D/Dコンバーターという存在(その10)
中国製というだけで、使うのを躊躇う人は、いまでもけっこういるであろう。
十年くらい前だったか、
ある人が中国製の格安のUSBメモリーを購入した。
パソコンに接続しても認識しない。
どうやってもダメで、格安だったこともあって、バラしてみたら、中はカラッポだった。
そんなことをtwitterで見たことがある。
同じくらいの時期に、中国のオーディオメーカーのアンプで、
真空管を使っているものがあった。
けれど、この真空管は単なる飾りで、ヒーターを点火しているだけだった。
それ以外の配線はまったくなされていない。
増幅はOPアンプで行っている、というシロモノだった。
そのころは、私も中国製のオーディオ機器に、いい印象は持っていなかった。
けれど、ここ数年、そのころとは大きく変ってきた、という印象をもつようになった。
AliExpressを眺めていると、
アメリカ、ヨーロッパのオーディオメーカーのアンプやスピーカーを模倣したものが、
こんな値段で? と驚くほど格安で並んでいる。
でもそれだけでなく、いくつかのオーディオメーカーを見つけることもでき、
値段の安さもあって、使ってみようか、と思わせるモノが確実に増えてきている。
昨年、初めて中国のオーディオメーカーの製品を買ってみた。
FX-AUDIOのFX-D03J+である。
四千円ほどの安価なD/Dコンバーター。
けれど手を加えていくと、あなどれない。
四千円で、これだけのモノが買えるのか、という事実に、
いい時代になったぁ、と素直に喜んでいいのか、と悩むところもある。
今回、購入したMatrix AudioのX-SPDIF2は、四万円前後で入手できる。
メーカーから直接購入できるし、
日本のamazonからでも購入できる。
AliExpressからでも買える。
amazonで買おうかな、と思ったが、
検索してみると、SHENZHENAUDIOでも購入できる。
なぜだか、Matrix Audioから購入するよりも安い。
二週間ほどの特別価格のようだ。
33,048円で購入できた。しかも送料無料である。