FRANCO SERBLIN Ktêma(その4)
フランコ・セルブリンのKtêmaが、いい感じで鳴っているのを、
実をいうと聴いているわけではない。
Ktêmaを聴いたのは、インターナショナルオーディオショウのアーク・ジョイアのブースで、二回ぐらいだ。
はっきり書くが、アーク・ジョイアのブースでは、
どのスピーカーであっても、よく鳴っていると感じたことはない。
いつも冴えない音で鳴っている。
もっと美しい響きを聴かせてくれるであろうに……、と思うばかり。
Ktêmaもそうだ。
もっとよく鳴ってくれる、というよりも、全く鳴っていないに近い。
いつも残念に感じるブースの一つである(ほかのブースでも同じようなところはある)。
にも関わらずKtêmaは、鳴らしてみたいスピーカーである。
鳴ってくれると信じられる何かを感じているからだ。