ゲスの壁(その4)
ステレオサウンドとオーディオアクセサリー(もしくはアナログ)。
二十年ほど前までだったら、比較すればステレオサウンドと思えていた。
けれどオーディオアクセサリーも少しずつ変っていく。
ステレオサウンドも、少しずつ変っていっている。
別項「2024年をふりかえって」で書いているように、オーディオアクセサリー(アナログ)において、読みごたえのある記事が載るようになってきた。
ジャーマン・フィジックスのHRS130の石原俊氏の文章、
フェーズメーションのCM1500の土方久明氏の文章が、そうである。
HRS130、CM1500、どちらもステレオサウンドにも記事が載ったが、通り一遍の紹介記事にとどまっていた。
毎号、オーディオアクセサリー(アナログ)に、そういった記事が載っているわけではないし、いかにも──、と言いたくなる記事もある。
いまオーディオアクセサリー(アナログ)とステレオサウンド、私の中ではどんぐりの背比べぐらいの位置づけになっている。
ステレオサウンドがいまでも上──、
そう言いたい気持はあっても、そうではなくなりつつある。
だからといって、数年後、どうなっているのかはなんとも言えない。
オーディオアクセサリーは、128号の付録CDが発端となった裁判に関する検証記事を載せるのか、
それともだんまりを決め込んでしまうのか。
それによって、今後がずいぶん変っていく。
オーディオ・ジャーナリズムなきオーディオ雑誌にしていくのかどうか、でもある。