Archive for category ショウ雑感

Date: 9月 30th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(会場で見かけた輩)

三年前だったと記憶している、
ヤマト運輸の家財便で、オーディオ機器が取り扱われなくなった。

なんでも、あるオーディオ店が非常に高価なスピーカーの発送に家財便を利用。
高価なスピーカーなので、ヤマト運輸側がことわったそうだが、
オーディオ店がごり押しで依頼。

結局、こわれていて、オーディオ店はヤマト運輸に損害賠償。
具体的な金額も聞いているが、驚く金額である。

どうも最初からこわれていたスピーカーの発送を依頼して、
損害賠償を請求する、ほんとうにひどい話である。

昨日(9月29日)、
インターナショナルオーディオショウの会場を歩いていたら、
この話をしている人たちがいた。

どの業界にも、こういう輩はいるんだと思うが、
特にオーディオ業界は多い、とも聞いている。

昔、ある会社が輸入しているスピーカースタンドを購入したら、
カタログに記載されている重量よりも重かった、
たったこれだけの理由で裁判を起こした人がいる。

この時は、
裁判長が「オーディオの世界では重量は重い方がいい、といわれているんでしょう」ということで、
相手にされなかった、とも聞いている。

とにかく難癖をつけて……、という輩がいるわけだ。

こんなことを書いているのは、
ヤマト運輸の家財便のクレーマーの話を聞いたからではなく、
会場に立っている警備員に、高圧的な態度で一方的な文句を言っている人がいた。

違うフロアーで、二人いた。
年齢は60前後か、一人は、あるブース(おそらくテクニクスだと思う)がわからなくて、
警備員に穢い口調で、脅し文句を言っていた。

その警備員は無線で問合せをしていて、
その態度に問題があると思えなかった。

別のフロアーでは、警備員に説教するようなことをねちねちといっている人がいた。
警備員の二人に同情したくなる。
彼らは案内係ではないはずだ。

彼らは、オーディオマニアって、こんな人たちなんだ、と思ったかもしれない。
仕事が終った後、互いに、こんな人がいた、と話していたかもしれない。

コンビニエンスストアで、店員に横柄な態度をとるのは、
スーツ姿の中高年だ、という話もある。
昨日のショウでの二人の輩もそうだった。

昨日の入場者が何人だったのかは知らないし、
その中のたった二人だろう、という見方もできるが、
いままで、こんな輩は見かけたことがなかった。

Date: 5月 17th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(その7)

ダイヤトーンのブースで一曲目にかけられたのは、
ヨアヒム・キューンのBirthday Edition

このディスクの簡単な説明が、Dさんからあった。
どの出展社のブースでも、ディスクの説明はある。ないところもあるけれど。

ただ、その解説もとりあえずやっています、というところだと、
聞いているのが億劫になる。
そんなに長い時間でもないのに、早く音を聴かせてほしい、と思う。

そんなところが意外にも少なくないのだが、
もう少し、そのディスクとその音楽についての話を聞きたい、と思わせるところがある。

通り一遍の解説は聞きたくない。
なのに、そんなことをわざわざ話すところがある。

それから、こういうところもある。
このディスクの聴きどころはここで、
その部分がこういうふうに、これから聴かせる音は再生してくれます、といったところがある。

そういうところに限って、そんなふうには鳴ってくれなかったりする。
なのに話をした人は、いかにもそういう音が鳴ってくれたでしょう、という顔をしているし、
聴いている人の中にも、そうだった、という感じで頷いている人がいる。

けれどわかっているところは、そんなことはいわない。
聴きどころはいっても、そこがどういうふうに鳴るのかまではいわない。

オーディオショウでの音出しの前の、わずかな時間の話で、
次に鳴ってくる音はほぼ決ってしまうところがある。
話し方のうまいへたではない。

ダイヤトーンのDさんの話は、期待をもたせるものであった。

Date: 5月 14th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(その6)

今年で平成も29年。
つまり平成元年に新卒で社会人になった人たちもすでに50をすぎている。
おじさんといわれる年代になっている。

私も54なので、おじさん世代であるし、
インターナショナルオーディオショウ、OTOTENに来る人、
オーディオ業界の関係者の多くもそうである。

その3)で、
エレベーターに乗っていた老夫婦の「じいさんとおばあさんばかりだよ」の会話は、
だから外れてはいないといえるわけだが、
じいさんはいいすぎとしてもおじさんといいかえても、
平成のおじさんと昭和のおじさんに、なんとなくわけられそうな気はする。

おじさんというひと括りはできないわけで、
あくまでも個人的見解にすぎないのだが、
来場者には昭和のおじさん、出展社のスタッフは平成のおじさんの比率が高いような気もする。

ダイヤトーンのデモをやっていた人(Dさんとしておこう)は、
ひさしぶりの昭和のおじさんだった。
私がステレオサウンドにいたのは昭和だ。

ステレオサウンドに入ったばかりのころ、
メーカー、輸入元には、濃い人がいた。
クセが強いともいえるし、アクが強いともいえる面のある人たちで、
そのころは後数年で元号がかわるなんておもいもしていなかったら、
昭和のおじさんという見方はしなかったけど、いま思えば、彼は昭和のおじさんだった。

Dさんからも、その人たちは同じ匂いがするのだ。
Dさんがいくつなのかは知らない。
ただアナログディスクをかけたときに、
「老眼が進んで……、頭出しが……」と言われていたから私とそう変らないと思う。

だから、私がステレオサウンド時代に昭和のおじさんと感じた人たちよりも、
世代的には一世代以上若いのだろう。
それでも同じ匂いがある。

Date: 5月 14th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(その5)

ダイヤトーンが新製品を出す、ということは事前に知っていた。
とはいえ写真を見た感じでは、積極的に聴きたい、とは思わなかった。

それでも昼には満員で入ろうとは思わなかったブースが、
たまたま空いているのであれば気は変る。

ブースに入って、まず気づくのは、
アンプが、こういうショウではあまりみかけないブランド、ザンデン

勝手な推測だが、ダイヤトーンは同じシステムで、社内での試聴を行っているのだろう。
だとしたら、面白いかもしれない、と期待しはじめていた。

空いていた、と書いたが、数分もすれば、次々に人が入ってくる。
テクニクスの顔といえる小川理子氏も入ってこられた。
こうやってすべてのブースをまわって、音を聴かれたのだろうか。

立っている人もいるくらいになったため、
18時スタートの前に、デモが始った。

この人がやるんだろうな、と思っていた人が、話を始めていく。
この人が、ザンデンのアンプを選択したのだろうか。
そんな気がする。

というのも、この人の話はおもしろい。
そのおもしろさとは、かけるディスクにおさめられている音楽が、
ほんとうに好きなんだろうな、ということが伝わってくるからだ。

どのブースでも、音楽が鳴っている。
けれど、かけておけばいいんでしょう的なところがないわけではない。

なぜ、この曲(ディスク))をかけるのか、と問いたくなることも少なくない。
開発に携わっている人が、聴きたいと思っている曲(ディスク)をかけてくれるのが、
こういう場での音の判断には、そこで鳴っていた音以上に役に立つ、ともいえる。

前々から、インターナショナルオーディオショウでも気になっていることだが、
「次はこのディスクを鳴らしたいと思います」「かけたいと思います」という人がいる。

なぜ「このディスクを鳴らします」「かけます」ではないのか。
「思います」とつけるのか。

「思います」とつける担当者がいるところの音は冴えない。

Date: 5月 13th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(その4)

告知用のヴィジュアルに、イヤフォンをした女性が使われているのだから、
OTOTENが、ヘッドフォン、イヤフォンに力をいれるのは想像できていた。
ただ……、と思ったのは、オーディオテクニカのブース。

ちょうど二週間前にヘッドフォン祭が行われたばかりである。
オーディオテクニカも、ヘッドフォン祭に出展していた。

それなのにOTOTENでもヘッドフォン、イヤフォンの展示・試聴なのである。
オーディオテクニカの売上げにおいて、ヘッドフォン、イヤフォンが占める割合は高いのだろう。
そこに注力するのは当然なことだが、
それでも二週間前にやったことを、しかも同じ東京で行われる催し物でまたやるのは、
オーディオマニアとしてはがっかりである。

オーディオテクニカには、ヘッドフォンとイヤフォンしかないわけではない。
カートリッジがあるのだから、
それにオーディオテクニカはインターナショナルオーディオショウには出展していないのだから、
OTOTENでは、カートリッジを中心とした展示・試聴を行ってほしかった。

オーディオテクニカに、勝手な期待をもっていただけにがっかりしたのと反対に、
まったく期待していなかったのに楽しめたのが、ダイヤトーンだった。

今年の9月に発売予定の小型2ウェイスピーカーが置かれてあった。
昼は満員で、ブースに入るのをやめてしまった。
他のブースをまわっていたら、18時近かった。
空腹だったし、そろそろ帰宅するか、その前にトイレに向っていたら、
ダイヤトーンのブースの前を通った。人はそれほどいない。
あと10分ほどで最後のデモが始る、という。

Date: 5月 13th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(その3)

会場が国際フォーラムになって初めてのOTOTENなのに、
東京はあいにくの雨。

一昨年と同じ会場だったならば、
雨が降っているという理由だけで、私は行かないが、
国際フォーラムは雨が降っていようと、行く気になる。

決して小雨ではない天気がどれだけ影響しているのかわからないが、
来場者がものすごく多いとは感じなかった。

会場に着きエレベーターに乗る。
年輩の夫婦が、「ここにくるのはじいさんとおばあさんばかりだよ」と話していた。
もちろんそんなことはなかったけれど、
若い人がインターナショナルオーディオショウと同じくらいいたかというと、
少なかったようにも感じた。

意外に感じたのは、会場のスタッフ、警備員に、
ガラス棟からホール棟に行くには?(その反対も)と尋ねている人を三人みかけた。
私が三人みかけたのだから、もっと多くの人が尋ねていたのかもしれない。

三人とも年輩の方だった。
キャリアの長いオーディオマニアであろう。
だとしたら、この人たちはインターナショナルオーディオショウには来たことがないわけである。
インターナショナルオーディオショウに来ている人ならば、四階に連絡通路があるのはわかっている。

OTOTENに来る人の中には、
インターナショナルオーディオショウには来ない人がいる──、という事実に少し驚いた。

オーディオマニアならば、どちらにも……、と思ってしまうのは、私の思い込みなのか。

Date: 5月 12th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(その2)

明日から二日間、OTOTENが国際フォーラムで開催される。
都合をつけて、一日は行く予定でいる。

実際どうなのかは会場に行ってみるまでわからないけれど、
一昨年までとは、会場もかわったこともあるが、
今年から違う、という雰囲気は伝わってきている。

ただ世の中の流れを反映しているな、と思うのが、
告知のヴィジュアルである。

「いい音のある世界は、美しい。」というコピーがある。
その横にモデルの女性がほほ笑んでいる。
その耳には、イヤフォンである。

そこに難癖つけようという気はないが、
「いい音のある世界」とは、まずイヤフォン(ヘッドフォン)からなのか……。

それが開催期間中に多くの人を呼ぶことにつながるのかもしれない。

Date: 5月 4th, 2017
Cate: ショウ雑感

2017年ショウ雑感(その1)

来週末(13日、14日)は、OTOTEN(音展)である。

今年、開催が秋から春に変更、
会場もインターナショナルオーディオショウと同じ国際フォーラムで開催されるようになった。

私の周りではインターナショナルオーディオショウに比べ、
OTOTENへの関心は低いようで、開催時期が早まったことを知らない人もいる。

年々規模が縮小していって、今年もそうであるのならば、
関心がもたれなくなっても仕方ない、といえるが、
少なくとも今年はこれまでとは違うように感じている。

それにOTOTENには、
インターナショナルオーディオショウから撤退したハーマンインターナショナルが出展する。
大阪でのオーディオショウには出展していても、
東京でのオーディオショウには……、という状態が数年続いていた。

古いヤツだといわれようと、JBLのないオーディオショウはすこしさびしい……、
と思うような私は、
ハーマンインターナショナルが戻ってきた、というよりもJBLが戻ってきた──、
そんな感じで受けとめている。

Date: 11月 9th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その21)

これまでも各ブース間で機器の貸し借りは行われていたけれど、
今年は例年以上に、貸し借りが多かったように感じた。
私だけでなく友人もそう感じていたとのことだった。

これはいいことだ。
もっともっとも積極的に行ってほしい。

昨年のインターナショナルオーディオショウのタイムロードのブースで鳴っていたのは、
TADのスピーカーシステムだった。
アンプはタイムロードが輸入しているCHORD。

TADらしからぬ音で鳴っていたと、まず感じた。
その後でTADでブースに行くと、当然のことながら同じスピーカーが、
TADのシステムで鳴っている。

こんなにも印象が違ってくるのか……、
そんな当り前すぎることを感じていた。

TADのブースで鳴っていた音が、TADが目指している方向の音のはず。
どちらがいい音とかではなく、私にはタイムロードでの鳴り方が好ましかった。

今年はタイムロードのブースにはTADではなくB&Wだった。
今年はTADとタイムロードのブースの比較はできないのかと思いながら、
TADのブースに行くと、昨年とは違う鳴り方だったことに、まず気づく。

スピーカーも今年の新製品だから、音は違って当然なのだが、
そういう製品の違いというよりも、鳴らし方そのものが大きく変っている──、
そんな感じの違いを受けた。

昨年タイムロードのブースで感じた好ましさに近いものが、
今年のTADのブースでは感じられた。

Date: 10月 16th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その20)

ヤマハのスピーカーの型番のNSはnatural soundである。
natural(ナチュラル)には、自然の、天然の、といった意味の他に、
天為の、本有の、といった意味もある。

ヤマハのnatural soundは、おそらく自然の音だと思う。
ヤマハのこれまでのスピーカーシステムで名の知れたモノ、
NS1000M、NS690、NS10Mなどを聴いて、
どの音をヤマハのnatural soundと捉えるかは、難しいところがある。

そんなに型番の意味に拘らず……、とは私だって思う。
けれど、昨年のインターナショナルオーディオショウでのNS5000が聴かせた音は、
初めてヤマハの考えるnatural soundとは、この音のことなのか、と思えた。

そう思ったのはヤマハの与り知らぬところの、私の勝手な捉え方でしかないわけだが、
そこにNS5000でしか聴けぬ、何かが感じられた。

けれど今年のNS5000には、そういったことが感じられなかったし、考えることもなかった。
ただただ「優秀なスピーカーのひとつになってしまいましたね……」、
そんなことを心の中で呟いていた。

完成品のNS5000の音が、ヤマハが考えるnatural soundとなるのだろうか。
おそらくそうなのだろう。

私は、勝手にnatural soundに、天為の音、本有の音を求めていただけなのかもしれない。
だが聴きたいのは、そういう音のはずだ。
ヤマハ天為の音、ヤマハ本有の音が、昨年の、試作品のNS5000からは聴けた。
今年の、完成品のNS5000からは聴けなかった。

そういうことである。

Date: 10月 5th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その19)

インターナショナルオーディオショウで、そういうことまで聴きとれるのか。
難しいともいえるし、そうでもないといえる。

昨年、試作品のNS5000を聴いていて、欲しいという気持が芽生えてきた。
一年経って、どれだけ音が磨き上げられるのか。
その音を聴いて、欲しいと言う気持がもっと強くなるのか。

これも瀬川先生が言われていたことなのだが、
本当に欲しいスピーカーは、どんな条件で聴いても直感でわかるもの、である。

女性にも例えられていた。
運命の人というのは、初対面で、
たまたまその人の体調が悪かったり、化粧ののりが悪かったりしていても、
直感で運命の人とわかるように、スピーカーも同じである、と。

昨年、NS5000でディスクがかけかえるごとに欲しい、という気持は高まっていった。
今年は逆だった。
欲しい、という気持がまったく湧いてこなかった。
聴くほどに、優秀なスピーカーですね……、と冷静になっていく。

こうなるのを昨年から危惧していた。

念のためくり返し書いておくが、
完成品のNS5000は優秀なスピーカーである。
聴感上のS/N比もわかりやすい方向で向上している。

一年間、販売店などで試聴会を開き、さまざまな意見を聞いてきて、
仕上げてきた結果としてのNS5000の世評は、試作品のNS5000よりも高いはずである。

Date: 10月 4th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その18)

アキュフェーズのブースでヤマハのNS5000を聴いて最初に感じたのは、
聴感上のS/N比が向上している、ということだった。
同じことを、ヤマハのブースでも感じた。

あくまでもインターナショナルオーディオショウでの印象なのだから、
断定的なことはいえないが、ほぼ間違いなく聴感上のS/N比は向上している、とみていいはず。

聴感上のS/N比については、これまでも書いてきた。
基本的に聴感上のS/N比を向上させるのは、いいことというか、正しいことといっていい。

けれどヤマハのブースで聴いていて感じたのは、
わかりやすい聴感上のS/N比の向上のような気がした。

このことになると厳密な一対比較でなければはっきりとしたことはいえないのはわかっている。
それでも、そう感じたのは、
どのディスクも空調のきいたスタジオで演奏しているように聴こえるからだ。

音楽は肉体運動から奏でられる。
人はただ立っているだけでも熱を発している。
まして楽器を弾くという運動がくわわれば、発せられる熱量は増す。
人が多ければそれだけ熱量は増える。

にも関わらず完成品のNS5000で鳴らす音は、そこのところが希薄になっている。
演奏という肉体運動で熱量が増しても、それに応じて空調の効きも増して、
その熱量を抑え込んでしまう、とでもいおうか、そんな感じがした。

試作品のNS5000も、いわゆる熱い音を聴かせるタイプではない。
それでも完成品のNS5000ほど稀薄ではなかった……はず、と思いながら聴いていた。

わかりやすい聴感上のS/N比の向上は、
NS5000を優秀なスピーカーという領域に留めてしまったのではないだろうか。

優秀なスピーカーは、他にもいくつもある。
そこにNS5000というスピーカーが加わっただけではないのか。

Date: 10月 4th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その17)

アキュフェーズのブースとヤマハのブースとでは、まず広さが違う。
アキュフェーズの方が広い。

それから置かれているスピーカーの数が、ヤマハでは当然のことだがNS5000だけである。
しかもNS5000のセッティングも違うところがあった。

どちらも専用スタンドを使っているが、
スタンドと床の間に違いがあった。
これも当然のことであるが、ヤマハのブースの方がより細かいセッティングがなされていた。

私が坐れたのは、たまたまアキュフェーズのブースと同じで最前列の端だった。
ヤマハのブースに入ったのは、音出しの途中からだった。
ヤマハのプリメインアンプで鳴っていた音を一曲だけ聴けた。

その後はアキュフェーズの組合せに替えられての音出しである。
アキュフェーズの製品といっても、
アキュフェーズのブースと同じではなかった。
CDプレーヤーはDP720、コントロールアンプはC2850、パワーアンプはP7300。

アキュフェーズのアンプはどちらも、ヤマハのGTラックの中に収められていた。
ヤマハのブースで好感が持てるのは、やたら高価なラックを使わないことである。

ただひとつだけいわせてもらうと、
アキュフェーズのアンプはラックの中にしまい込むのはやめてほしかった。

GTラックはロの字型をしているから、
アンプの四方をラックが囲んでしまう。
このことによる音の変化は小さくない。
ヒートシンクを表に出し、左右に配置しているP7300のようなアンプでは、
特に音の変化は大きくなる。

せめてP7300だけでも違うセッティングだったら……、思う。

Date: 10月 3rd, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その16)

アキュフェーズのブースに入ったとき、
スタッフの人が「少々お待ちください、スピーカーを変えますから」といっていた。

それまでのB&WからヤマハのNS5000へと接続がされるところだった。
ヤマハのブースで、アキュフェーズのセパレートアンプが使われることは、
前もってわかっていたのだから、
アキュフェーズのブースでNS5000があることは予想できたはずなのに、
まったく思っていなかったから、おっ、と思ってしまった。

アキュフェーズのブースには、B&W、ヤマハのほかにTADのスピーカーシステムもあった。
NS5000はふたつのスピーカーにはさまれるかっこうで設置してあった。
条件的には良くない面もあるけれど、
ヤマハのブースでNS5000を聴く前に、アキュフェーズのブースで聴けるのは参考になる。

アキュフェーズのブースは人が、いつも多い。
この時もそうだった。たまたま最前列の端の席が空いた。
そこで聴いた。

それまで鳴らされていたB&Wの音を聴いていればよかったけれど、
いきなりNS5000の音が鳴ってきた。

昨年のヤマハのブースでは、ヤマハのCDプレーヤーとプリメインアンプで鳴らされていた。
アキュフェーズのブースでは、それらよりももっとグレードが上のCDプレーヤーとアンプである。

アキュフェーズのブースで二枚のCDが鳴らされたのを聴いて、出た。
そのあと順にブースをまわって、上のフロアーに移動。ヤマハのブースへ行く。

今年のヤマハは、ヤマハのプリメインアンプで鳴らすが、
メインは他社製のアンプとの組合せである。
もしかするとヤマハはNS5000の発売にあわせて、
セパレートアンプの試作機を出してくるのかも……、と期待もあったが、それはなかった。

私がヤマハのブースに入ったとき、ヤマハの組合せで鳴っていた。
すぐにアキュフェーズの組合せになった。

Date: 10月 1st, 2016
Cate: ケーブル, ショウ雑感

ケーブル考(ショウ雑感・その2)

インターナショナルオーディオショウでのテクニクスのブース。
SL1200Gについての説明と音出しが行われていた。

SL1200Gは電源コードと信号ケーブルを交換できる。
もちろん製品にはどちらも同梱されている。

が、この日の音出しは、説明もされていたが、
電源コードはアキュフェーズ、信号ケーブルはゾノトーンのモノを使っていた。

話に聞けば、テクニクスの試聴室でも信号ケーブルはゾノトーンとのこと。
いわばテクニクスにとって、信号ケーブルはゾノトーンが標準といえる。

だからそのケーブルを、インターナショナルオーディオショウでの音出しでも使う。
そういう理解もできるわけだが、
それではなんのために信号ケーブルと電源コードを同梱しているのか。

SL1200Gは330,000円(税抜き)するアナログプレーヤーである。
このクラスのモノを買う人が、なんのケーブルも持っていないとは考えられない。
ならばSL1200Gは、最初から信号ケーブルも電源コードもなしでもいいという考えもできる。

それでもテクニクスはケーブルをつけている。
どんなグレードのモノなのかはしらないが、
つけておけばいい、という考えによるモノではない、と思う。

あまりにも安っぽいモノを、330,000円のモノにつけるだろうか。
きちんとしたケーブルがついてくるのではないだろうか。
だとしたら、それはSL1200Gにとって、
標準といけえる信号ケーブルと電源コードといえるわけである。

でも、それらのケーブルを使ったSL1200Gの音を、オーディオショウで聴かせない。
テクニクスの試聴室においても、そうであろう。

ここで井上先生の言葉を憶いだす。