早瀬文雄氏の文章を入力していて(その5)
私がJBLの2405の存在を知ったのは、ステレオサウンド 41号の表紙となっていた4343によってである。
それがトゥイーターということはすぐにわかっても、オーディオに興味を持ち始めて二ヵ月ほどの中学生の私には、
2405の構造がどうなっているのかを、すぐには理解できなかった。
ホーン型トゥイーターの一般的な構造は知っていたが、2405の中心に見える、あのクサビ的な形状のディフューザーと周りのホーンとの関係が、よくわからなかった。
その点、同じJBLのトゥイーターの075の構造はすぐに理解できた。
075同様、リングダイアフラムを使っていて、その前面に位置するホーン部の形状の詳しいことを知りたくても、
どんなに目を凝らして写真を見ても、全体が黒く塗装されている2405は、わかるようでわからない。そんなもどかしさがあった。
2405のホーン部の形状がわかったのは、ステレオサウンドで働くようになって、実際の2405をじっくり見るだけでなく、
開口部に小指を入れてみたりしたからだ。
そして、しばらくして知ったのは、2405と075のホーンは同じだということ。
075のディフューザーをクサビ状にして、ホーンの内側に、ホーンのカーブにしたがうスペーサーを、ディフューザーを挟みこむ感じで配している。
正面から見て左右の半円状のスペーサーは、ホーンから外すことができる(外したことはない)。