Archive for category ショウ雑感

Date: 11月 9th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その21)

これまでも各ブース間で機器の貸し借りは行われていたけれど、
今年は例年以上に、貸し借りが多かったように感じた。
私だけでなく友人もそう感じていたとのことだった。

これはいいことだ。
もっともっとも積極的に行ってほしい。

昨年のインターナショナルオーディオショウのタイムロードのブースで鳴っていたのは、
TADのスピーカーシステムだった。
アンプはタイムロードが輸入しているCHORD。

TADらしからぬ音で鳴っていたと、まず感じた。
その後でTADでブースに行くと、当然のことながら同じスピーカーが、
TADのシステムで鳴っている。

こんなにも印象が違ってくるのか……、
そんな当り前すぎることを感じていた。

TADのブースで鳴っていた音が、TADが目指している方向の音のはず。
どちらがいい音とかではなく、私にはタイムロードでの鳴り方が好ましかった。

今年はタイムロードのブースにはTADではなくB&Wだった。
今年はTADとタイムロードのブースの比較はできないのかと思いながら、
TADのブースに行くと、昨年とは違う鳴り方だったことに、まず気づく。

スピーカーも今年の新製品だから、音は違って当然なのだが、
そういう製品の違いというよりも、鳴らし方そのものが大きく変っている──、
そんな感じの違いを受けた。

昨年タイムロードのブースで感じた好ましさに近いものが、
今年のTADのブースでは感じられた。

Date: 10月 16th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その20)

ヤマハのスピーカーの型番のNSはnatural soundである。
natural(ナチュラル)には、自然の、天然の、といった意味の他に、
天為の、本有の、といった意味もある。

ヤマハのnatural soundは、おそらく自然の音だと思う。
ヤマハのこれまでのスピーカーシステムで名の知れたモノ、
NS1000M、NS690、NS10Mなどを聴いて、
どの音をヤマハのnatural soundと捉えるかは、難しいところがある。

そんなに型番の意味に拘らず……、とは私だって思う。
けれど、昨年のインターナショナルオーディオショウでのNS5000が聴かせた音は、
初めてヤマハの考えるnatural soundとは、この音のことなのか、と思えた。

そう思ったのはヤマハの与り知らぬところの、私の勝手な捉え方でしかないわけだが、
そこにNS5000でしか聴けぬ、何かが感じられた。

けれど今年のNS5000には、そういったことが感じられなかったし、考えることもなかった。
ただただ「優秀なスピーカーのひとつになっりましたね……」、
そんなことを心の中で呟いていた。

完成品のNS5000の音が、ヤマハが考えるnatural soundとなるのだろうか。
おそらくそうなのだろう。

私は、勝手にnatural soundに、天為の音、本有の音を求めていただけなのかもしれない。
だが聴きたいのは、そういう音のはずだ。
ヤマハ天為の音、ヤマハ本有の音が、昨年の、試作品のNS5000からは聴けた。
今年の、完成品のNS5000からは聴けなかった。

そういうことである。

Date: 10月 5th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その19)

インターナショナルオーディオショウで、そういうことまで聴きとれるのか。
難しいともいえるし、そうでもないといえる。

昨年、試作品のNS5000を聴いていて、欲しいという気持が芽生えてきた。
一年経って、どれだけ音が磨き上げられるのか。
その音を聴いて、欲しいと言う気持がもっと強くなるのか。

これも瀬川先生が言われていたことなのだが、
本当に欲しいスピーカーは、どんな条件で聴いても直感でわかるもの、である。

女性にも例えられていた。
運命の人というのは、初対面で、
たまたまその人の体調が悪かったり、化粧ののりが悪かったりしていても、
直感で運命の人とわかるように、スピーカーも同じである、と。

昨年、NS5000でディスクがかけかえるごとに欲しい、という気持は高まっていった。
今年は逆だった。
欲しい、という気持がまったく湧いてこなかった。
聴くほどに、優秀なスピーカーですね……、と冷静になっていく。

こうなるのを昨年から危惧していた。

念のためくり返し書いておくが、
完成品のNS5000は優秀なスピーカーである。
聴感上のS/N比もわかりやすい方向で向上している。

一年間、販売店などで試聴会を開き、さまざまな意見を聞いてきて、
仕上げてきた結果としてのNS5000の世評は、試作品のNS5000よりも高いはずである。

Date: 10月 4th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その18)

アキュフェーズのブースでヤマハのNS5000を聴いて最初に感じたのは、
聴感上のS/N比が向上している、ということだった。
同じことを、ヤマハのブースでも感じた。

あくまでもインターナショナルオーディオショウでの印象なのだから、
断定的なことはいえないが、ほぼ間違いなく聴感上のS/N比は向上している、とみていいはず。

聴感上のS/N比については、これまでも書いてきた。
基本的に聴感上のS/N比を向上させるのは、いいことというか、正しいことといっていい。

けれどヤマハのブースで聴いていて感じたのは、
わかりやすい聴感上のS/N比の向上のような気がした。

このことになると厳密な一対比較でなければはっきりとしたことはいえないのはわかっている。
それでも、そう感じたのは、
どのディスクも空調のきいたスタジオで演奏しているように聴こえるからだ。

音楽は肉体運動から奏でられる。
人はただ立っているだけでも熱を発している。
まして楽器を弾くという運動がくわわれば、発せられる熱量は増す。
人が多ければそれだけ熱量は増える。

にも関わらず完成品のNS5000で鳴らす音は、そこのところが希薄になっている。
演奏という肉体運動で熱量が増しても、それに応じて空調の効きも増して、
その熱量を抑え込んでしまう、とでもいおうか、そんな感じがした。

試作品のNS5000も、いわゆる熱い音を聴かせるタイプではない。
それでも完成品のNS5000ほど稀薄ではなかった……はず、と思いながら聴いていた。

わかりやすい聴感上のS/N比の向上は、
NS5000を優秀なスピーカーという領域に留めてしまったのではないだろうか。

優秀なスピーカーは、他にもいくつもある。
そこにNS5000というスピーカーが加わっただけではないのか。

Date: 10月 4th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その17)

アキュフェーズのブースとヤマハのブースとでは、まず広さが違う。
アキュフェーズの方が広い。

それから置かれているスピーカーの数が、ヤマハでは当然のことだがNS5000だけである。
しかもNS5000のセッティングも違うところがあった。

どちらも専用スタンドを使っているが、
スタンドと床の間に違いがあった。
これも当然のことであるが、ヤマハのブースの方がより細かいセッティングがなされていた。

私が坐れたのは、たまたまアキュフェーズのブースと同じで最前列の端だった。
ヤマハのブースに入ったのは、音出しの途中からだった。
ヤマハのプリメインアンプで鳴っていた音を一曲だけ聴けた。

その後はアキュフェーズの組合せに替えられての音出しである。
アキュフェーズの製品といっても、
アキュフェーズのブースと同じではなかった。
CDプレーヤーはDP720、コントロールアンプはC2850、パワーアンプはP7300。

アキュフェーズのアンプはどちらも、ヤマハのGTラックの中に収められていた。
ヤマハのブースで好感が持てるのは、やたら高価なラックを使わないことである。

ただひとつだけいわせてもらうと、
アキュフェーズのアンプはラックの中にしまい込むのはやめてほしかった。

GTラックはロの字型をしているから、
アンプの四方をラックが囲んでしまう。
このことによる音の変化は小さくない。
ヒートシンクを表に出し、左右に配置しているP7300のようなアンプでは、
特に音の変化は大きくなる。

せめてP7300だけでも違うセッティングだったら……、思う。

Date: 10月 3rd, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その16)

アキュフェーズのブースに入ったとき、
スタッフの人が「少々お待ちください、スピーカーを変えますから」といっていた。

それまでのB&WからヤマハのNS5000へと接続がされるところだった。
ヤマハのブースで、アキュフェーズのセパレートアンプが使われることは、
前もってわかっていたのだから、
アキュフェーズのブースでNS5000があることは予想できたはずなのに、
まったく思っていなかったから、おっ、と思ってしまった。

アキュフェーズのブースには、B&W、ヤマハのほかにTADのスピーカーシステムもあった。
NS5000はふたつのスピーカーにはさまれるかっこうで設置してあった。
条件的には良くない面もあるけれど、
ヤマハのブースでNS5000を聴く前に、アキュフェーズのブースで聴けるのは参考になる。

アキュフェーズのブースは人が、いつも多い。
この時もそうだった。たまたま最前列の端の席が空いた。
そこで聴いた。

それまで鳴らされていたB&Wの音を聴いていればよかったけれど、
いきなりNS5000の音が鳴ってきた。

昨年のヤマハのブースでは、ヤマハのCDプレーヤーとプリメインアンプで鳴らされていた。
アキュフェーズのブースでは、それらよりももっとグレードが上のCDプレーヤーとアンプである。

アキュフェーズのブースで二枚のCDが鳴らされたのを聴いて、出た。
そのあと順にブースをまわって、上のフロアーに移動。ヤマハのブースへ行く。

今年のヤマハは、ヤマハのプリメインアンプで鳴らすが、
メインは他社製のアンプとの組合せである。
もしかするとヤマハはNS5000の発売にあわせて、
セパレートアンプの試作機を出してくるのかも……、と期待もあったが、それはなかった。

私がヤマハのブースに入ったとき、ヤマハの組合せで鳴っていた。
すぐにアキュフェーズの組合せになった。

Date: 10月 1st, 2016
Cate: ケーブル, ショウ雑感

ケーブル考(ショウ雑感・その2)

インターナショナルオーディオショウでのテクニクスのブース。
SL1200Gについての説明と音出しが行われていた。

SL1200Gは電源コードと信号ケーブルを交換できる。
もちろん製品にはどちらも同梱されている。

が、この日の音出しは、説明もされていたが、
電源コードはアキュフェーズ、信号ケーブルはゾノトーンのモノを使っていた。

話に聞けば、テクニクスの試聴室でも信号ケーブルはゾノトーンとのこと。
いわばテクニクスにとって、信号ケーブルはゾノトーンが標準といえる。

だからそのケーブルを、インターナショナルオーディオショウでの音出しでも使う。
そういう理解もできるわけだが、
それではなんのために信号ケーブルと電源コードを同梱しているのか。

SL1200Gは330,000円(税抜き)するアナログプレーヤーである。
このクラスのモノを買う人が、なんのケーブルも持っていないとは考えられない。
ならばSL1200Gは、最初から信号ケーブルも電源コードもなしでもいいという考えもできる。

それでもテクニクスはケーブルをつけている。
どんなグレードのモノなのかはしらないが、
つけておけばいい、という考えによるモノではない、と思う。

あまりにも安っぽいモノを、330,000円のモノにつけるだろうか。
きちんとしたケーブルがついてくるのではないだろうか。
だとしたら、それはSL1200Gにとって、
標準といけえる信号ケーブルと電源コードといえるわけである。

でも、それらのケーブルを使ったSL1200Gの音を、オーディオショウで聴かせない。
テクニクスの試聴室においても、そうであろう。

ここで井上先生の言葉を憶いだす。

Date: 10月 1st, 2016
Cate: ケーブル, ショウ雑感

ケーブル考(ショウ雑感・その1)

井上先生は、製品に同梱されているケーブルで接続した音を、
まず聴くことの重要性を、くり返しいわれていた。
瀬川先生も同じことをいわれていた、と聞いている。

昨今のオーディオ機器は信号ケーブルだけでなく、
電源コードも交換できるようになっている。

アメリカやイギリスなどの海外製のアンプはかなり以前からそうだったのに対し、
国産のオーディオ機器は電源コードを交換できるようにはなってなかったが、
いまでは交換できないモノの方が少ないようだ。

電源コードが交換できるオーディオ機器にも、電源コードは付属してくる。
その電源コードが、いわば標準となる。

オーディオショウでは各ブースで、さまざまなケーブルが使われているのを目にする。
少しでもいい音を出したい、ということからのケーブルの選択であるはずだ。

いま信号ケーブル、電源コードが付属されているオーディオ機器は、
どのくらいの比率なのだろうか。
電源コードはおそらく100%同梱されているはず。
信号ケーブルは、そうではないだろう。

オーディオショウでは、このあたりはどうしているのだろうか。
信号ケーブルが付属していないのであれば、どのケーブルを使ってもいい、といえる。
電源コードはどうだろうか。

付属のコードをではなく、別の電源コードに換えてしまう。
その音を聴かせることを、出展社のスタッフはどう考えているのか。

Date: 9月 30th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その15)

今年もアナログディスクをプログラムソースとするブースは多かった。
積極的に鳴らしているブースもある。

そんなブースのひとつに入ったときだった。
あるレコードがかけられていた。
何度か聴いているレコードだから、その鳴りに少し首を傾げたくなった。

もう少しこんなふうに鳴るのでは……、そういうふうに思えてしまう鳴り方だった。
それでふと視線をアナログプレーヤーの方に向けると、
あきらかにトーンアームの高さ調整がおかしい。

低いのだ。尻下りになっている。
私とプレーヤーとの距離は1m以上はあった。
にも関わらずはっきりと高さ調整に不備があるのが、視覚的に確認できた。

わずかに低いというレベルではなく、大きく傾いているといえるレベルであった。
使われているターンテーブルもトーンアームも、そうとうに高価なモノだ。
カートリッジも、そうであったはずだ。

それでも、こういう調整で使われていた。
どのブースなのかは書かない。

これだけ傾いていると、私以外にも気づいた人はいると思う。
100%の調整は無理であっても、基本といえる調整はきちんとしておくべきである。

Date: 9月 30th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その14)

テクニクスのブースはD棟の一階にあったから、
D棟四階のA&Mのブースに、次に行った。

マジコのスピーカーシステムが鳴っていた。
パワーアンプは来年発表予定の試作品で、211のプッシュプル。
出力は100W以上になる。

マイルス・デイヴィスのレコードがかかっていた。
曲が終ったところで、後の席の誰かが拍手をされた。

新形のパワーアンプは、マジコのS3を鳴らすことを目標にしている、とのこと。
こういう発言は、なかなかおもしろい。

試作品でもあるし、完成した状態を100とすれば、まだ60くらいの状態の音だというから、
音についてこまかいことを書いてもしようがない。

その後二曲聴いた。
できればもう少し聴いておきたいとも思ったが、時間の余裕がそんなにないのでブースを後にした。

こういう主張のはっきりとしている音は、聴いていておもしろいし楽しい。

私がいた時間は、すべてアナログディスクによる音出しだった。

Date: 9月 30th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その13)

テクニクスはヤマハの調音パネルを使っていた。
他社製のパネルを使うのは悪いことではないし、
テクニクスではこの手の製品を出していないのだから、堂々と使えばいいのに、
パネルの上に垂れ幕をして隠している(ように見受けられた)。

他社製であってもいいモノは認めて使う、という姿勢はないのだろうか。

私がステレオサウンドにいたころ、
テクニクスの製品を借りるときには広告代理店に連絡していた。
テクニクスが大阪の会社ということも関係していたはずだ。

私がテクニクスの社員の方たちに会ったのは一回だけである。
1988年秋だった。

大型の平面スピーカーシステムSB-AFP100が試聴室に持ち込まれたときだった。
井上先生の試聴だった。日曜日でもあった。
私一人が出社した。

テクニクスの方たちは三人ぐらい来られた、と記憶している。
この時、感心した。

会社員として、他のオーディオメーカーの人たちとはあきらかに違う。
もちろんいい意味でだ。

1988年だから松下幸之助氏は健在だった。
社員教育が違う──、そんな理由から来ることだとは思えなかった。
もっと大事なところからくる違いのようにも感じられた。

試聴のあとに、食事ということになった。
私はステレオサウンドの社員ということでことわった。

井上先生とテクニクスの方たちだけでの食事の方がいい、とも思ったことも、
ことわった理由のひとつだ。

それでも、ぜひ、といわれて行くことになった。
そのころの私は、ほんとうに若造だった。
でも、そんな若造の話も、井上先生の話と同じようにきちんと彼らは耳を傾けてくれた。

勉強熱心とでもいおうか、あからさまではないが貪欲さのようなものがあり、
吸収できるものはなんでも……、という感じだったのか。

彼らには松下幸之助のもとで働いているという自負があったようにも思う。
あれから28年経つ。
あの人たちはどうされているんだろうか……、そんなことも今日おもってしまった。

Date: 9月 30th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その12)

インターナショナルオーディオショウに行ってきた。
14時から18時までの約四時間、会場にいた。

どちらかといえば短い時間なので、すべてのブースはまわれなかった。
ほんのわずかな時間しかいられなかったブースもあった。

少し慌ただしくまわってきた中から、印象に残っていることをいくつか書いておきたい。

最初に行ったブースは、今回がインターナショナルオーディオショウに初出展のテクニクス。
音展での、どちらかといえはやる気のなさが感じられる雰囲気はあまりなかった。
ほんとうは払拭されていた、と書きたいのだが。

でも、いかにも急拵えのブースという感じが、いたるところに残っている。
テクニクス・ブランド復活にかける意気込みのようなものが、どうにも稀薄なのだ。

オーディオ雑誌やインターネットの記事では、
意気込みについて語られていてるのを何度となくみているけれど、
オーディオショウではこうなのか、と今回思えてしまったのが残念だった。

音出しと製品説明は、音展の時とは変えている。
でも、まだまだ足りないものがいくつものある。

他の出展社は、同じブースで何度もやってきているわけだから、
初出展のテクニクスにそれを期待するのは、少し無理ではないか、と思われるかもしれないが、
一昨年のヤマハは、今回のテクニクスよりもこなしていた。

来年はどうだろうか。
テクニクスのブースを出た後に、他のブースをまわっていたときに、
テクニクスの社員が、他社のブースをまわっていた。

テクニクスのブースだけ、他社のブースよりも離れたところにある。
物理的に離れていることは、いくつかのメリットがある。
特に電源関係は条件的にはいいのではないだろうか。

けれど離れてしまっていることで、
ショウ全体の雰囲気からも離れて(孤立して)しまっては……、と思う。

テクニクスの社員が、他社のブースをまわって何を感じたのかは、
来年はっきりするはずだ。

Date: 9月 26th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(その11)

今週末にはインターナショナルオーディオショウだ。
今年も各ブースでは、プレゼンテーションが行われる。

インターナショナルオーディオショウでは、そのプレゼンテーションを講演と呼んでいるが、
私は、どうしても、あれを講演とは呼びたくないし、
プレゼンテーションと呼ぶべきだと思っている。

毎年ショウの一週間ほど前には、その講演スケジュールのPDFが、
日本インターナショナルオーディオ協議会のウェブサイトで公開される。
今年はまだのようだが、すでにアクシスのサイトでは先週から公開されている

オーディオ評論家を呼んでのプレゼンテーション、
呼ばずに自社プレゼンテーションのスケジュールである。

自社プレゼンテーションのところは、詳細は書かれていないが、
メーカー、輸入商社のサイトでは公開されているところもある。

アクシスのスケジュール
ステラ/ゼファンのスケジュール
ノア/アーク・ジョイアのスケジュール
ヤマハのスケジュール

アクシスはステージプログラム、ステラ/ゼファンはデモスケジュール、
ノア/アーク・ジョイアは演奏スケジュール、ヤマハは試聴スケジュールとしている。

少し前に書いてるように、私はヤマハのNS5000を愉しみにしている。
去年のショウではヤマハのCDプレーヤーとプリメインアンプで鳴らされた。
今年もそうなのか、それとも……、と思っていただけに、
ヤマハの試聴スケジュールを見て、嬉しくなったし、楽しみが増した。

Date: 9月 24th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(コメントを読んで・その4)

2008年9月から、このブログを書き始めて、これが6650本目である。
これだけ書いていると、最初からすべて読んでいる人よりも、
途中から読みはじめた人の方が多いように感じている。

最初から読んでいる人でも、以前読んだことは忘れてしまっていたりする。
それでもコメントをされる方には、もう少し読んだ上で……、といいたくなることがある。

今回のコメントには、
《あなたも雑誌社の人だからこういうマーケティングの問題点には踏み込むことはできないでしょうけど。今でも広告主様には筆が鈍る印象がありますね。》
とある。

私は雑誌社には勤めていない。
私がステレオサウンドを辞めたのは、日付の上では1989年1月20日である。
有給休暇が残っていたので、1988年12月下旬から休みに入っていた。
なぜこう思い込まれたのだろうか。

広告主には筆が鈍る印象──、
このブログをふくめて、audio sharingに広告主はいない。
広告を募集したところで、ここに広告を出すような企業はないであろう。

このブログで、あからさまに書いてはいこうとは思っていないし、書くつもりもない。
私の判断で、いまは書かないこと、書く順番などを決めている。
だから書くのを控えていることがかなりある。
そのため時として、そんな印象を受けられるかもしれないが、
ありもしない広告とはまったく無関係である。

Date: 9月 24th, 2016
Cate: ショウ雑感

2016年ショウ雑感(コメントを読んで・その3)

コメントをくださったインコ様から、今朝またコメントがあった。
     *
たとえばハイレゾやPCオーディオの問題点を指摘できずに一方的にCDを貶めるような人がいますけど、これなどはメディアリテラシーがない、自分で物を判断できずに流れに乗らされているような事例であり、ゼネラルオーディオ的なポジションでピュアオーディオに土足で入りこむ弊害でしょう。
あなたも雑誌社の人だからこういうマーケティングの問題点には踏み込むことはできないでしょうけど。今でも広告主様には筆が鈍る印象がありますね。
掲示板などを見ればこの手の事例がたくさん見られます。
     *
このコメントを読んで、audio sharingを公開してしばらくして届いたメールのことを思い出していた。
audio sharingを公開したのは2000年8月。
一年くらいして、ある方からメールがあった。

そこには、なせ高城重躬氏の書かれたものを公開しないのか、とやや強い口調で書いてあった。
audio sharingで公開している文章は、私自身が強く影響を受けたものだ、と返事した。
その返事に対して、前回よりもさらに強く、
はっきりいえば怒りのメールといえるものが届いた。

こう書いてあった。
オーディオ協会から金をもらってサイトをつくっているんだろう。
だったらオーディオ界に貢献した高城重躬氏の文章も、即公開しろ、と。

なぜ、この人が、私がオーディオ協会から委託され(報酬をもらって)、
audio sharingをつくっていると思われたのか、理由はまったくわからない。

ものすごい独りよがりな思いこみとしかいいようがない。
audio sharingは私の個人サイトであり、どこからもお金をもらっているわけではない。

必要だと思ったからつくり公開しているだけである。

その人は会社からメールを出されていた。
メールアドレスを見ると、一部上場企業だということがわかる。
誰もが知っている大企業である。

それにしてもなぜ、そんな思いこみをされたのだろうか。
audio sharingは個人サイトである、と説明したメールを送ったが、それっきりだった。