Date: 10月 25th, 2025
Cate: ハイエンドオーディオ
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ハイエンドオーディオ考(その23)

昨年あたりからハイエンドオーディオ機器の価格は、跳ね上った。
今年、さらに跳ね上った。
来年は、どうなるのか。

数千万円を超え、一億円も超えるようになってきた、それらのオーディオ機器のことを否定する気はない。
ただ言いたいことは、価格ではなく、その規模に節度はあるのか、そのことだけである。

規模が大きくなることに、マニアならば昂奮もする。よくぞ、ここまでやった、と思うこともある。
けれど……、である。

別項でも触れているが、山中先生ステレオサウンド 50号の特集で、クラシックスタンダードという言葉を使われている。

マランツのModel 7は、まさしく、そのクラシックスタンダードなオーディオ機器である。

スタンダード(standard)の意味を調べると、節度ともあった。
スタンダードにはいくつかの意味がある。節度は、その中の一つなのだが、
いまの時代のハイエンドオーディオ機器を見ていると、これらが二十年後、三十年後、さらにもっと年月が経ってふり返ったときに、
クラシックスタンダードとは、呼ばれないだろう。

クラシックスタンダードと呼ばれることが、何らかの絶対条件であるとは言わないが、
それでも節度を全く感じさせないオーディオ機器は、将来、どういう評価を得るのか。

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