Archive for 1月, 2025

Date: 1月 4th, 2025
Cate: ディスク/ブック

アストル・ピアソラ 闘うタンゴ 完全版

斎藤充正氏の「アストル・ピアソラ 闘うタンゴ 完全版」が、
青土社から、ようやく出版される。

改訂版ではなく、完全版。待ちに待った一冊。

Date: 1月 3rd, 2025
Cate: 未分類

THORENS TD124 DD(その3)

トーレンスのTD124は、どうして「124」なのか。
おそらくだが、12インチのターンテーブルプラッターに、
4スピードだから、だろう。

TD124は、33 1/3と45回転の他に、78回転と16回転もついている。

TD124 DDは、どうだろうか。
33 1/3と45回転の2スピード。

現在のトーレンスが、
TD124という型番にこだわりたい(すがりたい)のは、
わからないわけではないが、
ならば──、と思うところがありすぎる。

Date: 1月 3rd, 2025
Cate: ベートーヴェン

正月に聴くベートーヴェン

新年を迎えて最初に聴く曲を何にするか。
考え抜いて決める人もいれば、
私のようにパッと目に飛び込んできた曲にする人もいよう。

私が選んだ(というよりも聴いた)のは、
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、
カルロ・マリア・ジュリーニとウィーン交響楽団による
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第一番だ。

Qobuzのトップ画面を眺めていて、この曲になっただけである。

ミケランジェリのピアノが美しい。
音がきらめいている。
そのきらめきが、とにかく美しい。

これでよかったと、思っているし、
続けて、またベートーヴェンを聴くことにした。

クリュイタンスとベルリンフィルハーモニーによる交響曲全集だ。

第三番から聴き始めて、四番、コリオラン序曲、レオノーレ序曲、五番、六番と、
続けて聴いていた。こちらはMQA Studio。

Date: 1月 2nd, 2025
Cate: ディスク/ブック

Sylvia Sass sings Dramatic Arias

「清らかな女神よ」(Casta Diva, カスタ・ディーヴァ)を、
最初に聴いたのはマリア・カラスではなく、シルヴィア・シャシュだった。

あのころ、シルヴィア・シャシュは「マリア・カラスの再来」と言われていた。
デッカから二枚、アルバムが出ていた。

バックが青のアルバムと赤のアルバムだったので、
勝手にシャシュの赤盤、青盤と呼んでいた。

青盤のほうは、TIDALやQobuzで聴くことができるのに、
どうしてだか赤盤の方は、どちらにもない。

しかも赤盤の方に、「清らかな女神よ」がおさめられている。

あのころはシルヴィア・シャシュを、マリア・カラスよりもよく聴いていた。
コンサートにも行ったし、そのコンサートがNHK FMで放送されたのを、
ステレオサウンドの試聴室で、
ケンウッドのチューナーとナカミチのカセットデッキでエアチェックもした。

なのにいつしかあまり聴かなくなってしまった。

ここ、二年ほど、TIDALで、いろんな人の「清らかな女神よ」を聴いた。
聴けば聴くほど、マリア・カラスなのか、という想いは強くなくばかり。
そして、シャシュの「清らかな女神よ」を、もう一度聴きたくなった。

CDでは二枚組の廉価盤で出ていたはずだが、買いそびれた──、
というよりも、その頃はシャシュから遠ざかっていた。

聴きたいおもいはつのる一方で、
先程、ヤフオク!で、イギリス盤(もちろんLP)を落札した。

Date: 1月 2nd, 2025
Cate: 新製品

THORENS TD124 DD(その2)

オーディオ機器に関する情報を得るのに、インターネットを無視はできない。

トーレンスのTD124の復活のニュースを見た時は、
昔のメカニズムをリファインしてのモデルか、とほんのちょっとだけ期待したけど、
型番末尾のDDの二文字を見て、すぐにさとった。

TD124をダイレクトドライヴで復活させることの意味、
そんなこと、いまの時代、考えるだけ無駄なことなのか。
そんなふうに思いました。

それでもトーレンスが独自に開発したダイレクトドライヴならば、
期待は持てるかもしれない──、そう思うこともできるわけだが、
インターネットはそんな夢も見させてくれない。

輸入元のPDNのウェブサイトには、TD124のページはないが、
トーレンスのウェブサイトサイトには、もちろんある。

そこにはTD124のモーターの写真がある。
各社の製品に詳しい人ならば、すぐにわかるし、
そうでなくともGoogleで画像検索すると、わかることが出てくる。

Date: 1月 2nd, 2025
Cate: 新製品

THORENS TD124 DD(その1)

トーレンスのTD124のダイレクトドライヴ版のTD124 DDが、
海外のオーディオショウで発表されたのは、数年前だった。

日本に輸入されるのだろうか、と思いながら、日本での続報はなかった。
昨年、PDNがトーレンスを取り扱うことになった。

TD124 DDのトーレンス創立140周年記念モデル、
TD124 DD 140th Anniversaryが140台の限定で発売になる。

不思議なのは、輸入元のPDNのウェブサイトには、
今日(1月2日)の時点では何の告知もないが、
ステレオサウンド 223号の巻末、
それからステレオサウンド・オンラインでは紹介されている。

限定140台のうちの一台を、抽選でステレオサウンドを介して発売されるようだ。

なぜ? と不思議に思う人はいるだろう。
憶測なのだが、
ステレオサウンドからトーレンス創立140周年を記念しての本が出るのかもしれないし、
そのことを絡めてのことなのだろう……。

Date: 1月 1st, 2025
Cate: ディスク/ブック

愛と孤独のフォルクローレ

愛と孤独のフォルクローレ」が、世界思想社から出ているのを、
昨晩知った。

内容説明のところに、こうある。
《個人の物語を愛し、他者の音を聴かず、堂々と嘘を楽しむ…。》

オーディオも、全くそうだと思った。