戻っていく感覚(「風見鶏の示す道を」その19)
2月7日のaudio wednesday (next decade) では、
1月では横長で使ったけれど、スピーカーの性質が大きく違うこともあって、
縦長でのセッティングとなった。
聴いていて、ふと気づいたことがある。
この部屋のプロポーションは、どこか列車(電車)の車輌のようだ、と。
そして私を含めて、その場で聴いている人は、同じ車輌に乗り合わせた乗客だ、と。
現実の電車がそうであるように、乗っている人たちはほぼ見知らぬ人ばかりである。
偶然、その電車(車輌)に乗り合わせた人たちといえる。
そんなことを考えていた。
そして、その行き先は鳴らしている音楽が示していることも。
そんなふうに感じてしまうのは、黒田先生の「風見鶏の示す道を」を読んでいるからだ。