Archive for category ショウ雑感

Date: 1月 22nd, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その6)

今年のオーディオショウがどうなるのかはなんともいえない。
仮にことも昨年に続き、ほぼすべてのオーディオショウが中止になった、としよう。

オーディオ漫談にふれる機会が、ほぼなくなることでもある。
オーディオショウのブースで、オーディオ評論家と呼ばれている人たちが、
一時間ほど話をしたり音楽をかけたりする。

一般的にはこれを講演と呼ぶのだが、とうてい講演とはいえないレベルばかり、と感じている。
プレゼンテーションにもなっていない。
なんと呼んだらいいのか、不明な人たちの時間がある。

そんななかで、柳沢功力氏と傅 信幸氏の時間は、オーディオ漫談といえる。
揶揄する意図はまったくなく、
柳沢功力氏と傅 信幸氏は、なかなかのオーディオ漫談家である。

私は長岡鉄男氏もオーディオ漫談家だった、と思っている。

オーディオ評論は瀬川先生から始まった、瀬川先生が始めた、といえる。
オーディオ漫談に関しては、長岡鉄男氏から始まった、長岡鉄男氏が始めた、といえる。

長岡鉄男氏は、このことに自覚的だったのではないだろうか。
そんな気がしてならない。

オーディオ評論家と呼ばれている人は、いまではけっこういる。
それぞれのオーディオ雑誌にそれぞれの人たちがいて、ウェブマガジンに書いている人も数えれば、
どれだけいるのか。もうどうでもいいことのように感じている。

オーディオ評論家(職能家)ではなく、
オーディオ評論家と呼ばれている人たちの数は、私にはどうでもいい。

とにかく何人いるのかわからない。
そのなかで、柳沢功力氏と傅 信幸氏はオーディオ漫談家であり、
オーディオショウにオーディオ漫談家は必要な存在だと思っている。

Date: 1月 18th, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その5)

そうやってオーディオ評論家になった人は、
オーディオ評論家(職能家)を目指していたのではないはずだ。

その人が目指していたのは、オーディオ評論家(商売屋)のはずだ。
だから、その人が誰なのか知っているし、
その出版社がどこなのかは知っているが、固有名詞をここで明かしたりはしない。

けれど、ここでこのことを書いているのは、
その出版社は、その人に続く人に対しても同じ手段をとるかもしれないからだ。

そんなことがまかりとおる業界になってしまうと、
才能ある人が、オーディオ評論家(職能家)を目指して、
この世界に入ってくることがなくなってくる、と思うからだ。

以前別項で書いてるように、これからは専業のオーディオ評論家、
それもオーディオ評論家(職能家)が必要だ。
実力勝負の世界のはずなのに、実際は違っている。

これをいまのうちに是正しておかないことには、
どんどんオーディオの世界は悪くなっていくようにおもえてくる。

自分が生きているうちだけ稼げればいい──、
そんなふうに思っている輩ばかりになってしまっては、困る。

Date: 1月 18th, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その4)

オーディオ雑誌の編集者が会社を辞めて、オーディオ評論家となる。
これまでにもけっこうあったことだろう。

会社を辞めた編集者は、オーディオメーカー、輸入元など、
オーディオ関係のところに挨拶に行くであろう。

昔は、それが当り前だった。

時代は変ってきた、と感じたのは、
ある編集者が退職してオーディオ評論家になったときの話を聞いたからだ。

その編集者がやめたとき、その会社のトップが、
オーディオ関係各所に、
○○が独立してオーディオ評論家になるから、よろしく頼む──、
そういった内容の文書を送り付けていた。

話を聞いただけでなく、その文書も見せてもらったことがある。
間接的な圧力といえる。

こんな内容のものが届いたら、
その人に対しての態度は決まってしまう。

その人を悪し様に扱ったら、
その人がいた会社のオーディオ雑誌での扱いがどうなるか……、
そんなふうに捉える人がいてもおかしくない。

後ろ盾、それも強力な後ろ盾を武器にオーディオ評論家になる。
時代が時代だから、仕方ない、と考えることもできなくはない。
オーディオが吸いたいしている時代に、オーディオ評論家になる、という人がいたら、
会社でバックアップしましょう、ということなのだろう。

それに未確認なのだが、最初のうちは、
その出版社がある程度の収入を保証する、ということでもあったらしい。

俄には信じ難いが、あり得るのかもしれない。
けれど、そんなことをやろうものなら、必ず、どこからはその件は漏れてしまう。
漏れたことは、誰かの耳に入り、拡がっていく。

しかもソーシャルメディアがこれほど普及した時代では、悪手でしかない。

Date: 1月 17th, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その3)

オーディオショウでは、出展社のブースで、
オーディオ評論家が一時間ほど担当することが、当り前になっている。

ここ数年、オーディオ評論家に頼らずに、自社のスタッフだけで行っている会社も増えてきたが、
それでもオーディオ評論家を使うところは、まだ多い。

オーディオ評論家にとっても、オーディオショウは稼ぎ時である。
あちこちのブースから呼ばれているオーディオ評論家は、
いちおうは売れっ子ということなのだろう。
客が呼べるオーディオ評論家ということなのだろう。

そういう人は、一日いくつものブース(出展社)をまわる。
それたけ実入りが増える。

オーディオショウが昨年のようにほとんど行われないということは、
その分、収入が減る、ということである。

オーディオショウだけがなくなったわけではない。
オーディオ店に呼ばれることも、そうとうに減っているはずだ。

人が集まるところに呼ばれなくなる、
そういう機会がもとからなくなってしまっている。

昨年、オーディオマニアの友人と、
「オーディオ評論家も大変な一年だったね」という話をした。

今年もそうなりそうな気配が濃い。

オーディオ評論家は、いわば自由業と呼ばれる職種だ。
こういう状況がこれからも続いたり、
数年後に再び起ったりするのであれば、
オーディオ評論家を目指す人は、どれだけ現れるだろうか。

オーディオ雑誌の編集者から、オーディオ評論家に転身する人も、
予定を変更したり、あきらめたりしているのかもしれない。

Date: 1月 15th, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その2)

帰宅時間が遅くなると、
食事のできる店がすべて閉まっている。

遅くなった日ほど外食したい、と思うわけだが、
そうもいかず足早に帰宅して自炊することになる。

夜の早い東京になっている。
なんとなく懐しい気持にもなっている。

東京で暮すようになって、今年の春で丸四十年。
そのころの田舎は、こんな感じだった。

食事のできる店は、たいてい夜八時には閉まっていた。
田舎では大きな、宴会もできる洋食の店が九時までやっていたのが遅いほどで、
田舎の夜は、早かった。

そういう状況だから、今年のオーディオショウはどうなるのか。
なんとか開催できるようになったとしても、マスク着用が求められるはずだ。

多くの人が気づいているはずだが、マスクをして音を聴いていると、
いつもと違って聴こえる。

このことについて、誰もいわないけれど、こちらから話をふると、
みな、やっぱりそうでしょう、ということになる。

ふだん口を開けて聴いているわけではないから、
マスクをしているしていないの違いは、鼻がマスクで覆われているかどうか、である。

マスクをしていても、鼻を出せば違う。

今年のオーディオショウの開催は、マスク着用でみな聴くことになる可能性が高い。
開催する・出展する側としては、それでも音を聴いてほしい、と考えるのか、
それともマスクを着用せずにすむような状況になってからの開催を望むのか。

Date: 1月 6th, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その1)

2020年、私が行ったオーディオショウは、
1月末に開催されたTOKYO AUDIO BASE 2020だけだった。

今年はどうなのか、と思って検索してみても、なんの告知もない。
予定はないのだろう。

2月に開催予定だったポータブルオーディオ研究会は中止を、
12月末に発表している。
春のヘッドフォン祭も中止になる可能性は高い、といえる。

明日(1月7日)に非常事態宣言が出される、とのこと。
初夏のOTOTENも、今年も中止になっても不思議ではない。

オリンピックは開催されるのか。
開催されるとして、それまでに終息していなければ、
オリンピックのあとに、また感染が拡大しそうな気もする。

そんなことになったら秋のインターナショナルオーディオショウも、
昨年に続き中止になることだって考えられる。

OTOTEN、インターナショナルオーディオショウが中止になれば、
その他のオーディオショウも開催されることはないだろう。

こんな予想は外れてくれた方がいいのだが、楽観もしていない。
開催される、中止になる、
どちらになるにしろ、オンラインによるリモート試聴は、やってほしい。

今年もオーディオショウは開催されなかった、としよう。
そうなると来年(2022年)に期待することになるが、
二年続けての中止は、再開にいい方向に働くのではないだろうか。

どこのブースとはいわないが、
ただ惰性でやっているとしか感じられないブースが、いくつかある。

スタッフの解説を聞いていると、この人は、情熱があるのだろうか、と思ってしまう。
情熱のあらわれは、人によって違ってこよう。
それでも情熱をもって取り組んでいるのであれば、
それは必ずこちらに伝わってくるものである。

それはうまい、へたとは関係ない。
そんな人たちも、二年続けて中止になれば変るのではないのか。

Date: 11月 4th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その31)

コロナ禍がなければ、今月下旬にはインターナショナルオーディオショウだった。
オーディオショウの各ブースでは、
オーディオ雑誌の編集部が取材で写真を撮っている。

オーディオマニアも写真を撮る。
スマートフォンが普及して、スマートフォンのカメラの性能向上にともない、
写真を撮る人は、十年前よりもずっと多くなっていることだろう。

こんなことを、いまごろ書いているのは、
iPhoneを8から12 Proに買い替えたからである。

iPhone 12 Proには、LiDAR(ライダー)スキャナーが搭載されている。
LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)は、
レーダーが電波を用いているのに対し、ライダーは光を用いている。

それで何が可能になるのか、なんとなくわかっていても、
実際にLiDAR対応のアプリをインストールして使ってみないことには、実感はわかない。

三つのアプリをインストールした。
その一つ、3d Scanner Appが、なかなか、というか、
使ってみて、すごい、と感じた。

iPhoneで、こんなことが可能なのか、と使ってみると、驚くはずだ。
iPhone 12 Proと3d Scanner Appがあれば、
手軽に短時間で、3Dスキャンが可能になる。

オモチャ程度だろう、と最初は思っていた。
やってみると、なかなかすごい。

これならば、オーディオショウで写真を撮るだけでなく、
3Dスキャンする人が、今年は現れていたはすだ。

Date: 10月 5th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その30)

(その28)で、東京での開催にこだわることも考えた方がいいのかもしれないが、
国際フォーラムのような建物が、東京以外にあるのだろうか、と書いた。

(その28)は、7月に書いている。
私が知らなかっただけなのだが、今年4月に奈良県コンベンションセンターがオープンしている。

今日知ったばかりで、実際に行っているわけではないが、
奈良県コンベンションセンターはオーディオショウとして使えるのではないだろうか。

いま大阪のオーディオショウはホテルでの開催である。
以前書いているように、大阪のオーディオショウは、
ずっと以前の輸入オーディオショウのままといっていい。

近畿地方のオーディオショウは、奈良県コンベンションセンターでの開催。
うまくいけそうな感じがするのだが、どうだろうか。

Date: 10月 3rd, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その29)

インターナショナルオーディオショウの中止の発表後にも、
いくつかのオーディオショウの中止が発表になっている。
そこには来年のショウも含まれている。

来年も、どうなるのかはわからない。
東京オリンピックは開催されるような感じだが、
コロナ禍が終息せずに開催されたとしたら、
秋以降の感染は拡大していくのかもしれない。

そうなってしまったら、東京オリンピック後の東京でのオーディオショウは、
すべて中止になってもおかしくない。

劇的な変化があって、すんなり開催されることだってないわけではない。

とにかく今年は2月に開催されたTOKYO AUDIO BASE 2020に行っただけである。
でも、特にさびしいという気持はない。

田舎で生活よりも東京でのほうがすっかり長くなってしまっているけれど、
田舎にいたころは、オーディオショウは縁遠いものだった。

東京に行ってみたいと思っても、
中学、高校生の小遣いでどうにかなるものではない。

いまでこそ地方でのオーディオショウも活発になってきているが、
当時はそんなこともなかった。

ないのが、だから当り前だった。
それに戻っただけ、という感覚で受け止めているからなのだろう、
さびしい、という感じがしないのだ。

でも、あのころオーディオフェアに行きたい、と思いつつも、
無理してでも、とは思っていなかった。

東京に住んでいる人を羨ましく思っていたけれど、
東京に住みたい、とまでは思っていなかった。

そう思えたのは、オーディオ雑誌があったからだし、
オーディオ雑誌がおもしろかったからだ。

Date: 7月 13th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その28)

ここでは、インターナショナルオーディオショウと書いてきているが、
正しくは東京インターナショナルオーディオショウである。

けれど、今回のコロナ禍による中止という状況を考えると、
これから先「東京」を外したほうがいいのかもしれない。

つまり東京での開催にこだわることをやめる。
今年でコロナ禍が、ほんとうに終息するのであれば、
今年だけの中止で、これからも東京インターナショナルオーディオショウのままでいい。

けれど終息どころか収束も、なんともいえないのであれば、
東京以外での開催の可能性も考えてみるべき時期に来ているのではないだろうか。

国際フォーラムのような建物は、他にはないのかもしれない。
多くの輸入元、メーカーは東京に集中しているのだから、
会場が東京以外に移ってしまえば、搬入・搬出のための運送の時間もかかるようになる。

たいへんな点がいくつも出てくる。
それでも、東京での収束を期待しているだけでいいのだろうか。

Date: 7月 9th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その27)

インターナショナルオーディオショウの中止は予想していたことだけど、
それでも残念に思っているのは、
今年からハーマンインターナショナルが戻ってくるのに……ということだ。

インターナショナルオーディオショウにハーマンインターナショナルが出展しなくなって、
何年になるのだろうか。
OTOTENに出展していた。それでもインターナショナルオーディオショウにも、という気持が強かった。
そういう人は、私と同世代、上の世代には多いことだろう。

しかも、今年はJBLのモニタースピーカー50周年記念モデルが発表される、といわれている。
4343に憧れてきた私は、それだけにハーマンインターナショナルの復帰は嬉しかったし、
今年のショウの中止は、記念モデルを聴く機会がなくなったに近い。

こういう状況だから、
インターナショナルオーディオショウが中止になったからといって、
大々的な試聴会をかわりにやることもできない。

Date: 7月 8th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その26)

やはりインターナショナルオーディオショウも、今年は中止である。
これまでは開催されるのが当り前と受け止めていた。
これからは、どうなっていくのか。

コロナ禍のゆくえ次第では、当り前が逆転することだって考えられる。
それに考えてほしいのは、開催が当り前であるのは、大都市だけのこと、ということ。

インターナショナルオーディオショウに行きたい、と思っていても、
遠くに住んでいる人のなかには無理、という人もいる。

私だって熊本に住んでいたころ、学生だったころ、
オーディオフェアに行きたく行きたくてたまらなかった。

けれど熊本から東京まで往復の旅費、一泊したとして宿泊費、
そんなことを考えると、とうてい無理だった。

だから、当時のオーディオ雑誌のオーディオフェアの記事は、熱心に読んでいた。
読むよりも、写真を熱心に見ていた。

ステレオサウンドは、あのころ二年続けてオーディオフェアの別冊を出してくれていた。

東京にながいこと住んでいると、そんな感覚が失われてしまう。
それにオーディオ雑誌でのオーディオショウの記事も、昔からすると、
かなりおざなりになっているようにも感じていた。

もっともおざなりになっていく理由の一つは、
出展社のスタッフのなかには、覇気がないというか、
マンネリ感が染みついてしまったのか、せっかくの新製品を来場者に紹介しているのに、
何も伝わってこないことも出てきていることにも関係しているかもしれない。

とにかく当り前のことが当り前ではなくなるのかもしれない。
本音をいえば、今年中止になってよかった、と思うところもある。

おざなり、マンネリ、なげやり、そんな空気が漂い始めてきたように感じていたから、
そういった空気が払拭されるかもしれてないと期待するからだ。

Date: 7月 6th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その25)

11月6日〜8日開催予定だった大阪ハイエンドオーディオショウも、
今年はコロナ禍の影響で中止が発表になった。

驚きはない。
2018年、はじめて大阪ハイエンドオーディオショウに行った。
ホテルが会場ということで、以前の輸入オーディオショウ的だろうと思っていた。
実際にそうだった。

広いブースを使っている出展社もあったが、多くは狭い部屋である。
三密に、どうしてもなりやすい。

だから、やっぱり……、と思っただけである。
むしろ、いつ発表するのだろうか、と思っていた。

開催予定の四ヵ月前に、中止の発表。
インターナショナルオーディオショウも、四ヵ月前あたりに発表があるのだろうか。
あと二週間ほどである。

インターナショナルオーディオショウの会場は、
会議室がベースだから、スペース的には大阪ハイエンドオーディオショウよりもずっと広い。

けれど、それだけ人も多く訪れる。

仮に開催されたとしても、今年は行かないと決めている。

Date: 6月 17th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その24)

Pro-Jectのアナログプレーヤー、Xtention 10TAの発売が中止になった、
ステレオサウンド・オンラインの記事にあった。

《搭載アームの供給が困難になったため》と記事にはある。
それ以上のことは書かれていないか、
記事にあるXtention 10TAの写真をみれば、トーンアームがJELCO製なのはすぐにわかる。

その19)で書いているように、
JELCO 市川宝石株式会社は4月から休業しているが、どうも廃業するようだ、という話もある。

休業なのであれば、Xtention 10TAの発売延期となるだろうが、
実際は発売中止である。

記事には、《同型アームを搭載した「Xtention 9TA」については、アームの確保ができている》ため、
継続して販売される、とある。

ということは、確保分が終了すれば、Xtention 9TAの販売も終了となるか、
別のトーンアームを搭載して、型番に変更が加わるかもしれない。

ステレオサウンド・オンラインの記事の終りには、
「※4月13日の発表記事はこちら」とあり、
Xtention 10TAについての記事へのリンクがある。

その記事を読むと、《オルトフォン製9インチショートアームを搭載》とある。
Xtention 10TA発売中止の記事で、
JELCOのことについて一言も触れていないのは、そういう理由からなのか。

コロナ禍が、あらわにすることはまだ続くだろう。

Date: 6月 9th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その23)

黒田先生の「ききたいレコードはやまほどあるが、一度にきけるのは一枚のレコード」に、
フィリップス・インターナショナルの副社長の話がでてくる。
引用するのは、これで四回目になる。
     *
ディスク、つまり円盤になっているレコードの将来についてどう思いますか? とたずねたところ、彼はこたえて、こういった──そのようなことは考えたこともない、なぜならわが社は音楽を売る会社で、ディスクという物を売る会社ではないからだ。なるほどなあ、と思った。そのなるほどなあには、さまざまなおもいがこめられていたのだが、いわれてみればもっともなことだ。
     *
「ききたいレコードはやまほどあるが、一度にきけるのは一枚のレコード」は1972年の文章だ。

レコード会社は、確かに《ディスクという物を売る会社》ではなく、
《音楽を売る会社》である。

レコードが、いまではアナログディスクのことを指し示す言葉として扱われるようになっているが、
レコード(record)は、記録、録音といった意味であるから、
音楽を録音して売る会社が、レコード会社であり、
時代時代によって、SPであったりLPであったり、
CD、SACD、MQA-CDでもあったりする。
それだけでなく、オープンリールテープ、カセットテープなどもあった。

ならばオーディオ会社は、何を売る会社なのだろうか。
スピーカーを売る会社、アンプを売る会社、
アナログプレーヤーを売る会社……、なのだろうか。

スピーカーやアンプを売っていることは確かだ。
それは当時、フィリップスが、LPやカセットテープを売っていたのと同じことだと捉えれば、
オーディオ会社は、音を売る会社ともいえる。

オーディオショウは、ならば、音を売るためのショウとも考えられる。
そうであるならばオーディオショウのあり方は、いまのままでいいのか、とも考えなければならない。