SAE Mark 2500がやって来る(2500とAMPZiLLAシリーズのこと)
SAEのmark 2500とMark 2600の回路図を比較すると、
抵抗やコンデンサー、電圧などの値が回路図に入ってなければ、
まったく同じである。
これまで書いてきたように、2500と2600の基本回路の設計は、
ジェームズ・ボンジョルノであり、
Mark 2500と同時期に、GASを設立し、AMPZiLLAを出している。
AMPZiLLAは、いうまでもなくボンジョルノの設計である。
基本設計とことわることなく、彼のアンプである。
兄弟といっていいほど、Mark 2500とAMPZiLLAシリーズは似ているし、
違うところもいくつかある。
入力コンデンサーに関してもそうである。
どちらのアンプも、入力には電解コンデンサーが入っている。
Mark 2500では100μFの電解コンデンサーが使われている。
電圧増幅回路は、いわゆる上下対称回路と呼ばれているもので、
入力信号は、プラス側のトランジスターとマイナス側のトランジスターの入力へと、
分岐している。
それぞれの入力に電解コンデンサーが入るわけだが、
電解コンデンサーの向きが、プラス側とマイナス側とでは違う。
プラス側のコンデンサーは+端子が入力側で、
マイナス側のコンデンサーの+端子はトランジスター側となっている。
AMPZiLLAでは、ここに関しては同じなのだが、
AMPZiLLA IIからは変ってきている。
220μFの電解コンデンサーを二つ直列接続している。
そしてこのコンデンサーの出力から分岐して、
プラス側とマイナス側のトランジスターへと接続されている。
SUMOのThe Power、The Goldでも電解コンデンサーがあって、
AMPZiLLA IIと同じ使い方がされている。
ちなみにSAEのXシリーズでも、この電解コンデンサーはある。
使い方はMark 2500、AMPZiLLAと同じなのだが、容量が47μFと約半分になっている。