Archive for category ショウ雑感

Date: 7月 11th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その11)

オーディオショウに出展するメーカー、輸入元が、
スピーカーを必ずしも取り扱っているとは限らない。

スピーカーを開発していないメーカー、
輸入しているブランドにスピーカーがない輸入元がある。

そういう出展社は、他社製、もくしは他社が輸入しているスピーカーを借りてくることになる。

ずっと以前だと、JBLのスタジオモニターが、
いくつかの出展社のブースで鳴っていた。

いつのころからかJBLから、それはB&Wの800シリーズへとうつり変っていった。
数年前まで、ここもB&W、あそこもB&Wのスピーカーという感じだった。

今年のOTOTENでは、また流れが変りつつあるのか、と思った。
フォーカルのスピーカーが、ここのブース、あそこのブースでも鳴っていたからだ。

全ブースに入ったわけでもないし、
それぞれのブースのスピーカーが何だったかの目もしていたわけでもない、
フォーカルのスピーカーが、どことどこのブースで鳴っていたのかも数えていない。

それでもフォーカルのスピーカーをよく見たな、という印象が残っている。
今秋のインターナショナルオーディオショウでは、どうなのか、
ちょっと関心がある。

Date: 7月 1st, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その10)

OTOTENでもインターナショナルオーディオショウでも、
各ブースの入口の側にはテーブルがあり、
そこにはカタログ、ブースによってはアメが置いてある。

今年のOTOTENでのソニーのブースの、そのテーブルにあったのは、
ウォークマンだった。
初代(TPS-L2)と二代目(WM2)があった。

どちらも約四十年前の製品、
しかも持ち運ぶ製品にも関らず、そうとうに程度のいいモノだった。

ソニーで保管していたものなのだろうか。
そんな感じのする二台のウォークマンだった。

20代くらいの来場者が、ちょっとばかり興奮気味に、ソニーのスタッフに、
写真、撮っていいですか、ときいていた。

彼の年代にとって、実機を見るのも触るのも初めてなのかもしれない。
しかも新品同様といえるウォークマンである。

興奮気味なのも無理ない。

WM2の方にはテープも入っていて、再生状態だった。
おそらくソニーの関係者と思われる女性(30前後か)が、
スタッフの男性に、聴いていい? と訊ねていた。

ヘッドフォンで聴きながら、「80年代の音ですね」と感想を述べていた。

そうか、80年代の音なのか、と私は、そのフレーズをくり返していた。

TPS-L2は1979年、WM2は1981年発売だから、
WM2の音を聴いて「80年代の音ですね」は間違ってはいない。

それでも、30前後に見える女性が、
何をもってして「80年代の音ですね」といった、その理由は知りたいところ。

Date: 6月 30th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その9)

今年のOTOTENに、あれっ? と感じたことがある。
これまでのOTOTENでは見かけなかっただけに、よけいにそう感じた。

ちょうど昼ごろ、出展社のスタッフの人たちが、
廊下のベンチで弁当を食べている姿を、数箇所でみかけた。

こういう展示では昼食をとるのはけっこう難しい。
時間的余裕もないし、
国際フォーラムにも飲食店はあるけれど、
そういう店でゆっくり食事をとることは難しい。

弁当で済ますという人が多いはずだ。
けれど、いままでは、ベンチで食事をしている人をみかけたことはなかった。

なぜ、今年は? と思う。
憶測にすぎないが、
おそらく出展社のスタッフの人たちが、
休憩や食事をとるためのスペースが用意されていなかったのではないだろうか。

国産フォーラムには、そのためのスペースがないはずはない。
けれどスタッフの人たちが、廊下のベンチで、大急ぎで弁当を食べているということは、
そのためのスペースを、日本オーディオ協会の人たち専用にしていたのだはないのか。

どこかに休憩や食事のためのスペースが用意されているならば、
誰だって、そこで食事をするはずだ。

食事をしているところを不特定多数の人に見られたい、なんて思っている人は、
皆無にちかいだろう。

それでも数人のスタッフの方たちが、別々のベンチで食べていた。
私は、この人たちを責めるきはまったくない。
運営側の問題なのではないだろうか。

Date: 6月 30th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その8)

皆がわかっていることなのではないのか、と(その7)の最後に書いた。

この、皆がわかっていることではないのか、は、
5月24日に小池百合子都知事が定例記者会見で発表したかぶる傘も、まったくそうだろう。

東京オリンピックの暑さ対策と一つであるかぶる傘は、
どうみても滑稽でしかない。
あれをかっこいい、と思う人はいるのか。

あれを考えた人は、いったいどんな人なのだろうか、
そのことにも私は興味がある。

少なくとも会議にかけられている、と思う。
いくらなんでも小池都知事の独断だけで決ったとは思えない。

誰一人として、かぶる傘は滑稽だ、と思わなかったのか。
思っていたのではないのか、滑稽だとわかっていたのではないのか。
でも、誰も何もいわなかった──。

定例記者会見でかぶっていた人の表情は、
何かいいたそうでもあった。

皆がわかっていることなのではないのか、
でも誰も何もいわなかった。
その結果が、あのかぶる傘のような気がしてならない。

Date: 6月 29th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その7)

オーディオの世界に若い人を──、
というのが、今年のOTOTENのテーマの一つであり、
例えばオンキョーとパイオニアの合同ブースは、
「ガールズ&パンツァー」のためだけのブースであった。

「ガールズ&パンツァー」は、いま人気のアニメということぐらいは知っているし、
「ガルパン」と略して呼ばれているぐらいまでは知っている程度で、一度も見たことはない。

「ガールズ&パンツァー」について何かいいたいのではなく、
この「ガールズ&パンツァー」一色といえる展示は、
今年のOTOTENのテーマに添うものなのだろう。

でも成功していた、といえるのかは微妙な感じだった。
私が、このブースに入った時、椅子はほぼ埋まっていた。
人は大勢集まっていた。

けれど若い人が多かったのかといえば、そうではなかった。
たまたま私が入った時がそうだったのかもしれないし、
もしかするとずっとそうだったのかもしれない。

パッと見渡した感じでは、中年以降の方が多かった。
したりげに、こういう企画をしたからといって……、なんてことはいいたくない。

いろんな試みをやるのはいい。
でも会場の国際フォーラムに若い人が入ってこないかぎり、
それぞれのブースで、どういう企画(試み)をやったところで、
若い人のほうが多かった、ということにはなかなかなりにくいのは、
皆がわかっていることなのではないのか。

Date: 6月 29th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その6)

私はふだんカバンを持ち歩かない。
なので、オーディオショウに行っても、カタログをもらうことはない。
持って帰るのを面倒だ、と思う男だからだ。

でもESD ACOUSTICのカタログだけはもらってきた。
帰りの電車で読んでいた。

日本のオーディオメーカーのカタログとはずいぶん違う。
全体的におおらかな印象のカタログである。
いそいで日本語のカタログを作ったのだろうか。

ESD ACOUSTICの部費すでは、お茶も淹れていた。
スタッフも、みな中国の人たちだったようだ。

大型システムということもあるのだろうが、
椅子の設置(スピーカーとの距離のとりかた)にしても、
贅沢な、というか、おおらかな、というか、
日本の出展社とは、ここも違っていた。

ESD ACOUSTICは、これからどうやって売っていくのか。
どこか日本の輸入元と契約するのか、
日本支社をつくって、自分たちで売っていくのか。

製品が、これからどう変っていくのかも楽しみだが、
どうやって日本で商売をしていくのかも、私は興味がある。

とにかく私はESD ACOUSTICの存在を面白い、と思っている。
こういう面白がれるメーカーが、いま日本のメーカーにあるだろうか。

いやいや、日本のオーディオメーカーは、そういう時代はとっくに通りすぎた──、
そういう声もきこえてきそうだが、
それで若い世代を、オーディオの世界に呼べるだろうか、とおもう。

Date: 6月 29th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その5)

ESD ACOUSTICのシステムは、
ハニワオーディオのシステムをさらに大がかりにした、ともいえる。
ちょうど中国と日本、国の広さが、そのままシステムの規模に当てはまるような感じでもある。

オールホーンの5ウェイシステムで、ユニットは励磁型である。
これだけで拒否反応を示す人もいるだろうし、
中国のメーカーということでも拒否反応、もしくは無視する人もいるかもしれない。

でも、日本のメーカーで、これだけのシステムを開発するところはあるだろうか。
そんなの開発費の無駄──、
そんないいわけをいってしまっているかもしれない。

ESD ACOUSTICは、2017年にできたメーカーだ。
まだ若いメーカーだ。

ハニワオーディオと同じような道を、もしかすると歩んでいくのかもしれないが、
このままさらに突き進んでいくのかもしれない。

ESD ACOUSTICのブースに入ったのは、13時過ぎだった。
その後、ほかのブースをまわって、15時過ぎにもう一度入った。

鳴っていた音は、二回目のほうがこなれていたし、鳴りもよくなっていた。
そうとうに大がかりなシステムだけに、どこがどうとははっきりしたことは何もいえないが、
全体的に、電源を入れても目覚めの遅いシステムのような気がする。

13時と15時のあいだにまわったブースに、ビクターがある。
ウッドコーンの8cm口径のフルレンジスピーカーを鳴らしていた。

ウッドコーンの製品化は大変だったはずだ。
一度中止になった開発を再開しての実用化である。

だから、ビクターのその姿勢に対して否定的、批判的な気持はまったくない。
それでも、私はSX1000 Labや、ME1000、MC-L1000など、
これらの製品を開発してきたビクターを知っている。

それからすると、一抹の寂しさも感じるのだが、
それ以上にESD ACOUSTICの熱量をすぐそばで体感したあとでは、
日本のオーディオ業界は老いていくだけなのか、とつい思ってしまう。

Date: 6月 29th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その4)

今日から二日間開催のOTOTENに行ってきた。

東京は雨模様。
そのためなのか来場者は、多いとは感じなかった。
けれどちいさな子供をつれたお母さんが、
とあるブースで、子供を膝にのせて聴いている姿が印象に残っているし、
このお母さんだけでなく、今年のOTOTENは、子供連れの家族で来場している人を二組ほどみかけた。

これまでインターナショナルオーディオショウでもOTOTENでも見かけなかっただけに、
この人たちが来年以降も来てくれるのかどうか、知りたいところである。

今回のOTOTENで強い印象のブースといえば、ESD ACOUSTICである。

ガラス棟のG502とG510を使っている。
会場の国際フォーラムに行ったことのある人ならば、
インターナショナルオーディオショウで、どこが使っているかをいえばすぐにわかるはず。
G502とG510は、ガラス棟でもっとも広いスペースである。

ESD ACOUSTICがどんなオーディオ機器を鳴らしていたのかは、
AV Watchの記事、PHILE WEBの記事をご覧いただきたい。

この時代に、こういうスピーカーを開発するのか、
スピーカーだけでなく、アンプもCDプレーヤーも、システム一式揃っている。

鳴っていた音は、欠点を指摘しようと思えばいくつもできる。
セッティングも、もっともっときちんとやれば、と思わせるレベルである。

それでもこれだけのシステムをつくり上げた熱量は、素直に感心する。

日本のメーカーでいえば、以前のハニワオーディオが、これに近かった、といえなくもない。
ハニワオーディオはOTOTENに出展している。

けれど以前の大型スピーカー、システムではなく、
小型のスピーカーとシステムで、わが道を行くともいえる音出しを、今年もやっていた。

Date: 6月 8th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その3)

OTOTENが、今月末に開催される。

日本オーディオ協会のサイトにOTOTENのページが公開されいてる。
URL(https://www.jas-audio.or.jp/audiofair/)を見て、ちょっと嬉しくなった。
URLの最後、ototenではなくaudiofair(オーディオフェア)になっているからだ。

OTOTENのイベント/セミナーのページを見ると、さらに嬉しくなる。

いままでインターナショナルオーディオショウのほうが、
OTOTENよりも上だという印象が、私のなかにはあった。

けれど、今年はOTOTENは充実しているように感じる。
実際のところ、行ってみないことにはなんともいえないが、
それでもお台場でやっていたころは、ずっと充実している、といえる。

私がいちばん楽しみにしているのが、
ガラス棟G701で、
6月29日(15:30~16:30)と30日(12:00~13:00)に行われるMQAのイベントだ。

ボブ・スチュアート氏が来日しての内容だ。
これだけで今年のOTOTENは、とても楽しみである。

Date: 4月 28th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その2)

(その1)を書いたあとにfacebookを眺めていたら、
初日にヘッドフォン祭にいかれたMさんの投稿が目に留った。

Mさんは、すごい熱気を感じた、と書かれていた。
二日目(今日)に行かれたMさんの知人と、Mさんとでは話が噛み合わなかったらしい。

昨日と今日では、そんなに会場の雰囲気が違っていたのか……、と思うとともに、
初日に熱気があるのは、即売会が理由のひとつのような気もする。

Mさんの投稿を読むと、昨日は海外からの人も多かったそうだし、
制服姿の高校生、それに出展社と来場者の女子率など、いい感じだったそうだ。
確かに、今日とはかなり違っている。

なので即売会だけが理由ではないのはわかっていても、
即売会だけを目当てに来ている人が相当数いるということなのか──、と思う。

欲しいモノを確実に手に入れたければ初日に行くしかない。
即売会には行列が出来る、ときいている。

今日も即売会はやっていた。
目ぼしいモノは、昨日売れてしまっていたのだろう(即売会は覗いていない)。

ヘッドフォン祭の主催社がどこかを考えれば、即売会をやめるべきだ、とはいえない。
けれど即売会が集客の目玉になったままでは、ヘッドフォン祭の先行きは明るいとはいえないはずだ。

Date: 4月 28th, 2019
Cate: ショウ雑感

2019年ショウ雑感(その1)

今日(4月28日)、ヘッドフォン祭に行ってきた。
今回は十連休というゴールデンウィークと重なっていたこともあるのだろうか、
これまでよりも来場者が少なくなっているように感じた。

ある出展社の方と話したけれど、やはり少なくなっているようだった。
この少なさ(といってもがらがらだったわけではない)は、
ほんとうに連休の影響なのだろうか。

ヘッドフォン祭の会場近くでは、オクトーバーフェストがやっていた。
こちらは人であふれていた。
連休中なのに……、と思うほどに人が集まっていた。

そのあとでのヘッドフォン祭だっただけに、よけいに連休のせいなのだろうか、と思う。
それに感覚的なことでしかないが、
これまでのヘッドフォン祭にあった独特の熱気みたいなものが薄れたように感じた。

この独特な熱気みたいなものは、いい意味も悪い意味も含んでのことなのだが、
それでも熱気みたいなものが薄れて感じたことが、
来場者が少なくなっていることよりも、これから先深刻になっていくのかもしれない。

私が話した出展社のかたは、緊張感が薄れてきている、ともいわれた。
別の出展社の方は、ヘッドフォン本体、アンプなどの価格の上昇が、
これから影響してくれるのではないか──、そんなことを話された。

ある出展社は出展を取りやめている。
理由はわからない。
もしかすると……、と思い浮ぶことはある。

ピークは終ったのかもしれない。
つまりブームは終ろうとしているのかもしれない。

Date: 12月 5th, 2018
Cate: ショウ雑感

2018年ショウ雑感(その25)

オーディオはかっこいい、と思われること。
それが大事だと書いてから思ったのは、
いまの時代、かっこいいは、昔ほど、その輝きを失っているのか、とも考えてしまう。

スーパーカーと呼ばれるクルマが走っているのをみれば、
かっこいい、と感じる。

大阪ハイエンドオーディオショウの会場を出て、しばらく歩いていたら、
ランボルギーニのアヴェンタドール(黄色)が走っていった。

東京にいても、アヴェンタドールが走っているところは、なかなかお目にかかれない。
かっこいいな、と目で追っていた。

若者のクルマ離れがいわれている。
その理由について、あれこれいわれているようだ。

どうしてクルマ離れなのか、
別にクルマ離れに限らず、若者の○○離れは話題になっている。

それは、かっこいいの価値が薄れてきているのかも──、と私は思う。

Date: 12月 3rd, 2018
Cate: ショウ雑感

2018年ショウ雑感(補足・来年のこと)

ノアはトーレンス、ハーベス、マイケルソン&オースチンの輸入元であった。
その後、カウンターポイントを扱うようになり、
1980年代に入り、アークという子会社をつくり、
そこでバンデンハルやH&Sを取り扱っていた。

ノアはNoah、アークはArkである。
つまりNoah’s Ark(ノアの方舟)である。

そういうおもいが込められている社名である。

Date: 12月 3rd, 2018
Cate: ショウ雑感

2018年ショウ雑感(余談・来年のこと)

別項「2018年をふりかえって」を書き始めたくらいだから、
もう年内に驚くようなこと、驚くような新製品は登場しないと思っていた。

さきほど知った、ノアとアークジョイアの完全子会社のニュース
驚かない人もイルだろうけど、私は驚いた。

驚くとともに、ふりかえってみれば、なんとなく思いあたることがまったくなかったわけでもない。
それでも、あくまでもこのニュースを知ったうえでふりかえってみて、である。

発表されていることからは、全株式を取得しての完全子会社にした以上のことはわからないけれど、
来年のインターナショナルオーディオショウのノアとアークジョイアのブースは、
完実電気との協同のブースとなるのだろうか。

それとも完実電気が輸入元となっているブランドのいくつかが、
ノアもしくはアークジョイアに移り、インターナショナルオーディオショウで聴けるようになるのか。

そういったことはいまのところまったくわからないが、
2019年のインターナショナルオーディオショウでは、なんらかの変化はあるはず。
おもしろい変化がおこるのではないか、と期待している。

Date: 11月 26th, 2018
Cate: ショウ雑感

2018年ショウ雑感(その24)

音楽が好きな人に、オーディオに興味・関心をもってもらうには、どうしたらいいのかについては、
私がステレオサウンドにいたころからいわれ続けているし、
おそらく、そのずっと前から、そうだったのだろう。

人によって、違う。
ほどほどの価格でもいい音で聴いてもらうことが大切、という人もいれば、
正反対の、価格は無視して、とにかくいま考えられる最高の音を聴いてもらうのがいい──、
そういう意見もある。

私は、「五味オーディオ教室」で、この世界に入ってきたわけだから、
どこかで、すごい音、いい音を聴いて──、というわけではない。

もう、このことに関しては、人それぞれなのだろう。

ただそれでも、ひとつだけいえることはある。
オーディオはかっこいい、と思わせることだ。

ところが、いまはどうだろう。
ひとつ前に書いたような人が、オーディオショウの会場にいる。
それを、かっこいい、と思う人がいるだろうか。

こんな人のことは、どうでもいいわけで、
オーディオ評論家を、かっこいいと感じている人が、はたしているのか、と思う。

先日も、そういう話になった。
それ以前にも、別の人と、同じようなことを話している。
twitterでは、昔のオーディオ評論家はかっこよかった、というツイートをみかけたこともある。

たしかに、そういう時代があった。
そういう時代を、私は知っている。
私だけではない、そういう時代を知っている人は、まだまだ大勢いる。

別項「オーディオ評論をどう読むか(その2)」で、太陽と月の輝きの違いについて書いた。

月は光を自ら発することはできない。
私が、かっこいいと感じるかどうかは、光を発することができるかどうかだ。