日本のオーディオ(DIASOULのこと・その1)
オーディオの面白さは、スピーカーにある、と言っても言い過ぎにはならないほどに、
スピーカー(システム)の存在は、オーディオ・コンポーネントにおいても、ユニークと言える。
スピーカーは全て違う。
にも関わらず、日本のオーディオメーカーは、ある時期、598戦争と呼ばれるほどに、よく似たスピーカーばかりを出していた。
それを煽っていた(といえる)オーディオ評論家がいた。おかしな現象だった。
本来、個性的な存在であるスピーカーが、没個性に陥ってしまったのだから、
このことについてオーディオ雑誌(ジャーナリズム)は、きちんと振り返って記事として残すべきだと考えるが、
たぶん、どのオーディオ雑誌(評論家)も、ダンマリのままだろう。
2015年にDIASOUL(ダイヤソウル)というスピーカーメーカーが誕生した。
元三菱電機のエンジニアの寺本浩平氏が立ち上げた会社(ブランド)だ。
オーディオ関係のウェブで取り上げられていたから、記憶されていた方もいよう。
第一弾のスピーカーはDIASOUL i、2017年に改良モデルの
DIASOUL.AIを出している。
どちらのウェブ記事もなんとなく記憶しているが、特に聴いてみたいとは思わなかったし、
聴く機会もなく終ってしまった。
終ってしまった、と過去形にしたのは、ある事件の記事があったからだ。