「いい音を身近に」(その24)
普段と不断とも書く。
普段着は不断着でもあるわけだ。
ここでの普段と不断は、同じ意味で使われても、
普段着と不断着とでは、そこから受ける印象は同じとはいえないほど違う。
「いい音を身近に」は、
ステレオサウンド 174号(2010年春)の特集のタイトルであることは、
(その1)に書いているし、このタイトルで書くことになった経緯も書いている。
ステレオサウンドは、このテーマで特集はそれっきりである。
あまり読者受けしなかったのだろうが、
「いい音を身近に」は考えていけば、なかなかに興味深いテーマである。
ただ単に大袈裟にならない組合せをつくって終り、というやり方もできるけれど、
ぐっと掘り下げてほしかった、とも思っている。
「いい音を身近に」は、普段着の音なのか。
そうだとしよう、それは普段着の音なのか、不断着の音なのか。