが得意なのだから。
コストもかかり、失敗のリスクも大きいことならば、
そうやって自分に言い訳してやらないのもわかるが、
この仮想アースのやり方は、そうではない。
それでも理屈をこねてやらない人は、どこまでいってもやらない。