Date: 6月 12th, 2011
Cate: audio wednesday, ステレオサウンド特集
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第5回公開対談のお知らせ(ステレオサウンド 179号)

ステレオサウンド 179号を手にして、「薄い」とまず感じた。
この「薄い」という印象は内容とは無関係な第一印象で、一時期のステレオサウンドの、
やや異常な、といいたくなる厚さからすると「薄い」と感じただけのことで、
本の厚さと本の読み応えは必ずしも相関関係にあるわけではない。

私がステレオサウンド 179号をどう読んで、どんな感想をもったかについては、
今月22日(水曜日)に、四谷三丁目の喫茶茶会記で行うイルンゴ・オーディオの楠本さんとの公開対談で述べるが、
今号で、個人的に面白さを感じたのは、第2特集の「最新ハイクラスアンプ試聴テスト」だ。

この記事は100万〜200万円クラスのパワーアンプ10機種を、黛健司、三浦孝仁の両氏、
30万〜200万円クラスのプリメインアンプ13機種を、小野寺弘滋、傅信幸の両氏がそれぞれ試聴記を書かれている。

パワーアンプでは黛氏の文章と三浦氏の文章、プリメインアンプでは小野寺氏の文章と傅氏の文章、
それぞれに実に対照的で、そこにはオーディオに対する姿勢、文章で音を伝えることに対する姿勢が、
はっきりとした違いで現れている。

これが仮に黛氏と傅氏、小野寺氏と三浦氏、という組合せだったら、
今回私が感じた対照的な面白さは生じなかったはず。

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