ミセス・パリス、パリへ行く
「ミセス・パリス、パリへ行く」という映画を日比谷で観ていた。
20時25分に映画を観終った。
東京駅で電車に乗ったら、人身事故の発生でずっと東京駅に停車したまま。
そのため、帰宅が大幅に遅くなって、いまごろ書いている次第。
「ミセス・パリス、パリへ行く」という映画の舞台は、1950年代。
戦争で夫を亡くした主人公が、働き先でクリスチャン・ディオールのドレスと出逢う。
彼女はお金を何とか工面して、ロンドンからパリのクリスチャン・ディオールに行く。
そこでいろいなことが起るわけだが、
家政婦の彼女にとって、クリスチャン・ディオールのオートクチュールは、
分不相応なドレスである。
買ったところで、どこに着て行くのか──。
物語は進んでいく。
いい映画だった。
こういう映画を、いまの時代に観られてよかった、とも思う。
同時に、別項『モノと「モノ」(世代の違い・その6)』で書いたこともおもう。
モノを買う、という体験は、実は能動的な体験なはずだ。
趣味に関係するモノ、感性と絡んでくるモノは、絶対的にそうである、と書いた。
ほんとうにそうなのだ。