Date: 5月 30th, 2025
Cate: 「本」
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オーディオの「本」(近所の書店にて・その14)

以前書いているように、私が育った熊本の田舎町でも、書店の数は多かった、と言っていいだろう。
徒歩十分ぐらい以内に五店舗あった。さらに五、六分歩けば二店舗あったし、貸本屋もあった。

そんな田舎も、書店の数は減っている。東京でも減っているのだから、仕方ないのだろうが、
それでも実家から一番近い書店は、まだ現在だった。

もともとは文具店だった。なのでいまでも、店名に文具店とつく。

今回帰省して、ここの書店は他と違っていたことに、いまさらなのだが気づいた。

この店には書棚があまりない。壁面にあるくらいで、雑誌は全て大きな平台に置かれている。
測ったわけではないので正確とは言えないが、幅は2mくらい、奥行きは4mほどは、最低でもある。
この平台の上に雑誌が置かれる。

店舗も個人商店だから、大きいわけではなく、この平台がかなりの面積を占めていた。

子供のころは、一番近いと行くことで、頻繁に買いに行っていた。父や母に頼まれた本を買いに行ったりしていたので、
こういう置き方が当たり前のこととして受け止めていた。

この書店では、だから平積み、面陳列、棚差しといった扱いの違いはない。
ここで扱っている全ての雑誌が平積みである。

でも、ここにはオーディオの雑誌はなかった。
この店がオーディオ雑誌を扱っていたら、オーディオへの関心をもっと早くに持つことになったかも──、
そんなことを今回の帰省で思っていた。

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