Date: 7月 2nd, 2021
Cate: 再生音
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ゴジラとオーディオ(その8)

半年以上公開が遅れた「ゴジラvsコング」が、
やっと今日(7月2日)公開を迎えた。

さっそく観てきた。

2005年に公開されたピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」を観た時に、
CGでつくれない映像はなくなった、と感じていた。

どんな映像でもつくれるようになったから、どんな映像をつくりだしたいのかが、
これまで以上に重要になってくる、とも感じていた。

「ゴジラvsコング」を観ていても、同じことを考えていた。
2005年から十年以上が経っているから、技術はさらに進んでいる。

もうCGの技術に驚くことはなくなりつつある。

日本の「ゴジラ」は着ぐるみゴジラであり、
アメリカの「ゴジラ」はCGIゴジラである。

着ぐるみゴジラをミニチュアの街を壊していく。
着ぐるみゴジラと着ぐるみ怪獣とが戦う。
それが日本の「ゴジラ」映画であり、私が子供のころに観た「ゴジラ」シリーズだ。

本編が始まる前に、アメリカから始まった特撮の技術、
それに刺戟された日本の映画人たちが独自の特撮を生み出して、
「ゴジラ」を撮影した、という短い映像が流れた。

この短篇(サントリーの缶コーヒー、BOSSのコマーシャル)があったから、
よけいにあれこれ思ってしまったし、
ここでもSAEのMark 2500に関することを思っていた。

Mark 2500は1975年に登場したアンプで、
筐体は、曲げ加工を施したアルミニウムで構成されている。

Mark 2500と同時代のパワーアンプで、1976年時点で、
価格的に同じか超えていたアンプとなると、
アルテックの9440A(691,000円)、オーディオ・リサーチのD150(1,280,000円)、
マッキントッシュのMC2300(858,000円)くらいしかなかった。

いまでは650,000円のパワーアンプは最高級機とは呼べなくなっているが、
四十年以上前は、そうではなかった。

当時の最高級機といえたMark 2500と、
現在の最高級機といえるパワーアンプの筐体のつくりを、
「ゴジラvsコング」を観ながら比較していた。

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