アキュフェーズがやって来る(その4・続余談)
友人の倉庫で預ってもらっているゴトウユニットのSG505TTとホーン。
ユニット単体で見るのは、実は初めてのことだ。
ゴトウユニットのことは、五味先生の書かれたもので知ったし、
高城重躬氏の「音の遍歴」も読んでいるから、
いままで縁のなかったモノだけれども、まったく知らないわけではなかった。
それまでゴトウユニットでシステムを組んでいる人のお宅に伺ったことはあるから、
ゴトウユニットを見ていないわけでもない。
もちろん音も聴いている。
けれど、それはシステムとしてまとめられていて、
ユニット単体を見るという意識は、こちらにはなかった。
今回、ゴトウユニットをユニット単体で眺めて、
もしこのドライバーとホーンを自分で使うとなったら、
このホーンは、どうやって固定するのだろうか──、
そんなことをおもっていた。
カットオフ周波数150Hzのホーンは長いだけでなく、
開口部の直径も大きい。
アルミ製なので重量は想像よりも軽かった。
とはいえ、これだけのホーンとドライバーを組み合わせた状態で、どう固定(設置)するのか。
特にホーンの開口部を、どう固定するのか。
ホーンの開口部には、取りつけやすくするためのなんらかの加工はなされていない。
そのことに今回初めて気づいた。
しかも開口部は丸だから、そのままエンクロージュアの上に置くということはできない。
そんなゴトウユニットを見ていると、
スピーカーユニットというよりも、もっと素材に近いモノという気がしてきた。
そういうことは、すべて自分で工夫しなさい、ということなのか。
そういう仕様だから、ゴトウユニットに惹かれた人はよけいにのめり込むのか。
そこのところを確かめるために、自分で鳴らすのか──と、そういうことではない。