ヴィンテージとなっていくモノ(マランツ Model 7・その1)
マランツのModel 7は、多くの人がヴィンテージアンプと認める存在だろう。
ヴィンテージという言葉を使うことにいささかの抵抗感がある私でも、
Model 7はヴィンテージアンプかと問われれば、そうだ、と答えそうになる。
ヴィンテージアンプ、ヴィンテージスピーカーなど、
オーディオの世界でヴィンテージが使われるようになる以前、
マランツのModel 7はどんなふうに呼ばれていたのか。
銘器、名器とは昔から云われていた。
そういうこととは別に、何と呼ばれていたのかと思っていたら、
山中先生がステレオサウンド 50号で、クラシックスタンダードという言葉を使われているのを見つけた。
たしかにModel 7はクラシックスタンダードといえる。
ヴィンテージと呼ばれるオーディオ機器のすべてが、クラシックスタンダードではない。
クラシックスタンダードといえるオーディオ機器の方が少ない。
「クラシックスタンダードといえるモノ」というタイトルでも書いていけそうである。