Date: 6月 25th, 2021
Cate: 長島達夫
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長島達夫氏のこと(その12)

ステレオサウンド 50号掲載の長島先生の「2016年オーディオの旅」。
ここには振動板のないスピーカーが登場する。
     *
 書棚の反対側は壁面となっていて、壁の左右には奇妙な形をした装置がひとつづつ置いてあった。その装置は、高さが2m暗いのスタンド型をしており、直径80cmくらいの太いコイルのようなものが取り付けられていた。スタンドの床に接する部分は安定の良さそうな平たい足になっており、カバーが一部外れて、電子装置のパネルのようなものが顔を覗かせていた。不思議なことに、この装置の他には再生装置らしきものは何も見えなかった。
     *
これが長島先生が1979年に予想された2016年のスピーカーであり、
ポールの中心部の複雑なアンテナ状のところから、
ごく短い波長の電波を出し、周囲の空気を磁化することで、
コイルに音声信号を流すことで磁化された空気が振動する、というものである。

空気の磁化。
これが可能になれば、このスピーカーは実現する。
とはいっても、空気の磁化をどうやって実現するのか。

しかも家庭におさまるサイズで、である。

2020年3月の記事で、昨日、一部加筆されて公開になった記事が目に留った。
「ノーベル賞級!? 壊れた機械によって偶然『核電気』共鳴法が発見される!」
というタイトルの記事だ。

この記事の内容を100%理解しているわけではないが、
この発見こそ、長島先生が思い描かれたスピーカーの実現への第一歩なのではないだろうか。

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