Archive for category ショウ雑感

Date: 6月 25th, 2026
Cate: ショウ雑感

2026年ショウ雑感(その7)

その5)に、コメントがあった。
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その通りだと思います。なによりも若い人の多さに驚きました。まだまだ、オーディオは終わらないと確信しました。オーディオが衰退しないためには、年寄りの金持ちよりも若い人に関心をもってもらう必要があり、そういう点で、素晴らしいイベントでしたね。うれしかったです。
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私と同じように感じられた人がいる。
OTOTENは、いい方向に進んでいるからこそ、気になったことも書いておく。

いくつかのブースではオーディオ評論家と呼ばれている人たちの時間帯がある。
その全てを見たわけではないが、私が見たいくつかのブースでは、オーディオ評論家の覇気の無さが気になった。

インターナショナルオーディオショウでは、来場者の平均年齢も高いためなのか、さほど気にならなかったけれど、
今年のOTOTENのように若い人が多く、活気が感じられるようになると、相対的に、オーディオ評論家の高齢ぶりが目立つようになるのか。

ティアックのブースで、若いスタッフの話ぶりを見た後だけに余計に、オーディオ評論家(高齢者)のぼそぼそした口調や、その他のことが気になる。

全てのオーディオ評論家がそうだったとはいわないし、思いたくもないが、残念なことに私が見た数人のオーディオ評論家(高齢者)は、そんな感じでしかなかった。

Date: 6月 23rd, 2026
Cate: ショウ雑感

2026年ショウ雑感(その6)

今年のOTOTENで私が一番驚いたのは、IMAXのブースでのIMAX Enhanced対応ディスプレイだった。

そういえば青海の時もNHKのブースでの8Kのデモストレーションに一番驚いたことを思い出す。

100インチを超える大型スクリーンよりも、私はもっと気軽に見る気になるディスプレイの方を好ましく感じる。

今回のOTOTENで見たIMAX Enhanced対応ディスプレイは、このサイズで済むのか、と思ったし、それ以上にここまで見えるのか(表示できるのか)という驚きだった。

映画館でのIMAXも楽しいけれど、IMAX Enhanced対応ディスプレイでのIMAXは、少し違う楽しみ方を与えてくれそうだ。

Date: 6月 23rd, 2026
Cate: ショウ雑感
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2026年ショウ雑感(その5)

今から十年ほど前は、青海で開催されていて、オーディオ・ホームシアター展といっていた。
晴海でのオーディオフェアを知る(体験している)者からすると、廃れてきたなぁ……と感じられた。

これから先もこの場所でやるとしても、いつまで続けられるのか……とも思っていた。

青海から現在の国際フォーラムに移りOTOTENとなった。そして新型コロナ禍で2020年と2021年は開催されず。

コロナ禍あけからOTOTENは変ってきたようだ。昨年も感じたことだが、若い人の来場者が多く、活気がある。
今年は昨年以上に感じられた。いいことだと思っている。

長いことオーディオをやっていて、いわゆるハイエンドオーディオ機器を所有している人からは、中途半端だとか、本格的なハイエンドオーディオを聴かせるべき、といった声があるようだが、そうだろうか。

秋にはインターナショナルオーディオショウがある。OTOTENはOTOTENの、インターナショナルオーディオショウはインターナショナルオーディオショウの楽しみ方があった方がいいわけで、
OTOTENはこのまま進んでほしい。

Date: 6月 22nd, 2026
Cate: ショウ雑感

2026年ショウ雑感(その4)

書店にいま並んでいるステレオ 7月号に「音大生オーディオ体験プロジェクト 第二回 ティアック試聴室で広がるコンポーネントの世界」という記事がある。

OTOTENでのティアックのブースで私が聴いていたのは、この記事の内容そのものであった。
どんな内容だったのかはステレオ 7月号を読んでほしい。

この記事、ティアックのブースでの内容、そんなこと知っている、という人はけっこういるだろうし、私もそこでの音の変化は、いろいろなところで体験しているから、目新しい発見があったわけではない。

けれど、そういったことは長年オーディオをやってきた人にとってはそうであっても、オーディオに関心を持ち始めてばかりの人にとっては、そうではない。

ティアックのブースでのいくつかの比較試聴は、音が良くなるとはこういうことなのかを実感できただろうし、コンポーネントの面白さも、きちんと伝えていた。

真面目なことを堅苦しくならずに、ティアックのスタッフの人たちはやっていた。

Date: 6月 20th, 2026
Cate: ショウ雑感

2026年ショウ雑感(その3)

今日(6月20日)、OTOTENに行ってきた。七時間弱、会場にいた。それでも全てのブースの音を聴くことは無理で、
さらにOTOTENでは一つのブースを複数の会社で使うところもあるため、聴きたいモノだけ絞っても、
七時間程度では、聴いていないブースもあるし、聴いていない音の方が多い。

そんな中で、今年、好印象だったのはティアックだった。
まず七階に行き、それこら下の階を順番にまわっていこう、それだけは決めていた。

六階についてまず右に向かった。最初のブースG605は「今いっぱいなんです」と断られたので、隣のブースへ。ここがティアックだった。

ドアが開いてて音楽が聴こえてくる。スタートレックが鳴っていた。それで入ったようなものだ。

鳴っていたスピーカーは、クリプシュのFORTE IVだった。
アンプその他はティアックの比較的小型のシリーズ。

実を言うと、これまでOTOTENでのティアックのブースは素通りしていた。なのでティアックが扱うようになってからのクリプシュを聴くのは、今回が初めて。

さほど高くないことは知っていたが、価格を調べて「安い」と思った。

ティアックのブースでは、高価なケーブルは一切使われていなかった。高価なアクセサリーの類もなかった。安価なケーブルが使われていただけだった。

今回のシステムの、ケーブルを含めたトータル金額は高価なケーブルよりも安かったりする。このことで好印象だったわけではない。

若いスタッフの方による進行が良かったからだ。

Date: 6月 19th, 2026
Cate: ショウ雑感

2026年ショウ雑感(その2)

今日(6月19日)から開催のOTOTEN。
例年通りだと土曜日と日曜日の二日間なのだが、今年は金曜日をプレミアムデーとして、初の有料日を設けている。

有料となれば、入場者は無料の時よりも減るだろうし、そのことによって、じっくりと試聴の機会が得られるのは、誰もがわかっていたことであり、有料開催を望む人もいた。

どのくらいプレミアムデーに、人は集まったのか。がらがらだとゆっくり聴けるといえばそうなのだが、会場の熱気は薄れるだろう。
ほどほどに集まってくれればいいのだが、実際のところ、どうだったのか。

出展社の立場としても、これまでの二日間の開催よりも肉体的な負担は減るように思う。
これまで通りだと金曜日に搬入、設置して、日曜日の夕方には搬出作業が待っている。

これから先、どうなるのかは今のところなんともいえないが、今年のやり方が定着していくのもいいように感じている。

Date: 6月 14th, 2026
Cate: ショウ雑感

2026年ショウ雑感(その1)

今週末はOTOTEN。

OTOTENで思い出すのは、2019年に出展していたESD ACOUSTICのことだ。

2017年創業のESD ACOUSTICは、中国のオーディオメーカーで、励磁型型のホーン型スピーカーシステムを鳴らしていた。

2019年ショウ雑感で触れているように、その時点では完成度はまだまだとというしかなかったが、これだけのモノをつくる意気込みは、いまの日本のオーディオメーカーにできるだろうか……、と思った。

2020年のOTOTENでの出展を期待していたが、新型コロナ禍でOTOTENそのものが開催されず、
その後、日本でESD ACOUSTICを扱うところは現れなかった。

ESD ACOUSTICは、先ほど開催されたウィーンでのオーディオショウに出展していた。あいかわらず励磁型のホーン型スピーカーでシステムを構成している。

ESD ACOUSTICがどんなふうに変っていっているのかは聴いてみたいけれど、今年のOTOTENにも出展しない。
400万ドルほどするらしいから、日本市場は眼中にないのかもしれない。

Date: 11月 20th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その20)

オーディオショウやオーディオ店に頻繁に行き、いろいろな音を聴くことは、
その人の音の聴き方の幅を広げていくのだろうか。

広がっていく人もいるし、まったくそうでない人もいる──、としか言えない。

結局、聴いた数(経験とはあえて書かない)と、音の聴き方の広がりには、比例関係はあってないようなものだろう。

オーディオの雑談をしていると、あゝ、この人は音の聴き方の幅が狭いな、広げようとも思っていないんだろうな、と感じることがある。

オーディオは趣味だから、それでいいだろう。
そんな返事がかえってくることがわかっているから、そんな指摘はしない。

Date: 11月 18th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その19)

インターナショナルオーディオショウが終っても、東京でも大阪でも各地で、オーディオショウが開催されている。
販売店主催のショウも、ずいぶん増えた。

インターナショナルオーディオショウの規模がいちばん大きくても、聴くことができないブランド、製品はけっこうな数になる。

インターナショナルオーディオショウで聴けないモノが、別の所でのショウでは聴けたりする。
いいことだと思う。

全てのオーディオショウとまでいなくても、けっこうな数のオーディオショウに足を運ぶ人はいる。
そうやって、いろんなオーディオ機器に触れ、音を聴く。
けっこうなことだ。

別項で書いているが、オーディオ店、オーディオショウで聴いたオーディオ機器の数をやたら誇る人がいる。

数を聴くことが悪いとは言わないが、それでもオーディオ店やショウで聴ける音は、
あくまでも参考程度に留めておくべきで、そこでの音で評価は、まずできないと思っていた方がいい。

もちろん必ずしも全てがそうだと言わない。
惚れ込める音との出逢いは、それがたとえあまり良くない状態で鳴っていたとしても、
何か感じるものがあるからだ。

2002年のインターナショナルオーディオショウ、タイムロードのブースで鳴っていたジャーマン・フィジックスの音が、
私には、まさしくその音だった。

そんな例もあるが、それでも、そこで聴けた音は、
その製品そのものの音というよりも、
そのブースの鳴らし手の音(実力、感性、情熱)を聴いていると思って、間違いない。

だから、今回のショウでは、これだけの数のオーディオ機器の音を聴いた──は、ほとんど意味を持たない。

ステレオサウンド 97号に海外メーカーのスタッフのインタヴュー記事が載っている。
マイクロメガのダニエル・シャーのインタヴューがある。
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最近はよくリファレンスシステムについて訊ねられますが、私はこれを公開することで、オーディオファイルが誤解することを危惧しますね。というのは、それぞれのイクイップメントには長所と短所があり、それらすべてをよく理解できているものが、リファレンスとして、サウンドデザインに使用できるのです。かりに、私がこのメーカーのこれをリファレンスにしていると言ったら、オーディオファイルによってはこれが最高なのかと早とちりしてしまうかもしれないし、またある人はこんな機器を使っているのかと蔑み、私の製品を理解しようとはしないでしょう。このような状況が考えられますから公表したくありません。
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ここで述べられている危惧とはまったく同じとは言えないものの、深いところでは同じ危惧と言える。

Date: 11月 8th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その18)

今年のインターナショナルオーディオショウは初日の午後だけだったので、回れなかったブースの方が多い。

別項「インターナショナルオーディオショウの音」で取り上げたエソテリックのブースには行けなかった。

それからフランコ・セルブリンのKtêmaの項で触れているアーク・ジョイアのブースも行けなかった。

この二つのブースの今年の音は、どうだったのだろうか。

インターナショナルオーディオショウは三日間の開催なのだが、じっくりそれぞれのブースの音を聴いていこうとすると、
開催期間があと二日長ければ、と思う。

インターナショナルオーディオショウなんて、半日で回れるとか、
それ以上長くいる価値はない、とか、そんなことを言う人は昔からいる。
おそらく今年もいただろう。

そんな人たちは、オーディオショウを楽しもうと思わないのか。

こんなことを書くと、どこもまともな音で鳴っていないし、
あんなに人がいる環境で聴いても音の評価はできない、という声が返ってくる。
一方では、音はほんの十秒ほど聴けばわかるから、長居する必要はない、と言う人もいる。
オーディオ評論家の話なんて面白くない、せっかく海外からメーカーの人が来ているのだから、
その人たちの話を聞きたい──、
そういう声があるのは知っている。

ひどい音で鳴っているブースはある。それでも、なんらかの音の片鱗は聴きとれるものだ。

行くだけ無意味無価値と言う人は、自らが無意味無価値にしているだけでしかない。

Date: 11月 7th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その17)

インターナショナルオーディオショウで聴けたdCSのVarèse
の音は、いろんなことを考えさせるし、
これまで読んできた文章もいくつかが頭に浮かんでくる。

瀬川先生はステレオサウンド 45号のスピーカー特集で、タンノイのArdenについて書かれている。
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たとえばKEFの105のあとでこれを鳴らすと、全域での音の自然さで105に一歩譲る反面、中低域の腰の強い、音像のしっかりした表現は、タンノイの音を「実」とすればKEFは「虚」とでも口走りたくなるような味の濃さで満足させる。いわゆる誇張のない自然さでなく、作られた自然さ、とでもいうべきなのだろうが、その完成度の高さゆえに音に説得力が生じる。
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Varèseの音は、おそらく誰が聴いても誇張のない自然と感じるだろう。作られた自然さと感じる人は、いるだろうか。

この瀬川先生のArdenの試聴記を読んで、作られた自然さなんて、そもそもおかしいだろう、と思う人はいると断言してもいい。

でも、私は高校生だった時、すんなり受け入れて読んでいた。
そして、Varèseの音を聴いた後思うのは、美しいのはどちらか、なのか。

そんなの誇張のない自然さに決まっている──。本当にそうだろうか。
Varèseは、完璧に、はっきりと近づきつつある。でも、その音は美しいのか。
完璧に近づいているという意味で、綺麗な音とは思う。それでも、美しい音なのか、という疑問は残る。

インターナショナルオーディオショウという環境で、たった一曲だけしか聴いていないので、ここまでしか書けないが、同時に五味先生の文章も思い出していた。
     *
今おもえば、タンノイのほんとうの音を聴き出すまでに私は十年余をついやしている。タンノイの音というのがわるいなら《一つのスピーカーの出す音の美しさ》と言い代えてもよい。
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美しい音と綺麗な音。
五味先生は、《タンノイのほんとうの音を聴き出すまで》と書かれている。

このことは別項で書いていく。

Date: 10月 26th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その16)

dCSのVarèseは、どうだったのかというと、ありきたりになるが凄かった。

CDトランスポートを加えると全体で六筐体。縦型のラックに収められているのを見て、
壮観だな、と思うか、なんと大袈裟な、と思うか。音を聴くまでは、人それぞれだっただろうが、
その音を聴いてしまうと、この規模があっての音なのか、と納得するはず。

土方久明氏の選曲は、ケルテス指揮ウィーンフィルハーモニーによる「新世界より」。
古い録音なのだが、見事だった。

聴いていて、五味先生のことを思い出していた。
ステレオサウンド 47号から始まった「続・五味オーディオ巡礼」での南口重治氏の4350Aの音について書かれていたことを思い出していた。
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 プリはテクニクスA2、パワーアンプの高域はSAEからテクニクスA1にかえられていたが、それだけでこうも音は変わるのか? 信じ難い程のそれはスケールの大きな、しかもディテールでどんな弱音ももやつかせぬ、澄みとおって音色に重厚さのある凄い迫力のソノリティに一変していた。私は感嘆し降参した。
 ずいぶんこれまで、いろいろオーディオ愛好家の音を聴いてきたが、心底、参ったと思ったことはない。どこのオートグラフも拙宅のように鳴ったためしはない。併しテクニクスA1とスレッショールド800で鳴らされたJBL4350のフルメンバーのオケの迫力、気味わるい程な大音量を秘めたピアニシモはついに我が家で聞くことのかなわぬスリリングな迫真力を有っていた。ショルティ盤でマーラーの〝復活〟、アンセルメがスイスロマンドを振ったサンサーンスの第三番をつづけて聴いたが、とりわけ後者の、低音をブーストせず朗々とひびくオルガンペダルの重低音には、もう脱帽するほかはなかった。こんなオルガンはコンクリート・ホーンの高城重躬邸でも耳にしたことがない。
 小編成のチャンバー・オーケストラなら、あらためて聴きなおしたゴールド・タンノイのオートグラフでも遜色ないホール感とアンサンブルの美はきかせてくれる。だが大編成のそれもフォルテッシモでは、オートグラフの音など混変調をもったオモチャの合奏である。それほど、迫力がちがう。
     *
さらに五味先生は《仮りに私が指揮を勉強する人間なら、何を措いてもこの再生装置を入手する必要がある、と本気で考えていたことを告白する。》
とまで書かれている。

五味先生が南口氏の音を聴いての衝撃は、これと同じか、きわめて近いのでは──、
そんなふうに思いながらも、では昂奮していたのかというと、割と冷静だった。

Date: 10月 19th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その15)

結局、今年のインターナショナルオーディオショウは17日しか行けなかった。
18日も予定していたのだが、膝の調子が芳しくなくて休養を優先した。
今日(19日)は用事があったので無理。

初日の午後だけ。しかも今井商事のブースに二時間ほどいたので、すべてのブースどころか、わずかなブースのみしか回れなかった。

それでも是枝重治氏と話す機会があったし、私にとってはけっこう有意義なショウだった。

タクトシュトックのブースで、15時からのジャーマン・フィジックスを聴きたかったけれど、
是枝重治氏の講演が終ったのが、15時15分くらいだったため、諦めた。

今井商事のブースに行く前にタクトシュトックのブースに寄ったのだが満員だったのを見ていたから、
15時過ぎに行ってもダメだろう、と思い、太陽インターナショナルのブースで並んだ。

16時から土方久明氏の回。列はすぐに長くなり、席はすぐに埋まってしまう。立っている人も多い。
太陽インターナショナルといえば、今年はdCSのVarèseが、
なんといっても大きな注目を集めている。

買える買えない、そんなことは関係なく一度は聴いてみたい。そう思わない人は、いるのだろうか。
けれどVarèseの試聴は、dCSからのお達しで、人数制限ありで整理券が必要となる。

朝10時から配布される整理券は、行く前から諦めていた。とはいえ実物を見ることはできる──、そう思っていたら、
土方久明氏の回の最後で、一曲だけではあったがVarèseの音を聴くことができた。

Date: 10月 18th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その14)

昨晩の(その13)では恥らいという言葉を使ったが、だからといってヴァイタヴォックスのCN191の音を、恥らいの音と表現するのには躊躇いがある。

恥らいと書いてしまうと、どこか、そして少しばかりネガティヴにも受け止めれかねない。
大きく外れていないけれど、微妙に誤解を招くとも感じる。

含羞。
辞書には、はにかみ、はじらい、とある。

それでも恥らいと含羞とでは、同じだろうか。
同じだろう、と言われれば、そうですね、と言ってしまうけれど、
CN191の音を聴いた人ならば、わかってくれるかもしれない、とも思っている。

含蓄のある音と、CN191の音をたとえることもできる。
でもそれだけではない、といまの時代のスピーカーを聴いた後だと、よけいに思う。

含羞のある音。
いまの私はそう感じている。

Date: 10月 17th, 2025
Cate: ショウ雑感

2025年ショウ雑感(その13)

インターナショナルオーディオショウに行ってきた。
もちろん今井商事のブースで、ヴァイタヴォックスのCN191を聴くためだ。

14時からの是枝重治氏の講演で聴く。
13時には今井商事のブースに入っていた。
D/AコンバーターはマイテックのManhattan DACで、MQAが再生できる。

今井商事が用意されていたCDの中に、MQAの発売が始まったころ、
ユニバーサルミュージックが通常のCDとMQA-CDを比較試聴できるサンプラーを発売していた。このCDがあったので聴かせてもらった。

MQAで聴くCN191の音である。アンプは是枝重治氏製作のアンプ。管球王国で発表されていた管球式プリメインアンプでの音でもある。

おそらく今年のインターナショナルオーディオショウで鳴っていたスピーカーの中で、一番の変換効率の高さのCN191である。

その高能率とひきかえに、決してワイドレンジなスピーカーではない。
これだけ大型のスピーカーであっても、ずっと小型の今どきのスピーカーの方が低域も高域も伸びている。

でも、そんなこととは無縁といえる音を聴くことができる。
古めかしい音と一蹴するのは、聴く人の自由と言えようが、
本当にそうだろうか。それは聴き手の自由なのだろうか。

世の中、恥じらいが失われていると感じている人もいるだろう。オーディオもそうだ、と感じている人もいるだろう。
そういう時代だからこそ、CN191の存在が輝きを取り戻しつつあるのかもしれない。

是枝重治氏の講演でCN191が聴けるのは、明日(18日)の14時からの会で終る。