マランツ Model 7はオープンソースなのか(その9)
早瀬文雄(舘 一男)さんが京都に住んでいた頃、行っている。
JBLのDD66000を鳴らされていた。
部屋に入ると見慣れないアンプがあった。自作アンプっぽいと思ったけど、舘さんは自作はしない人。
なんだろう、と思って訊いたら、ヤフオク!で落札したものとのこと。
マランツのModel 7をベースにした薄型のコントロールアンプだった。
このアンプの音を聴いた。落札価格も聞いていたから、まあ、この程度なのか、と納得した。
ハムが出るとか、ノイジーだとか、そういった欠点はなかった。内部も見た。ひどい作りではなかった。
でも、音はまるで豊かさを感じさせない音をだった。
何を聴いても、同じような表情でしか音楽が鳴らない。音色の変化も乏しい。
これもModel 7のコピーなのか……、といった感想しかなかった。
同じようなことは、長岡鉄男氏が発表してきたスピーカーにもいえるはず。
長岡鉄男氏設計のスピーカーを作ってきた人は、けっこう多い。いまは既製品のスピーカーシステムを鳴らしている人も、学生時代は長岡鉄男氏のスピーカーを作って聴いていた、という話を数人から聞いている。
フォステクスのスピーカーユニットを買ってきて、同じようにエンクロージュアを作っても、
完成したスピーカーシステムが、長岡鉄男氏が製作したスピーカーと、どのくらい同じなのか(違うのか)。それを比較して確かめることは、まずない。
自作した人は同じ音が出ていると思いたい(信じたい)だろうが、
エンクロージュアの組立は思っている以上にバラつきが出るものだ。
井上先生によると、メーカーのスピーカーを作っている職人が二台のエンクロージュアを作っても、全く同じ音がすることは、まずないと思った方がいい、とのことだった。
木を使ううからである。だから、木ではなく、金属や樹脂系の素材をエンクロージュアに使うのは、バラつきをなくすためには、相当に有効な選択でもある。